好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・推薦に飢えているグレン×グレンでっす!


 対ロキ戦もクライマックス!


 さあ、神を倒すときがやってきた!


神威動乱編 第四十六話 究極の神穿ち

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

「創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星」

 

朧げなげな意識で、声が聞こえた。

 

「傲岸不遜な愚かな神よ。太古の秩序が暴虐ならば、我らは神威に牙を剥こう」

 

 力強い言葉が聞こえる。

 

「愛を惑わさんとする、その行いは度し難し。汝が忘れし誓約が、その身を亡ぼす弾丸とならん」

 

 決意に籠った声が聞こえる。

 

「ヤドリギよ、我が銀の弓にて神を貫く弾丸と化せ」

 

 ああ、そうだ。

 

「怠慢を貫く対価が黄昏ならば、是非もなし。一つの世界の終焉を生む罪、新たな世界を作るがために背負って見せようではないか」

 

 まだ戦ってる。皆は戦ってる。

 

「約束された正義の前に、さあ邪神よ滅ぶがいい!」

 

 だから―

 

超新星(メタルノヴァ)――銀弓よ、神威を穿ち黄昏を(シルバーレット・ホズ)!」

 

 ―頼んだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 今この場において、悪神ロキは問答無用に最強である。

 

 神というものは悪魔における魔王に相当する。更に戦闘に長け、更に高位であることまで兼ね揃えれば、魔王と言えど眷属を率いて初めて一柱を打倒しうるレベルだ。主神クラスともなれば、悪魔の歴史において三人しかいない超越者と称される規格外の存在でなければ打倒は困難だろう。

 

 ロキは伝説においても名高い神であり、また極めて高い性能のプログライズキーを使用した仮面ライダーになっている。とどめに星辰光の発動こそ封じられたが、それでも基準値(アベレージ)とはいえ星辰奏者でもあった。

 

 ゆえに、ロキは躊躇なく全身全霊の魔法攻撃を放つ。

 

 もはや下手に様子を伺うことは返って危険。隙なく全力で叩き潰すぐらいでなければ、こちらが滅びる可能性はいくらでもあるからだ。

 

 それに対して九成和地が魔力防壁を作り出す。

 

 しかし瞬時に何枚も粉砕される。

 

 当然だ。ロキの出力はAランク程度の星辰光の出力では、収束性も同等にあって漸くある程度防げる程度だろう。それもかなり甘く見積もってだ。

 

 故に全て粉砕できる。そう思った時、攻撃の突破率が大きく減衰する。

 

「中々いい結界だ。同調して補強するから、最初に作るのは任せるとしようか」

 

 そう告げるのは、男の割に長い髪をしたバアルの悪魔。

 

 彼が指揮棒を振るうように魔力を調律すれば、消滅の魔力が障壁に負荷され、その防御力を大きく上げる。

 

 男の名はシュメイ・バアル。悪魔でありながら優秀な論文を数多く輩出する魔法研究家であり、魔術回路の研究も行っている。

 

 その優れた手腕が、障壁を消滅の魔力で強化する。

 

 それに舌打ちをしようとしたロキに、寒気が走った。

 

 即座に寒気に従って一歩横にずれれば、心臓と頭部の一に素早く魔力の矢が通り過ぎる。

 

 一瞬でも判断が遅ければ深手を負っていただろう。

 

 それを成した者は、次の魔力の矢を生成しながら舌打ちした。

 

「チッ! 手柄取れたかと思ったんだが、神ってのは流石にしぶてぇってことか」

 

 そう悔しがるのはシュウゴ・バアル。遠距離狙撃を得意とするシュウマ・バアルの子息の一人。静止標的なら2km先のリンゴに当てると言われる狙撃や、500m先の五つのリンゴを同時に射貫くことも可能とする、遠距離狙撃で並ぶ者なしとまで言われる俊英である。

 

 そして狙撃で僅かに途切れた砲火を掻い潜り、更に二人のバアルが襲い掛かる。

 

