好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

170 / 528
 はいどうもー! 予約投稿でこんにちは、感想と高評価随時募集中で平均評価次第では推薦も募集する、グレン×グレンでっす!


 カズヒの奇襲で始まった、英雄派幹部とのガチバトル。

 さぁ、英雄派の反撃だ!









 あと感想を見て気づいたのですが、和地って時間稼ぎとか囮とか単独行動での生存能力が地味にすごいことに今さら気付きました。

 高い状況対応力と移動速度の神器に、出力はともかく絶大な量で長時間魔術を行使可能。加えて星は防御特化で、質実剛健な仮面ライダー。本人も地に足つけてた人物で、窮地においても出来ることを出来る範囲で断行する。
 うん。いぶし銀とか形容されるのに納得してしまった。


冥革動乱編 第二十一話 完全敗北! 兵藤一誠破れたり!

 Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのまま反動でお互いの距離が開き、地面に激突する前にお互いに受け身を成功させる。

 

 転がるように起き上がり、お互いの武器を構えるまで、対応できたのは誰一人としていなかった。

 

「……くくく、まさかいきなりもらうとはね」

 

 心底楽しそうに笑いをかみ殺しながら、曹操は血が流れる左目の辺りを触れる。

 

 かろうじて身を捻って回避したようだが、左目そのものは破裂して使い物にならなくなっていた。

 

 それを心底嬉しそうに触れながら、曹操は肩をすくめた。

 

「やってくれるよ。確か置換魔術(フラッシュ・エア)だっけ? 転移魔法と併用してこんな奇策をとるとはね。しかもいきなりとは酷いじゃないか」

 

「笑わせないで。既に攻撃は叩き込んでいるし、戦闘だってしたでしょう」

 

 冗談半分の非難にたいし、カズヒは平然とそう返す。

 

 自業自得だといわんばかりに、カズヒは視線で罵倒までしていた。

 

「テロリストとは交渉しない。なんであなた好みのマッチメイクができると思ったのかしら? のうのうと油断してるなら付け入るのが汚れ仕事(ダーティジョブ)だし―」

 

 そういいながらカズヒは、巨大な狐となった八坂姫を一瞥する。

 

「……実験に八坂姫(彼女)が必要な以上、結果が出るまでは()()()()()でしょう? それを知らせて交渉できると思うそっちが間抜けなだけよ」

 

 そう、英雄派の目的はグレートレッドの誘導。

 

 龍王クラスのドラゴン数体を確保することで行える儀式を、その困難さから八坂姫と京都で代用しようと考えたのが今回の事件の理由だった。

 

 九尾の狐は龍王クラスと同等だが、龍王数体の確保より一人確保するだけの方が容易なのは明らか。更に司る京都の龍脈を、同調する疑似京都を経由する形で使うことで、複数対分の代用とする。京都とワンセットともいえる八坂姫を狙うからこそできる簡略化(ショートカット)だ。

 

 しかし、それは八坂姫と京都に多大な悪影響を当分与えられないということも意味している。

 

 だからこその奇策は功を奏し、リーダー格の曹操の深手を負わせるという好機を与えることに成功していた。

 

「……イッセー! ジャンヌ・ダルクかアーネ・シャムハト・ガルアルエル、もしくはドゥルヨーダナを狙いなさい! 剥いて聞いて心身ともにねじ伏せなさい!」

 

「よ、容赦ねえな!? いや、やるけどね!」

 

 思わずたじろぐイッセーだが、カズヒはどこまでも容赦しない。

 

 暗部出身は伊達ではない。短い戦闘とデータから、自分達に有利なマッチメイクを既に考慮していた。

 

 敵には基本容赦がない。弱みをついてまず確実にこちらに戦況を傾けるという、分かり易い鬼のような考えで行動していた。

 

 ……だが―

 

「……ガバァッ!」

 

 ―その瞬間、イッセーは顔面の鎧から血をこぼして倒れ伏した。

 

 カズヒがそれに面食らったことは、どうしても責められないだろう。

 

