好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

144 / 528
 へいどうもー! 感想・高評価・推薦が欲しくてたまらないグレン×グレンです!






 何とかロキを倒し終えて、こっから戦闘後の余韻に近くなります。


神威動乱編 第四十七話 激戦終わって、さあ飲もう

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 あ、危なかった。危なかった。

 

 今の完全にドンピシャのタイミングだった。躱せる自信が欠片もなかった。

 

 それを、シャルロットの一撃で文字通り叩き壊した。

 

 ロキは一矢報いることなく敗北した。吹っ飛ばされたロキは白目をむいて痙攣していて、今大王派の連中が拘束術式をかけている。

 

 俺はそんな中、イッセーとシャルロットを交互に見た。

 

「へへ……。ドンピシャで進化したぜ、俺」

 

「イッセー! 大丈夫ですか? 無理した弊害とか、出てませんか!?」

 

 フラフラだけど起き上がろうとするイッセーを、シャルロットが駆け寄って支えている。

 

 しゃ、シャルロットの気配遮断ってそこまで高くなかったよな……あ、令呪か。

 

 吹っ飛ばされる前に大技を隠れ蓑にして、令呪を掛けたシャルロットに、レプリカのミョルニルを託してたのか。

 

 しかも、過去の可能性から亜種禁手を発現する能力だったのに、ここにきて究極の羯磨(テロス・カルマ)と同調することを前提にした亜種禁手だって?

 

 じ、自力で禁手に到達した状態だからできる、発展形……なのか?

 

 いやちょっとほんと、状況が読めてないんだけど―

 

「……素晴らしい!」

 

「いやっほぅ!」

 

「感動したぁ!」

 

 ……あ、あの変態集団を忘れてた。

 

 見ていると、イッセーを見て感動して泣いて至り拝んでいる。

 

 いや、確かに今のはそういう光景だ。ただあいつら、絶対意味が違う。

 

「素晴らしき乳房に力を託す情光(じょうこう)……。異世界から乳房を司る神が力を貸すわけだ……!」

 

 ほらやっぱり。

 

「こうしてはいられん! 本部に至急ご報告せねば!」

 

「性託は確かだった! 今日は赤飯だ!」

 

 ……なんか感極まりながら帰り支度を始めてるんだけ……ど……どうする?

 

 ちらりとリアス部長達の方を見ると、遠い目をしながら首を横に振った。

 

『あ~。こっちも消耗が激しいから、帰るってんなら帰らせとけ。目的は達成できてるから……な?』

 

 ノア氏が通信で、見逃しを奨励している。

 

 ……ぶっちゃけこれ以上の戦闘はちょっと無理があるしな。ここは見逃すしかないか。

 

 ………あれ? そういえば幸香達は?

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、何とか持って帰ることはできたようじゃの」

 

「ふふ~ん。ヴァーリチームはフェンリルを支配したみたいだし、こっちはこっちでフェンリルの子供やミドガルズオルムを強化ユニットごとゲット! 研究成果でアースガルズをボコったらぁ~♪ きっとロキは憤死する~♪」

 

「ローゲはテンションが高いのぉ。言っておくが奪ったのは後継私掠船団(妾達)なのじゃから、相応の対価は払ってもらわんと渡さんぞ?」

 

「……一応禍の団繋がりなのだから、融通は聞かせてもらいたいものだがな」

 

「そうだぞ団長。俺の我が儘にも付き合ってくれたからな、多少は色を付けてほしい」

 

「分かっておるわ。ホグニもブレイもそういうところはうるさいのぅ。……おぉ、ライダー! そちらの成果はどうじゃ?」

 

「ぼろ儲けだな。手出し無用の連中があっちから手を出してきたんだ、盛大に海賊させてもらったぜ?」

 

「ふむぅん。……よし、ならばこうしよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今後次第じゃが、まずは奪った兵器の技術解析と応用データを寄越すがよい。さすればそちらに好ましい物を提供しよう」

