好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 そんな感じで、ちょっとした異文化説明になる話です。


神威動乱編 十三話 ちょっとだけ、お風呂でわかる北欧神話

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 俺は夜、別館の男用の風呂に入ってきていた。

 

 ムフフイベントを期待して地下の大浴場にはいることもあるけれど、シャルロットに悪いから最小限にしたいしな。男同士の裸の付き合いとかは勘弁だけど、野郎同士の中を深めることも必要だしさ。

 

 そんなわけで、俺はアニルや九成と一緒に風呂に入っている。

 

「あ~……」

 

 ……ふぅ。毎日鍛錬を積んでるからか、ゆったりお風呂に入ると疲れが抜けてくぜぇ。

 

 特に今回、温泉の元を入れて入っているから尚更ゆったりした感じになる。

 

「ふぅ~。いい湯だなぁ」

 

「……日本の風呂文化ってなれねぇっすね。というか、お湯が熱いっす」

 

 九成もまったりしてるけど、アニルはあんまり慣れてない感じだった。

 

「そういえば、外国だとお風呂文化ってあまり馴染みがないんだっけ?」

 

 昔どっかで見た気がするけど、慣れてないとこういうのはあれなんだろうか?

 

「いやまあ、イギリスにも温泉はありますぜ? ただまぁ熱いお湯につかるよりは、ぬるいお湯や水に浸かったり、飲んだりするのがメインでしてねぇ」

 

 そんな感じで苦笑しているアニルだけど、温泉を呑むのかぁ……。

 

「一応言っとくけど日本でもあるぞ? あとちゃんと飲むのは別にあるからな」

 

 そうなのか九成。勉強になったぜ。

 

「あとイギリスとかだと風呂に少しお湯を張ってついでに石鹼の類を入れて混ぜてから、中で洗って拭いて出る感じだ。あれは慣れなくてなぁ、ザイアはその辺きっちり風呂文化を持ち込んでたけど」

 

「マジか。ヨーロッパ行きたくねぇ」

 

 遠い目になってる九成の気持ちがマジ分かる。

 

 ザイアの連中がそこだけはきっちりしているのには感謝しねえとな。あと冥界では日本っぽい温泉文化が広まってくれて良かったぜ。

 

「というか、国全体が日本より寒いんで毎日浴びる必要もねえっすからね。むしろ毎日風呂場に入る方が寒くて嫌って感じでさぁ」

 

 アニルはそう言うけど、もうちょっと毎日汗を流そうぜ?

 

 あ、寒い地域だと汗をかくこともあまりないのか。そういうことでいいんだろう。

 

 俺も上級悪魔になったら、海外を担当することもあるんだろうなぁ。現地の生活拠点のお風呂は徹底的に調べとかないとな。あと日本に転移して温泉の元とかも入れとかねえと。

 

 そんなことを思いながら、俺ははふぅと息をつく。

 

 今頃、今回のメンバーがオーディンの爺さんについて行ってる頃だよなぁ。

 

 流石に人数が多いから、俺達もローテーションを組んでオーディンの爺さんの護衛をしている。昨日は俺達の番だった。

 

 そして俺は思い出して……怒りで拳を震わせた。

 

「あの爺さん、一発ぶん殴りたい」

 

「「気持ちはわかる!」」

 

 男三人の気持ちが一つになったぜ!

 

 あの爺さん、寿司を食いに行ったりキャバクラに行ったりとかでこっちを振り回しまくってきやがる。それも全国各地。

 

 そのくせ俺達は基本的に護衛だから待機だ。キャバクラとかならなおのこと。未成年だからね!

 

 畜生、許せねえ、許せねえ!

 

 俺だってキャバクラに夢を見ているのに! 夢を見ているのに!?

 

「……一応言っておくが、女性は男がキャバクラに行くことにいい顔しない奴が傾向的に多いそうだからな!?」

 

 今なんて言った九成!?

 

「俺は生涯キャバクラに行けないのか!?」

 

 シャルロットに顔向けできないのか!?

 

 思わず崩れ落ちるけど、九成はぽんぽんと肩に手を置きながら、アニルの方に向いていた。

 

 俺の慰めはどうでもいいということか。か、悲しい……。

 

「にしても毎度毎度、もうちょっと建設的なことをしてくれればこっちも苛立たしくなくていいんだけどなぁ」

 

「同感でさぁ。ぶっちゃけ今のままだと、聖書(俺ら)の教えが宗教的に侵略したの、正解だったんじゃねえかと思いますわ」

 

 九成もアニルも、結構ストレス溜まってるよなぁ。

 

 と、そういえばちょっと気になるな。

 

「そういえばさ、アースガルズってどんな感じの神話なんだ?」

 

 俺はそこも気になるな。

 

 そういえば俺、そっちの知識が全然ないしなぁ。イギリスの風呂文化もだけど、日本の文化でも分からないところが多いんだから、外国や異なる勢力の文かもさっぱり分からない。

 

 これ、上級悪魔になる前に少しぐらい治した方がいいよなぁ。

 

 上級悪魔になってから、その人達にとって失礼千万宣戦布告な真似したら、絶対処罰されるだろうし。

 

 いい機会だし、ちょっとぐらい聞いておくか。

 

「アースガルズといえば北欧神話っすけど、宗教的な争いにおいては、当時の信徒達はバイキング達とやり合う時は苦労してますぜ」

 

 と、アニルは言ってきたけどそれはそうなんじゃないか?