 即座に魔法障壁をはりつつ下がるが、二人はそれぞれ粉砕と両断であっさりと突破した。

 

「この程度かい!? 神様ならもっと気合い入れなぁ!」

 

「……本気がこれか? だとするならがっかりだ」

 

 吠えるのは、フロンズ・フィーニクスの女王たるティラ・バアル。

 

 かのサイラオーグ・バアルと生身の接近戦で食い下がるという、若手悪魔としては異例の成果を上げ、豪快な破壊力を主体とする武勇の女傑。

 

 嘆息するのはその弟たるナシュア・バアル。

 

 消滅の魔力を高密度に圧縮した近接戦を得意とする、一対一限定なら既に最上級悪魔の上位に位置すると言われる神童の猛者。

 

 そしてその接近戦で揺らいだ隙を、いくつもの魔力の球体が付く。

 

 素早く迎撃を試みるが、それらの多くを掻い潜り、ロキの本気の防御を必要とする攻撃が当たっていく。

 

「やっぱり神は難敵か。もうちょっと細かく狙うかな?」

 

 そう静かに精査するは、ノア・ベリアルの女王でもあるクーア・バアル。

 

 魔力先頭に限定すれば、既に現役の最上級悪魔とそん色ない、シュウマ・バアルの自慢の子女。

 

 彼らシュウマ・バアルの子息達による連携を受け、ロキの動きにはどうしても限界が生じる。

 

 そして、それを()()は逃さない。

 

「そろそろ行くわよ!」

 

「もちろん!」

 

『アヴェンジングディストピア!』

 

 カズヒ・シチャースチエの放つ屋の形をしたエネルギー投射を援護として、リヴァ・ヒルドールヴが突貫する。

 

 素早く拳で迎撃するも、想像を遥かに凌駕する激痛に、一瞬だが隙が生まれる。

 

 その瞬間、リヴァの拳がロキの脇腹にめり込んだ。

 

 追撃するように迫るカズヒの飛び蹴りは何とか受け止めるが、衝撃状に走る激痛と損壊に、ロキの動きは精彩を欠き始める。

 

 更にそこをつくように飛び掛かる、シュウマ・バアルの子息達。

 

 その連携に、ロキは驚愕を覚え始める。

 

 リヴァの戦闘能力が高くなっていることは、不快ではあるが仕方がない。

 

 一気にレベル4にまで到達したグリームニルの性能は、少なく見積もって五割増しだ。一対一ならともかく、これだけの数で妨害されながらだと苦戦は必須だろう。

 

 だが、周りの戦力があまりにも()()攻撃を叩き込み続けている。

 

 単純な性能向上ではない。それはまるで―

 

「まさか、すべてが神殺しだとでもいうのか!?」

 

「私に限っては……正解よ!」

 

 リバーブローと共に叩き込まれる言葉が、その答えだ。

 

 これこそがアヴェンジングシェパードプログライズキーの力。カズヒ・シチャースチエの星辰光を改竄するプログライズキー。

 

 呪詛将来・憑霊能力を改竄した滅神呪詛招来能力。神々の傲慢や気まぐれにより傷つき死んだ者達の怨念を集めることで、対神に特化した呪詛を操る星辰光。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズヒ・シチャースチエ

 

 

銀弓よ、神威を穿ち黄昏を(シルバーレット・ホズ)

基準値:C

発動値:

収束性:AA

拡散性:E

操縦性:E

付属性:C

維持性:D

干渉性:AA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 総合的な性能は低下し、星辰光を大きく改竄するという離れ業ゆえの反動もあって、長時間の運用は不可能に近い。

 

 が、対神に特化しているがゆえに悪影響は少ない為、こと短期決戦においては間違いなく圧倒的に有利。神仏限定であるがゆえに、その価値は計り知れない。

 

 そして、神殺しはそれだけでは断じてない。

 

「漸く気づいたのかい? 前例はあるんだし、そんなに驚くことかねぇ」

 

