好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 朝もはよからどうもー! 感想・高評価・推薦を得ようと頑張るグレン×グレンです!




 今回は短め!



冥革動乱編 第十五話 冷水をぶっかけろ!

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 なんかイッセーが大ピンチになっているぞ!?

 

 裸の女達による、作戦をランダムで切り替えまくっての即興対応でのかく乱にイッセーが苦戦している!

 

 そしてこっちも割と苦戦しているから、対応しきれない!

 

 サルヴェイティングドッグに戻してからの多角的障壁で遠距離攻撃はしのいでいるが、英雄派の構成員達も攻撃を仕掛けてきている所為で、こっちはこっちで納めこまれている。

 

 なんとかカズヒ姉さんに襲い掛かる攻撃も防げているが、そこを割って入って仕掛けてくるドゥルヨーダナとの戦闘で、割と苦戦しているぞ!

 

「……流石は悪祓銀弾(シルバーレット)といったところね。単独で悪神ロキを足止めしたのは伊達じゃないか」

 

「そちらもマハーラーバタの英傑を名乗るだけのことはあるわね、名前負けはしてない様ね!」

 

 自在に武器を作り出せる相手に対して、多数の武器を用意できるカズヒ姉さんは上手くしのいでいるけど、それでも中々攻めあぐねている。

 

 というか、剣術・槍術・弓術から格闘術まで、全方位で長けてるなあの女。ゲリラと暗部で鍛えられたカズヒ姉さん相手に、技量で負けてないとかかなりできる。

 

 ……いや、技量に限定すれば他の英雄派のメンバーを踏まえても頭一つ飛びぬけているな。年齢も高めだが、数年でどうにかなる差……なのか?

 

 考え込みたいところだが、放たれる遠距離からの狙撃をしのぐ為に意識が途切れる。

 

 だけど、この状況は本当に苦戦しているな。

 

 リヴァ先生はヘラストロテスと真っ向からぶつかり合ってこれまたてこずっている。

 

 イッセーはイッセーで、乳語翻訳と洋服崩壊を攻略(?)した女子軍団にかく乱され気味。

 

 サポートに回っているアーシアも、インガ姉ちゃんがいなければ流石に負傷していただろうレベルで攻撃が集中している。

 

 そしてとどめに―

 

「ははは! バムルンクにノートゥングも使わせるとか、グレモリー眷属の剣士達は流石にできる!」

 

「余裕で捌きながら言ってくれるね!」

 

 アスカロンをグラムで弾かれて、ゼノヴィアが歯噛みするほどに相手は強い。

 

 確か魔帝(カオス・エッジ)のジークだったか? 英雄派でも手練れと見える。

 

「アーメン!」

 

「なめるな!」

 

 更に左右から光の剣と聖魔剣で攻めるイリナと木場の攻撃を、アスカロンをグラムで捌きながら二本の剣で迎撃する。

 

 使っているのはジャンヌが移植された宝具という形で使用したバムルンクとノートゥング。だが問題はそこではない。

 

 野郎、背中からドラゴンのものと思える腕をはやして、それによる三刀流で立ち回ってやがる。

 

 確か龍の手(トゥワイス・クリティカル)の亜種発現でそんな感じになるんだったか。たぶんだが、禁手で至ったとかそんな感じじゃないな。

 

 ……ふぅ。

 

 俺は深呼吸をしつつ、手を額に当てる。

 

 仕方ない。こっちもこのままってわけにはいかないか。

 

「―回路起動(アクティブ)

 

 魔術回路を起動し、思考回路をフルで回転させる。

 

 一流の魔術回路保有者は、スマートフォンやノートPC程度の演算機能は自前でどうにかできるという。

 

 俺の魔術回路は量に特化しきった欠陥品だが、それでも魔術回路ではある。また、脳内にショットライザー用のAIチップが内蔵されている。

 

 だから、その脳とリンクしたAIチップを強化する。

 

 ……きついな。だが、十分や二十分なら……行ける!

 

「俺だって……少しは成長するんだよ!」

 

 気合を入れ、強化されたAIチップのサポートで一気に事態をひっくり返す。

 

 サルヴェイティングドッグのセンサーと、俺の脳を、ショットライザー用のAIチップでリンクさせ、周囲の敵味方の位置情報を把握。

 

 攻撃態勢に入っている敵の目の前に、障壁を張って機先を制して激突させる!

 

「バーニンブフォッ!?」

 

「あたぁ!?」

 

「……なに!?」

 

 ヘラストロテスの炎が爆発して自身を焼き、接近戦を仕掛けよとした女が顔面を強打し、ジークの斬撃が受け流される。

 

 そんな現象に合わせ、瞬時に一つ一つの結界を解除。

 

 そして、それを逃すほど俺の仲間は間抜けじゃない!

 

「うぉおおおお!」

 

 突貫したイッセーが、敵を殴り飛ばして包囲を脱出。

 

「隙ありだ!」

 

 ゼノヴィアのアスカロンが、掠める程度だがジークの龍の腕に傷をつける。

 

 そして―

 

『Oden!』

 

「……私の男は凄いでしょ?」

 

『スキルヴィングディストラクション!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ス

 キ

 ル

 ヴ

 ィ

 ン

 グ

  デ ィ ス ト ラ ク シ ョ ン

 

 

 

 

 

 

 

「俺の方がバーニングぅうううううう!?」

 

 暴発した炎に包まれたヘラストロテスを、盛大に蹴り飛ばす!

