好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうも。なんか感想の総数が減ってないか? 前見たとき疲れてて見間違えたか? な感じのグレン×グレンです。感想も高評価も常に募集してますので、お気に入りに入れてくれる方は是非とも。









 あと、感想で不安視されるところもあったので、敵キャラクターの設計に関する基本骨子を。

 自分は作品でオリジナルの敵キャラクターを作る際、自覚している範囲内だとある作品を参考にしています。

 それは現在大河ドラマじみた作品を書いている、松井先生の名作「魔人探偵脳嚙ネウロ」の犯人共。より厳密にいうなら、その作品の狂言回しでもある桂木弥子の持論である「芯」というたとえです。
 この作品の犯人は、犯行動機が「全人類みんなブッチャケろ」だのという常人ならドン引きしそうなポリシーで犯罪をする連中であり、それを称して「芯」と形容しています。これに関しては割と本気で感銘を受けており、自作の敵主要格は、基本的に「芯」を作ることを重視しています。

 この作品で例えるなら、それこそ後継私掠船団の幹部共です。

 後継私掠船団はそれぞれが「あやかり超える英雄」と「何をもってして超えるか」を前提として設計しております。そして主要派閥を超えて同盟勢力である冥革連合の、その大ボスであるヴィールもそれに類する「芯」を作成しています。
 あとヴィールの場合、サイラオーグアンチという以上にある影響を受けた文をベースに「芯」をつけてます。これに関しては自分も記憶に残るぐらいにドン引きした異常思考なので、ヴィールの芯が見えるこの章で、ヴィールの見え方が二転三転すると思っております。

 それにアンチ・ヘイト作品のキャラ造詣は、よほど理にかなっているものでない限りは基本的に「ぶちのめしがいのある悪役の思考」としての「芯」なので、めったなことがなければ感銘を受けませんし、さらに敵役ナイズしておりますので、ご安心ください。


冥革動乱編 第三十六話 心的外傷

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鶴羽ぁ!? ちょ、部長……え、無視!?」

 

 なんか凄い勢いで飛び出していったけど、何があった!?

 

 と、更にアーシアが飛び出して―

 

「酷いですイッセーさん! どうしてリアスお姉さまの気持ちに気づいてあげられないんですか!」

 

 ―これまた珍しいことに、盛大にイッセーをディスって言ったぞ!?

 

 え、え、ええ……?

 

 俺がいない間に何があった。

 

 いや、答えは分かっている。

 

 細かい事情はさっぱりだが、イッセーがまたやらかして部長が爆発したということだろう。

 

 実際外から様子を伺うと、メンバー総出でイッセーにバッシング状態だった。

 

「え……え………?」

 

 イッセーはイッセーで、何がどうなっているのかさっぱり分かってない状態で戸惑っている。

 

 そんなイッセーをヒマリがあやすように抱きしめるけど、これまた困り顔だ。

 

「イッセーはイッセーで問題ありまくりですのよ? まずはしっかりと見つめ直して考え治すべきですの。……それでも分からなかったら流石に教えますわ」

 

「……そ、そんなにダメなのか?」

 

「ダメに決まってるじゃん。……みんなもそう思うよね?」

 

 ヒツギもかなり引き気味だし、これはやっぱりあれか。

 

「先輩。いい加減にした方がいいですぜ? ……ちょっと昨日見たアニメを見返しましょうや。自分に照らし合わせりゃ何とかなると思いますぜ?」

 

「……確かにイッセー先輩にも問題があるけど、多分それだと何も伝わらないと思うよ?」

 

 アニルも割と憤っているし、ルーシアもカバーしきれてないっていうか、駄目であることは認めている。

 

 昨日見たアニメっていうと、鈍感主人公がスルーしすぎてヒロインに張り倒されるアニメか。……あれ見て自分を顧みれないってのも、冷静に考えるとやばいよなぁ。

 

 カズヒ姉さんも厳しいことを言いそうだったけど、こっちは目を閉じて何かを考えこんでいる。

 

 そしてリーネスが肩に手を置くと、お互いに顔を見合わせて頷き合った。

 

「とりあえず、私も部長を追いかけるわ。イッセーは今何をしても総スカンで逆効果だから、一人でできる作業をしてなさい」

 

「そんなに!? え、俺ってそんなにやばいことしたのか!?」

 

 カズヒ姉さんに言い捨てられたイッセーがそう聞くけど、間違いなくイッセーがやらかした側だな。

 

「そうなるわねぇ。今の流れだと、ちょっと味方できる子は此処にはいないわぁ」

 

 リーネスにまで言われて、イッセーはマジで涙目になっている。

 

 ……俺はもう何も言わない方がいいだろう。それとなく後ろに下がると、鶴羽を庇う方になって……あれ?

