好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
評価7が一つ減って下がったかと思ったら、9に繰り上げされていたようでちょっとうれしい気分です。あと感想のGoodとBadの押せる回数、自作の作品限定でもいいのでもうちょっと増えないだろうかと思ったり思わなかったり。
今回はちょっとした中継点感覚になります。
ある意味で出したくでも出せなかった設定関係の公表回といっても過言ではないです、ハイ。
和地Side
一言で言おう。こっちはかなりまずくなっている。
具体的に言うと、凄い勢いで追いかけられている。
「待ちなさい! そして見なさいよ、私が強くなったところを!」
春っちは背中から凄い灼熱のふんしゅつで高速飛行し、多数の爆発する火球をぶっパしてくる。
「てめえにゃ悪いが、私に余計なことつついた自分を恨むんだなぁ!」
ベルナはベルナで、背中から何かを噴出して加速すると、氷の砲弾を多数生成して叩き込んでくる。
灼熱と氷水の挟み撃ちに、俺は全力で逃げ回るしかない。
そういうわけで―
「鶴羽、迎撃任せた!」
「やってやるわよぉ、もぉおおおおお!」
大慌てで迎撃を鶴羽に任せるしかない。
レジスティングアントレイダーに変身しての攻撃で、とにかくけん制をしてもらっているからこの程度だけど、たぶんそれがなかったら俺は圧殺されている。
運動性はともかく攻撃力がインガ姉ちゃんの比じゃない。一発でも直撃したら、確実に波状攻撃で圧殺される。
それを何とかしのげているのは、魔剣創造に続く俺のもう一つの神器によるものだ。
神器、
2ケツで全力疾走するだけでなく、地面との摩擦と性能を生かしてちょくちょく曲がることで、なんとかチェイスという形に成功している。
成功しているけど本当にまずいってこれ。
なにせこの連続起動は流石にそっちに集中しないとまずい。星辰光を利用して時折三次元機動すら取り入れ、更に防壁を利用して壁を作って相手にぶつかるリスクを入れたりと、かなり苦労しているから反撃する余裕なんてない。
真剣に鶴羽の反撃が頼りと言ってもいい。それがないと、死ぬ。
「和地! 同年代相手にヤンデレじみた事されてるけど、あんたやっぱり年増キラーになった方がいいわよ!」
「お前自分のこと棚上げするか!?」
カズヒ姉さんもヤンデレになるというのか!? っていうか年上はインガ姉ちゃんとリヴァ先生だけだぞ!?
ええいツッコミを入れる暇すらやばい!
「……あたしのつついちゃいけないところつついた、自分を恨めや!」
ベルナはやっぱりというかなんというか、無理に突き進んでいるやけっぱちな攻撃を仕掛けてくるし。
「見てよ、見てよ見てよ見てよ……! 私は強くなった、強くなったのよ!?」
春っちは春っちでどう考えても迷走しているような、そんな精神状態で攻撃してくるし。
……ったく。それに対応している余裕がない自分が恨めしい!
「……和地」
その時、迎撃している鶴羽が小さく呟いた。
「あの二人と何があったのかは知らない。だけど、助けたいと思ってる?」
俺はその言葉に、あえて即答はしない。
二人は明確に敵対している。春っちは幼馴染と言ってても何年も会ってないわけだ。ベルナに至っては敵として戦っているだけで、特に縁があるわけでもない。
だけど、そのうえで―
「俺は、嘆きの涙が流れる前に、意味を変えたいと願っている」
―それが、俺の譲れない芯だ。
もちろん全部できるなんて、そんな馬鹿なことは考えちゃいない。
世界にはいくらでも悲劇が転がっている。春っちもベルナも、詳しくは知らないけど悲劇のレベルは探せばいくつも見つかるレベルだろう。下手すると俺の半生の方がよっぽどあれかもしれない。
それでも、だ。
「……無視したくない。俺は心からそう思ってる」
そう思った。
二人が同時に仕掛けてきているからだろう。尚更この短い時間で分かったんだ。
たぶん二人とも、心の中で泣いているんだろう。
それを、俺は無視したくない。
もしそれを無視するようになってしまったら、きっと俺は―
「あの日の笑顔に誓った決意は、俺にとって命より大事なんだ」
―俺の命より大事なものを失ってしまうから。
「……そっか。全く妬けるわね」
その言葉は、何故かはっきりと誰かに向けている気がした。
そしてそれ以上に、強い決意を感じさせる声だった。
静かに、気配が変わり、そして戦意が滾る。
「殺すことなく相手が音を上げるまでしのぎ切れってわけね。……やってやろうじゃない!」
……その言葉に、俺はどういえばいいんだろうか。
いや、まず最初に言うべきことはあるはずだ。
「……ありがとう」
お礼はキチンと言う。当たり前のことだろう。
だから―
「生き残るぜ、鶴羽!」
「もちろんよ、和地!」
―この場は、なんとしてもしのぎ切る!!
