最近まで全く暇人じゃななかった暇人です。
いや~7月いっぱいまで課題の嵐でろくに書けてませんでした。8月も色々あり、ここまで書くことが中々出来ず楽しみにしてくださった方がいたら申し訳ないです。
前置きはこのくらいにして久しぶりの更新です。今までに比べて少し長いですけど温かい目で見てください。
それではどうぞ。
○月×日
ボーダーに入隊してから早くも半年。無事正隊員になり今日も三輪君と一緒に防衛任務に明け暮れている。三輪君はすごい。近界民を見つけたらすぐに飛んでいってバラバラにしていく。そんなにお金がないのだろうか……
それはともかく大きくボーダーは変わった。同期入隊の嵐山さんと柿崎さんがインタビューを受けてから入隊希望がとても増えた。単純な数値で4倍くらいの人数になった。人数が増えたことでチームを作り団体ランク戦を行うように方針が決まった。僕は三輪君と一緒に東さんという人のところでチームを組むようになった。他にも嵐山さんと柿崎さん、武半さんの三人でチームを作ったとも言っていた。
あとは……玉狛っていう支部からも二人でチームを作ったらしい。今のところ分かっているのはこれだけだが他も数人チームを作りつつあるらしい。それからしばらくして上層部から第一回チーム模擬戦が開催された。対戦チームは僕たち東隊と嵐山隊、そして玉狛第一こと木崎隊だった。初めてのチーム戦で色々と大変だったなぁ。
それに二人に伝えなきゃいけないこともあったから少し言いにくかったなぁ……
「じゃあこれからミーティングを始めようと思う。何か意見があったら言ってくれ」
そう言って仕切るのは我らが隊長東春秋21歳。ロン毛で垂れ目のがたいがいい人で、どう見ても21歳の貫禄じゃないんだよな、この人。
「取りあえず合流を最優先にしてその後行動にしましょう。特に俺たちでは一対一で玉狛には勝てないので逃げに徹しましょう」
合理的な意見を述べるのは我が友、三輪秀次13歳。お金欲しさに一緒に頑張っている。だけど目つきが怖い。
「なるほどな。じゃあ合流後はどうしようか」
「…木崎さんと小南の火力はとても高いので俺と松山で当たります。東さんはそのサポートをお願いします。嵐山隊との当たる際は引きつけつつ仲間が来るのを待ちます。確かにあのチームの連携は強いですが一人の駒としての戦力はそこまで高くないので問題ないと思います」
「……」
本当に同い年かと思う意見ばかり出てきて混乱しています。はい。いや、自分の方が前世込みで年上だけど僕の時絶対こんな感じじゃなかった。この世界の13歳怖いんだけど……
「慎次、呆けてないで何か意見を言ってくれ。そうじゃないとミーティングの意味が無いだろ?」
呆然としていたら少し困った表情で東さんが聞いてきた。危ない危ない何も考えてなかった。
え~と今日の相手は木崎隊と嵐山隊。木崎隊は隊長の木崎レイジさんとアタッカーの小南。嵐山隊は隊長の嵐山さん、同い年の柿崎さんと武半さんのトリオ。嵐山隊は連携重視で戦う姿を防衛任務で何回か見たけど木崎隊はよくわかんないんだよな~。だけど火力が高いって良く聞くから接近に注意しなきゃいけないのは三輪君と同じ。でもそれでいいのかな?僕たちは東さんの援護がある上での戦略しか立ててないし自分たちがしっかりと揃っていること前提に話が進んでいる気がするんだけどな……いや、でも普通はそうなのか??
