好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ちょっとだけ評価が上がったグレン×グレンですぅ! 解釈違いにはある程度の寛容とできるだけ早い割り切りが必要だと思いますですぅ!







 そんなわけで日常編。修学旅行前夜の、それぞれの小話に近い感じな話になり、同時にちょっと不穏な話も出てきます、ハイ。

 あと前後編かつ書き溜めが多めになってきた(+連休でさらに確実に増える)ことから、本日は後編も午後に投稿です。


冥革動乱編 第三話 修学旅行前夜(前編)

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、明日には修学旅行で京都に出発か。

 

 古都京都。日本出身ではあるけど、俺は行った覚えがないな。

 

 そういう意味だと凄く楽しみだ、現代日本の高校だと逆に古臭いとすら言われることもあるけど、俺としては楽しみだ。

 

 お土産もきちんと買わないといけないよな。メリード達は家に残るだろうし必要な気もするし、インガ姉ちゃん達メイドさん達や家主の兵藤夫妻、あとリヴァ先生をもらい受けるからオーディン様にも何か用意するか。

 

 そんなことを思いながら、俺は風呂上がりの体を休めながらリビングでだれている……と。

 

「あら、和地はまだ寝ないの?」

 

「あらあら。もしかしてはしゃいで目がさえましたか?」

 

 と、リアス部長や朱乃さんに遭遇。

 

「……あ、先輩」

 

「どもっす」

 

「そろそろ寝ないと、明日は早いのでは?」

 

 と、兵藤邸に住んでいる一年生組も集まっていた。

 

「そっちも見送りはしてくれるじゃないか。そっくりそのまま返すぜ?」

 

 そう軽口を叩きながら、俺はちょっと居住まいを質す。

 

「まあ明日から三泊四日は京都行ってきますから、文化祭の準備とかはお願いします」

 

 三年生と一年生は、まあ当然だけど修学旅行中も学校だ。なので学園祭の準備とかもしてもらうことになる。

 

 ちょっと申し訳ない気分にもなるけど、まあ俺が三年生になったら俺がやるんだからまあいいだろう。

 

 ……他のメンバーと合同になるだろうけど、お土産はきっちり用意しないとな。

 

 やはりここは八つ橋とか生八つ橋だろうか。でも定番すぎて被りそうだし、後でオカ研二年生メンバーで集まった方がいいかもな。

 

 そんなことを思っていると、リアス部長はちょっと物憂げな表情になっていた。

 

「どうしましたか、部長? 何か悩んでるようですけど」

 

 ルーシアが素早く気付くと、部長は苦笑を浮かべていた。

 

「いえ、修学旅行がきっかけで急接近……というのはあるでしょう? なんていうか先を越されそうで……」

 

「「……確かに」」

 

 朱乃さんと小猫が俯いた。

 

 まあ、そういう恋のさや当ては確かにあるんだろうな。

 

 ん? そういえば俺の場合、そういったのを見たことがない気がするんだけど。

 

 いや、水面下でぎすぎすやっているんだろうか。だとするとちょっともやもやするというか、何とかしないといけないというか男の器が試されるというか……。

 

 俺が悩み始めていると、我に返っていた朱乃さんがポンと肩に手を置いた。

 

「大丈夫ですわ。九成君の場合は問題はないかと」

 

「そうですか?」

 

 俺は真剣に聞き返すと、アニルやルーシアもうんうんと頷いていた。

 

「まぁ、和地先輩はまずカズヒ先輩がいますからね。その辺すっぱり示してるから、序列的になってるっていうか」

 

「そうですね。南空先輩はカズヒ先輩に気を使っています。あの二人は仲が良いので、むしろカズヒ先輩が南空先輩に優遇させようという気配すらあります」

 

 確かに、あの二人はそんな感じだ。

 

 なんであんなに仲が良いんだ。なんか前世の縁がまじであり得るとか言ってたらしいけど、本当にマジなんじゃないだろうな?

