好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
今回は題名通りの回となっております。いやぁ、本当にこれを出したくて出したくてたまらなかったです!
この原点ともいえる作品で、カズヒの原型(跡形もないけど)なイルマの固有結界どういったものに近いのか……というアンケートという名のちょっとしたクイズ的なものをやったことがあります。
無限の剣製(二票)、王の軍勢(二票)、死森の薔薇騎士(七票)、ネガフィールド(四票)、虚栄の空中庭園(三票)といったものをモデル的なものとして、どれが近いかどうかという、そもそもわかるわけねえだろと言いたげなアンケート。ヒントになるのはイルマの魔術適性(固有結界使いは体内発動が裏技的にコストが少なくなるため、元からそれに近い魔術が得意になるとかいう話)でした。
さぁ、ついに答えが明かされます!!
いろんなものが明かされる結果、あとがきも長いのでご了承ください!
祐斗Side
気づいた時、銀の装甲を纏った仮面ライダーが、変身が解除された九成君を抱えて僕達の隣にいた。
そして同時に現れたメイド達によって、ほんの少しだけど猛攻が緩んでいた。
「カズヒ! それに……あなた達は!」
何とか聖魔剣で敵の猛攻をしのぎながら、僕はその増援に驚いた。
仮面ライダー道間ハウリングホッパーに変身したカズヒが、メリード達兵藤邸のメイド達を引き連れて、増援に来てくれたのか。
ということは、もしかして間に合ったのか?
僕のその期待に気づいたのか、カズヒは静かに首を横に振った。
「あとはリーネスが調整を終わらせるだけだけど、状況が一気に悪化したから苦肉の策よ! ……というより、クロード長官も大丈夫ですか!?」
カズヒとしても看過できないほどの事態だったようだ。外から見てもそれだけの窮地ということなんだろう。
だけど、まだ完成していないのか。
その時、アヴェンジャーが剣を両手に一振りずつ持って切りかかる。
「死になさい、ピエールの狗の狗!」
「断るわよ、邪悪!」
『ハウリングユートピア!』
全力の一撃と斬撃がぶつかり合い相殺される。
即座に対霊体加工済みの銃弾を放って距離を開けさせながら、カズヒは舌打ちした。
「魔剣ノートゥングにバムルンク! ロキめ、亜種聖杯でアヴェンジャーを強化していたってわけね!」
「当然であろう? 我の配下となる栄誉を勝ち取ったものには褒章があってしかるべきだからな。」
ロキがそう返すが、そういうことか。
いくらクロードさんがアヴェンジャーの保有スキルを再現できると言っても、それはあくまでジャンヌ・ダルクに由来するスキルだ。
後天的に獲得した力は対象外。だからここまで……っ
「……みんな! プランTが開始されるまであと六分よ! それまでしのいで!」
リアス部長が声を張り上げる。
あと六分で、最終手段のプランTが成立するのか。
だけど、今のままではそこまでしのぎ切れない。
どうする? どうする……?