Other Side
タックル。そんな単純な攻撃だが、実際のところ実に厄介な攻撃ともいえる。
そもそも単純な物理衝撃とは、物体の質量と速度と固さの三つが重要と言ってもいい。もちろん打撃が入る面積によって更なる効率はあるし、それらを効率的に引き出すには当然技術も必要だ。
だがしかし。高速で移動する大きな物体の体当たりは当たり前の脅威ともいえる。
常識的に考えて、下手すれば即死であることは言うまでもない。
その状況でアーサーが生き残れたのは、極論するならば仲間に恵まれたというほかない。
「……美猴、拾って!」
「おうさぁ!!」
ぎりぎりの綱渡りというほかない。
黒歌が被弾前提で強引に射程距離に接近して、ノックバック重視の一撃を叩き込まなければ。
その後素早く美猴がヒツギの反撃を無視して頭から落ちそうになっていたアーサーを拾い上げなければ、戦闘続行など不可能でしかなかった。
むろん抜け目なく仙術や呪術でかく乱しているが、しかしアニルの仲間もまた油断できる相手では断じてなかった。
『スカウティングカバンバスター!』
即座に迫りくる、狙撃としか形容できない攻撃を、かろうじて分身を盾にして美猴は防ぐ。
「仙術もなしにどうやって狙ってんだよぃ!?」
そう慌てるが、更に霧が豪快な砲撃で吹き飛ばされた。
「っちぃ! 外したじゃんか!」
「……ルーシア! 距離をとっておいてくれ! あの黒い奴の星辰光はまずいからな!」
「分かってる!」
即座に相手も連携をとる体制に入っていたが、しかしこれで状況は膠着状態に入っていた。
今回の戦闘でアニル側が最も警戒していたのは、誇張抜きで黒歌である。
効果範囲内の相手と繋がり、仙術で弱体化するという反則じみた相性の良さは、維持性の高さもあって致命的といって過言ではない。解除手段を持ちえない攻撃、それも装甲無視ともなれば最も警戒必須である。
故に、徹頭徹尾黒歌を抑え込む役が必須であり、同時に遠距離射撃を必須となる。
その結果として、射撃戦主体のルーシアが選ばれるのは当然といえる。
そしてその装備もまた、仙術を考慮した武装であり―
『シューティングボライド』
必然、数百メートル離れたところからの狙撃は基本。
シューティングウルフレイダーによる遠距離支援こそが、ルーシアが今回与えられた役目というほかない。
「なろぅが! おい黒歌! アーサーをとりあえず動けるようにしとけぃ!」
即座に美猴が攻撃を弾き、更に大量の分身を展開して仕掛ける。
性能を極限まで弱くして数を増やした。術式の制御から本体が攻撃されると解除されるほかないが、当然仙術で誤魔化せばいいだけで―
「まって美猴! そいつ仙術が効いてない―」
『SEARCH』
そして答えは即座に示される。
『スカウティングカバンショット!』
完膚なきまでに正確に、美猴本体に攻撃が放たれる。
「うぉおおおい!? なんでピンポイントに分かるんだよぃ! 仙術使ってんだぞ!?」
「……それが関係ないからです」
その答えに気づいたのは、アーサーだった。
ある意味で最も追い詰められていたからこそ、その正体を理解したのだ。
「アーサー!? あんた何気付いたの!?」
「……相手は気や視覚映像で察知してません。おそらく音響探知や熱源感知、場合によってはX線なども使った、科学技術による感知です」
「「……げ」」
思わぬ相手から察知されたことに、思わずヒツギもアニルも呻いてしまった。
「……思ったより気付かれるのが早い。やられすぎて過敏になっているのね?」
そして最も冷静に、読まれたルーシアが対応を考慮する。
射撃戦に特化したシューティングウルフプログライズキーをレイダーの変身用に確保してはいるが、同時にザイアの技術解析で製造したアタッシュウェポンであるアタッシュショットガンを使用することで、他のプログライズキーを併用することが今回の戦闘の肝。
科学的な偵察行動に主眼を置いた機能を持つスカウティングパンダプログライズキーで強化し、仙術とは全く異なる方向で偵察を行うこの機能で戦闘を行うという答えが回答だった。
実際に上手く抑え込めていたが、アーサーに気づかれるのは確かに想定外だった。
だからこそ、本番は此処からになるのだろう。
そして同時に、最も強大な戦いもまた激化していた。