 

「……全く、イッセーも大変ね。よく知らないけど被害者として、私ぐらいは味方してあげるわ」

 

「……いや、これ絶対九成に睨まれる奴!?」

 

 なんでイッセーに抱き着いてる鶴羽!?

 

 え、これってまさか……N!T!R!?

 

 ……いや、流れがおかしすぎるだろ。流石にないか。

 

 でも、だったらなんでだ?

 

「まったくもう。恋愛したくないわけでもないんだから、リアス先輩ももうちょっと対応を変えるべきよねぇ?」

 

 しかもなんか、イッセーに盛大に同情的な意見を言って、周囲から顰蹙かってるしな。

 

「…そりゃ、そうだろ……っ」

 

 イッセーは尚更自覚をしような?

 

 

 

 

 

 

 

 

『……まさか、リアスがふがいないという次元ではなかったとは思いませんでした……』

 

「だな。はたから見てたら面白いから放置してたが、ここまでとは流石に俺も引くぜ」

 

 と、ヴェネラナさんとアザゼル先生が盛大にため息をついた。

 

 イッセーを追い出し、カズヒ姉さんを除いたうえで、緊急会議がぶちかまされたわけですよ。

 

 で、アザゼル先生やロスヴァイセさんまで連れ、更にリアス部長のお母さんであるヴェネラナさんを通信で呼び出した。そんな本気の会議となったんだけど……?

 

 議事進行役となった朱乃さんがため息をついた。

 

「……今まではそれとなく流していましたが、流石にイッセー君のあの鈍感ぶりには我慢の限界になるものです」

 

 まぁ、そこは共通認識だな。

 

「……とは言いますが、部長とイッセー先輩が知り合ったのも数か月前なんですよね? 日本の恋愛事情はよく分かりませんが、男女の関係とはもっとゆっくりかかってもいいのでは?」

 

 と、そこでルーシアがある意味で常識的な意見。

 

 まぁそういうところもあるんだけど。だがそういうわけにもいかない事情だってある。

 

 なんで、言える俺が言うべきだな。

 

「と言ってもだ。俺達は何時死んでもおかしくないだろ?」

 

 そこは重要だ。

 

 平和に暮らしていたって、急病や事故死で死ぬ可能性は少なからず存在する。まして俺達は戦闘職であり、挙句の果てに戦う連中が強大すぎるからな。

 

 堕天使の中でも超強いコカビエルさんがやらかした県がきっかけとなり、俺達はこんな形になっていった。そして魔王の血を引く白龍皇やら、魔王血族が超強化されて三人がかりやら、挙句の果てに北欧の神。京都でも、最強の神滅具持ちが同格の神滅具持ち二名を含めた英雄の末裔軍団で大激突だ。

 

 インフレが酷過ぎる。どう考えても、プロのプレイヤーにもなっていない上級悪魔の眷属が戦うような相手じゃない。最上級悪魔が眷属を率いても、複数人派遣されるレベルだろう。

 

「何時死んでもおかしくない。それを痛感している状態で、好きな相手にその辺りを一切意識されてないなんてストレスが溜まり過ぎるだろ? 俺だって、カズヒ姉さんに告白せずに死線をくぐっていたら、なんていうかフラストレーションが溜まるって」

 

 なもんで、部長の気持ちも少しぐらいは分かるというか察せるというか。

 

 実際問題、イッセー大好きな女性陣は同意見っぽい雰囲気でもある。

 

「同感ですわ。もし私がそれで死んだら死んでも死に切れませんし、イッセー君が死んでいたら……っ」

 

 考えただけで我慢ができなくなるのか、朱乃さんは涙目になってしまっている。

 

 女子メンバー、割と同じような状態だしな。

 

「……でも、イッセーも流石に鈍感すぎませんの?」

 

「同感でさぁ。あれ、普通は気づきますわな」

 

 首を傾げるヒマリに、アニルも同意を示す。

 

 鈍感にしたって限度があるだろう。普通、あそこまでアプローチをされていたらもうちょっと気づきそうだが。

 

「そうですね。私は入ったばかりですからよく分かってませんが、言われてみるとその辺りの自覚に欠けている印象はありますね」

 

「……というより、他の方々は百歩譲ってまだ勘違いできるとして、何故アーシア先輩のアプローチに「兄妹すら超えた家族」といった考えになるのかが分かりません」

 

 ロスヴァイセさんとかルーシアとか、比較的冷静に考える組も盛大に首を傾げる。

 

 イヤホンと、冷静に考えるとアーシアのそれを感知がするのは……あれだろ?