「……仕方ないわね。インガにキュウタ、和地とリヴァさんをお願い」
「か、カズヒ姉さん?」
カズヒがそう言うなり、一歩前に出る。
「誰でもいいから、一分だけ私を守って。……そしたら残り五分、私がロキを抑え込む」
Other Side
頭痛が酷い。意識が飛びかける。
だが、それを抑え込んで鶴羽は立ち上がろうとする。
仲間達がまだ戦っている。
幸香がこちらを狙っているはずだ。
何より、まだ和地とカズヒは危機に瀕している。
ならば、動く理由は十分だ。
―このままだと死ぬと、自分でも分かっているのに戦うのか?―
いいに決まっている。
恋する男と、支えたい友が戦おうとしているのだ。
ならば、動ける限り共にありたい。仲間として、一緒に戦いたい。
―それをする資格があると、自分自身が疑っているのにですか?―
当たり前だ。
この疑問は一生引きずってもおかしくない。
あの子がパパによって苦しめられていたというのに、それも知らずにのうのうと友人面をしていたのだ。資格がないと思うのは当然だろう。
かつてあった美しい光景の裏で続いていた、醜い悪辣を知っている今、その疑問符は生涯ついてくるだろう。
それどころか、終わってしまったのに更なる第二弾が続いているのなら尚更だ。
―だが、お前では足手まといにしかならないぞ?―
……分かっている。
そうだ。今の私では足を引っ張る。それはまごうことなき事実だ。
まさに神話の戦いにおいて、分家の自分の魔術回路ではとても並び立てない。
頑張って残敵相当や外周警戒。その程度が限界だ。
それでも、だ。
―それでも、譲れないものがあるのですか?―
その通り。
今度こそ、最期を看取るしかできなかったあんな終わり方をしたくない。
今度は、自分は友達だと、仲間なのだと胸を張れるような生き方をしたい。
大事な友が、愛する男が、命を懸けるの言うのなら。
「……一緒に居れる自分でいたい。その為に頑張ってるのよ、私は……っ」
そう、心の声が口をついて出る。
―だというのなら、自分の力をきちんと見つめ直せ―
―この声は、貴女の自問自答ではないのですから―
そこまで来て、漸く彼女は気づいた。
この声を、自分は確かに聞いたことがある。
この声は、本当なら今聞こえる物ではない。
その事実を悟り、そして―
「ありがとう……っ」
―心からの感謝の言葉が、自然と口をついて出た。
和地Side
「力を貸して、ルーラー……ライダー」
そんな、声が聞こえた。
そして俺の隣で、強大な魔力の奔流が起きる。
「我、フランシスコ・ザビエルに
「……
その言葉を聞いた瞬間、活力が漲り痛みが消えた。
比喩表現とかそんなわけじゃない。まるで十五分ぐらい仮眠したようにスッキリと心身の疲労が消え、負傷が見る見るうちに治っていく。
その光景に味方は誰もが戸惑い、敵は敵で面食らっている。
俺達三大勢力側だけが恩恵を受けたこの不思議な現象に、カズヒ姉さんすら面食らった。
「これは、どういう―」
「―説明はあと。気合を入れるわよ、カズヒ」
カズヒ姉さんに並び立つように、鶴羽が立ち上がった。
さっきまで頭痛で苦しんでいたはずなのに、今では文字通りスッキリした表情でそこに立っている。
俺もカズヒ姉さんも呆気に取られたけど、鶴羽は自信ありげな笑顔で頷いた。
「……ロキは任せたわよ。代わりに、クロードさんはこっちがしっかり面倒を見るから」
「……分かったわ。言ったからにはしっかり責任を取りなさい」
カズヒ姉さんはそう言うと、ロキを真っ直ぐ睨み付ける。
鶴羽はそれを見て微笑みながら、クロードさんを庇う様にアヴェンジャーと対峙した。
「「和地」」
……ハモって言わないでくれ。ちょっとどぎまぎする。
俺のそんな気持ちを知ってか知らずか、二人は視線だけで俺を見る。
「「こっちは任せて。貴方はあなたのやるべきことをやりなさい」」
……そこまでハモるなって。
ああ、分かってる。分かってるさ。
俺は涙の意味を変えると誓った。瞼の裏のあの笑顔に誓って、そこだけは決して変えないと決めている。
だから―
「そっちは任せた!」
「「もちろんよ!」」
Other Side
「福音福果、善因善果、故に転じて悪因悪果」