「無茶言わないの、姉さん。ティバールみたいにぽこぽこ作れる方が異常だし」

 

 そうかえるティラとクーアの言葉に、ロキは戦慄する。

 

 そう。それこそがシュウマの子供達がロキを追い込んでいる最大の理由。

 

 それぞれが最上級悪魔に確実になれる際の持ち主で、自主的な研究や鍛錬を積んでいる者が殆どだ。……が、魔王クラスならともかく、最上級悪魔の頂に届いた程度で最高クラスの神には届かない。

 

 だからこそ、その力の根幹に誰もが力を籠める。

 

 

 それは髪の毛で隠れていた、彼らが装着するサークレット。

 

 その輝きが彼らの魔力に、神殺しの力を付加し続ける。

 

 故に、ロキは明確に狼狽した。

 

「ありえん!? あれは対神宝具、それも現物か!? いくら何でも、再現された幻想ではなく実物の宝具をいくつも用意できるわけがない!?」

 

 ロキの驚愕は正しい。

 

 だがしかし、それをなせる方法が一つは存在する。

 

 それに、ロキは気づいた。

 

 よく見れば、それぞれのサークレットは意匠が僅かに異なっている。

 

 冷静に考えれば、彼らはそれぞれ体格が異なっている。それにぴったり合う宝具を五つも現存で用意するなど、どう考えてもおかしい。

 

 そこに気づき、ロキは寒気を覚えた。

 

「まさか……作ったのか? 神殺しの、宝具を!?」

 

「……その通り。それこそがプランTだ」

 

 ロキの言葉を肯定し、フロンズは魔力で獲物を射出する体制を整える。

 

 それはすべてが手持ちで使う類の槍。

 

 そしてすべてが神殺しのオーラを秘めている。

 

 その事実にロキは驚愕し、しかし同時に一つ悟る。

 

 聖なるオーラこそ纏っていないが、それさえ差し引いて考えれば、そのオーラには心当たりがある。

 

黄昏の(トゥルー・)……聖槍(ロンギヌス)?」

 

 その答えを思いつき、そしてその結果ロキはふと気づいた。

 

 サークレットから漂う神殺しのオーラもまた、似通ったオーラの質を持つ。

 

 そう、これはまるで、特定の画家が描いた作品にある独特のタッチとでもいうべき―

 

「……プラン、()……っ」

 

 ―その瞬間、ロキはすべてを悟った。

 

 神の子を貫いたロンギヌスが持つ槍。

 

 その槍は元々、隕鉄から鍛えられたという。

 

 そう、隕鉄をもってして神の子を貫く槍を鍛えた、鍛冶の祖とされる一人の男。

 

 間違いなくサーヴァントとして呼ばれるだけの知名度と信仰を持つだろう、鍛冶錬鉄の偉人。

 

 すべてを悟り、ロキは吠える。

 

「……トバルカイン!」

 

「正解だ。これぞ我が眷属ティバールこと、槍兵(ランサー)のサーヴァント、トバルカインの(ランサーとして)の宝具」

 

 そう、それこそがプランTが最終手段たる理由。

 

 ロキのように聡い者ならば、またロキのように何かを作り上げた伝承を持つ神ならば、悟りうると危惧されていた、伏札になりえる存在。

 

 槍を振るうのではなく、槍を鍛えたことでランサーのサーヴァントとしての側面を獲得した英霊。錬鉄の祖たるトバルカイン。

 

 そんな人物を、眷属として迎え入れたからこそできる反則技。

 

「神の子を貫く前の槍限定で自在に魔力で瞬間創造する対神宝具、黄昏の槍・原点(ロンギヌス・オリジン)。そしてトバルカインが常態で持つ宝具作成宝具、錬鉄伝承(クリエイト・ファンタズム)。その合わせ技による対神宝具の波状攻撃こそが、プラン(トバルカイン)の骨子だとも」

 

 故にこそ、これは最終手段にせざるを得なかった。

 