 

 一体何が―

 

「……恋愛したくないってことよ

 

 ―と、ため息交じりな声に俺達は振り返った。

 

 流れで参加していた鶴羽が、ちょっと困り顔でそう言い切っていた。

 

「……いやいやいやいや。流石にないだろ」

 

 思わず俺はツッコミを入れると、木場もギャスパーもアニルもうんうん頷いてくれた。

 

「イッセー君はモテる為に女子比率の多い駒王学園に入った人だよ? モテたくないなんてないと思うよ?」

 

「そ、そうです! 僕が神器を嫌っていた時も、女の人の動きを止めれるなんて欲しくてたまらないってい言っている人ですぅ!」

 

「……そりゃ女の人に囲まれてキャイキャイ言われるのと恋愛するってのは違うッスけど、イッセー先輩、たまに神社や寺に行ってもモテたいとかガチで願っちゃうタイプの人ですぜ?」

 

 そんな木場達男子のそうツッコミに、鶴羽は戸惑いながらも真面目な表情で返す。

 

「細かい内心の動きとかは分からないわよ。でも、イッセーが恋愛したいっていうのは嘘。少なくとも、自分で言っているほどじゃないって断言できる」

 

 や、やけに断言するな……。

 

 俺達が戸惑っていると、鶴羽が肩をすくめながらため息をついた。

 

「……CIAとかの諜報機関が、異能を使わずに嘘を判断する技能を持ってるって話は知ってる?」

 

 なんかめっちゃ言いにくそうに、なんでそんなことを?

 

 なんて感じで俺達が首を捻っていると、鶴羽は首も手を当てた。

 

脈拍や呼吸の乱れ、あとは瞳孔の開き具合で、精神的な動揺を見ることで判断するの。……私、それ出来るのよ

 

「……そういう技法があるとは聞いたことがありますが、本当にできるのですか?」

 

 朱乃さんにそう言われると、鶴羽は視線をついとそらしながらも頷いた。

 

「……和地と信頼関係を結べたのも、それのおかげよ。以前ガチになって習得してたから、ザイアの施設で手当たり次第にハグしてカマかけて、初めて見つけたのが和地だってのが……そ……その……」

 

『『『『『『『『『『好きになったきっかけ?』』』』』』』』』』』

 

「なんで全員それで分かるの!?」

 

 全員ハモって鶴羽が盛大に狼狽していた。

 

 いや、俺が言うことでもないけど、それは分かるだろ。それこそネットスラング的なあれだ。常考。

 

「いや、言っちゃ悪いけど……めちゃくちゃ分かり易い反応だからな? いや、嬉しいけど」

 

「……え!? そ、そうなの……かぁ。……えへへ」

 

 嬉しそうににやけてるところ、にやけさせた俺が言うのも激しく悪いんだけど……。

 

「とりあえず話を戻すと、イッセーは恋愛する気がないってことでいいのか?」

 

「そ、そうね。もちろんどの辺りまでってことまでは流石に読み切れないし、自分で気づいてないふりをしてるって可能性もあるわよ? そこまで細かく見通せるほどじゃないから」

 

 まぁ、鶴羽の言う通りではあるわな。

 

 流石に瞳孔とか脈拍でそこまで把握されてたまるか。出来たら怖いって。

 

 だがそれはそれとしてだ。

 

 自分でも気づいてない振り」か。確かにそれは納得できる。

 

 だからこそあの体たらくだと考えるべきだ。というか、自覚しているならもうちょっと上手く立ち回れるだろう。

 

 ……つまり、だ。

 

「イッセーは過去に恋愛関係で盛大なトラウマがあって、その所為で無意識的に恋愛関係というステップを踏むことを避けている。そう考えるべきだな」

 

「そうですね。そう考えれば、あの分かり易いアプローチや対応をおかしな解釈でスルーするのも納得です」

 

 俺の推測にルーシアも納得するが、問題がある。

 

 何が原因でそんなことになった、だ。

 

 それが分からなければ、解決のアプローチも効果が薄くなるだろう。

 

 と、言うわけで。

 

「……ちょっと、松田や元浜にその辺りの心当たりがないか聞いてくるか」

 