「遠からん者は音に聞け。近くば寄って目にも見よ」
その二人の詠唱が、魔力と感応したことを全員が感じ取った。
ロキもまた、それが二人にとっての大技であると自覚する。
「因果応報、身から出た錆、刃の錆は刃より出でて刃を腐らす」
「我が心を照らし刻まれた、偉大なる栄達は此処に在る」
そしてそれを迎撃すべきと、ロキはすぐに判断して配下を差し向ける。
のみならず、自身も全力で排除の為に動き出す。
それだけの危険性が秘められていると、ロキは直感で悟っていた。
「平家を亡ぼすのは平家。六国を亡ぼすものは六国なり」
「我が闇を切り、我が光となり、そして我が道を切り開いた伝説が今、汝の前に現れん」
だが、それを
三大勢力は言うに及ばず。
変態集団は兵藤一誠をカバーするように動く。
禍の団もまた、対象を自分達に収束している。
「人は生きてきたからには死なねばならず、それと同じように、木は倒れたからにはそのまま横たわってなければならない」
「常世全ての善と悪、それを見定めん天秤の守護者」
ロキは妨害を半ば諦めながらも、だからこそ警戒を強める。
魔術回路を利用した魔術行使には、手順というものが基本的に必要となる。
最短でも引き金を引くような小さな行動を必須とする、
最も、即応性が重要となる戦闘においては、魔術礼装という手札なしで使える魔術には限度がある。援護をする者がいなければ、前線戦闘では精々二小節から三小節が限界だろう。
だからこそ、いまだに詠唱が続いていることは危険なのだ。
あの二人が行使しようとしている魔術は、間違いなく
「蒔いたからには刈り取らねばならない」
「我が運命を託すに能う、汝の
間違いなく、今から二人が使う魔術は極めて大規模な魔術行使だ。
如何にロキが神とはいえ、如何にアヴェンジャーがサーヴァントとはいえ、それだけの大魔術を無傷でしのぐのは困難だろう。
故にこそ妨害を試みたが、それも望み薄だ。
十中八九、敵の魔術は発動する。
「自分の好意は自分に帰り、仇も情けも我が身より出る物なれば」
「満ち足りた七つの時は今ここに、戦の始めに破却されん!」
故に、ロキはためらうことなく防御態勢をとる。
瞬間契約の魔術ともなれば、下位の宝具に届くだろう奥の手なのは言うまでもない。
一部のサーヴァントが持つ魔術無効化スキルである対魔力であっても、Bランクまでなら突破して傷つけることだろう。
「「世界卵、外界浸食」」
油断はできない。一矢は報いられるだろうし、手を打ち間違えれば間違いなく敗北に繋がる。
故に覚悟を決め、迎え撃つ体制をとる。
「「心・象・顕・現」」
防御を徹底的に。喰らっても生き残る準備は整った。
「固有結界―――
故に、ロキは判断を過つ
「固有結界―――
そして、復讐者は正当たる復讐相手に巡り合う。
気づいた時、ロキはカズヒ・シチャースチエとたった二人で、異様な世界に立っていた。
冥界の空ともまた異なる、毒々しい色合いで浮かぶ紫の空。
地面もまた汚染されているかのような禍々しい色合いだ。
ロキは既にこの魔術が何なのかに当たりをつけているが、だからこそ信じられない。
それはロキ自身初めて見ることもそうだが、そうだと仮定した場合のこの風景が信じられない。
「……固有結界。術者の心象風景を具現化し、術者の魔術的特性を最大限に生かす、極々一握りの魔術回路保有者だけが使える大魔術」
「ご名答」
そう答えるカズヒ・シチャースチエを見て、ロキは内心で舌打ちする。
この
そしてそれゆえに、この固有結界の性質をロキは理解できた。
「術者の魔術回路を超強化する固有結界か。……この距離から見て分かるまでにとは、絶大すぎる強化のようだな」
そう唸るほどに、今のカズヒ・シチャースチエは強化されていた。
今までのカズヒ・シチャースチエの魔術回路を2か3とするなら、今の彼女の魔術回路は10を通り越して100すら超える。
キャスターのサーヴァント相手に真っ向から魔術戦を可能としうる、
「―
感覚を確かめるようなその詠唱と共に、ロキを包み込むように火柱が立ち上がる。
それを即座に水で消そうと試みるが、しかし足りず氷塊すら使うことになった。
推測は間違いなく確定だ。規模も質も大幅に強大化しているし、何より術式の強度は一小節どころか五、六小節の魔術に匹敵する。