ヴァーリが至った新たなる禁手の力は、あの場において最も苦戦していたヴァーリの力を大きく強化していた。
「……しつこい!」
「ちぃ……っ!」
不快や舌打ちを顕わにするマルガレーテやロキと違い、ヴァーリは込み上げてくる笑みを抑えきれない。
「ああ、これはいい! 実にいい!!」
振るわれる半減の力は当人はともかく、放たれた攻撃を瞬時に連続で半減することで無力化する。
そして放たれる攻撃は大きく強化され、周囲の環境を変えんばかりの破壊を生み出している。
間違いなく、ヴァーリは大きく強化されていた。
本来、禁手というものは亜種になっただけでここまで大きく強化されるわけではない。
禁手は神器の究極であり、同時に神器という根幹が同じなのだから当然だ。故に必ず何らかの形で絡繰りがある。
「……実は人間は人間でも、龍の因子が混じっていたとでも言うの!?」
マルガレーテがそう思うのも無理はない。
もしそうだと言うのなら、天龍を宿す白龍皇の光翼との相性は抜群だ。亜種禁手が龍に特化した仕様変更という形で発現したのなら、その性能は通常禁手とは比較にならない相乗効果を発揮するだろう。
そして、その言葉からくるヴァーリの返答は二重の意味で予想外だ。
「いや違う。……そして君に宿っている神器が他にあることもそれで分かった」
「……っ!?」
動揺するマルガレーテにロキの魔法攻撃が迫るが、しかしマルガレーテはそれを弾き飛ばす。
とっさの魔力障壁はまさに魔王のそれであったが、それだけの力を発揮するのにもまたからくりがあるということだ。
「……準神滅具と称される、一つの時期に最大7つか8つほど確認された
ヴァーリ・ルシファーは戦闘狂であり、また神滅具の保有者でもある。
故に強力な神器については多少の造形はあり、だからこそそれに気づくことができた。
準神滅具と呼ばれるほどに強力な神器は存在する。それらは神滅具には一歩劣るがそれでも強大で、種類によっては同種が複数存在することもある。
その一つが冥府より伸びる大罪の大樹。幽世の聖杯と対を成すとも言われ、同時に七つほど確認されたこの神器は、肉体を高位の悪魔へと編成させ、更に天敵たる聖なる力や光によるダメージを大きく削減する。
聖書の神の死によるバグではないかとすら言われるそれは、鍛えれば最上級悪魔クラスにすら至れるとされている。世界全土で最大で七つしか確認されてないとはいえ、最上級悪魔クラスになりえるうえに特攻となる攻撃が通用しないともなれば、神滅具に準ずる力と称されることはある。
そして複数あるとはいえ、それらの保有者が転生悪魔になったことはあっても、生まれつき悪魔の血を継いでいたことは、いまだ神の子を見張る者でも確認されていなかった。
だがそんな悪魔の因子を、それも魔王の因子を継いだ者にその神器が宿ればどうなるか。
その実例を見て、ヴァーリはこの上なく歓喜した。
「……俺も大概だが君もだな! 素晴らしい、奇跡の体現じゃないか!」
「……」
マルガレーテは答えないが、ヴァーリはそれを聞いていない。
ある意味で自分以上の奇跡を体現している存在に対して、好敵手となりえる可能性としてテンションが高ぶりに高ぶっている。
「まったくもって素晴らしい! 君はもっと遠くに飛べ、自由に生きることができる! そんな風に自分を縛っているのが残念でならないよ!」
魔王の頂に届くほどの力を持ち、更に絶大な神器を取り込めるのは奇跡としか言いようがない。
悪魔の力を与え聖なる力に耐える神器により、眠っていた魔王の因子は覚醒し、聖なる力を取り込むこともできた。
そんな彼女が本当の意味で自由に生きようとすれば、きっと自分に迫るどころか、超える可能性すら生まれるだろう。
最上級悪魔の領域に届く力に魔王の因子があるというのは、聖なる力を取り込んだことも踏まえればそうなるのだ。
あの忌まわしい男すら超える可能性を前に、ヴァーリはぜひそんな高みに上ってほしいとマルガレーテに願う。
「……うわぁ。馬鹿って本当に酷い」
だが、マルガレーテは冷めた目で呆れの感情を浮かべていた。
彼女は挑発のつもりはない。そもそもヴァーリに語っていない。
ただあまりにも愚かに思ってしまったがゆえに、感情が口をついて出てきてしまっただけだ。