 

「そうだね。じゃあ現物じゃなくていいから……ってのは?」

 

「中々面白い物を要求するのぉ。……よし! 先払いで払ってやろう! 報酬がないなら略奪するからのぉ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 漸く体も普通に動かせるようになってきたぜ。

 

「よく頑張ったわね、可愛いイッセー。前例のない亜種禁手を発現するなんて鼻が高いわ」

 

 うへへへ。リアス部長のおっぱいに顔を埋めさせてもらいながら、なでなでされるのは最高だぜ。

 

「イッセー。周りに人がいるので表情はもうちょっと引き締めてくださいね?」

 

 それとなく顔を隠してくれてありがとうシャルロット! よし、顔を引き締めながら堪能しよう。

 

「うぅ……。お姉さまばっかりずるいです。私ももっとおっぱいがあれば……」

 

「あの大きさは流石にないしな。よし、ならば私とアーシアにイリナの三人で挟めば」

 

「天使にそんなこと求めないでくれない!? あとアーシアさんも人並み以上あるから、気を落とさないで」

 

 なんかアーシア達が言っているけど、何を言ってるんだろう?

 

「……こればかりは、絶対にできない……っ」

 

 あと小猫さま。殺気を感じるんですがやめてください。

 

 あぁ……でも疲れた……。

 

 今日はもう動きたくない。ゆっくり休みたい。

 

 そう思っていると、転移の魔方陣がいっぱい出てきた。

 

 まさか敵襲かとも思ったけど、よく見たらバアル家の紋章だから味方かな?

 

 あ、なんか鋭い目つきのお兄さんが出てきた。目の色から見て、バアル家の人だと思うけど、だれだろう。

 

「……シュウマ・バアルの長子、ハッシュ・バアル」

 

 小猫ちゃんがぽつりと呟くけど、あの人がシュウマさんの一番上の息子さんなのか。

 

「あの人、今回の戦いに参加してないけど強いんですか?」

 

 ふと気になったので、部長を見上げながら聞いてみる。

 

 神殺しの宝具を新しく何個も作って挑むとかいう、とんでもない最終手段のプランT。シュウマさんの子供の人達が何人もやっていたけど、一人だけいなかったんだよなぁ。

 

 長男だからって一番強いとまでは言わないけど、あの人だって強いと思うんだけど。

 

「戦闘……という意味では、子息全体でも中間と言ったところね。彼が跡取りなのは戦闘能力より、領内の管理や師団規模の兵士の円滑な情報伝達といった、領主や指揮官としての才覚が重視されているわ。ハッシュ・バアルは個人で戦う武将ではなく、軍団を率いる将軍にして領主なのよ」

 

 な、なるほど。そうなんですか部長。

 

 確かに、先生も王同士で戦うことについて何か言ってたしな。

 

 上でふんぞり返って人を動かすのも、(キング)のやることってわけか。なるほどなぁ。

 

 そういえば、他のシュウマさんの子供の人も、特に悪く言うどころかなんていうか胸を張って自慢してるって感じだし。

 

 ……っていうか、なんかどんどん魔方陣が展開されてるんだけど。

 

 転移されてるのはコンテナがたくさんで、展開してなんかキッチンっぽいのになったり、中からなんか……なにあれ?

 

「あ、焚き火台っすね」

 

「……焚き火台? なんなの、アニル君」

 

 アニルが知ってたみたいだ。

 

 ギャスパーはよく知らないみたいだけど、なんなんだろう。

 

「文字通り焚き火をする為の台だよ。あれだと地面の状態とか気にしなくて済むし、構造によってはもっと燃えやすいんだ。椅子に座ってとかでも便利だぜ?」

 

 へ~。

 

 俺が感心していると、そのままいくつも焚き火台が組まれて、そこで焚き火がつけられてる。

 

 あとコンテナから展開された台とかで、ドリンクサーバーとかまで置かれてるんだけど。

 

 美味しそうなにおいが漏れてる鍋とかも置かれてるんだけど。

 

 っていうかあのキッチンみたいなのはマジでキッチンだな。サラダとか作ってる。

 

「はーい。酒類は痛飲やアルコール中毒防止の為、配給制になってまーす!」

 

「指紋認証制でーす。一人一回しか確保できないので、お早めにお願いしまーす」

 

「ビール、ワイン、ウイスキー、日本酒、焼酎、チューハイと揃えておりまーす! カクテルは要相談でーす!」

 

「シチューとサラダはこっちにとりに来てくださーい」

 

 ……まじでナニコレ?