もはやこの魔術詠唱は高速詠唱という領域ではない。それこそ通常の魔術師が、戦闘における強攻撃として使用するような二小節魔術でも、Aランクの対魔力すら突破する質で放つことができるだろう。
「……どうやら、貴様は一人で我を手古摺らせられるようだな……固有結界使い」
「ええ、貴方という悪神を足止めするには十分よ……
その発言に、ロキは驚愕を隠し切れなかった。
気づかれている。そう考え、すぐにそうではないと理解する。
「魔術回路型の魔術には、解析魔術というものがあったな。我を解析したのか」
「そうよ。全く末恐ろしいわね。ハブを設置した者達の信仰と能力の分だけ、己の力を強化する
カズヒの解析結果は完全に当たっている。
ロキの星辰光である
ハブを事前に自分を信仰する者に設置することで、己の力を大幅に強化することができる星辰光。それがロキの星の本質である。
星辰光としてのステータスこそ特化型といったところだが、性質上それが飾りも同然になりえるのが、この星の大きな恐ろしさである。
ロキ
☆
基準値:C(A)
発動値:A(AAA)
収束性:D
拡散性:D
操縦性:D
付属性:AA
維持性:AA
干渉性:D
間違いなく星辰奏者の次元を超えた出力による、人造惑星すら超えた出力は最高峰だ。これによる自己強化と、仮面ライダーヴァナルガンドという装備に、ロキ自身の神としての優秀さを踏まえれば、間違いなくあの場で最強は自分だったと断言できる。
更に全盛期の二天龍とも渡り合えるフェンリル。そこにプログライズキー技術を最大限に生かした諸戦力も踏まえれば、オーディンを護衛ごと殺すことは十分可能だった。
だが、想定外の乱舞でここまで食らいつかれたうえ、あろうことか追い込まれてまでいる
何故ならば―
「我の星辰光を解析するだけでなく遮断しているのなら、確かに貴殿にも勝算はあるだろう」
―固有結界そのものと彼女の固有結界としての固有のもの。その二重の性質により、ロキは星辰光の恩恵を大幅に削られている。
これにより、ロキは間違いなく性能が低下していた。
だが、勝算があることとだから勝利できることは別問題だ。
状況が分かっているなら立ち回り方はある。そして勝算があるといっても、0も同然から1パーセントほどになっただけだ。
そして何より、固有結界には欠点もある。
故に警戒はしながらも焦ることなく、ロキは戦闘態勢をとる。
「―死力を尽くすがいい、女戦士よ。貴殿のその秘奥に敬意を表し、我も本気で
「―ええ、こちらも本気でやらせてもらうわ」
そして、大いなる決戦が開幕した。
気づいた時、クロード・デュ・リスは固有結界に取り込まれていた。
満月が一つだけ輝いている、漆黒の夜空。その下に広がるはところどころ荒れ果てたところがある草原。
そんな草原に、自分が異にいる者は三人だった。
一人は
そして彼女と向き合うように、自分の近くに立っているのは男女だった。
片方はカソックを着て、頭頂部の髪をそり上げたトンすらの、目元が影のようなもので隠れている男性。
その彼が誰なのかを一発で理解したクロードは驚愕するが、それ以上に隣にいる少女に驚愕する。
名前は確か南空鶴羽。だが駒王学園の女子制服を着ていたはずの彼女は、何故かカソックを着こんでいる。
そしてそれ以上に、それこそ隣の男性以上に驚愕するのは、彼女が手に持っている槍。
先端部が十字架であり、また穂先が紫炎で包まれているその槍は、間違いなく
だからこそ信じられない。目を疑う。
アヴェンジャーもだからこそ動かないのだろう。信じられない光景に、目を疑っているのだ。
そう、それは―
「……そろそろ立て、クロード」
―口調で更に確信に変わる。
「……ピエール、師匠?」
信じられず、そう尋ねてしまう。
それに対し、南空の体を使っている者は頷いた。
「変則的な形で済まん。この固有結界の性能では、私といえど疑似サーヴァント化なしに自我を再現することができなかったのでな」
その返答に、クロードは即座に理解した。
つまりこの固有結界は―
「登録されたサーヴァントの影を召喚、もしくは己の体に宿させる固有結界」