「…だいぶ悩んでるな。何か気になるのか?ただ早くしてくれ。もうすぐ時間になる」
頭で唸っていてあまりの長考に三輪君が聞いてきた。気がつけば開始まで後5分になっていた。
「あ、ごめん。大体の考えは同じだから僕もそれでいいよ。時間を取ってごめんね」
「……分かった」
「はっはっは。いや別に大丈夫だぞ松山。悩んだ上での決定なら問題は無い。ただそういった勘や考えは後で何かしらの機転に繋がるかもしれないからその時言ってくれ」
三輪君は少し怒っている感じだったけど東さんはのんきそうだった。
「よし、じゃあ今日の作戦はそんな感じで行こう。何かあったら俺が指示を出す。いつも通りのそれでいいな?」
「「はい」」
そのまま光と共に模擬戦会場に転送されていった。
模擬戦のステージは市街地。住宅街が広がる防衛任務で戦う警戒区域と似たような町並みになっている。模擬戦ではルールとして始めの転送位置は緊急で召集されたときにチームで動けないことを想定してバラバラに転送されている。ちなみに間隔は大体均等になっている。
転送された人たちは全員バッグワームを展開しレーダー上から姿を消した。東隊と嵐山隊は合流を目指すようだったが木崎隊は合流を目指していなかった。なぜなら
「レイジさん、東さん見つけたからそっち行くわよ」
『ああ、ただ他のやつに注意しろ。仲間は遠いしお前なら大丈夫だと思うが念のためな。俺は他を抑える』
「了解!」
東が小南に見つかったからだ。
本来バッグワームを展開中ならレーダー上に写ることはないため見つかることはない。
しかし、転送直後の一瞬はレーダーに写っている。そのためある程度は進んだ方向の予測ができるのだ。さらに今回の転送位置は東を挟んで小南と木崎がいたので小南は合流せずに東を、木崎は邪魔が入らないように他の隊員を抑えに行ったのだ。
とはいえ東の隠密行動のスキルは決して低いわけでもなく、むしろ高い分類に入り、いくらある程度の予想ができてもどこに行ったのかは本来なら分からないが小南の卓越した直感のため見つかってしまったのだ。
そして、東は小南の素早い攻撃によりすぐにベイルアウトをしてしまうのだった。
『戦闘体活動限界 ベイルアウト』
無機質な機械音と共に東の体は光の筋となって空へ消えていった。
開始早々隊長を失った三輪は混乱に陥っていた。隊長の不在、まだ13歳の少年に冷静な判断を仰ぐのはまだできなかった。
「あ、東さんが……落とされた?!…ど、どうすれば??……いや、早く隠れないと…あ、でも合流しないと俺たちの戦略が…でっ、でも…!」
三輪は初めての団体模擬戦、隊長の不在、近くに仲間がいない孤独から完全に冷静さを失っていてその場に立ち止まってしまった。
「ハッ、ハッ、ハア……」
呼吸は乱れ頭が回らないためまともな思考ができずにいた。そんなため索敵なんてまともに行えず、バッグワームが解除されているのにもかかわらず接敵に気がつかなかった。
「??!」
発砲音にかろうじて気がついた三輪はシールドをなんとか展開し身を守るがシールドを広く展開しすぎたため一部が割れて被弾してしまった。
「嵐山、武半!三輪を発見した!倒してから合流する!」
柿崎の登場により三輪はどんどん追い込まれていった。三輪のトリガー構成は遠距離武器がなく、武器は孤月一本なので前に出ることができず、トリオン体が削られていく一方だった。
このまま押し切れる 柿崎はそう判断していた。作戦を立てたときは個々の力で他の隊を倒すのは難しいのではないかと言うことだったが三輪は東が落ちたことに動揺しいつもの動きができないと考えた上で攻撃をしたが予想通りだった。嵐山と武半は木崎とやり合っているが二対一なら問題は無いだろう。
この気を逃さずに攻め込んでいた柿崎はあと一歩という所まで追い詰めていた。だがここで予想外のことが二つ起きた。
一つは小南と木崎が合流したことだ。てっきりこちら側に来ると踏んだがこちらには来ず、合流を行った。そのため嵐山達の戦線が崩された。
そして二つ目。いや、これは予想外というより忘れていたこと。それは
「三輪君!!」
「し、慎次か…」
「ごめん。遅くなった。もう大丈夫だよ」
「ちっ、揃っちまったか」
松山が遅れながらも合流し、戦況は一変した。
とはいえ三輪は被弾が激しく、松山も遠距離の武器はないため撤退するしかなかった。
柿崎も無理に追撃はせず、チームに合流するのだった。
「三輪君大丈夫かい?まだ戦えそう?」