 

「……さて、リアス殿も準備をしていただきたい。小さめですが湯浴みの場を用意しております」

 

 と、そんなことを言いながらハッシュさんが近づいてきた。

 

「……ハッシュ・バアル? これはいったい……?」

 

 きょとんとしている部長に、ハッシュさんは苦笑する。

 

「激戦を制したのですから、宴を催すのはおかしなことではないでしょう? 後始末や料理などは我々第二遊撃師団が行いますので、まずは簡単に身だしなみを整えて頂きたい。本家のサイラオーグ殿や、我らがフロンズ殿達も含めて、貴族の方達には専用のブースを用意してますので」

 

 そんなことを言いながら指さす先には、トレーラーハウスっていうらしい、車輪のついた家があった。

 

 あんなのまで運んできたのかよ。

 

 俺達がちょっと面食らってると、ハッシュさんは両手を叩いて鳴らしながら、声を張り上げた。

 

「さあ! 生き残った者は応急処置を受けてから、シャワーブースで軽く汚れを落としたまえ! 宴は血と泥を落としてから楽しむものだぞ!」

 

 その言葉を受けて、まだちょっと戸惑っていた人達が、顔を明るくした。

 

 そっか。そうだよな。

 

 俺達、勝ったんだった!

 

 そしてフロンズさんは、片手を突き上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝ち鬨を上げろ! 我らは任務を達成したのだ!」

 

『『『『『『『『『『……ぅうぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』』』』』』』』』

 

 

 




 激戦を制した者たちに宴の時がやってきた!

 ……まぁ実際、死闘というほかない激戦なので、勝った後の祝勝会というのはメンタル面で有効だと思うのですよ。フロンズ達はそういった立ち回りを得意としておりますので、しっかりした準備をしておいておりました。




 そして油断できない後継私掠船団、ミザリ一派と取引中。

 対価がなかなか奇妙なものですが、これは今後の予定を踏まえた仕込みの一環でもあります。幸香は豪快ですが意外と油断しないので、先の展開をいくつか想定してプランを複数立てております。








 あと各機会がないかもしれないのでここで明かしますが、シュウマ・バアルは一人のモデルキャラがおります。
 自分がかなり大好きなラノベである「現実主義勇者の王国再建記」に出てくるマシュー・チマ。この人物をモデルとしてかなり組み込んでおります。初めて名前が出てきたときには、国家存亡の危機を脱するだけでなくそれを逆手に取った自国の発言力上昇の一手として「救援に来てくれた国の中から上位順に、跡取りの長男以外の子供を士官させる」という面白い手法をとった人物です。
 そんな影響を受けた結果、シュウマの子供たちは全員最上級に届く傑物ぞろいとなっております。
 特に長男のハッシュ・バアルはモデルキャラとしてマシュー・チマの跡取りだった「ハシム・チマ」をモデルとして肉付けしております。どんな人物かはラノベそのものを買っていただくか、Pixivで連載されている方を見てくださいと宣伝しておくとして、これからもちょくちょく出てくる予定の彼らがどう動くのかをお楽しみください。





 まあこの章は、後はほとんど戦後処理とかそんな感じにとどまっており、それが終わったら次章に突入する予定です。

 前回のあとがきでも書きましたが、次章は具体的に「ベルナ&春菜の攻略」「冥革連合の活動」「和地頑張ります!」な感じになる予定。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。