 

 ……よし! これで仕切り直しをと思った時、遠くから一気に近づいてくる二人の影。

 

「……ここまで聖槍を使いこなすとはな。流石興味がわくな」

 

「ふふふ。俺としても、かの人工神器には興味がありますよ」

 

 ……お互いそこそこボロボロになっているアザゼル先生と曹操が戻ってきたようだ。

 

「先生、大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫、お互いにまだ様子見だ!」

 

 先生がイッセーに答える中、曹操はイッセーを興味深そうに見ていた。

 

「いやぁ、アザゼル総督と戦いながらだからすべては把握できないけど、中々いい指示じゃないか、兵藤一誠」

 

 なんていうか、面白そうなものを見ている感じだな。

 

「戦闘に関与するようになってから数か月にしてはいい指示で、そしてそれに反応する仲間達も優秀。君はあれだね、純粋な性能や戦闘技術は歴代でも低いけど、ドラゴンが持つという人を引き付ける魅力なら歴代でも有数だと思うよ」

 

 あ、イッセーが思わぬ評価で戸惑ってる。

 

 しかも曹操の言葉はまだ続く。

 

「というか、素質が良くも悪くも高すぎるんじゃないかい? 君が異形に参入してから僅か半年そこらで、魔王の末裔やら神やらと戦うことになるなんて普通はない。英雄譚の主人公も真っ青な誘因属性だよ」

 

「それ褒めてねえだろ!」

 

 イッセーが思わず絶叫した。

 

 ……凄いこと言われてるな、イッセーの奴。

 

 でもまあ、こいつ確かにモテる要素はあるしな。木場とかホモかというぐらい夢中だし、グレモリー眷属の女子からは絶大な人気だ。あとヒマリやヒツギも好感度高い感じだしな。

 

 そういう意味では、的を得た評価か?

 

 ……直接会うのは初めてだろうに。人を見る目があるってことか。

 

「間違いなく、君は歴代最強はともかく歴代でも一番危険な赤龍帝になるだろう。もしかしたら転生悪魔初の魔王……とかにもなりえたかもね」

 

 そう面白そうに評価する曹操に、先生が槍を突き付ける。

 

「曹操、てめえ、禍の団になんて所属して何がしたい!」

 

 まぁ確かに。そこはちょっと気になるな。

 

 敵が何を考えているか。倒すにしろ倒されるにしろ、それで気の持ちようが変わることはあるだろうし。

 

 どうせならろくでもない理由だといいな。ぶちのめす分には遠慮しなくていいからな。

 

 まぁ、答えるとは―

 

「総督殿、我々の目的はシンプルだ。……人間がどこまで行けるのかを知りたいのさ」

 

 ―答えるのかよ!

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「異形に比べればちっぽけな存在である人間。だがそんな人間の中から、異形の中でも強大たる龍すら打倒する英雄が現れる。そしてそんな英雄の末裔であり、また神器という奇跡を会得した俺たちがどこまで行けるのか、それを試すのが英雄派という組織ですよ」

 

 ―曹操は不敵な笑みを浮かべながらそう語り、そして英雄派の何人かがそれに同調するように笑みを浮かべている。

 

 おそらくは洗脳を受けてない正規構成員か。後継私掠船団(ディアドコイ・プライベーティア)はどこか意味深な表情を浮かべているけど、独立部隊である彼らにはまた違った理念があるんだろう。

 

「……文字通り、英雄になろうってか?」

 

 先生が茶化すように言うけど、曹操は笑みを深くしながら指を上に突きつける。

 

「よわちっちい人間のささやかな挑戦さ。この蒼天の(もと)、人間のままどこまでやれるのか試したくなっただけさ」

 

 その言葉に、アザゼル先生は嘆息した。

 

「……全員、油断するなよ。こいつらは旧魔王派なんて目じゃない。お前達を知ろうとする敵は例外なく強敵と思うべきだが、その中でもヴァーリに匹敵するレベルの危険人物だ」

 

 その言葉に応えるように、魔獣達と構成員が仕掛ける体制になる。

 

 僕達も構えを取り直すけど、流石に危険だね。

 

 英雄派のジークはまだ本領を発揮していない。それ以外の幹部級も、まだ全力ではないだろう。

 

 そしてリーダーの曹操。龍王の鎧を身に着けた先生を相手に、お互い本気でないとはいえ手傷を与えあっている。

 

 これは本当に警戒に値して―

 

「いや先生。まさか底が知れないとか思ってませんか? ……それはボケているっていうんですよ?」

 

 ―ため息交じりのカズヒの声が、やけに響いた。




 盛大にバッサリぶったぎるカズヒでいったん切ります。








 まぁ予想は出来ていると思いますが、カズヒは性格上この時点の英雄派をバッサリ切り捨てます。ぶった切ります。

 覚悟完了常時完了、他人に厳しく自分にもっと厳しいカズヒなので、敵であろうと味方であろうと厳しいときはとことん厳しく殺しにかかられるなど当たり前、で言っております。

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