好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 いやっふぅううううう! やっぱり書き溜まり過ぎたので連投したグレン×グレンですぅううううう! 感想ぅううううう! 高評価ぁあああああ! 推薦もぉおおおおおお! 募集中ぅううううううう!









 今回はあんまり本筋にかかわらないですが、ちょっとした情報を出していく感じですね。


冥革動乱編 第六話 京都、やってきました!

 和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで京都についた、そんな時―

 

「……おっぱい……お……ぱ……い……」

 

「ひ、いやぁ……っ」

 

 ―明らかに常軌を逸したゾンビみたいなおっさんが、虚ろな目で女性のおっぱいをガン見しながらよろよろ近づいてい来る光景をみた。

 

 これはいかん。放ってはおけない。

 

 女性が恐怖と嘆きで涙を流そうとしているとか、ちょっと看過できないな。

 

「松田、元浜! ここで彼女を助ければあなた達の評価はうなぎ上りよ! 私がオフェンスをやるからそのあとにタックルで押さえつけなさい!」

 

 カズヒ姉さんも悪の敵として看過する気はなさそうだ。

 

「いや、絶対事情聴取とかでめんどいことになるから、素直に警察か駅員さんに連絡する程度でいいんじゃない?」

 

 しかし桐生、それはそれとしてもうやばいぐらい距離が近づいているし―

 

「……Hey!」

 

 そんな時、その男の肩にごつい手が置かれた。

 

 そしてその瞬間、勢いよく持ち上がるとパワースラムとかいうやり方で地面に叩き付けた!

 

 な、なんだ!?

 

 俺達が驚くぐらいの早業で変態を仕留めたのは、ごついおっさん。

 

 いや、アメフトでもやっているのかっていうぐらいに筋肉質で大柄な体をしているな、おい。

 

 っていうか、誰だ? 外国人っぽいけど。

 

「大丈夫カイ、ジャパニーズレディ」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 そのまま連れの黒服に拘束させながら、その男は女性の方を見て歯を見せて笑った。

 

 と、戸惑っている時に足音が響いてくる。

 

「こちらデス、ポリスメン」

 

「え、駅員です……ってあれ?」

 

 これまた色黒の外国人に連れてこられる形で、駅員さんが現れた。

 

 どうも既に警察にも連絡が行っているみたいだし、これは俺達の出番はない……か?

 

「おーい! お前達も早く来い、まずは集会だぞ!」

 

 おっと、先生達に呼ばれてしまった。

 

 ちょっと気になるけど、俺達はいそいそとその場を後にする。

 

 そんな風に歩きながら、カズヒ姉さんは俺の隣で鋭い目でさっきの人達をちらちらと見ていた。

 

「……また凄い大物が京都に来てるわね、観光かしら?」

 

「あれ、カズヒはあの二人を知ってるのか?」

 

 イッセーが首を傾げると、カズヒは静かに頷いた。

 

「どっちも日本じゃあまり知られてないけれど、世界的にはそこそこ大物よ。色黒のは個人で油田をいくつも持つ大富豪のゼニーズ・マーワス。最ももう一人はその上を行くわ」

 

 と、いうと?

 

「アメリカ合衆国上院議員にして、米国星辰奏者研究の後援者。自ら被検体として米国初の星辰奏者になった、ニールセン・キングスマン」

 

 ……凄過ぎる大物じゃないか。

 

「「富国強兵によるアメリカの地位再向上」をスローガンに掲げ、三代目ぐらい後の大統領候補になるだろうとまで言われるタカ派議員ね。……っと、更に来たわね」

 

 その声に視線を向けると、今度は身なりのいいスーツを着た日本人男性が、ニールセン氏に近づくと苦笑しながら駅員さん達との会話を取り持っていた。

 

「……あれって確か、野党議員の小面原拾杯(おもはら じゅうはい)じゃなかったっけ? 与党を叩くことにだけに全力を尽くしてるとかいう」

 

 桐生がそう言うけど、なんていうか意外だな。

 

 アメリカのタカ派議員と日本の与党アンチ議員って、取り合わせとしてどうなんだ?

