好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 こんばんわー! 感想・高評価を欲してやまず、いずれ推薦も欲しいなぁと思っているグレン×グレンでっす!

 ……何とかパンデモニウム編は書き終わり、これから設定の仕立て直しをしたりしつつライオンハート編に突入したいところです!


冥革動乱編  十六話 相容れない存在

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 カズヒの響き渡った声に、嫌な沈黙が漂った。

 

 英雄派の構成員達は大なり小なり空気が冷たくなっているし、僕達としてもちょっと今の発言に引き気味だ。

 

「……へぇ?」

 

 興味深そうに一瞥する曹操に、カズヒはしらけ切った表情の冷たい目で返す。

 

 あ、これは……割とキレてる?

 

「どんな御大層な理念があるのかと思ったら、旧魔王派の方がまだ()()じゃないかしら。……分かり易く言ってあげるわ。くっだらない」

 

 うんざりという言葉がこれほど似合う態度を今までカズヒはしたことがないような気がする。

 

 それぐらい、カズヒは本気で呆れ果てていた。

 

「……先生、こいつらは底が知れないんじゃなくて、()()()()蓋と間違えて取ってるだけです。中二病をこじらせたなんちゃって不良と似た方向性の、イキったファッションテロリストですよ」

 

「……おい、てめえ今なんつった?」

 

 英雄派の構成員の一人が額に青筋まで浮かべている。

 

 だけどカズヒは哀れみすら浮かべた表情だ。

 

「十年ぐらいしたら、思い出して身もだえする類の若気の至りって言ったのよ」

 

 それを真っ向から切り捨てた。

 

 しかも妙に具体的なのがまた神経に来る。本気で呆れたのか殺気や戦意まで消えているから、嘘偽りのない本当の感想なんだととてもよく分かった。

 

 え、え~? そんな言葉で片づける内容……なのかい?

 

「いや、カズヒ姉さん? 今そんな話じゃ―」

 

「そんな話よ。聞くだけ損したというか、こんなバカに世界が引っ掻き回されてるのかと思うと帰って寝たいわ」

 

 九成君にそう返して、カズヒはため息をつきながら向き直った。

 

「もしかして「英雄やってる俺カッケー!」って思ってる? むしろすっごくダサくてみっともないけど? ちょっと映像にとって冷静になって見直しなさい? 恥ずかしさで絶叫したくなるわよ?」

 

 煽っているとしか思えないレベルで、もの凄いずばずば切り捨てている。

 

 英雄派の正規構成員が殆ど程度はともかく切れかかってる。

 

 そんな空気を一切無視して、カズヒは震脚じみた踏み込みで周囲の注目をしっかりと集める。

 

 そして息を吸い込み、言い放った。

 

「カッコいい生き方がしたいなら、まずは通すべき筋と流儀に乗っ取りなさい! あんたらみたいななんとなく法律無視して俺カッケーなんてやってるくっだらないDQNなんかより、法律をしっかり守って生きている真面目なサラリーマンの方が百倍カッコいいのよ、この中二病軍団が!」

 

 ………お、おぉ~。

 

 なんていうか、本当に説教が似合う人物というかなんというか。

 

 思わず誰もが二の句を告げないでいると、カズヒはため息すらついた。

 

「……さっさと出頭して罪を償うことね。そんなダサい真似するよりよっぽどカッコいい生き方よ」

 

 同情にすら見える目つきで、そう吐き捨てたカズヒに、英雄派の正規構成員の殆どが殺意すら見せていた。

 

 こ、これ大丈夫かな? たぶん今回は小競り合いのつもりだろうけど、本格衝突になるんじゃないかな?