 敵は文字通り何もしていないのに、いきなりイッセーが血を噴いたのである。こういう時すぐに動いてしまうアーシアすら、一瞬呆気に取られていた。

 

「じゃぁお返しだ!」

 

「っ!?」

 

 その隙を突いた曹操の攻撃を回避し、カズヒは飛び退った。

 

 しかし敵も逃がす気はないのか、ドゥルヨーダナが既に弓を構え攻撃を放つ。

 

 それを魔術と体捌きで躱し切るカズヒは優秀だが、そこで止まるほど敵も遠慮はしてくれない。

 

「やってくれるじゃねえか、姉ちゃんよぉ!」

 

 飛び上がり突貫するは、初老の大男。

 

 巨大なゴグマゴグを揺るがせるその体術は油断できないと、カズヒは迎撃の構えをとるが―

 

「……流石に見過ごせんでござるな」

 

 ―別方向から放たれた矢に、咄嗟の迎撃を使われてしまう。

 

 更に質が悪いことに、大男は槍を構えていた。

 

 自力での回避がほぼできず、カズヒは内心で舌打ちすらし―

 

「おぉおおお! シチャースチエぇえええええ!」

 

 ―飛んできたそのラインを、咄嗟に掴めた自分をカズヒは褒めた。

 

 それを利用して大男の攻撃を掠めるにとどめ、発生した激痛を強引に無視して蹴りで反撃。

 

 当然防がれるが、それをラインの伸縮と併用し、カズヒは即座に仲間たちの下へと戻ることに成功した。

 

 そして着地したカズヒは、何かに堪える様に拳を握りながら一呼吸を置く。

 

「………っ! ……助かったわ、匙!」

 

「へへっ。いいってことよ」

 

 礼に答える匙は格好をつけていたが、冷や汗と動悸が目に見えているのが微妙にしまらない。

 

 この辺り、イッセーと似ているなとカズヒは一瞬思ったが、すぐに意識を先頭に集中させる。

 

 そしてそんなカズヒに、鶴羽と九重が慌てて駆け寄ってきた。

 

「ちょ、カズヒ!? ビビらせないでよもぉ!」

 

「だ、大丈夫なのか!? 私がもっと上手くやっていれば、倒せたかも―」

 

「敵の虚をつくチャンスは逃せなかったし、対応されたのは敵が凄腕なだけよ。今は戦闘に集中して」

 

 慌てる鶴羽と九重に素早く返しつつ、カズヒは視界に移っているイッセーの様子を視点を変えずに確認する。

 

 大量に出血しているが、失血で意識を失うほどではないようだ。当人としても困惑しているが、これは出血したこととは異なる印象を感じている。

 

「イッセー! 何がどうなったのか簡潔に報告!」

 

 最低限の情報を把握して対応しなくてはと、心を鬼にしてイッセーに状況の説明を要請した。

 

 そしてイッセーは混乱しながらも、それを素直に実行してする。

 

乳語翻訳(パイリンガル)を使った瞬間に、エロ配信みたいな感じで()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ

 

 きちんと分かり易く説明してくれた。

 

 だが、それをもってしても意味不明すぎた。

 

「「「「「「「「「「……え?」」」」」」」」」」

 

 大半のメンバーが意味不明すぎて首を傾げたその直後、何かを悟ったリーネスがポンと手を打った。

 

「あぁ、なるほどぉ。その手があったわねぇ」

 

「どんな手!? 何がどうして俺はエロ配信を見る羽目に!?」

 

 イッセーが尋ねれば、リーネスはひき気味の目でアーネを見る。

 

「言葉にすれば簡単よぉ。イッセーの()()()()()()()、それが込められた魔力を使いながら辿って、イッセーの脳内にエロ配信画像を送り込んだのよぉ」

 

 そして答えが狂気的すぎた。

 

 思わずオカ研メンバーはアーネを二度見し、英雄派もヘラストロテス以外は同情の表情を彼らに向ける。

 

 そしてヘラストロテスは自慢げで、アーネに至っては勝ち誇った表情だった。

 

「ふっ。団長達が作り上げたバーニングなカウンターさ! すげえだろ!」

 