「…いや、もうほとんどトリオンがない。それに足も少しやられたからほとんど走れない。もうダメだ。俺たちはもう勝てないんだ…」
「何言ってるんだよ…トリオンの流出は止まったからまだ大丈夫だよ。それに合流できたからやれることは増えたし、まだ「もう無理だ!!」……え?」
説得を試みた松山だが三輪には全く響いていないようだった。それどころか希望すら持っていなかった。
「東さんがもうやられたからもう高度な作戦は作れない!俺ももうベイルアウト寸前で機動力も無い!確かにお前は無事で可能性もある!でもそのための方法は!?手段は!?どうやったら玉狛に勝てるんだよ!」
「三輪君……」
いつもは冷静な三輪はその面影もなく、分からないことに対して泣き叫んでいる中学生になっていた。
「三輪君、君はそれでいいのか?」
「…なに?」
「確かに今の三輪君で勝ち目はない。君が勝つことを諦めているから。諦めたら何もできなくなっちゃう。だから、諦めるな!」
「この状況でどうしたらいいんだよ!」
「僕に作戦がある。だから、ついてきて欲しい」
三輪はイライラと不安、混乱が絶頂に達していたため強く当たることしかしなくなっていたが松山はまだ冷静さを保っていた。段々そのことに気がついた三輪も少し落ち着き始めていた。そのまま二人はマップ中央の乱戦地帯に向かうのだった。
「それで?どんな策があるんだ?」
冷静になった三輪がなんとかついてきながら作戦を聞いてきた。
「うん。といっても東さんに比べたらお粗末なものだけどね」
「…おい」
「で、でも大丈夫。今の僕たちは他の隊にはないアドバンテージがあるんだ」
「アドバンテージだと?」
三輪自身メリットなど全くないように感じていたのだが松山から予想外なことを聞かされて不思議に思った。
「うん。それはね 」
「なっ?!そんなことがアドバンテージになるのか?」
「あはは、普通はそうは思わないけど結構大事だよ。戦力の差が敗北の決定条件じゃないとはよく言ったものだよ。それにこの模擬戦は確かに勝利をつかむことは大事だけど本当に大事なのはチーム戦をどのようにやるのかさ。もし結果が大事なら玉狛の人たちは僕たちと同じトリガーを使わないとズルだからね」
目から鱗。まさにそんな言葉が当てはまるような顔を三輪はしていた。そんなことはお構いなしに松山は戦場に向かうのだった。
一方その頃主戦場では木崎隊が嵐山隊を圧倒していた。始めは弾の撃ち合いだったが小南が合流したことによるアタッカーの存在で嵐山の右足と武半の両腕が切られ、かなりのピンチとなっていた。柿崎もすぐに合流したが焼け石に水で小南を近寄らせないようにすることはできたが木崎の砲撃の圧力に前に出られないでいた。特に木崎のトリガーは試作だが唯一の銃系トリガーを用いている。今回の模擬戦は特に使用トリガーの規定はないため試作トリガーを持ち込むことができている。そのため蹂躙といっても差し支えない状況になっている。さらにエスクードと言われるシールドの何倍も硬い防御壁を用いることで嵐山隊の攻撃はほとんど通らない一方的な戦線だった。
「あ~エスクード硬すぎだろ!それに小南のやつも相変わらず素早いな……嵐山じゃ追い切れない」
「どうする二人とも。木崎さんを抑えてくれるなら俺が切り込んでもいいかもしれないけどどうだ?」
「無茶言うな!さすがに無理だ。俺の火力だけじゃ木崎さんを抑えきれないし嵐山、お前足をやられてるだろ!……くそっ!なんとかしねーと…」
「ん?……これは…」
「どうした武半?何かあったのか」
「ああ、東隊が近づいてきてる」
「何?」
レーダーを見ると光点が一つ近づいていることが確認できた。そのことに木崎達も気がついたのか少し弾幕が減ったがすぐに元通りの弾幕になった。
「どういうことだ?三輪はもうトリオン切れ間近だし足も切っている。だから姿を消してあんなに早く来ることはできないはずなのにレーダーには一つしか写っていないだと?」
柿崎達は三輪の状況を知っているためこの状況に多少の戸惑いを見せていた。一方木崎達は三輪の現状を知らないのでバッグワームをしているどちらかの奇襲に警戒していた。
レーダーの距離にしておよそ50メートルになったとき、木崎達が補足した。
………バッグワームを展開していて胴体がやたらと膨らんでいる不明物体を……………
「えっ??!!なにあれ??!」
「……何しているんだあれは?」