 

「……どうやらかの悪祓銀弾(シルバーレット)は、蒼天の下に行う俺達の挑戦がお気に召さないようだ」

 

「それでお天道様に恥じないの? それは勘違いっていうのよ?」

 

 曹操が流すけど、更にキレッキレで切り捨てている。

 

 うわぁ、遠慮がない。

 

「こ、この……」

 

 顔を真っ赤にしてブちぎれかけている構成員が動こうとしたその瞬間だった。

 

「「………はぁ、()()()()()()」」

 

 シンクロした男女の声が、その空気を塗り替えた。

 

 先ほどのカズヒに負けないぐらいの呆れた感情を、カズヒに向けて吐き捨てたのは、ヘラストロテスとアーネ・シャムハト・ガルアルエル。

 

 何の価値もないような道端の石を見るような目で、二人はカズヒを冷たく蔑視していた。

 

幸香(団長)が気にしてたみたいだけど、この程度の子を気にするなんてね」

 

「まったくだぜ。さっさとバーニングして灰も残さず燃やした方が、このままにするよりまだマシなんじゃねぇか?」

 

 その顔に浮かんでいるのは、断じて怒りの感情じゃない。

 

 しいて言うならば、残念なものを見る哀れみに近い。

 

 あぁ、この女はなんて可哀想なんだ。視線と表情がすべてを物語っていると言ってもいい

 

 それに対して、カズヒも冷徹な視線を向ける。

 

 哀れみ半分。もう一つは、しいて言うならば「手遅れ」と言わんばかりの表情だった。

 

「……一応聞くわ。いつまでくだらない真似をして、格好つける気でいられるの?」

 

「「もちろん、死ぬまで」」

 

 即答で、ためらいもなく、心の底から断言した。

 

「生まれたのなら勝ち上がろうとしなくちゃね? 負けたら悔しいからって、勝つのを捨てるならもう死んでいるのと同じでしょ?」

 

「団長風に言うならあれだ。あんたみたいにつまらない人生を送る気なんかねえんだよ。生きているならバーニングになぁ?」

 

 その答えに、カズヒは冷めきった眼を向けていた。

 

「もっと輝いて生きなさい? 自分の人生をつまらなくしてはダメよ?」

 

「お生憎様。反吐が出る異常者より平凡な常人は格上よ」

 

 諭すような言い分をカズヒはあっさり叩き切り、

 

「気狂いがマトモよりカッコいいと、まさか本気で思っているのかしら?」

 

「当然だ。マトモ(そん)な碌でもないモンは、さっさとバーニングしちまいな」

 

 カズヒの指摘は鼻で笑われ切り捨てられた。

 

 お互いに「能力だけはある邪魔者」と、認識が一致したことだけはその場の誰もが理解する。

 

 曹操やアザゼル先生ですら介入をためらわせる空気の中、カズヒはアーネとヘラストロテスに殺意を向け、相手も敵意を鋭くする。

 

 そして激突が始まろうとし―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ちょっとよろしいでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 ―唐突に、そんな声が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 ……え?

 

 俺達がふと振り返ると、そこにとても場違いな雰囲気の女の子がいた。

 

 なんていうか、古き良き魔法使いのイメージを可愛い女の子に落とし込んだ感じの、金髪の女の子だ。

 

 っていうか、どこから出てきた?

 

「……あら、ペンドラゴンのルフェイじゃない」

 

 ドゥルヨーダナがそう言うけど、ちょっとタンマ。

 

 ペンドラゴンって、まさか……。

 

「え、ペンドラゴンってアニルやアーサーの?」

 

「はい。アーサー・ペンドラゴンの妹で、ヴァーリチームに属しているルフェイ・ペンドラゴンです。おっぱいドラゴンさん♪」

 

 イッセーにそう答えるルフェイって子は、なんていうかヒーローショーの最前列に座っているようなうきうきした表情をイッセーに向ける。

 

「ヴァーリ様達からお話は伺っています! 実はファンなんです、握手しても……いいですか?」

 

「え? あ、どうぞ……?」

 

 戸惑いながらもヒーローショーで鍛えられた反応で握手をすると、これまた年頃の少女らしい調子でぴょんぴょんと跳ねて喜んでいる。

 

 ……いや、ちょっと待とうか。

 

 ここ、(こっち)側になんでいるんだ?

 

 俺達が首を傾げていると、ルフェイはにっこりと微笑みながら英雄派の方を向いていた。

 

「……これはこれは。もしかして、俺達がこっそり送り込んだ監視に気づいたのかな?」

 

「はい。なのでお仕置きを頼まれまして……ゴっくん!」

 

 ルフェイがそう言うと、川の方から……なんかでかいゴーレムが!?

