好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
本日入用で早朝から仕事をすることになってますが、書き溜めがすさまじいスピードでたまっているので予約投稿しておきます。
イッセーSide
とりあえず、こういう時だからこそ鍛錬も積んでおかないとな。
俺はそう思って、地下のトレーニングルームに向かっていた。
そろそろオーディンの爺さんが日本神話の人達と会談を行う日だからな。ちょっと気を引き締めないと。
俺はそう思ってトレーニングルームに入ると、そしたら意外な先客を見つけてしまった。
「あれ、南空さん?」
「あ、兵藤」
なんでこんなところに南空さんがいるんだ?
いや、別にいてもいいけどさ。南空さんはこの家のメンバーじゃないから、別にトレーニング場所があると思ってたから、なんか以外というかびっくりっていうか。
「南空さんもトレーニングか? でもなんで態々こっちで?」
「あ~。ちょっと興味本位のついでって奴かな? リーネスやカズヒとちょっと話が合ったから、兵藤亭のトレーニングルームが気になったし少しトレーニングしようかなって感じなの」
あ~。なるほど。
「前世の縁とか二人は言ってたけど、本当に仲いいよな」
「……言いえて妙というかなんて言うかよねぇ」
なんか遠い目をしてるけど、もしかしてちょっと呆れてるのか?
まあ、ミザリが前世の状態込みで転生するなんてことやってるけど普通は無理だしな。荒唐無稽って感じだよな、普通。
でも、それで納得しそうなぐらい付き合いがロクにないのに仲良くなってるからなぁ。
「そういやリーネスはカズヒを初めて見た時めちゃくちゃ驚いてたけど、もしかして本当に前世の記憶でも蘇ってたのか……なんて思ったりするな」
「……まあ、それなら目を見開くわよね、うん」
なんか視線を泳がせてるんだけど、どうかしたのか?
俺がちょっと首を傾げていると、なんか知らないけど南空さんはうんと頷いた。
……なんか悩んでるのか?
こういうのは九成の役割な気もするけど、仲間がなんか悩んでるのに何もしないってのは嫌だしなぁ。
「なんか九成に言いづらいことでもあるのか? なんならちょっとぐらい愚痴を聞いてもいいぜ?」
「……あ~、だったらちょっと聞いてくれる? もちろんトレーニングしながらでいいから」
そんなわけで、俺はランニングマシーンで走りながら南空さんの愚痴を聞くことになった。
「実はロキがあなた達を襲撃してから、意識が飛ぶことが多いの」
「マジ? どれぐらいなんだ?」
なんか結構ガチな悩みだな。
俺が心配になっていると、南空さんはちょっとげんなりとしていた。割と本当に苦労しているみたいだ。
「最初はまさに襲撃が来たタイミングで、会長と明日の業務について話していた時いきなり。そのあと何度か意識が飛んでて、念の為に検査したんだけど……」
言葉を切って、南空さんは盛大にため息をついた。
「病気の可能性も呪いを受けた可能性もなし。もちろん敵が神器を使って何かしたってわけでもないの」
じゃあなんでだ?
俺もちょっと引くけど、ますます原因が分からないのが一番引くな。
ってことは心因性か何かってことになるよな。なんか別の形で悩みでもあるのか?
「なんか悩みとかないのか? ほら、九成の周りに女が集まって……羨ま妬ましい」
「……人のこと言えないでしょうに」
なんで俺の周りはこんな意見ばっかりなんだ。
俺が悩みそうになっていると、南空さんは盛大にため息をついた。
「むしろそっちはいいのよ。……いや、カズヒの居場所がきちんとあるのが前提だけど」
どれだけカズヒのこと好きなんだよ。
お前あれか、一目惚れでもしたのか。前世の縁とか言ってたけど、前世から尽くす愛でも持ってるのか。
別の意味でちょっと引いていると、南空さんは少し考え込みながら首を横に振った。
「心の病を発症するような悩みに心当たりはないわね。念の為カウンセリングでも受けるとして……あと心当たりとなると………あれかぁ」
なんか心当たりがあるらしい。
でも悩みってわけでもないようだ。後すっごく言いたくなさそうだ。
これ、もしかして俺じゃなくて九成が踏み込んだ方がいい話だったか?
俺がちょっと戸惑っていると、南空さんはなんか意を決したみたいだ。
「これは後でカズヒやリーネスにも相談するけど、予行演習代わりに先に言っておくわ」
なんか俺が踏み込んでいい話なのか、不安になってきた。
でも相談しろといったのは俺だ。なら、俺も相談される義務とかそんなのがあるだろう。
それにオカ研じゃないけど仲間だしな。仲間の相談ぐらい受け止めてやる!
「どんとこい!」
「うん。……実は私、ザイアに拾われる前に聖杯戦争のマスターになったことがあるの」
凄い情報が出てきた!?