「そういうことだ。ちなみに私の自我が出ているのは、特例中の特例だ」
意図せず放ってしまった声に頷きながら、ピエールは真正面の相手を見据える。
「
そう告げ、そして鶴羽の体を借りたピエールは、真っ直ぐに戦うべき相手を見る。
「出てくるのが遅れてすまなかったな。ライダーと四苦八苦しながら行動していたのだが、
そう告げながら穂先を突き付ける先、アヴェンジャーは肩を震わせ、嬉し涙まで流していた。
「……殺してやるわ。殺してあげる必ず殺す今死ねすぐ死ね苦しんで死ね!」
そう告げながら、絶大な紫炎が彼女を中心に巻き起こる。
それを真っ直ぐに見つめながら、ピエールは静かに呼吸を整えながら槍を構える。
そして、見ることなく弟子に向けて告げる。
「……勝つぞ。我らが揃って
「……はい!」
その言葉に活力が漲る。
ある程度回復した心身が、師の激励に力を満たして、クロードもまた槍を構える。
「……気を付けてください。彼女の炎、聖なる力を焼くようです」
「だろうな。その可能性はこの
そう頷きながら、ピエールは一瞬だけ息を吸う。
「伝えられる機会は二度とこないだろうから、お前に告げるべきことがある」
「なんでしょうか? 手短にお願いします」
戦意を燃やしながらクロードが促すと、ピエールは僅かに躊躇し―
「
「……意図が読めませんが、どういうことですか?」
「時間がないのでな。ミカエル様やアザゼル総督、魔王サーゼクス殿にも相談しておけ。話せば長くなるが、
そう静かに告げ、ピエールは前を向き直す。
クロードもまた前を向く。
師匠があえてそう言ったのならば、それをするだけの価値はある。そして同時に、きっと人から聞くのではなく自ら踏み込むのが、せめてもの礼儀なのだろう。
そして何より、これ以上の時間はかけられない。
「まとめて焼き尽くしてあげるわよ、ピエールぅううううううっ!!!」
放たれる紫炎を切り払うべく、師弟は槍を振りぬいた。
答え:虚栄の空中庭園
これがカズヒの固有結界、
能力の方向性はシルヴァリオサーガに出てきたアメノクラトを参考にしております。あれを魔術的なもので再現するのならばどうなるのかとふと思った結果、「展開中、術者の魔術回路を超絶強化する固有結界」となりました。カズヒが五大属性なのは、これによる副産物といっても過言ではありません。
その一端として解析魔術が超強化され、ロキの星辰光がどういったものなのかも明かされました。
その強大っぷりは次の話で細かく出しますが、まあ強力ではあるけどピーキーというか、致命的な欠陥が存在する癖の強い固有結界でもあります。
そして同時タイミングで発動した鶴羽の固有結界、
仕組みとしては「一人英霊召喚システム「フェイト」」とでもいったところでしょうか。無限の剣制のように登録されたサーヴァントの情報を、シャドウサーヴァントとしての具現化、もしくは自分を依り代とする疑似サーヴァント化で再現する固有結界です。
本来は疑似サーヴァント化しても鶴羽の自我がそのまま残るのが関の山なのですが、今回は聖杯同士が共鳴してブーストし、さらに敵と味方がどちらも自分に演武会ことから、ピエールの自我が活性化。鶴羽自身も本能レベルでピエールに託す形で、自我が100パーセントピエールで出てくるという変則パターンです。
そして細かい説明はまた別の機会になりますが、鶴羽が嘗ての聖杯戦争で召喚したのはフランシスコ・ザビエル。そこそこ教育を受けた日本人ならまず知っているであろうキリスト教徒。ちなみに宣教師としての活動から、日本を含めたいくつかの外国の守護聖人となっております。
彼は死体が腐らず数十年後に右腕を切ったら血が出たという伝承、加えていくつも奇跡を起こしたという逸話から、右腕と一体化する形の亜種発現で幽世の聖杯を保有しているという設定。亜種発現で右腕と一体化したうえ、当人が主の奇跡をむやみやたらと使うことを避けていたため、精神汚染を受けずに生涯を終えたといった感じです。
鶴羽が発動させたのは、自分が守護聖人となっている国家でのみ発動可能な宝具。その国を守護する者たちに聖杯の回復効果をある程度与えるといったもので、国が肝心なことから対国宝具となっております。