「名付けて色技便乗(エロス・ジャック)。言っておくけど乗っ取る技だから、範囲内で使った瞬間に強制配信よ」

 

 一周回ってドン引きの表情を浮かべてたイッセー達は間違っていない。

 

 確かに効果的な技ではあるだろう。洋服崩壊や乳語翻訳は、絶大に強力と言ってもいい技だからだ。

 

 洋服崩壊の破壊力は、着用物限定なら普通に殴るより効果がある。実際物理的な攻撃では()()()()()()()()()()()()()()()()()絶霧の結界装置を、「肌に密着しているから()()()()」などという手法で破壊してのけたのだ。女性が身に着けている物体限定とはいえ、通常攻撃を凌駕する破壊力を出せるのは敵にとっては脅威というほかない。

 

 乳語翻訳に至っては、その性質が曲者すぎる。読心術は術式の対策だけでなく。「思考を空にする」「異なる情報を大量に考える」などの原始的な対策が存在するが、乳語翻訳には通用しない。()()()()()()()()()()()()()()都合上、埒外過ぎて全てすり抜けてしまうのだ

 

 それをただ無効化するのみならず、範囲内で発動すれば誰に使用することも防ぐことができる。間違いなく強大なカウンターになりえるだろう。

 

 だが内容がエロ配信である。それも自分のである。

 

 軽く正気を疑う状況だが、アーネは本心から胸を張っていた。

 

「研鑽や確立には苦労したわ。あ、言っておくけどそういうものだと認識した以上はその()()()()()()()()()()()()()()?」

 

『『『『『『『『『『そういう問題?』』』』』』』』』』

 

 敵味方がシンクロしてツッコミを入れるが、アーネは全く意味を理解していなかった。

 

 真剣に首を傾げて、何がいけなかったのかを考え込み始めている。

 

「……これで頑張ったのよ? 自分の視覚情報をある程度必要するから、鏡や魔法による視点共有とか色々使ったもの」

 

「……眼福だけどそれでいいのか!?」

 

「イッセー、これ以上はSAN値がゴリゴリ削れるから、潰しに行った方が早いと思うわ」

 

 思わずツッコミを入れるイッセーの肩に、カズヒは首を横に振りながらストップを入れた。

 

 敵は油断できないうえにメンタルをゴリゴリ削ってくるのだ。相手のペースに乗ってはいけないだろう。

 

 ……体中に走る激痛を堪えながら、カズヒは努めて冷静に戦う意識を燃やしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 クソったれ! 大量に失血したけどまだ戦えるぜ!

 

『想像の遥か彼方を超音速で飛んでいく対策でしたね』

 

『効果抜群なのが癪に障るな』

 

 シャルロットとドライグの相棒'Sが辛らつだけど、とりあえず意識を切り替えよう!

 

 俺の洋服崩壊と乳語翻訳が完全攻略されたのは凹んだけど、今はそれどころじゃない!

 

 何とか立ち上がり、俺はアスカロンを構えながらドラゴンショットで牽制する。

 

 確かにカズヒの言う通り、八坂姫を向こうが同行できない状況ならこっち側が動くべきだしな。

 

 そして俺が女相手に特攻をかませない以上、やるべきことはシンプルだ。

 

「カズヒ! 曹操は俺とお前で挟み撃ちだ! 本丸を叩き潰す!」

 

「同感ね! リーネス、九重とアーシアをカバーして!」

 

 スタンスが違うから揉める時は揉めるけど、俺達は仲間なんでな。

 

 一応最強戦力の赤龍帝()と、悪党相手にゃ最狂な道間(カズヒ)の二人がかりで、曹操(本丸)を叩き潰す。

 

「いいね! 赤龍帝の戦いは味わいたいし、やられっぱなしも性に合わないんだよ」

 

『レイドライザー』

 

 そういいながら、曹操はレイドライザーを装着する。

 

 なるほどな。当然持ってるか、持ってるよな!

 

「つけさせるとでも―」

 

「―思ってんのかっ!」

 

 カズヒと俺で挟み撃ちの攻撃を仕掛けるけど、曹操はステップで回避しながら槍で牽制まで入れてきやがる。

 

 野郎、俺達二人の挟み撃ちを此処まで捌くか!

