好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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さて、とりあえずエクスカリバー編のラストバトルです!









改心の出来といっておきます!!


三勢合一編 第九話 三勢合一の激戦

 

 

 和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 さあ、ここで俺がお前を叩きのめす準備は整ったぜ、コカビエル。

 

「こっからは俺も参戦するぜ!」

 

「ああ! 一緒にあいつをぶん殴るぞ!!」

 

「期待しておくわよ!」

 

 イッセーとカズヒ姉さんに応える為、俺も攻撃を連続して叩き込む。

 

 当然コカビエルは反撃の攻撃を叩き込むが、甘く見るなよコカビエル。

 

 俺は星辰光を全力で使い、その攻撃全てに防御を間に合わせる。

 

 大気中のマナそのものに星で感応することで、多種多様な種類の防壁を生成する。

 

 単純な物理的強度だけなら負けるだろう。というより、俺の星辰光は収束性が低いので強度に限度がある。だが、脆性破壊による衝撃吸収及び、大気流や電磁誘導による受け流しを踏まえれば話は変わる。

 

 その多種多様な防壁により、敵の攻撃から変えるべき涙を守る星辰光。

 

 それこそが、俺の持つ星辰光。救済の時来れり(セイヴィング)()悲劇を終える帳は此処に(タイタス=クロウ)。魔力防壁創造能力。

 

 ポテンシャルはこれでも高い。自分で言う事でもないけど高い。

 

基準値:B

発動値:A

収束性:D

拡散性:B

操縦性:D

付属性:E

維持性:D

干渉性:A

 

 全力戦闘での継続時間こそ低いが、それ以外は必要なものは全部揃っている。

 

 最も、ここまで完璧に防げるってのは想定外なんだけどな。

 

 シャルロット・コルデーの言っていたことが関わってるのは分かる。

 

 だけど、いったいなんでだ?

 

「おのれ! 貴様ら、いったい何をした!」

 

 そこでコカビエルが吠える。

 

 なんだ? ものすごく苛立っている。

 

 まだ戦闘そのものは拮抗しているってのに、何をそんなにブチ切れてるんだ?

 

「さっきから、何故俺の攻撃は芯から外れて貴様の攻撃ばかり真芯に当たるぞ赤龍帝! お前と俺の力量では、逆ですらここまではいかんというのに!!」

 

 ……なるほど。それは確かに。

 

 俺はエイムズショットライザーで嫌がらせになるように射撃を叩き込みながら納得する。

 

 コカビエルの攻撃が芯からずれてるってのは、俺も言われたらすぐに納得できる。

 

 つっても、その種が俺には全く分からない。

 

『分からないか。まあそうだろうな、俺も驚いているぞコカビエル。シャルロットが、まさかこんな……ククッ!』

 

 なんか愉快そうに、イッセーから赤龍帝ドライグの声が響いた。

 

『な、なんというか言い方が悪くありませんか? いえ、確かに自分でも運命のいたずらとかそんなことを考えてしまいますが!』

 

 っていうか、冷静に考えるとなんでシャルロットの声がイッセーから聞こえてるんだ?

 

「赤龍帝ぃいいいいい! 貴様、いったい何をしたぁ!」

 

「俺が知るか! 馬鹿に分かるようなことは起きてねえよ! っていうかなんで代償も無しに禁手がこんなに続いているんだよ!?」

 

 イッセーも分かってないのかよ!?

 

「……それでよく、ここまで思い切りよく戦えるわね!」

 

「シャルロットかドライグが何かしてくれた! それだけ分かれば十分さ!」

 

 カズヒ姉さんにそう返すけど、馬鹿だけど大物だなこいつ!

 

「で、ドライグさん。……種は?」

 

 牽制の射撃を叩き込みながら、正直気になって気が散るから答えを求める。

 

 そして―

 

『単純に言えば神滅具の亜種禁手だ。最も、兵藤一誠(相棒)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)ではなく、サーヴァント(シャルロット)のだがな』

 

 ―今なんつった?

 

 イッセー以外の動きが一瞬乱れて、それでコカビエルが一発盛大に殴り飛ばされる。

 

 今の爆弾で揺るぎもしないとか、凄いなイッセー。

 

 すぐに体勢を立て直して、コカビエルは歯ぎしりしながら光の槍を乱れ撃った。

 

「どういうことだ、貴様らぁああああ!!」

 

「いや、それで死んだら説明が聞けないだろうが!」

 

「確かに気になるわねっと」

 

 俺が星辰光でそれを防ぎつつ、同時にカズヒ姉さんがどこからともなく呼び出した榴弾を乱れ撃つ。

 

 更にカズヒ姉さんは汎用機関銃を構えて撃ちまくりながら、ちらりと赤龍帝の鎧に視線を向けた。

 

「それで、補足してくれるのかしら?」

 