 

「おぉ! まさかゴグマゴグか! 動いてるのを見たのは初めてだぜ!」

 

「そうなんです、アザゼル総督。オーフィスさんが次元の狭間で動きそうなのを見てたとおっしゃっていたそうでして、ヴァーリさまは探しておりました」

 

 先生には後で詳しく聞くとしてだ。

 

 ……そのゴっ君とやらの腕が、持ちあがりながら英雄派の方を向く。

 

「そういうわけで、勝手なことをした罰ですよー!」

 

 その瞬間、勢いよくゴグマゴグの腕が振り下ろされ―

 

「いや、木っ端組織が主流派(俺ら)に文句つけんなや!」

 

 ―それに向かって飛び出してく影が!

 

 飛び掛かっていくのは、老人一歩手前なくせしてしっかりしたガタイの男。

 

 そして飛び出す勢いのまま拳を握り構えると、そのままゴグマゴグの拳と激突する。

 

 どでかい音が出て、お互いの衝撃がお互いを弾き飛ばし……って嘘だろ。

 

 あのでかさの差でほぼ互角の衝撃だって? 何がどうしたらそうなるんだ!?

 

 ゴグマゴグはそれでも踏ん張って、もう一度拳を構える。

 

 と、とりあえず橋が崩落しそうだから一旦下がって―

 

「……様子を見に来たら何を凶行に走っている、ヴァーリチーム」

 

 その瞬間、ゴグマゴグが空高く打ち上げられた。

 

 見れば、さっきまでゴグマゴグの胸があった辺りに、悪魔の翼をはやした青年が一人。

 

 っていうか、あいつは確かヴィール・アガレス!

 

「てめえはヴィール! なんでこんなところに!」

 

「知れたことだ赤龍帝。禍の団と冥革連合は同盟を結んでおり、英雄派の実験は冥革連合はもとより冥界にとって益となる。ならば多少は手を貸さねばならぬが浮世の義理というものだろう」

 

 そう答えるヴィールの後ろには、武闘派側の眷属が勢揃い……ってちょっと待った。

 

 何故かベルナまでいるんだけど。

 

「曹操、姉貴ぃ、とりあえず言われた通り合流とその辺りのすり合わせは終わったぜ? 資料にまとめておいたから、確認よろしくな?」

 

「お疲れ様。ちゃんと仕事がこなせる良い子でお姉ちゃんは嬉しいわ」

 

「ご苦労、ベルナ。では、そろそろ小競り合いは終えるべきかな?」

 

 アーネや曹操がそう言うと、ヴィールは冷たい目で首を横に振る。

 

 野郎、此処で俺達を殺す気か。

 

 俺が構えると、ヴィールはため息をつきながら首をまた横に振った。

 

 ……怪訝な表情を浮かべてしまうが、ヴィールの殺気は俺達に向いていない気が―

 

「その前に、馬鹿に目覚ましの一撃をくれてやるとしよう―」

 

 ……って―

 

「―うおっ!?」

 

 その瞬間、放たれた魔力砲撃に俺は反射で障壁を間に合わせた。

 

 同時に、イッセーが拳を構えて前に出る。

 

 その結果、障壁をぶち抜いたが減衰した一撃が、イッセーの鎧を軽く傷つけるにとどめた。

 

 ふ、防ぎ切れなかったけど、イッセーが庇ったから結果オーライだ。というか―

 

「てめえ、何を考えてやがる!」

 

「……味方を撃つか、普通!?」

 

 イッセーが怒り気味に言うので、俺も乗っかって思わず突っ込んだ。

 

 そう、ヴィールが狙ったのは敵である俺達ではなく、一応味方であるはずのルフェイだ。

 

 いや、ルフェイの側も攻撃したけど。したけどガチの殺意は込めてないだろ。殺気が込められすぎてて、思わずカバーしちまったよ。

 

 そんな俺達の言い分に、ヴィールは冷たい目で返す。

 

「普段から組織的活動を無視して好き勝手に動いたうえ、当然の警戒をされれば逆切れする。そんな連中には仕置きも必要だろう? 首でも捥いで投げつけようと思っただけだが」

 

「やりすぎな気がしないでも……いえ、あまりないわね。冷酷非情なテロ組織なら、それぐらいは当然するでしょう」

 

 カズヒ姉さん。納得しない。

 

 なんかもぉ、敵と味方の関係がごちゃごちゃになりそうな雰囲気なんだけどなぁ、これ。

 

 俺が正直困っていると、更になんか妙な調子の足音が聞こえてきたぞ。

 

 っていうより、俺達の後ろの方を英雄派の連中が怪訝な表情で見ている。

 

 な、なんだ?