ちなみに鶴羽の担当属性は、サーヴァントは疑似エーテルで組まれてたはずなので「空」です。となると消去法で土属性は……。
あと和地は今回メンタル面で頑張ってるどまりでしたね。
疾走車輪の亜種禁手の方向性も決まって出そうかと思ったんですが、タイミングを掴めず残念ながら今回はバトルの出番は少なめに……。
仮面ライダーマクシミリアンの強化フォームも悩み中ですね。派生フォームも一つは方向性が決まっているのですが、中間フォームに近い形態をどうするかが悩みの種。最強フォームのアイディアは完成しているのですが、こちらはD×Dの物語を踏まえるとどうしても後にとっておかないといけないもので。
できればゼロワン本編のように、最強フォームが出てからでも出番を出せるようにしたいので……悩みどころです、ハイ。
最後にカズヒが解析した、ロキの星辰光となります。
☆
基準値:C(A)
発動値:A(AAA)
収束性:D
拡散性:D
操縦性:D
付属性:AA
維持性:AA
干渉性:D
悪なる神は此処に問う。信仰を簒奪した聖書の教えと手を取り合うことは本当に是であるのか。
それに応える
北欧の悪神ロキの星辰光。信仰収束型強化能力。己に捧げられる信仰を力と変換する神を進化させる、掟破りの星辰光。
厳密には事前にハブを設置した者たちを、ロキを強化する星辰光に目覚めさせるというもの。ただしその性質上、彼ら全員と共振することで極晃の亜種と言える存在と化す星辰光であり、事前にハブを設置すれば射程距離は無限に近いため、そのポテンシャルは絶大。さらに仮面ライダーヴァナルガンド
ロキ自身のキャパシティもあるため、決して無敵になれるというほどではない。だがヴァナルガンドを一種の補正機として運用することで、全盛期の二天龍をまとめて相手どれると吠える圧倒的な戦闘能力を発揮する。
変革と融和を拒絶する、孤高なる北欧の神。悪神ロキの星辰光である。
★詠唱
創生せよ、天に描いた星辰を――—我らは煌めく流れ星。
愚かなり、耄碌したか戦の王よ。挑むべき黄昏に恐れをなし、怨敵に手を伸ばすとは醜悪なり。
戦の果てに死することこそ真なる栄光の始まりなり。死に場所を忘れ病に倒れ、老いて死ぬ恥を良しとするとは情けない。
汝はすでに老害である。誇り高き終焉に挑む英霊たちも、彼らを導き添い遂げる戦乙女も、破滅を前に相対する巨人たちも、汝に失望を隠しはしない。
故に黄昏に立ち向かうは汝にあらず、この狼に館を譲るがよい。これ以上醜き醜態をさらす前に、誇り高き死を与えよう。
我が意に集え、真なるアースガルズの勇士たち。
黄昏を担う者たちよ、まずは老いて汚れし邪神に栄光を与えるがいい。
と、こんな感じの反則一歩手前の星辰光です。
その性質上、無尽蔵に基準値と発動値の強化が可能であり、理屈の上では出力を無限に上げれる極晃星もどきじみた星辰光。原作における天奏相手に出力勝負が(理論上)できるという、超反則星辰光。最もそれをするのが大変ですが、神様という信仰されてなんぼの存在なので、そこをある程度クリアーしてしまったからさぁ大変といったところです。冗談抜きで本作の星辰奏者としては最強クラスの星です。
事前にハブを設置したうえ、固有結界という世界の上書きでつながりをいったん遮断されたため、カズヒとの一騎打ち中はロキは星辰光を事実上封じられました。……が、カズヒの固有結界にはある問題点があるため、それに気づいたロキはそこまで問題視していません。
さあ、次は固有結界使いによる大バトル!
テンションを上げてお待ちいただきたい!!
対ロキ戦のMVPは、いったい誰だ!!
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フロンズ(が召喚したトバルカイン)
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カズヒ・シチャースチエ
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南空鶴羽
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シャルロット(とマスターの兵藤一誠)