好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
今回はゲームの激戦を第三者視点で見せる感じな第二弾です!
和地Side
「お、終わった? 終わった?」
「終わったから。なんかよく分からない理由で、イッセー君が吹っ飛ばしたから」
インガ姉ちゃんからお墨付きをもらって、俺は顔を隠していた両手を外す。
イッセーが出れる合計8に対し、バアル眷属が「乳技対策」とうたって駒価値さんの僧侶である、コリアナとかいうお姉さんを出してきた。
効果があれば負けようが勝とうが名が上がりそうなそれに対し、挑発に「酷い嵌め手をサイラオーグはしないだろう」と、イッセーが乗って……ストリップだ。
でも、脱ぎ終わって吹っ飛ばした様子ではなさそうだな。
「ストリップは男の視覚的影響を与えるけど、女が脱ぐ際の
「なんで、ストリップの流れに詳しいの?」
カズヒ姉さんの解説に、内容ではなく説明できることに戦慄しているリヴァ先生が新鮮だった。
「ストリートチルドレン時代に、そんな方法で金を稼いでいたのか? ……言っててなんだけど本当にやりそうで怖い」
「そうだとしてもメンタル絶対削れないから、まじでありそうなのが怖いわね」
俺と鶴羽は遠い目をしているけど、鶴羽との間にすごい温度差を感じる。
惚れている男の俺の方がダメージでかいはずなのに、鶴羽の方が深刻度が上に思えるのはなんでだろう?
「あ、次の試合始まるよ」
と、その手のネタにかなり強いインガ姉ちゃんが次の流れを指摘する。
次のダイスの目は合計8。部長達はゼノヴィアとギャスパーを出し、バアル側は戦車のラードラ・ブネと僧侶のミスティータ・サブノックを出した。
どうも二人とも断絶しながらも人間と混ざったりで残っていた家柄らしい。先生は大王派に皮肉度満載の説明をして、一応大王派よりのディハウザー氏も特に怒らず認めていた。
立ち位置が大王派でも、内心は違うということなんだろう。
そしてラードラはブネ家でもごく一部の者しかできなかったというドラゴン化で大暴れだ。サイラオーグ・バアル眷属の鍛えられ具合は、ノアに負けたことで更に洗練されているようだ。
そしてギャスパーの霍乱にサポートされ、ゼノヴィアがエクス・デュランダルの全力を解放しようとした瞬間―
『聖剣よ、その力を閉じよ!』
―ミスティータが神器を使い、その力を封印する。
あれは
『聖剣使いとしての素質を封じきれなかったか。反動で……ダメージを与えたかったんだけどね』
『くそ……こんなところで、役立たずになるとはね』
ミスティータは消耗が激しいから当面戦闘はできないだろうが、それ以上にゼノヴィアが封印されるだろう。むしろ才能がありすぎて、バックファイヤを防げただけ優秀なんだがな。
そして戦闘激しくなり、ギャスパーはゼノヴィアを隠した上、更に自分用のイッセーの血を使ってどうしようもない状態で、死力を尽くして足止めを敢行している。
……正直見ていて痛々しい。
相手も覚悟に応じて全力で仕掛けているからこそ、見るも無残になっているといってもいい。
……ギャスパー、精神的な成長は嬉しい。嬉しいけど、これはきつい。
『何が……起きても……諦めない』
意識も半ば失いながら、それでもギャスパーは立っていた。
その光景に、非難の声も上がらずギャスパー日する敬意が満ちる。
『これ以上はあまりにむごいか。この一撃で、全力で打ち倒―』
『―そうはいかない』
ゼノヴィア、解呪されたのか……!
『ふがいない。こんな神器如きに封印される、私の弱さがふがいない……だからこそ!』
『させるか、例え死んでも―!』
その瞬間、ミスティータの時間が停止する。
ギャスパー、お前、自力で―
『時間停止!? 意識もなく―』
『お前達は、ギャスパーに負けたんだぁあああああ!』
そしてデュランダルのオーラが二人を包み―
『……なっ』
―いや、オーラの量が明らかに少ない。
『グレモリー眷属の僧侶、バアル眷属の僧侶、リタイア』
その審判の判定が、すべてを決めた。
既にゼノヴィアには、少しだけだが封印の呪詛が再開されていた。
野郎、まさか停止されているのに封印を!?