 条件こそ相応にあるだろうが、宝具という強力な兵器をいくつも用意できるという時点で驚異。まして対神宝具を数多く揃える余地があるなど、神を奉じる神話勢力からすれば脅威以外の何物でもない。

 

 だからこそ最終手段。現魔王政権が神殺しをいくつも新しく用意できる余地を持っているなど、神話勢力との和平においてはデメリットになりかねない。そのつもりがなくとも恫喝外交になりえるし、そこからくる警戒心で、神話勢力が三大勢力に対抗するべく同盟を結ぶという最悪のパターンも考えうる。

 

 だがしかし、この状況なら最終手段とはいえ出せる余地はある。

 

 何故ならば、同盟を結んだ主神を、造反した悪神から護る為の最終手段だ。主神を守る為の行為なら心理的な抵抗感を大きく減らせることは言うまでもない。また造反したロキ相手の使用なら、むしろ和平賛同派の神々からすれば心強い防衛手段が存在するという認識になりえるだろう。

 

 それでも、和平に不満を持つ者達にとっては着火剤になりえるのも事実。故に、フロンズは最終手段にとっておいたのだ。

 

 目の前の問題はどうにかなるが、後に問題を引き起こしかねない。それゆえの最終手段。

 

 だからこそ―

 

「ここで確実に潰す。死んでも恨むなとは言わぬが、死ぬ可能性は心せよ!」

 

 その言葉と共に、魔力によって加速された大量の神殺しの宝具が射出される。

 

 その光景に、ロキは仕掛けを悟る。

 

「令呪による宝具の代行運用か!? 味な真似をぉっ!」

 

 迎撃と回避は行うが、それでも移動を大きく制限される。

 

 絶大な魔力と不死性を持つフロンズ・フィーニクスに、令呪のブーストで宝具を貸与することによる、圧倒的な神殺しの物量戦術。

 

 一度でも貰えばそこから一気に畳み込まれることが嫌でもよく分かる。

 

 更に逃げ場を封じるように、シュウマ・バアルの子供達が包囲体制をとり、またサークレットを輝かせていた。

 

「「「「「黄昏の(バエル・)―」」」」」

 

 そして同時に、彼ら全員が最上級を超えた魔王級のオーラで槍を作る。

 

 そう、これこそが彼らが共通して持つ対神宝具の真名解放。

 

 所有するバアルの素養が高い悪魔に、神殺しの特性といったいくつもの加護を与えるだけでなく、真名を解放することでそれを瞬間増幅して槍を成す。

 

 そう、これこそがプランTの真骨頂……!

 

「「「「「―魔冠(ロンギヌス)っ!!」」」」」

 

 C++ランクの大王血族有力者専用対神宝具、黄昏の魔冠(バエル・ロンギヌス)の最大攻撃。

 

「……なめるなぁああああああああっ!!」

 

 そしてそれを、ロキは全身全霊をもって抵抗する。

 

 真名解放だけでなく、フロンズは壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)によって底上げしている。

 

 宝具というサーヴァントの切り札を破壊することと引き換えに放つ壊れた幻想。本来は避けうる手段も、黄昏の槍・原点(ロンギヌス・オリジン)なら多用可能。

 

 その猛攻を、ロキは全身全霊をもって迎撃する。

 

 基準値(アベレージ)とはいえ星辰奏者としての強化で。仮面ライダーヴァナルガンドという装備で。そして悪神という底力で。

 

 持てるすべてをもってして、ロキはそれを迎撃し―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいえ、貴方はここで終わりよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神      焉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええ、これで終わらせないとね」

 

 

 

 

 

 

 

『Oden!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その視界に、飛び上がる二人の戦士が移る。

 

 共に飛び蹴りの体制で迫りくるは、二人の仮面ライダー。

 

 仮面ライダー道間、カズヒ・シチャースチエ。

 

 仮面ライダーグリームニル。リヴァ・ヒルドールヴ。

 