 

「……和っち。あの、なんで酔っ払いがこんな時間帯に?」

 

「……え?」

 

 春っちに言われて振り返ると、そこには千鳥足のロスヴァイセさんがいた。

 

 ……いや、酒を飲み始めてから五分も立たずにこの状況だぞ。なんでそんなに酔えるんだ。

 

「人がいい気分で眠ってたらぁ~、なぁにをズッコンドッカンバッコンやってるんれすかぁ? ぶっ殺しましゅよぉ?」

 

 ……しかも絡み酒のノリだ。酔っぱらいすぎて空気を読んでくれる気配がない。

 

 俺はちらりとアザゼル先生やリヴァ先生に視線を送る。

 

 おい、目を逸らすな。

 

「やるんれすか? やるんれすね? オーディンの糞爺にお付きなんてやってたわらしを……」

 

 なんか気づけば、大量に魔方陣が展開されてるんだけど。

 

 ヴィールもちょっと目を丸くしているレベルだ。割と怖い。

 

「全魔法フルバーストをくらぇえええええ!」

 

 やばい退避ぃいいいいい!

 

 凄い勢いで周囲の地形が吹っ飛んでいく。英雄派は速攻で絶霧を展開して防いでいるし、ヴィール達もそっちに回り込んで避難している。

 

「はっはっは! 本当にいい感じの眷属が集まってるじゃないか、グレモリー眷属!」

 

 曹操はひとしきり満足げに笑いながら、俺達の方を向くと槍を掲げる。

 

「グレモリー眷属の諸君! 俺達英雄派は冥革連合や各派閥と協力し、二条城で一つ実験を行わせてもらう!」

 

 実験? それが八坂姫を誘拐した目的か。

 

「余興も兼ねて招待しよう、止めに来るといい!」

 

 その言葉と共に、霧が辺りを包み込む。

 

「全員変身や武装を解除しろ! 元の場所に転送されるぞ!」

 

 え、まじで?

 

 急いで変身を解除して―

 

「……なんだったんだ、あの霧?」

 

 ―ギリギリで変身が解除されると共に、霧が晴れてもとに空間に戻った。

 

 ……流石に少し、皆の表情が険しいな。俺も気を付けないと。

 

 あ、先生に至っては我慢しきれなかったのか、近くの電柱を殴りつけている。

 

 九重もうつむいて涙を堪えていた。

 

「母上が、母上が何をしたというのじゃ……っ」

 

 英雄派に冥革連合。俺の前で、嘆きの涙を流させたな……っ。

 

 招待してくれるならいいだろう。

 

「……あのにやけた顔に一発叩き込んでやる……っ」

 

 俺はそう声を出してしまいながら、同時に二人の顔を思い出す。

 

 何かに思い詰めているような春っちと、努めて感情を消しているようなベルナの顔。

 

 あいつらは、本当にそんなことをしていて構わないってのか……っ。

 




 後継私掠船団ネームドは、基本判断基準として「面白いかつまらないか」が主体となっているところがあります。

 なので面白いなら悪行でもするし、つまらないなら善行はしない。しかし逆もまたしかりなので、面白い状況を作れるのなら正義の味方もやりうる連中です。

 そんな「基本敵」だからこそできるスタンスの勢力故、ぶっ飛んだキャラ造詣を作りやすいのがメリットですね、ハイ。








 そして冥革連合も出てきて、緊張感が増してきた感じな今日この頃。

 実はガチバトルとかはライオンハート編の予定であり、パンデモニウム編での冥革連合は激突する手合いが別にいます。

 ついでに言うとライオンハート編では冥革連合がオカ研+αの担当になりますが、同時進行でいろんな連中が動くタイミングです。今回は自作品でもちょっとひねった展開なので、その辺も込みでお楽しみに!
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