 

「インガさんもカズヒが上だと考えているようですわ。むしろカズヒが貴方の背中を押してくれた恩人と見ているようですわね」

 

「……リヴァさんはむしろ、一歩引いた距離から先輩達の関係をつついて楽しむポジションを狙っているかと」

 

 な、なるほど。

 

 朱乃さんと小猫の言い分を聞いて、俺はちょっとほっとした。

 

 そもそも俺がハーレム思考なのって、カズヒ姉さんの絶対条件が大きいからな。

 

 ……それがなければインガ姉ちゃんを引っ張り上げきれなかっただろうし、カズヒ姉さんにはまじで感謝だな。

 

 俺が真剣に安心していると、リアス部長は再びため息をついた。

 

「問題は私の方だわ。私の可愛い下僕達や義妹のアーシアが集まっているのだもの。(キング)としてしっかり立場を固めないといけないのに……イッセーの馬鹿」

 

「「「「「あ~……」」」」」

 

 俺達は真剣に同情した。

 

 あのスルーっぷりには俺達も引く。真剣にドン引きする。

 

 ことアーシアのキス関連をボケ倒せる辺り、あいつ病気なんじゃないだろうか?

 

 うん、俺の中で結論は出た。

 

「多分、修学旅行で羽目を外しすぎたとかそういう方向で結論出すから大丈夫だと思います。その程度でフォーリンラブするならそもそも部長がベッドインしてるでしょうし……ねぇ?」

 

「「「「「……あ~……」」」」」

 

 うん、皆の心が一つになって何より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや、俺が言うことじゃないけどイッセーはもげろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぶぇっくしょん!」

 

 な、なんだ? 風邪か?

 

 特に寒いと思ってないけど、湯冷めしたのかな?

 

 明日は修学旅行だってのに、こんなところで風邪をひくとか笑えないって。

 

 うん、今日は早く寝よう。

 

 俺がそう思っていると、階段からリーネスが上がってきていた。

 

「あらぁ、イッセー?」

 

「お、リーネス」

 

 俺達は片手を上げて挨拶する。

 

 そうだ、ちょっと思ってたことがあるから聞いてみるか?

 

「そういえばさ、神の子を見張る者(グリゴリ)の人工神器研究ってどうなってるんだ?」

 

 ちょっと気になってたんだよなぁ。

 

 アザゼル先生が龍王ファーブニルを封じた人工神器を使ってたけど、禍の団が人工神器を利用した人型兵器なんてものを作ってたからなぁ。

 

 しかも大欲情教団なんて言う変態集団まで、似たようなコンセプトの兵器を作ってるし。

 

 先生達もプライド傷つけられてたりしてるだろうし、たぶんそろそろ何か作るとは思ってたんだよ。

 

 実際、先生とリーネスは時々本部の研究施設に言ってたしな。絶対何か開発してる。

 

「……そろそろ禍の団とかに新兵器で逆襲……とかやるんじゃないかって思ってるんだけど」

 

「まぁ、その辺りは考えるわよねぇ」

 

 リーネスはそう苦笑すると、しっかりと頷いた。

 

「その通りよぉ。そろそろ単機での試験は終了して、部隊規模でのテストが始まる頃……って言っておくわぁ」

 

「お、マジでか!」

 

 やっぱりそうなるか。

 

 いや、でも部隊規模でやるとか、意外と早いな。

 

「開発は進んでるのか?」

 

「それはもぉ。そもそも禍の団や大欲情教団の発想は「神器と宿す人を大型で人造する」が発想だものぉ。それで一気に加速したけど、それさえ分かっていればねぇ?」

 

 自信満々に頷くけど、なんていうか革新すらあるな。

 

神の子を見張る者(うち)人工神器(そっち)方面で考慮してたのは「使い手の悪影響を抑える」が根幹だものぉ。それをクリアする方法が分かったのなら、後追いでもあるから追いつきようはあるわぁ?」

 

 そ、そうか。

 

 つまり―

 

「できるのか、〇クやジ〇に対する〇ムや〇ガーが!」

 

「ちょっと方向性は異なるかしらねぇ」

 

 あ、そうなの?