『ああ。シャルロットは神滅具保有者だったんだよ。それも初めて見るが……究極の羯磨(テロス・カルマ)であり、同時につい先ほど亜種禁手に至ったばかりだ』

 

「究極の羯磨っていうと、神の子を見張る者(ウチ)でも情報があまりない神滅具じゃないか」

 

 とんでもないものが出てきたもんで呆気に取られたよ。

 

 なんか凄い事なってると思いながら、俺とイッセーも射撃を開始してコカビエルと打ち合いを続ける。

 

 そんな中、ドライグは俺達にもしっかり聞こえるように更に説明を続けてくれた。

 

『どうやら可能性、いわゆる因果律操作とかいう能力のようだな。しかもシャルロットが至った亜種禁手は、それを赤龍帝の籠手の補佐に一点特化した亜種禁手だ。名を天使の羯磨に導かれし赤龍帝(テロス・アズライグ)だ』

 

 ほ、他の神滅具の強化ユニットに特化した神滅具の亜種禁手……。

 

「「……うわぁ」」

 

 思わずカズヒ姉さんとはもって、なんか顔が赤くなった。

 

 思われすぎだろイッセー。コレ、何があったか知らないけどLOVEってないか?

 

「そっか! 俺が頑張って元気になってくれたなら、ちょっと照れくさいぜ!」

 

 ボケ倒すな! これはそんなレベルじゃない!

 

 LOVEでなくても忠義とかそんな感じだ。現実を直視しろハーレム願望!!

 

『ちなみにこの状態は、赤龍帝の籠手()の中に歴代保有者の怨念ともいえる残留思念が残っているのを逆手に取り、記録された亜種禁手を「至る可能性」と捉えることで発現させている。基本性能は劣るが内部に人を封じてその力を使うことが出来てな、おかげで究極の羯磨との同調でブーストが入っているわけだ』

 

「……ならばぁ!」

 

 その言葉に、コカビエルが吠えた。

 

 攻撃が中断したと思ったら、あいつの背後に大量の光の槍が。

 

 一発一発は小さいけど、軽く数百入ってないか、おい。

 

「目覚め立てならば限度があるだろう。一撃の重さではなく物量で処理落ちを狙えばどうなる!」

 

「……なら、答えは簡単ね」

 

 そこで、カズヒ姉さんが一歩前に出た。

 

 同時に、俺達をちらりと横目で見る。

 

「赤龍帝。今の状態で最大の一撃を放つのと、大火力の一撃を譲渡で強化するのとどっちが上? あと、和地はそんな大火力の隠し玉とか、あるのかしら?」

 

 その言葉に、俺達は目を見合わせる。

 

『相棒。今の不安定な状態では、あてがあるのなら譲渡で強化する方が有効だろう』

 

「大技なら一応ある。ただ、普通に使っても一撃で最上級堕天使上位(コカビエル)を倒すとか流石に無理だけど」

 

 いやほんと、そこは無理だからどうにかしてほしいんだけど―

 

「……いけるか? ドライグ……シャルロット」

 

 イッセーはそう言って、籠手にちらりと視線を向ける。

 

『大丈夫だろう。そちらはどうだシャルロット?』

 

『……大丈夫です。やってください、イッセー!』

 

「ならいける! 絶対やってやる!!」

 

 信頼してるな。なら、俺も信用するか。

 

「話は決まったようね、なら時間稼ぎは任せなさい!!」

 

 その瞬間、カズヒ姉さんは真っ向から突撃する。

 

 同時に、コカビエルはカズヒ姉さんをあざ笑う。

 

「愚かな。先の戦闘でお前が俺より弱いということは分かっているだろうに!!」

 

 そして千すら超える大量の光の槍が襲い掛かり―

 

「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星」

 

 ―起動詠唱(ランゲージ)が鳴り響き、更に取り出したロザリオ型の星辰体感応合金(アダマンタイト)が感応する。

 

 カズヒ姉さんも星辰奏者(エスペラント)だったのか。っていうか、武器じゃなくてアクセサリーとしてアダマンタイトを使うってのも意外なパターンだな。ちなみに俺はエイムズショットライザーに仕込まれてる。

 

 などと思ったその瞬間、襲い掛かった光の槍をカズヒ姉さんが強引に弾き飛ばす。

 

 同時に、カズヒ姉さんの全身を銀の光が薄く包み込んでいた。

 

 そのまま放たれた光の槍をことごとく吹き飛ばし、コカビエルにトンファーの一撃を叩き込む。

 

 そして思った以上にかなり重く入る。

 

「なんだと……ぉ!? 貴様、この力は、星辰奏者にしても出力が上がりすぎだろう……っ」

 

「ごめんなさい。爆発力と突破力を持ち味にしてるものでねぇ!」

 

 い、一対一で真っ向から渡り合えてるぅ!?