 

 最強の神滅具を持ってるのは伊達じゃないな。神滅具の性能どころか、本人の技術もシャレにならない。

 

 カズヒの不意打ちかました一撃を片目ですましたのも、自力でってことか!

 

『CHALLENGE!』

 

 しかも器用にプログライズキーまで起動しやがった!

 

「さて、実装!」

 

『トラベリングホース! Let's go beyond the mountain』

 

 糞ったれ、馬を模したレイダーに実装しやがった。

 

 そう思った瞬間、俺達は一瞬曹操を見失った。

 

 殺気で反応して咄嗟に伏せれば、そのまま聖槍が横なぎに振るわれる。

 

 そして振り返った時にはもう、曹操の姿が捉え切れない。

 

「イッセー! 背中合わせで迎撃するわ。お互いに死んでも攻撃を後ろに通させない!」

 

「お前は本当に実行するから、ある意味安心できるし不安だよ!」

 

 背中を庇い合って迎撃に集中することで何とかしのげているけど、曹操の奴……早い!

 

「はっはっは! これは元々長距離行軍や一撃離脱が基本なんだけどね。俺ぐらいになるとこんなこともできるのさ!」

 

 全くだ。移動速度を殺さずに左右に機敏に動いているから、背中を完璧に預けて意識を集中しないと、見失って攻撃を捌けない!

 

 ……しかも、他の仲間も苦戦している……っ!

 

「ちょいさほいさどっこいさぁですの!」

 

「ったくもう! やってくれるじゃんか……遠距離支援とか鬱陶しい!」

 

 ヒマリとヒツギは連携でドゥルヨーダナを相手にしている。

 

 ヒマリが密着しての猛攻とグリドで遠距離から支援してくる奴をけん制しつつ、ヒツギは接近戦を挑みながらも相手の遠距離攻撃に砲撃を返している。

 

 それで何とかしのげてるけど、相手は余裕をもってさばいている感じだ。

 

 なんなんだよあいつ。曹操張りに強いじゃねえか!

 

「バーニンバーニンバーニンバーニンバーニンバーニンバーニンバーニン……!」

 

「攻撃が、どんどん強く……っ!」

 

 リヴァさんもかなりてこずってる。

 

 というかヘラストロテスの野郎、さっきからバーニンバーンうるさいのに、攻撃がどんどん強くなってる。

 それも攻撃と一緒に巻き散らかされた炎が、どんどんリヴァさんに向かって集まってきてる。そのせいで迎撃に大地の砲台を使われてる感じだ。

 

 となると、頼みの綱は他のメンバーなんだけど、あっちも敵がやばい!

 

 くそ、勝てるのか……俺達!?

 

 




 ……どうしても乳技の無効化策を考えると、痴女専用の方法ばかり思いついてしまう今日この頃。あとイッセーの乳技もオリジナルで思いつき、片方は我ながらネーミングセンスいいんじゃないかと思っております。


 そんなこんなで出オチといえる色技便乗(エロス・ジャック)。女性が指導者な後継私掠船団を出し続けるにあたり、絶対必須な乳技対策です。

 ちなみにカウンターによるハッキングという性質上、障壁といったパッシヴをすり抜ける透過は意味をなさず、アクティブな呪詛を反射するという手法もきかず、とどめにイッセーの乳技に込められた魔力を使用するため、力押しの突破も困難で、一人使い手がいれば広範囲の味方をカバーできる、最高レベルのアンチ乳技となっております。……今度ほかの派閥用にアクティブな呪詛系の対乳技も考えておこう。





 そして曹操がオリジナルのプログライズキーでレイダーに変身。

 星辰光を使わせようかとも思ったのですが、別作品でやってるけどあれは別作品だからこその星辰光だし……と思い、頭をひねった結果オリジナルプログライズキー使ってのレイダーになりました。……さらに一段上のパワーアップを味方になったとき用に設計中です。











 次回は……あとがきが過去一長くなりそうだな。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。