 俺はそう立ち上がろうとした時、ふと気づいた。

 

 なんていうか、何人か表情が引き締まっている。

 

 というより、冷や汗すら流れている。

 

 具体的には朱乃さんや木場、小猫。

 

 ……これ、心当たりあるだろ。

 

「……何か知ってますの?」

 

 ヒマリがきょとんと首を傾げながら、そう聞いたその時だった。

 

「……話は全て聞かせてもらったわ!」

 

 ドカンと勢いよく扉を開いて、リヴァ先生が入ってきた。

 

 というか、割と真剣な表情のシャルロットまで入室している。

 

 え、どういう流れ?

 

 俺が戸惑っていると、シャルロットは難しい顔をしながらアザゼル先生に鋭い視線を向けた。

 

「アザゼル総督。流石に大規模組織のトップをいきなり糾弾するのは理不尽な気もしますが、あえて言います」

 

「まて! 俺が何をした!? まだお前らに何か言われるようなことは―」

 

「あとでそれは聞かせてもらいますねぇ」

 

 自爆した先生にリーネスが釘を刺してから、神妙な顔をしてシャルロットの方を向く。

 

「……それで、神の子を見張る者(我々)が何をしてしまったのかしらぁ?」

 

 ……え、もしかして原因堕天使側?

 

 俺とヒマリが顔を見合わせて面食らってる中、シャルロットは頷いた。

 

「具体的に言うと、イッセーに痛烈なトラウマを刻み込んでいます。既に滅ぼされた末端の裁量とはいえ、今の情勢下ではそれなりのフォローを入れるべきですね」

 

 そんなことを言い出したシャルロットの後ろで、リヴァ先生もうんと頷いていた。

 

「というか、今の乳龍帝フィーバーを考えると……悪魔側の市民が堕天使に対して悪感情を一気に上げかねないわよ? 下手すると和平にヒビが入るレベル」

 

 うわぁ。

 

 というか、朱乃さん達心当たりあるだろこれ。

 

 そういえばギャスパーは結構な間封印されていたというし、なら知らないこともあるだろう。

 

「……何があったんですかい?」

 

「……イッセー先輩が悪魔になった経緯のことだと思う。ですよね、シャルロットさん」

 

 小猫がそう言うと、シャルロットは真剣に頷いた。

 

 それで分かってる側は全員が納得したようだ。

 

「……駒王会談に参加した人は覚えているかもしれないけど、イッセー君は元々神器を制御できないと判断されて、堕天使に殺されたんだ」

 

「名前はレイナーレという中級堕天使。そして彼女は組織内での発言力上昇を目論み、ディオドラの姦計で追放されたアーシアちゃんを殺してでも神器を奪い取ろうとしていましたわ」

 

 木場と朱乃さんがそう言うが、ちょっと待て。

 

「タンマタンマ。そりゃ殺された方は納得しきれないけど、その判断が下された殺されたことそのものは……異形がとやかく文句を言えるわけないじゃん」

 

 ヒツギの言い分ももっともだ。

 

 神器を暴走させかねない宿主の殺害は、どの勢力も堕天使側に黙認しているようなものだ。それそのものは責められない。

 

 日本の異能勢力である五大宗家だって黙認している。和平を結んでいようがいまいが、それそのものは直接責められるものではない。

 

 っていうか会談の時も、その辺ははっきり総督が言い切っている。ついでにシャルロットもその辺は知っているはずだ。

 

 それを今更? 流石にちょっと厳しすぎないか?

 

 ただ、シャルロットは首を横に振った。

 

「……私も伝聞でしか知らなかったので流していましたが、そこが問題なんだとついさっき痛感しました」

 

 ついさっき……というと?

 

 盛大に首を傾げる俺達の中、鶴羽が何かに気づいた感じだった。

 

「……南空先輩、何か知っているんですか?」

 

 俺より先に気づいた小猫に聞かれて、鶴羽はちらちらとシャルロットの方を見る。

 

 そしてシャルロットは促すように頷き、鶴羽も腹をくくったらしい。

 

「いや、サーヴァントとマスターって霊的なパスが繋がるから、お互いの過去を夢として見ることがあるの。サーヴァントは本来寝る必要がないから、もっぱらマスターが見るんだけど……」

 

「……なんていうか、イッセー君の恋愛関係の対応が、大戦後に心を病んでいた帰還兵のそれっぽかったからね。気になったからシャルロットさんに頼んで、魔法でちょちょいと支援する形で探ってみたら……一発でビンゴ」