 

 いや、流石に時間が経つと敗けそうだけど、それでも当分しのげるレベルだろ、あれ。

 

 一対一でここまで戦えるとか、一人で倒せるような気がするんだけど。それでもとどめを聞く当たり、決定打にはまだ足りないってことか?

 

 なら―

 

「……いけるぜ九成!」

 

「なら任せろ」

 

 ―俺は俺がやることをやるのみだ!

 

『SAVE』

 

 ショットライザーを操作し、俺は本命の準備に入る。

 

 反動を抑制する為に両手で構え、両足も広げて準備完了。

 

 そしてコカビエルはカズヒ姉さんに気が向いていて、まだ気づいていない。

 

 だから―

 

「イッセー、頼む!」

 

「ああ、行くぜ赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)!」

 

『Transfer!』

 

 流れ込む倍加の力も込めて、俺は狙いをコカビエルにつける。

 

「避けろよ姉さん!!」

 

『サルヴェイティングブラスト』

 

 その瞬間、放たれるのは絶大なエネルギーが込められた数十発の一斉射撃。

 

 同時に、俺の声を聴いていたカズヒ姉さんは即座に伏せる。

 

 そして姉さんが隠していたことで俺達が見えなかったコカビエルは反応が遅れ―

 

「な―」

 

 ―全弾一気に直撃する。

 

 そして、コカビエルから何かが壊れる音がした。

 

 その瞬間現れるのは、狂気が篭った死んだ目の一人の少年。

 

 ああ、彼がコカビエルのサーヴァントってことか。

 

 なら……っ

 

『SAVE』

 

「……悪いな。恨んでくれていい……っ」

 

 ……コカビエルの力の影響か、少年の周囲から魔獣が生まれようとしていた。

 

 あの時の白やら赤やら紫の魔獣。ここで止めないと逆にこっちがまずくなる。

 

 何より、あんな目のまま誰かの涙を作らせるわけにはいかない。

 

 だから―

 

『セーブサルヴェイティングブラストフィーバー』

 

 ―この全力の膝蹴りで、打ち倒す!

 

 そして、完璧に致命傷を与えた手応えを感じた。

 

「……これで、お前の負けだ!」

 

「き……貴様ぁあああああ!!」

 

 状況が詰みになったと確信したコカビエルが、全力で俺に攻撃を叩き込む。

 

 回避は不可能じゃなかったが、俺はあえて食らう。

 

 その覚悟があったからこそ、その一撃を持って俺はそのままこいつを掴む。

 

「貴様-」

 

 気づいたか。だがもう遅い。

 

 後ろに銀と赤が迫ってるぜ?

 

「これで終わりよ―」

 

「―コカビエルッ!」

 

 後頭部にトンファーと拳を喰らって、コカビエルは今度こそ沈む。

 

 それだけを確認して、俺は俺で思いっきり食らった一撃とそれまでの激痛の合計で―

 

「……お仕事、完了……ぅ~」

 

 ―限界を超えて、一気に気絶した。

 




 この作品には主人公が三人いるといってもいい。

 メインを張る本作主人公の九成和地。

 魔改造もりもり予定、原作主人公の兵藤一誠。

 そして真主人公ともいえる、カズヒ・シチャースチエ

 三人が三人ともしっかり見せ場を作り、そして強敵を撃破するバトル。ちょっとカズヒが目立ってないけど、会心の出来といってもいいバトルにできたと思っております。









 そしてイッセーの魔改造はマスターであるが故のシャルロットとの連携。赤龍帝の籠手をサポートすることに特化した、究極の羯磨の亜種禁手で可能性乱舞です。個人的には出番があまりなかった三叉矛や、龍神化以降は出番が薄くなる真女王当たりの改造とか変革とかやりたいですね。

 そして和地に関してはもう大活躍。本作主人公の面目躍如で、サルヴェイティングドッグの必殺技をしっかり出して勝利に貢献しました。派生フォームや強化フォームも作るつもりではあるので、今後の頑張って活躍してもらいます。

 そんでもって、真主人公と言えるカズヒもコカビエルを真っ向から抑え込む大活躍。星辰光の詳細はまた後程ですが、とりあえず最低限の情報を公開します。










 星辰光 『Unknown』

基準値:C
発動値:AA
収束性:AA
拡散性:E
操縦性:D
付属性:B
維持性:C
干渉性:AA

 カズヒ・シチャースチエの星辰光。■■■■■■能力。

 発動値と収束性、干渉性に極めて特化した星辰光。

 こと邪悪を打ち倒す星という性質においていえば、かの悪の敵が持つ絶滅光-それも星辰奏者としてどころか魔星として踏まえても―よりも適切な性質を持つ。

 現状明かせる詳細はほぼないが、ただ一つ言えることがある。

 それは、邪悪と敵対するという状況下において、この星は単純なステータスでは予想もできない圧倒的な力を発揮するということである。

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