 

「……おそらく、米国議員が与党と連携を取らないようにする牽制ってところでしょうね」

 

 カズヒ姉さんはそう推測するけど、これ以上は時間をかけれないな。

 

 まだ余裕はあるけど、余裕があるうちに集合しておかないと……な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでーワ! 皆さんいい旅オ!」

 

 そう言って真っ先に離れるゼニーズ・マーワスは、用意していたリムジンに乗り込むと苦笑した。

 

「小面原の奴、禍の団(カオス・ブリゲート)がテロを起こすってんで様子見か。俺と違って暇な時間とか少ないだろうによくやるぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、私めはこれで」

 

 そう告げてホテルに向かうことにした小面原拾杯は、誰にも聞こえないように小さな声で舌打ちする。

 

「ゼニーワ殿も確認か。ただでさえ少ない第三世界の富を独占する奴にしては、勤勉なのだと思いたいがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「グッバイ、ジャパニーズ! 両国の友好を願ってマース!」

 

 そして、京料理を食べる為に最後に去って行ったニールセン・キングスマンも、二人にちらりと視線を向けてから肩をすくめる。

 

「まったく。訳の分からない変態が出てくるとは、禍の団の連中も苦労しそうだな。ま、三大勢力もか」

 

 そういいながら、ニールセンは隣の部下に小声で確認をとる。

 

「で、京都の妖怪を仕切る八坂ってのは既に曹操達がとっ捕まえてるんだな?」

 

「そのようです。ですが幹部の小面原とマーワスまで来ているとは、大丈夫ですかね?」

 

 その疑念に、ニールセンは鼻で笑うことで返答とする。

 

「大丈夫だろ。俺達で横の繋がりが深いのは末端ぐらいだ。基本はスポンサーの俺達にゃぁそう簡単には辿り着けん」

 

「そうですが……」

 

 不安げにする部下に、ニールセンは軽く背を叩いて活を入れた。

 

 それでも勢い余ってつんのめりかける部下に、ニールセンはニカリと覇を見せて笑う。

 

「第一、北半球先進国の崩壊を目的とする南海同盟のボス。正体不明で通信ネットワークを作り上げたトップのアーンノンが、まさか怨敵アメリカのタカ派だなんて異形でも思いつきゃしねえよ」

 

「日本の政治家が参加している時点でそうですが、気でも狂ってるような組織ですなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 禍の団において、近代軍事的練度を誇る戦闘部隊を派遣した派閥が存在する。

 

 スカラベレイダーシリーズを開発し、世界各地から職にあぶれたはぐれ者を集め、厳しい訓練を貸して戦力とする集団。

 

 異形の力を利用しての、北半球先進国崩壊を目論むネットワーク「南海同盟」。

 

 その正体を知られていない首魁が、まさか米国の軍事強化を推進する上院議員だと悟っている者は、未だ誰もいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おぉ……。これがホテルの部屋。

 

「へぇ~」

 

「ほぉ~」

 

 同室の九成と一緒にちょっとそんな感じで見回してから、顔を見合わせた。

 

「夏休みの冥界のホテルの方が凄いよな?」

 

「ハイレベルすぎる比較対象で麻痺してるな」

 

 うん、あそこは超大金持ちが使うようなホテルだしなぁ。

 

 一応一般の観光客も使う、修学旅行のホテルならこんなもんなのかな。

 

 あんまりホテルに泊まったことがないし、なんかよく分からないなぁ。

 

「……でもまぁ、学生の修学旅行なら普通のツインルームだろ? 上級悪魔の貴族用と比べるなら、それこそロイヤルスイートとかグランドスイートが比較対象じゃないか?」

 

 あ~、九成の言う通りかもなぁ。

 

 ……でも、流石に見させてくれって言っていけるわけないよなぁ。

 