「マジか。そんな小さい時に!?」
「あ~……一周回ったとかそんな感じで。で、その聖杯戦争は小規模だけど、参戦者の一人がアホで「日本の政治家全員自分に服従するようにしてやるぜヒャッハー」なんてことを企んでて、ルーラーの召喚案件になったのよ」
いろんな意味で凄い事になってるな。
確かルーラーって、聖杯戦争が世界に悪影響を与えるとかそんな時に聖杯が召喚するエクストラクラスだったな。
そんな聖杯戦争に巻き込まれるとか、南空さんも大変だな。
俺が同情してる時も、南空さんは思い出しながらため息をついていた。
「不幸中の幸いっていうかなんというか、たまたま召喚したサーヴァントが聖職者だったこともあって、ルーラーと連携をとったことで私は生き残ったんだけど……その……」
なんか目が泳いでる。
おいおい。どんなぶっ飛んだ情報が出てくるんだ―
「そのルーラー、槍の形で
―本当に凄い情報がぶっこまれたな。
「聞いてないの?」
「いや、私のサーヴァントが「教会的にあまり知ってほしくない」って言っていたから、あえて聞かなかったのよ。私としても結果的に全面的に味方になってくれた恩もあるから聞くに聞けなくて……ね」
あ~、なるほど。
「お前も大変だな。それならクロードさんに聞いてみたら、情報のすり合わせ的なあれができるんじゃないか?」
それで問題解決とは言わないけど、聞いてみるのは良い事だと思うんだけどなぁ。なんで聞かなかったんだろう。
俺がその辺を不思議に思っていると、とっても分かり易いぐらい視線を逸らされた。
そういえば聖杯戦争って、優勝すると願いを叶えられるって話だった。
もちろん限界はあるみたいだけど、日本の政治家全員支配するなんて願望を持った奴が参戦してルーラーが召喚されたわけだ。たぶん南空さんが巻き込まれた聖杯戦争でも、かなりの願いを叶えられそうだ。
そして南空さんは生き残った。殺し合いに生き残ったのなら、優勝した可能性だってある。
「……なあ、何かろくでもないこと願ったんじゃないだろうな」
「別にそこまでやばいこと願ってないから! ちょとパパを殺したやつがどこにいてなんでそんなことをしたのか聞きたかっただけだから!」
ああ、そうなのか。
ちょっと心配だったけど、そういう理由なら問題ないだろ。
……いやちょっと待て!?
「お前の親父さん、殺されたのか!?」
とんでもない情報が初耳だよ!?
南空さんも勢いで言ったのか、ちょっときょとんとしてから盛大にすっころんだ。
「はぶぁ!?」
「南空さん大じょぶらぁ!?」
俺も慌ててすっころんだ。
じ、地味に痛い。
十秒ぐらい悶えてから、先に転んだ南空さんの方が復帰した。
「……ま、まあその結果分かったのはパパが完全に悪い自業自得だから、殺したやつを殺したわけじゃないわ。むしろこっちが謝ったぐらいよ」
そ、そうなのか。
「色々大変だな。でもまあ、そういうことなら言いたくないか」
まあ、親父さんが悪いことして殺されたってのは言い出しづらいよなぁ。
「ただまあそれでもパパだから、これ以上のことはあまり言いたくないの。……ごめん」
「あ、ああ。そういうことならそっちは聞かない。……でも、ルーラーのことを相談したら絶対聞かれそうだよなぁ」
クロードさんとはそんなに付き合いないけど、たぶんさわりを言えばあえて踏み込まないでくれるとは思う。
でも言いづらいことってあるってことだよな。
「うん。相談させておいてあれだけど、やっぱりカズヒやリーネスにまず相談するべきだよ。特にカズヒはプルガトリオ機関にいたから、クロードさん関連だと何とかなりそうだし」
「ま、そうなるわよね」
いやほんと、人の過去って色々ある時は本当に色々あるよなぁ。
……でもまあ、それを相談できるようにする為にも、俺も頑張らないとな。
Other Side
「それで総督ぅ? 無茶苦茶なことを計画してますけど、大丈夫なんですかぁ?」
「心配ねえよリーネス。なんたって前例からの情報提供があるしな」
「前例?」
「ああ、あの女があそこまで強い理由の一端だ。……神器研究においてなら、英雄派の禁手乱発計画に匹敵する価値のデータになるだろうな」
「……それってどう考えてもテロリスト向きなデータになりますよぉ?」
「ま、俺らも色々あったから割と溜め込めてるしな。特に匙の場合は相性がいいだろうし、ここまで利用できるケースもそうはないだろうさ」
「匙君には同情しますねぇ。絶対トラウマになりますよぉ、これぇ」
別主人公のヒロインとも交流を持たせた方が、物語に深みが出るかなぁって感じでもあります。