 迎撃に死力を尽くしているがゆえに、ロキは移動できない。

 

 それでも多少の深手を覚悟のうえで、ロキはドライバーを操作する。

 

『Ragnarok』

 

「させるかぁああああああっ!!」

 

『ヴァナルガンドディストラクション!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いい加減、しつこい!」」

 

『アヴェンジングユートピア!』

 

『スキルヴィングディストラクション!』

 

 

 

     ヴ                     

  ナ                ァ      

     ン                     

 デ       ィ                 

                         ド 

アヴェンジング      

       ユートピア

 

ガ                         ク 
 

スキルヴィング      

        ディストラクション
       

ル         ト                 

 ス                       ラ  

   ン   ョ                
  

      ト    シ               

   

 

 

 交差するように放つ一撃が、ロキのヴァナルガンドディストラクションと吹き飛ばし―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメ押しだ! こいつも喰らいな!」

 

『サルヴェイティングブラスト』

 

 後ろからの砲火が種火となり、ロキはすべての攻撃を食らい爆発に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだだ。

 

 だがしかし、ロキの執念はそれでもまだ倒れない。

 

 これ以上の戦闘は困難だが、それでもかろうじてまだ動く。

 

 負けはもうひっくり返すことはできないだろう。それはもはや確定だ。

 

 だが、神に刃を向けた愚かな者達を、このままにすることなどできない。

 

 ゆっくりと動く視界の中、消耗した二人の仮面ライダーが、一人の仮面ライダーのところに着地しようとする。

 

 そうはいかん。神を倒すというのならば、相応の代金は払ってもらう。

 

 なけなしの、全ての、最後の力を振り絞り、ロキはほんの一瞬、残心と言ってもいい空白を強引に隙へと作り変える。

 

 それに気づいた者達が、呆気に取られた表情をこちらに向けるのが見える。

 

 だが遅い。

 

 これで―

 

「終わりです」

 

 その言葉と共に、重い物が背中にぶつかった。

 

 その衝撃、そして発生していく雷に、ロキは悟る。

 

 あの呆気に取られた表情は、自分の最後の一撃に向けられたものではないのだと。

 

「……へっ」

 

 その小さな言葉は、本来なら雷もあって聞こえるはずがない。

 

 だが、それでもはっきりと聞こえるのは、小さな自慢に満ちた声。

 

「今の赤龍帝はなぁ、二人三脚なんだよ」

 

 その瞬間、ロキはすべてを悟った。

 

 あの一撃で倒される前、赤龍帝は一発逆転の分の悪い賭けをしたのではない。

 

 あれは囮。全力のオーラを放つことで、本命を隠す為の隠れ蓑。

 

 そう、自分も使った直後なのだから、まず気付くべきだった。

 

 サーヴァントのマスターには、三画の切り札が与えられる―――っ!

 

「令呪通りだ。「残り全部使って、不意打ち一発かましてやれ」……シャルロットぉおおおおおおっ!!」

 

「ええ、かまして見せますとも!」

 

 その雷撃はまさしくミョルニルレプリカの一撃だった。

 

 清い心を持つ者にしか振るうことができず、乳神という不確定要素があって初めて赤龍帝が振るえたミョルニル。だがしかし、裏を返せば清い心の持ち主なら振るえる可能性はあったのだ。

 

 もし、もし乳神の残滓がまだ赤龍帝に残っていたのならば、

 

 そして何より―

 

「これが、イッセーの新たな力。……完全新規亜種禁手、羯磨に託す赤龍帝(ブーステッド・カルマ・スケイルメイル)!」

 

 ―気配遮断を持つシャルロット・コルデー(アサシン)に、令呪だけでなく赤龍帝の力を文字通り最適化して分け与える。

 

 その妙技が、完全な不意打ちと最大の威力をもってしてロキに叩き込まれ―

 

「馬―」

 

 馬鹿なという隙すらなく、ロキは意識を吹き飛ばされた。

 