 

 ちょっと残念な雰囲気になったけど、リーネスは得意げに微笑んだ。

 

「どちらかといえばモビルスー〇に対抗して〇ルキリーができる形かしらぁ? 本領を発揮するなら、人工神器技術一本に絞る方が有効だしこんがらがらないものぉ。だからそういう方向で行っているわぁ」

 

「お、おぉ……。考えてるんだなぁ」

 

 なるほど、そう来たかぁ。

 

 と、リーネスはちょっといたずらっ子みたいな笑顔に変わった。

 

 え、なんかあるのか?

 

「最も、ちょっとした研究でプログライズキーの運用技術を盛り込むって話は合ったわぁ。場合によっては、すぐに見せれるかもしれないわねぇ」

 

 まじか!

 

 うわぁ、ちょっと興味あるなぁ。

 

「それってつまり、カズヒ達が乗るのか? ちょっと興味があるかも……」

 

「う~ん。カズヒ達だと態々乗るより生身で戦わせた方がいいと思うわねぇ」

 

 あ、違うのか。

 

 う~ん。だったらどうなるんだ? いや、本当に気になる……。

 

 俺が首をひねっていると、リーネスはぽんと糧に手を置いた。

 

「ほらぁ、そろそろ寝ないと寝坊するわよぉ。私も早めに寝るから……ね?」

 

 おっといけない。

 

 どうも風邪の可能性もあるし、俺も早めに寝ないとな。

 

「オッケー! じゃ、お互い京都は楽しもうぜ?」

 

「ええ。私も楽しみだから、皆で楽しみましょぉ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……御呼びですか、サタン様?」

 

「ああ、お前は確か京都に何度か行った経験があるそうだな」

 

「ええ。親族が数人ほど京都近辺を担当していたことがあったもので」

 

「今回の英雄派の実験。俺達冥革連合も協力することにしたのでな。土地勘があるお前をアドバイザーにしたい」

 

「……よろしいので?」

 

「奴らの今回の実験は、禍の団全体の益であり、俺達にとっての益でもある。英雄派が持つ龍喰者(ドラゴン・イーター)とやらも気になるしな」

 

「なるほど。確かに我らのビジョンとしても、あれは実に有意義な実験になりますな」

 

「お互いに利用しあう関係とはいえ、禍の団と組んだ以上はたまには手を貸さなければな。ヴァーリ・ルシファーのような阿呆な真似はできん」

 

「あれがかのルシファーの末裔とは……」

 

「少なくとも、暴君よりは暗君だな」

 

「ミザリ・ルシファーも危険思想の持ち主ですし、旧魔王血族はろくなやつがおりませんな」

 

「まあその辺にしておけ。ヴァーリ・ルシファーの夢は俺達にとっても有意義である以上、少しは大目に見てやらんとな」

 

「とはいえ限度はあります。どうなさいますか?」

 

「あまりにもやらかすようなら、少し痛い目を見てもらう。だがまあ、当面は英雄派の意向にのっとるとするさ」

 

「承知しました。それで、人数はどれだけ?」

 

「基本的にはお前に一任するが、盟主が参加するのは式が高まる。春菜の奴も英雄派のベルナとどうも気が合っていたようだし、俺の眷属は武闘派を全部連れていくさ」

 

「なるほど。どうやら我々の力も見せつけられそうですな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備をしろ、ケンゴ・ベルフェゴール。冥革連合もいい加減動くとしよう」

 

「承知いたしました、ヴィール・アガレス・サタン様」

 




 そんなわけで、不穏すぎる冥革連合の参戦です。

 冥革連合の出番をそろそろ出す。あと和地をヒロイックに活躍させる。この二つが冥革動乱編の最優先目標で、次点として、堕天使側も人型機動兵器を登場させるといった感じです。

 他にも禍の団に小規模派閥を出したりとか、そういったことも目指しておりますですはい。

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