『ミスティータは、自身にかけられた停止を本能で封印し、残滓でお前の力を封じた』
血まみれのラードナは、そう告げながら息を大きく吸い込む。
ゼノヴィアの封印はすぐに消えていく。
だが、時間が足りない……っ
『言い返そう。貴様達は……ミスティータに負けたのだっ!!』
そして絶大な炎がゼノヴィアを包み込んだ。
『グレモリー眷属の騎士、リタイア』
……壮絶な、壮絶な戦いすぎるだろ……っ
そんな壮絶な戦いに感化されたからか、合計9による女王同士の戦いは熾烈だった。
どちらも絶大な異能をもって食らいつくが、朱乃さんが雷光を全力で放った瞬間、相手が一枚上を行く。
『呑み込め、『
アバドン家の特性を使った、バアルの女王であるくいーシャ・アバドン。
更に器用に光の特性だけを引き出して、朱乃さんを撃破する。
……全体的には、サイラオーグ・バアル眷属が有利か。
残っているメンバーは未出場のサイラオーグ氏と兵士以外が全員満身創痍だが、逆にグレモリー眷属は殆どが撃破されている。
……アーシアの回復というアドバンテージを殆ど使えていない。これほどのものか、バアル眷属……っ
「部長達とバアル眷属の力量は、決して開いていないわ。地力は若干劣っているけど、異能の種類を含めた総合力はやや上。……だけど」
「意識の違いが出てきてるわね。相手は例え死んでも相手を道連れにする意識できているから、地力と相まって粘り強くて牙が突き刺さるってところかしら」
相も変わらずカズヒ姉さんとリヴァ先生の解説が納得者だ。
「……あ~。リアスさん達、地力で
「実力が伯仲していて、死んでも一矢報いるぐらいの相手には慣れてないってことね。死兵は相手にするとまずいって、ザイアで教えられたことを心から理解したわ」
インガ姉ちゃんと鶴羽も、サイラオーグ・バアル眷属の戦いぶりに戦慄している。
総合力、才覚なら部長達が上だろう。鍛錬も研究も余念がないし、アドバンテージの相性もあって、互角ではあるが若干上だ。
それも文字通りの死ぬ気で。それに引っ張られて、想定以上に食らっている。
……今まで戦ってきた相手とは、ゲームであることを踏まえても全く違う手合いだ。人っていうのはどうしても、未知の相手には一手遅れるからな。
これが、バアル眷属か……。
既にダイスの合計は出てきて、寄りにもよってサイラオーグ・バアルが出れる12。
逆に部長達はかなり揉めている印象があるけど……!?
「……これは、イッセーくんは相当反論したわね。一対一で勝てるのなんて、
「……
「完璧にカミカゼのノリでしょ。ってか、本気……っ?」
リヴァ先生も、インガ姉ちゃんも、鶴羽も息を呑む。
今回グレモリー側から出てきたのは、木場とアーシアの二人……っ
「……覚悟を決めてるわね。二人とも」
「ああ、寝た子を起こしたな、バアル眷属……っ」
カズヒ姉さんと一緒に固唾を呑む中、ついにサイラオーグ・バアルが参戦した。
全体的にサイラオーグ有利な流れになっているレーティングゲーム。ここからイッセーたちは巻き返せるか!
そして実際問題、グレモリー眷属って「死力を尽くした同格の敵」との戦闘はあまりない印象があります。
大抵の場合は格上で、しかも油断してるなる余裕を持ってるなりしている場合が多い。もしくはポテンシャルで圧倒できる格下かが基本。文字通り死力を尽くして挑んでくる、同格の相手との戦闘経験は実に少ない。
しいて言うならソーナたちとのレーティングゲームですが、基本性能では明確にしたですから、同格がガチの死力を尽くしてくる場合はあまりないと思います。
そういうこともまた、今回の苦戦につながっている感じですね。
今までと違うライオンハートのやり方、どう思います?
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いいじゃんいいじゃん!
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う~ん、微妙
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今までの方がよかった
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完璧にダメ!