それゆえに、ヴァーリはロキに対する迎撃をしながらもどこかで呆けてしまう。
呆けながらでも戦えるのは彼が傑物出る証明で、マルガレーテもまた傑物だ。
だが、二人には決定的な違いがある。
「それだけ力も自由も振るってるのに、なんであんなに無責任なのかしら。大人になったら罪悪感で引きこもりそぉ……」
ヴァーリは力を持つがゆえに自由に生きようと思い、縛られないことを基本としている。それがマルガレーテには理解できない。
何故ならば、彼女にとって力も自由も責任と不可分だ。自由や権利とは、義務や責任を対価として払ったものだけが取得することのできる商品として考えている。己をその分縛らなければいけないのに、何故ヴァーリは当たり前のことしないで平気でいるのかが、心の底から理解できない。
人というものはどうしても性質というものが多種多様になる。その意味でいうのなら、ヴァーリとマルガレーテは相性が最悪だと言ってもいい。
自由を責任に縛られないことのように思っているヴァーリと、自由は責任を果たした上でだと思っているマルガレーテ。
この二人はあまりにも異なりすぎているがゆえに、お互いがお互いに憐憫すら覚え始めているのが現状だ。
なにより―
「私は違う。何より、託された力に失礼な真似なんてできないしね!!」
―その根幹がある限り、彼女がヴァーリの思想に共感することは断じてない。
「なるほどな。中々興味深い取り合わせだが、これ以上かかずらっているのも面倒だ」
そして、そんな観察に時間を費やす余裕をロキは持っていなかった。
「ではそろそろ遊びも終わりだ。……そろそろ二人まとめてぶっ殺しだぁ!」
ここにきて、悪神ロキも本領を発揮する。
「ではこちらも本番だ。プランBを本格的に開始する」
「こっちもそろそろ混ざろうっかねぇ」
「オーディンに対する手土産に、ロキの首は十分すぎるしな」
そして、それは敵も同じこと。
戦いは、更に激化する。
と、いうわけでいくつかの種明かしの界でした。
まず和地が持っているもう一つの神器についての説明を兼ねた第一弾。
仮面ライダーに変身させることもあり、和地の神器にバイク系を入れることを考えた結果誕生したものです。まあ最近の仮面ライダーは乗機持たない奴がごろごろいますが、主役ぐらいには用意するべきですしね。
一応禁手も設定していますが、今回で出そうと思ったけど出し損ねそうです。そもそも飛べる奴が多いは室内戦も割とあるわと、地上高速移動のバイクは出番を出しづらい。できればカズヒと幸香にもバイクを上げたいんだけどなぁ。
続いてルーシアが黒歌を補足し続けれたのは、スカウティングパンダプログライズキーによる探知によるものです。
ぶっちゃけ黒歌はヴァーリチームにおいてある意味で一番厄介なキャラであり、その肝が星辰光にあることもあって、仙術使いといった一部の例外を除けば「星辰光の間合いに入らない距離から攻撃」が鉄則になります。しかし霧の展開や気の操作によって隠匿も優れているからそう簡単にはいかない。
そこでシューティングウルフとスカウティングパンダの併用で、遠距離から異能で隠せない素養を探査して狙撃という結論になりました。
……まじで間合いに入られた瞬間に、仙術による削り殺しがほぼ確定するから厄介極まりない。真っ向勝負好きが多いヴァーリチームにおいて、からめ手重視ゆえに鬼門になってます。
そしてマルガレーテが宿す本来の神器、
以前準神滅具をカテゴライズできるぐらいの量設計したときに作ったことがあるのですが、いい機会なので少しずつ出していこうと思いこんな感じになりました。
能力は本文の通り、最上級悪魔と同等の素養を得るという点。そしてそんな神器を魔王の血が流れているマルガレーテが宿した結果、彼女は先祖返りで魔王血族になりました。
さらに特殊な理由で三つほど神器を宿しており、それを複合させて禁手に至らせたのが氷樹です。そのため後天的に神滅具のそれに匹敵する禁手となっており、真っ向勝負で疑似龍神化に食らいつくぐらいはできるポテンシャルをすでに保有済みです。
そしてその特殊な理由が彼女の地金を相乗効果で高めた結果、この突き詰めすぎた責任感につながっております。
この作品のオリキャラをサーヴァント風にしたステータス表、見たい?
-
見たい!
-
見たくない!
-
魔改造も!