 特殊タグの設置がめんどくさすぎた。二度とやりたくねぇ。

 そんなレベルで力を入れた、ゼロワン風必殺技表記。燃える展開だと思っております。





 カズヒの派生フォームは星辰光の改竄。和地が性能変化どまりなら、カズヒは能力の根底を派生させるという反則仕様となっております。

 さらに対神宝具乱舞のプランT。昔Fateの二次創作で「壊れた状態で発見されたロンギヌスの槍を使えるようにするため、ロンギヌスの槍を鍛えた伝承を持つトバルカインを召喚する()()に聖杯戦争に参加」というのを見て以来、やってみたかった対神宝具大量生産。これも前身のころから設計していましたが、なかなか出せませんでした。

 そしてここまでやってなお立ち上がるロキを倒したのは、イッセーのアシストを利用したシャルロットの一撃です。

 イッセーが正式に禁手になったことで、シャルロットの禁手も相乗効果でパワーアップ。新しく亜種禁手を作るという離れ業に到達。令呪のブーストで気配遮断を強化して、今まで隙を伺っていました。
 そして乳神の加護が残滓を使ってミョルニルレプリカを不意打ちで叩き込み、ロキの悪あがきすら粉砕に成功しました。








 最後にカズヒの新たなる星辰光の解説となります





銀弓よ、神威を穿ち黄昏を(シルバーレット・ホズ)
基準値:C
発動値:
収束性:AA
拡散性:E
操縦性:E
付属性:C
維持性:D
干渉性:AA

 傲岸不遜な神々が、悪を成すなら是非もなし。問答無用の神殺しにて、邪神を叩きのめそうぞ。

 アヴェンジングシェパードプログライズキーによって変質した、カズヒ・シチャースチエの星辰光。
 能力は滅神呪詛招来能力。神々の傲慢や気まぐれによって滅ぼされた者たちの怨念を集めることで、神々に特攻作用を持つ瘴気として運用する星辰光。
 その特攻能力は神仏はもちろん半神にも通用するが、無茶な改変を加えているため長時間の発動はほぼ不可能。半面神に対して特攻作用を持つ瘴気ゆえ、付属性が低くても問題なく運用できるという利点もある。

 いずれ神々と戦うことすら想定していたカズヒの要望で作り上げられた、正真正銘人造の神殺し。これを人の発展ととるか暴走ととるかはそれぞれの神々次第だが、一つだけ断言できることがある。
 もはや神すら無双とはなりえない。これこそが黄昏の具現である。

★詠唱

 創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星。

 傲岸不遜な愚かな神よ。太古の秩序が暴虐ならば、我らは神威に牙を剥こう。
 愛を惑わさんとする、その行いは度し難し。汝が忘れし誓約が、その身を亡ぼす弾丸とならん。

 ヤドリギよ、我が銀の弓にて神を貫く弾丸と化せ。
 怠慢を貫く対価が黄昏ならば、是非もなし。一つの世界の終焉を生む罪、新たな世界を作るがために背負って見せようではないか。

 約束された正義の前に、さあ邪神よ滅ぶがいい!

 超新星(メタルノヴァ)――銀弓よ、神威を穿ち黄昏を(シルバーレット・ホズ)
 


 とまあ、こんな感じです。

 カズヒの星辰光はいわば思念を集めて力に変える物といえるので、専用調整されたプログライズキーで変質させることで、呼び集める想念を変えて特攻対象を変更するというのが、カズヒのフォームチェンジコンセプト。
 まあめちゃくちゃなので、出力差の反動とは別の意味で負担も大きく、乱発できるものでは断じてなし。ただし特攻特性ゆえにメタ張れる相手には非常に有効なので、後半になってもフォームチェンジができるような派生形態となっております。



 そんなこんなでロキは撃破。とりあえず戦闘はこれで終わりとなっております。

 ちょっと後日譚的に話がありますが、大一番はこれで終了でっす!

 いやぁ、ここまで長かったぁ……。




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