顔は確かに松山の顔なのだが体型がおかしすぎる。やけに体系が太い。いつもとは違う体型に目を取られている内に松山達は行って先の行動に移っていた。
「それじゃあ…行ってこい!」
体をひねりその勢いのままあるものを小南に投げた。
「レイジさん、何か飛んで……え?!」
「悪いがやらせてもらう」
三輪秀次が飛んできたのだ。
松山が言ったアドバンテージ、それは二人の体格が似ていてお互いまだ少し小さいことだ。柿崎達も体格は似ているが三輪達よりは大きい。身長差がなく、どちらかを持ち上げてもトリオン体の筋力なら多少機動力を失うだけである程度で問題なく動ける。特に嵐山隊には三輪が少し急いできているようにしか見えない。そのため嫌でも隠れた松山の存在を意識せざるを得ない。よって嵐山隊の動きを一時的に止めることができた。そして小南達からしたら三輪が少し遅めに近づき、松山が奇襲するとう予想は同じだが姿が見えていてなおかつ圧倒的予想外の動きによる動揺を誘えることができる。これが松山の考えたアドバンテージである。
予想通り小南は驚きのあまり動きが硬直し、木崎ですらも援護が間に合わずそのまま飛んでくる三輪の斬撃を防ぎ小南を守ることは叶わなかった。
『戦闘体活動限界 ベイルアウト』
小南のベイルアウトで正気を取り戻した木崎は即座に三輪に銃を向けて三輪をベイルアウトさせて即座に松山に意識を向けた。松山は低姿勢でシールドを小さくして突っ込んできていたが木崎の圧倒的な弾幕によりベイルアウトした。しかし、わずかとはいえ木崎の全ての意識が松山に向いていたため嵐山隊の接近に気付いておらず、武半と柿崎の銃撃により足をやられ、嵐山と柿崎の連携によりベイルアウトして第一回チーム模擬戦の結果は嵐山隊の勝利となった。
模擬戦終了後隊室で反省会をしていたのだが………
「……………」
模擬戦終了後の東隊室は三輪君の回りを中心に非常に暗い空気が漂っていた。そんな空気に耐えかねたのか東さんが口を開いた。
「どうしたんだ三輪?今日の模擬戦で途中動けなくなったから落ち込んでいるのか?そもそも今回は俺が最初に落とされたのが原因なんだからそんなに気にするな。そんな中1点取ったのはすごいじゃないか」
東さんは負けた原因は俺にあると言って三輪君を励ましたが三輪君の表情は暗いままだった。
「いえ。俺は今日何もしてません。全部慎次のおかげです。…あいつがいなかったら俺は柿崎さんにやられてました。東さんがやられたとき不安しかなくなってしまって…何もできませんでした」
ぽつりぽつりと思った事を言ってきた三輪君。褒められたことに少し照れてしまった。
「そうだな…こっちから音声は送れないけどそっちの音声は聞くことができるからどんな状況だったか大体は分かっている。確かに松山は落ち着いていて指示も的確。さらに面白い作戦を考えていて少し俺も面白かった」
東さんまで褒めてきたのでちょっと止めて欲しかったけどまだ何かあるような気がしたのでまだ聞くことにした。
「でもな、俺はその作戦を聞いてすぐに行動に移せる三輪も十分に役割を果たしてると思う。だから三輪一人がどうだったから悪い、じゃあないんだ」
「東さん……」
「俺が思うに戦闘での勝利は個々の力だけじゃ無いと思うんだ。松山はどう思う?」
「…一番大切なのは作戦じゃないでしょうか?よくアニメでも一人が強くても作戦負けとかしているんで…」
急に振られて少し迷ったが思っていることを言ってみた。
「ああ、そうだな。アニメとかかよく分からんけど俺もそう思う。それで俺たちが今回していないのは相手の作戦や戦術を考慮していなかったことだと思うんだ」
「相手の作戦、ですか?」
「ああ。相手も俺たちと同様に作戦を立てる。人や隊によっては俺たちより高度な作戦を考えている。嵐山隊が戦闘をしても状況に応じて戦う相手を選んでいるように、木崎隊が小南の突貫力を中心に作戦を立てていた。俺たちは俺たちがどう動くのかを決めただけで相手がどう動くのかを決めていなかった。俺がまだ生きていたらちょいちょい意見を挟んでも良かったけど先に落とされたからそれができなかった。だからいつもあらかじめそのことを考慮しなきゃいけないと今回の模擬戦で思ったんだ」
三輪君は口を半開きにしながら東さんの話を聞いていた。僕自身もそこまで考えていなかったから結構驚いたな。
「だからな…これから成長すればいいんだよ。何回も模擬戦をしてどんな状況でもしっかり動けるように、それが今回の模擬戦の意味じゃないか?」
