好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 そんなわけで、ライオンハート編の第一話となっております。


冥革動乱編 第二十九話  嵐の前のひと時

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せーの……おっぱ~い!」

 

『『『『『『『『『『おっぱ~い!』』』』』』』』』』

 

「おっぱ~いですのぉ!」

 

 ノリッノリで子供たちと一緒におっぱいと叫ぶヒマリに、俺達一同苦笑する中、ヒーローショーはいい感じに進んでいる。

 

 今日は冥界で、乳龍帝おっぱいドラゴンのヒーローショー。イッセー達が直接出演する形で参加し、俺達もそれの見学だ。

 

 しっかしまぁ、ヒーローショーってこんなにこってたのか。

 

 ワイヤーアクションまで仕込まれてるとか思わなかった。妙なところで金かけてるな冥界も。

 

 俺はそんな感じでショーを見ながら、ストローでオレンジジュースをすする。

 

「……っつーか、ヒマリ先輩とイリナ先輩、周りの子供達よりテンション高くねえですかい?」

 

 アニル、それは言わぬが花って初だと思うぞ?

 

 とはいえ、子供達の人気が凄いことになってるな。

 

 俺は正直感心している。イッセーの奴、もうすっかり子供達のヒーローだしな。

 

 乳龍帝おっぱいドラゴン。初めて聞いた時は気でも狂っているのかとは思ったけど、異形関係においてはそれぐらいの方がいいんだろう。

 

 おっぱいドラゴンを応援している子供達の表情も明るいし、これはこれでいいんだろうな。

 

 そんな感じでおっぱいドラゴンのヒーローショーは、無事終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけでそれとなく冥界を見学する感じで回っているんだけど、事実上のデートに近くなっている。

 

「へぇ~。冥界の一般市民はこんな感じの生活なんだ」

 

「リヴァさんって冥界に来てたんじゃなかったっけ?」

 

「主神の娘はこんなところに来ないって。私も基本はディオドラの周りだから、平民の生活環境はあまり見たことなかったなぁ」

 

 そんな感じでリヴァ先生が鶴羽やインガ姉ちゃんと話しながら周りを見ている。

 

 そしてその後ろで、俺は今カズヒ姉さんを隣に歩いている。

 

 ……冷静に考えると、ちょっと緊張する状況だな。

 

 あと前方三名。それとなく俺の方向に向けて親指を立てるな。あんたらすっかり仲良くなったな。

 

 俺はちょっとため息をつきたくなったけど、まあ応援は感謝します。あと埋め合わせは何かしらします。

 

 なのでそれとなくカズヒ姉さんの方を向いたら……どっか向いてるし。

 

「……あれ、イッセーかしら?」

 

 ん……あ、ほんとだ。

 

 なんか子供と話してたらと思ったら、今度はスタッフの人に何だか苦言を呈されているぞ?

 

 しかも今度は部長のお母さんや部長の甥っ子のミリキャス君と話しているし、割って入りづらいな。

 

 というか、何時の間にかこっそり見られにくいところから見る感じになってしまった。

 

「何があったのかしら?」

 

「……多分だけど、イベントに参加できなかった子供にファンサービスをして、横紙破りを咎められたとかかしら?」

 

 怪訝な表情を浮かべる鶴羽とリヴァ先生に、俺も首を捻って考える。

 

「あれ、でも整理券は余裕をもって配れたみたいだけど……あれ?」

 

「そもそもその辺りが分からなかったからあぶれたんじゃないかな? 冥界って特撮ヒーローショーとか、たぶんおっぱいドラゴンが初めてだし」

 

 俺の疑問符にインガ姉ちゃんがそう答えてくれる。

 

 なるほど、その可能性はあるな。

 

 このメンツだと一番冥界に詳しいインガ姉ちゃんが言うなら、その辺りの知識が広まってない可能性はあるんだろう。

 

 さて、カズヒ姉さんはどんな反応になるのやら。

 

 必要悪以外で横紙破りとか、あまりいい顔をしないと思うんだけ……ど……。

 

「……………」

 

 ―俺は、その横顔に目を見開いた。

 

 まるで泣き出しそうな雰囲気を見せる、あまりに寂しそうな表情は同年代の女性がする表情とは思えない。

 

 それはまるで、ずっと年上……いや、母親が見せるような―

 

「ん~。そろそろ出て行った方がいいんじゃない? 部長のお母さんも武勇伝ある人でしょ? 気付かれるより先に顔出した方が、たぶん色々言われないと思うわよ?」

 

 ―と、鶴羽がそんな提案をして、俺達は我に返る。

 

 言われてみればそうだった。部長のお母さんって、なんでもバアル家の才女だったらしいしな。

 

 部長やグレイフィアさんと一緒に、グレモリー領で起きた暴動を鎮圧した女傑だし。ばれたらなんか小言とか言われそうだ。

 

「やっほーイッセーにリアスちゃん! なんかあったみたいだけど何があったのかしら~?」

 

「ちょ、リヴァ!? 見てたのなら言ってちょうだい」

 

 そして素早くリヴァ先生が絡みに行った。

 

 勢いで指摘を逸らす作戦のようだ。こういうところは参考にするべきかしないべきか。

 

「……あはは。じゃ、私達もいこっか?」

 

「そうだな」

 

 インガ姉ちゃんも苦笑しているし、じゃあそういうことで……っと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ゴメン鶴羽。手間を掛けさせたわね」

 

「ま、遅かれ早かれ言う約束だけど……ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ、春菜」

 

「ベルナ? あなたも参加するの? 英雄派は今回の作戦、サポート止まりじゃなかったっけ?」

 

「いや、姉貴と喧嘩しちまってな。それにまぁ……その……」

 

「……和っちの奴、すっかりジゴロになったっていうかなんて言うか」

 

「うっせえよ! お前の方はどうなんだよ!?」

 

「……私のことはどうでもいいでしょ。っていうか、次の作戦で今度こそ決着をつけるし。念押しされたから最後のチャンスになりそうだし」

 

「アタシが言うことじゃねえけどよ? お前、それでいいのか?」

 

「いいに決まってるわ。……違う、よくするのよ」

 

「そんなに勝ちたいのか? 九成和地に」

 

「勝ちたい……? いや、なんか違うわね」

 

「じゃあなんでだよ。思わず愚痴ってたのを聞かれてからの付き合いだけどよ、あんたはなんで和地の奴と戦うんだ」

 

「私は、和地に証明したいだけよ」

 

「証明って?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が強くなったってことを、もう弱くないってことを。……それが証明できないのが、一番嫌なの」

 




 それとなくカズヒの真相全開放前に、伏線を張っておくスタイル。

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