 

 と、リヴァ先生が軽くプライベート侵害じみた手法を吐いたんだけど、問題はだ。

 

「つまり、堕天使(うち)レイナーレ(おバカ)はそれぐらいのトラウマをイッセーに刻み込んだというわけねぇ?」

 

「それはもう、盛大に刻み込まれてます」

 

 リーネスに聞かれて、シャルロットが躊躇いなく頷いた。

 

 更にその辺りを知っている側のオカ研メンバーは、盛大に俯いていた。

 

「レイナーレ様はイッセーさんを調べる為、嘘の告白をして彼女として接近していたそうなんです」

 

「一年生で当時縁がなかった私の耳に届くぐらい、喜んではしゃいでいたんですけど、初デートの終わりに殺されて……たまたま運よく部長を引き当てたから転生できたんです」

 

「そして徹底的にこき下ろしていたよ。正直あの言い草は、聞いているだけの僕でも殺気立った」

 

「しかも追い詰められたら、今度は手のひらを返してイッセー君にすり寄ることで助かろうとしてましたわ。それに激怒したリアスに消滅させられましたけど」

 

 うわぁ。うわぁ……うっわぁ。

 

 全員ドン引きの表情になるぐらい、とんでもないことしてるなそいつ。

 

 それ聞いて喜ぶ神経の堕天使幹部に心当たりがないぞ。百歩譲ってコカビエルさんぐらいじゃねえの?

 

 っていうか、それっておいおいおいおい。

 

「どう考えても人生歪むレベルのトラウマになるだろ、それ」

 

「俺なら反動で女性不信とか女性恐怖症に目覚めますわ、それ」

 

 俺とアニルが素直な感想を言うと、全員がちょっと俯いた。

 

 ……なんであいつ、そんな経験を持ちながら普通に女に性欲向けられるんだ?

 

 アニルの意見が普通な気がするぞ。京都のおっぱいゾンビといい、あいつの煩悩強すぎだろ。

 

 いや、今はそこじゃない。一周回って尊敬すら覚えるけど、そこはどうでもいい。

 

 問題は。

 

「先生、一緒にしますんでイッセーに土下座しましょう」

 

「これは真剣に組織として謝罪をした方がいいですよぉ? 下手に知られたら絶対に和平にヒビが入りますしぃ」

 

 俺とリーネスがそういうぐらいに、これちょっとまずい。

 

「う~ん。総督の責任ではないかとも思いますけれど、これはちょっと謝っておかないといけない問題ですわね」

 

 ヒマリすらガチの真剣な表情だ。そのレベルであれだ。

 

「……いや、まぁ。現場の末端がやらかしたことの責任をトップが全部追うってのもあれだけ……ど……」

 

「……それは酷過ぎですぅ」

 

 ヒツギやギャスパーがちょっと引き気味で、同情込みの視線を向けるぐらいに、これはまずい。

 

 先生も盛大に頭を抱えて、盛大にうつ伏せになった。

 

「何やってんだ糞末端がぁああああああ! いや、悪趣味にもほどがあるだろうがぁああああっ!!」

 

『……多くの人を管轄する立場として、無条件で総督が悪いとは言いません……が、今後のことについて真剣に話し合っていただきます』

 

 吠えたくもなるよなぁ。あとヴェネラナさんもきつめだ。

 

 末端の末端が何しているかなんてトップオブトップがどうにかできることじゃない。それは確かにわかるんだけど……うん。

 

 これ盛大にやらかしすぎ。もし生きてこんな事態が発覚したら、絶対にそいつは厳罰確定だ。下手したらクビになるし、最悪物理的に飛ぶ。

 

 いやぁ、これはそりゃ恋愛したくないって無意識に思う。むしろ無意識止まりなのが凄い。

 

 イヤ本当に……どうするんだよ、これ?

 




 そんなこんなで、技術と経験則でそれぞれアプローチした鶴羽とリヴァにより、推定通り越して断定になったイッセーの恋愛恐怖症でした。

 これまで鶴羽が時々ハグをした後にいろいろ踏み込めたのは、本文において書いた嘘発見法によるものです。頑張って努力して習得した技術であります。

 また第一次大戦前に受精卵ができたリヴァも、大戦終了後を生きて経験しているため、そういったことに対する経験則から察知した感じですね。で、こっちはさらに能動的なアプローチでガチで調べて発掘しました。






 次回、フォロー編となっております。

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