「……はい!」
三輪君の表情が一変して何か決意を決めたような顔つきになった。東さんもほっとした表情になった。そして爆弾発言をした。
「それと話は変わるが東隊に新しく二人の隊員が加わることになった。一人は二宮匡貴、三輪達の3つ年上のシューターだ。もう一人は過去望、二宮と同い年のシューターだ。後まだ誰がとは決まっていないが新しくオペレーターという支援の役割を持った隊員を編成して隊に組み込むことが決まり、オペレーターを含めた最大5人でチームを組むようにと上から指示が来たから明日からそんな感じになる」
突然新しい隊員の情報に三輪君は目を点にしていたがすぐに一つの情報について問いただした。
「待ってください東さん!新しく3人入って5人までのチームと言うことは誰かを追い出すってことですか?!」
「いや、追い出しはしない。脱隊という形になる」
「言い方はどうでもいいですよ!俺は嫌です!このチームで強くなりたいです!」
三輪君は声を荒げて反対をしていた。もとから言うつもりだったがこれから言うことを考えると申し訳ないが話が進まないので言うことにした。
「実はね、三輪君。僕がチームを抜けるんだ。…っていうかこれからボーダーを休みがちになるんだ」
「…は?!!」
「いいのか?そんなにあっさり言って」
「ああ、はい全然大丈夫ですよ」
「ちょっと待て慎次?!!どういうことだ??!!なぜ!!」
三輪君がものすごい剣幕で聞いてきた。急に仲間が止めるとなったらそりゃそうなるわなと思いつつ理由を説明した。
「実は母さんが入院している病院を建て直すことが決まってそのついでに一時退院することになったんだ。そしたら母さんの両親、つまり僕のじいさん達から家を建て直してそっちで住まないかって言われたんだ。それで中学校を卒業するまではそっちで暮らすことになったんだ」
「……どこに行くんだ?」
「四塚市に引っ越すことになったんだ。少し遠いから防衛任務をやるのに移動が大変だし四塚市はボーダーに対しての理解が薄いから平日の防衛任務は難しくなるんだ。それを東さんに相談して、新しくメンバーを入れることになったんだ」
「……なんで言ってくれなかったんだ」
「実は決まったのが一昨日で三輪君と今日まで会う機会が無くて話せなかったんだ…」
「あ……」
実は三輪は一昨日の金曜日に風邪をひいて学校を休んでいて、そのままその日は話すことがなく、土曜日は引っ越しの話などを聞きに行っていたので今日まで話す機会が無かったのだ。
「そ、そうなのか……」
「でもボーダーは止めないよ。防衛任務ももう忍田本部長とかと話は付けて土日や長期休暇だけにしてもらったから参加できるし高校生になったらこっちも戻るからまたちゃんと戦えるよ。そしたらまたよろしくね秀次」
「…分かった」
そう言うと三輪君は安心してくれた。
○月□日
三輪君達に一時的に休む話をしたら二宮さん達と一緒に送別会と入隊祝いを同時に行うために焼肉に行った。そういえば焼肉なんて前世以来であまりのおいしさから涙がこぼれてめっちゃ心配されたのは少しなんか申し訳なくなった。でもカルビおいしかったんだ。ハラミもうまかったんだ。東さんオススメのギアラも少し噛み切れなかったんだけどおいしかったです。
三輪君には高校に上がったらチームを組もうとのお誘いをもらった。とてもうれしかった。でも高校になって君のお眼鏡にかなう実力があったらお願いしたいと言っておいた。
今からもう楽しみだ。早く高校生になりたいなー
「三門市よ!私は帰ってきたぞ!」
大規模侵攻から3年。高校生になってまた三門市に帰ってきた。いや、別に毎週来てはいるので帰ってきたという表現はおかしいが取りあえず帰ってきた。
「遅かったな、慎次。米屋と奈良坂はもう待ってるぞ」
「お、あらためましてだな。俺は米屋洋介。ポジションはアタッカーをやってる。よろしくな」
「俺は奈良坂透だ。ポジションはスナイパー。これからよろしく頼む」
「どうも秀次と昔チームを組んでた松山です。よろしく」
こうして僕の新生三輪隊としての活動が始まるのだった。
いかがでしたでしょうか?
久しぶりすぎてこれでいいのかわかんないまま書いてたんで何かあったら言ってください。
松山が三輪隊にいるのは小寺君が入るまでで、色々あってから武半達とチームは組むようになるんでそこはまた後日書いていきたいと思います。
それでは次回「明道芽生」にトリガー・オン!