 

「一向一揆とかで勉強したけど、熱心すぎる信徒って死ぬのを恐れないんだろ? どこの時でも苦労したんじゃねえか?」

 

 織田信長とかも苦労したっていうし、そういうのって万国共通な気もしてきたな。

 

 最初に会った時のイリナにゼノヴィアも、死ぬこととかあんまり恐れてなかったしなぁ。宗教にどっぷりつかってるやつはそんな感じってイメージもある。

 

「まあ、宗教っていうのは基本的にあの世を定義しているわけだしな。その上でどう生きるのが正しくて正しく生きるとどこに行けるかも記されてるわけだし、熱心な宗教家なら自信があるから死んでもOKって感じになりえるだろ」

 

 九成もその変なうんうん頷いているけど、同時にちょっと苦笑してた。

 

「ま、北欧神話はまたちょっと違うんだけどな?」

 

 九成がそんな感じで振ると、アニルもちょっと苦笑いしてた。

 

「そうなんですわ。北欧神話ってのは基本的に、戦死が一番いい死に方ってことになってるんでさぁ」

 

 え、マジで!?

 

 俺がちょっと面食らってると、九成もそこは同じ感想なのか、ちょっと苦笑いが続いていた。

 

「アースガルズは神々の黄昏(ラグナロク)ってのを乗り越える為に戦士達の魂を集める神話と言ってもよくてな。その為にわざと戦争を引き起こして、プロレスみたいにどう戦ってどう敗けて誰が死ぬのかまで神々がプロットを組むこともあるらしい」

 

「そんでもってそんな英霊(エインヘリヤル)になることこそが最も尊ばれていて、病死とか老衰は不名誉って感じなんでさぁ」

 

 二人ともそう言ってるけど、またすっごい神話だなぁ、オイ。

 

 俺がちょっと引いてると、九成は更に肩をすくめた。

 

「そんな伝承でも一際あれなのが、ヘジンとホグニの伝説だな」

 

 というと?

 

 俺が視線で話を進めると、九成は遠い目をしながら話を進めてくれた。

 

「具体的に言うと、不貞を働いた女神がお仕置きとして「戦士達を永遠に戦わせなさい」と命じられて、縁もゆかりもないヘジンとホグニって王様達が結果的に戦争をして、しかも蘇生する仕組みまで付けられた結果永遠に殺し合いを続ける羽目になったって伝承だ」

 

「因みに信徒(ウチ)の英雄が主の軌跡をもって解放するって逸話がありますぜ、先輩」

 

 アニルも言ってくれたけど、もうどこから突っ込んでいいのか。

 

 え、そんな神話が? 昔聖書の教えに信仰を奪われたって?

 

「……自業自得じゃね?」

 

「まぁ~、聖書の教え(こっち)も信徒側がやらかしたことは数多いんですがねぇ」

 

 アニルはそう言うけど、神様がそんなことを主導していいのかよって思う。

 

 ……まあそんな勢力が、戦争をしない為の和平をするっていうんだ。変わっているってことでいいんだろう。

 

 なら、俺達はそれが間違ってないって証明した方がいいんだろうなぁ。

 

 俺はそんなことを思いながら、明日は俺達がオーディンの神さんの相手をするんだと思ってため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なるほど。そう来るようだね」

 

「どうしたの、マスター?」

 

「ああ、イシロ。それがアースガルズで一揉めあるみたいなんだよ。それもロキとオーディンが」

 

「へ~。それならロッキーとザンジュが一当てしたがるでしょうね。どうするの?」

 

「もちろんそのつもりさ。それにヴァーリも動くみたいなんだよ」

 

「あの子達もかってねぇ。英雄派とも相互不干渉を告げてるんでしょぉ?」

 

「組織人に向いてないね。ああいうのは反面教師にしておかないと」

 

「それで、あなたはどうするのぉ?」

 

「もちろん全面戦争じゃないか。ヴァーリがどう動くかは分からないけど、まあテロリストって自覚があるならどっちかに協力はしないだろうさ」

 

「でも、私達だけでやるってのも大変じゃない? どうするのよ?」

 

「決まってるだろう? 他に協力者を集めればいいだけさ」

 

「……その通り! 話を持ってきた妾達がしてやろうではないか!」

 

「あらあら。後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)の九条ちゃんじゃない。どうしたのぉ?」

 

「うむ! ちょうどよいので連携戦闘を考慮しようと思ってのぉ! 共に大暴れして仲を深めようではないか!」

 

「……裏がありそうね」

 

「構わないだろう? どうせ僕達は相互利用のテロ組織さ」

 

 

 

 




 海外のお風呂事情って調べてみるとびっくりすること多いです。自分なんぞ毎日入ってないと髪が油っこくなるのでなおさらびっくり。
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