 いや、ここサーゼクス様の持ちホテルっぽいから、グレモリー眷属のごり押しならいける気もするけど。

 

 あとすぐ近くにセラフォルーホテルとかあったんだけど。会長、メンタル的に大丈夫なんだろうか。

 

「……絶対先生も持ちホテルあるな、これ」

 

 九成も遠い目をしているけど、それは同感。

 

 そんな感じでなんとなく上を見ていると、足音が聞こえてきた。

 

「あぁ、イッセー君に九成君。ちょっといいですか?」

 

 あれ、ロスヴァイセさん?

 

 俺達が首を傾げていると、ロスヴァイセさんは二枚のカードキーを俺達にそれぞれ手渡した。

 

「リアスさんとソーナさんが、緊急事態が起きた時の会議室用に最上階のサタンスイートルームというのを抑えていたそうです。何かあった時はそちらに集合して会議ということになるので、とりあえず伝えておきました」

 

 ……さたんすいーと。

 

 九成と顔を見合わせると、なんていうかお互いに困り顔になってるのがよく分かるなぁ。

 

 なんていうか分かり易い。京都って妖怪とかいろんな縄張りがあるから、専用の木札を持ってないと揉め事になるって話じゃなかったっけ?

 

 っていうかそんな超高級スイートルームって、誰にも使わせないのに使っていいのか?

 

「大丈夫なんですか? 流石に泊まる人がいた方がいいと思いますけど」

 

 九成がそう言うと、ロスヴァイセンさんは首を横に振った。

 

「そこはご安心を。リアスさんがサプライズも兼ねて既に派遣してました」

 

 ……なに、俺達を交互に見ての複雑な表情。

 

 思わず顔を見合わせて首を傾げた瞬間―

 

「こういうことだよ、カズくん♪」

 

「ちょ、リヴァさん!?」

 

 なんて感じで、九成の背中に二対のおっぱいが!?

 

「リヴァ先生にインガ姉ちゃん!? ちょ、イッセーに殺されるから!?」

 

「そこは「なんでここに!?」がよかったなぁ」

 

「いや、本当にイッセー君が凄い顔になってるから、まずいってこれ」

 

 ふふふ、そんな密着体制をこんな距離で見せつけるとか、殺意と憎悪が燃え上が―

 

「落ち着いてくださいね、イッセー?」

 

 ―とそんな声と共に肩に手を置かれた。

 

 あ、苦笑いしているシャルロットも。

 

「シャルロットも来てたのか? あ、サタンスイートに泊るのって―」

 

「はい。いざという時の緊急スタッフとサタンスイートを埋める担当として、休暇半分で送り出されました。……まぁ、インガさんは立ち位置が立ち位置なので、表向きは私達の給仕担当となってますけど」

 

「京都はいろんな勢力がいるから、まだ行ったことがなかったのよねぇ。ふふぅん、後で京料理とか食べようかなぁ」

 

 と、リヴァさんがウキウキしながら観光パンフレットを見ている。

 

 俺はなんというか、九成をちらりと見た。

 

「……なんだよ?」

 

「いや……」

 

 なんていうか、その―

 

「……別行動するなら、口裏合わせるぞ?」

 

「しねえよアホ! 学生の本分は守るっての!」

 




 夏季休暇中に冥界で動いた独自のレイダー部隊が黒幕側をサラッと出しました。

 南海同盟は禍の団においてはスポンサー集団であり、スカラベレイダー部隊を派遣するなどしていますが、主力派閥になりえる力は持ちえていない感じですね。スポンサー特権である程度は口出しできますが、ごり押しするとややこしいことになると分かっている連中が主体。クリフォトとやりあっている時期あたりにCIAあたりにだいぶボコられそうなポジションにしようかと思っております。






 そして和室に叩き込まれずに済んだイッセー。ヘルスイートは独自設定のスイートルームなので、原作にあると思わないでね?

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