好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
今回はガチバトル前の準備段階となりますです、はい。
アザゼルSIDE
ふざけたことをしてくれるじゃねえか、あのイカれ集団……っ!
「ヴィール! てめえ、ヴァーリの奴にまで喧嘩を売るってことでいいのか!」
俺が声を張り上げて詰問すれば、ヴィールの奴はため息をつきながら首を横に振った。
ヴァーリに話を通してるのか? いや、奴がこういった真似を好むとは思えねえ。
どういう意味の反応か、俺は沈黙で促した。
『奴は試合の妨害をするようなら許さないとは言っていた。だから試合後まで待っていたし、ミザリに頭を下げて消耗している両眷属も可能な限り回復させた。ここまですれば文句を言われる筋合いはない』
胸すら張って嘘偽りなく断言しやがった。
一周回って尊敬すら覚えそうな俺達の視線の先で、ヴィールは軽くため息すらついてやがる。
『そもそも我々冥革連合は、禍の団とは
ヴィールの奴は、此処にはいないヴァーリに侮蔑の嘲笑まで浮かべやがった。
『むしろあいつのような旧王族の愚かさを煮詰めた男、殺した方が旧魔王派からも喜ばれそうだな。足を引っ張ることしかしない、性能だけはある無能など、害悪すぎるだろうしな』
……本当にボロッカスだな、ヴァーリの奴。
ちょっと言い分が理解できるのがあれだ。なんかムカつく。
「……で? まさかお前らだけで、リアスやサイラオーグ、それどころか俺達全員相手にできるってか? 結界にはそう苦労せずに入れそうだけどなぁ?」
俺はドスすら聞かせてそう言うが、まぁこれで終わるわけがねえだろ。
試合空間内にいるヴィール達は、依然あったケンゴを含めた三人の上級悪魔とその眷属を連れ込んでいる。間違いなく俺でもてこずるだろう。
だがその程度だ。この試合を此処まで怪我しておいて、ゲストの腕利き共だって黙っているわけがない。
その程度のことが分からないわけがない。旧魔王派がテロぶちかました時より少ない戦力で仕掛けるなんて、自殺行為をするわけがねえ。
目を見りゃ分かる。ここから更に出てくるだろうぜ?
『結界内に入ることは可能だ。部下達はその迎撃の為に用意したと言っても過言ではない。……が』
ヴィールがそう告げると共に、アグレアス・ドームの外延部に、見覚えのあるやつを右引き連れた、二人のヒューマギアが姿を現した。
確か右の奴はサツとかいった、疾風殺戮.comのヒューマギアだ。
ってことは、あの二人が―
「……姿を見せるのは初めてだな、アザゼル総督。疾風殺戮.comリーダー、ハヤテだ」
―やっぱりか。
しかも、それだけでは終わらねえ。
疾風殺戮.comのメンバーと並び立つように、見覚えのある連中がごろごろ出てきやがった。
「……はっはっはぁ! 三大勢力が歯応えのある期待を作ってくれて、正直少し滾ってきたぞぉ!」
「さて、ヘラはいないのか。……まぁ、今回は名代だから構わないか」
「そう。私の方は当たりだわ。疲れたかいがあったものね」
「ふふふ、武闘派の神々がより取り見取り……っ! ぶつかりがいがあるわねぇ……っ!!」
「さぁて! ロキは封印されたけどぉ? アースガルズが崩壊するに越したことはないってねぇ!」
「……さて、今度こそオーディンに仕掛けられるということか。やりがいがあるというものだ」
……ミザリのところの転生サーヴァント共が揃いも揃ってきやがったか。
糞ったれ、これはイッセー達の支援に行ける気がしねえなぁ、畜生が!
―リヴァ、結界を経由してイッセー達のサポートに行け。リーネス達にも伝えとけ!
―既に集合してるって。じゃ、行ってきます
よし、これで最低限の支援はできるな。
あとは、外をこっちが何とかすれば……だな。
イッセーSide
こ……の……野郎!
「回復までするってことは、それだけいりゃぁ俺達全員殺せるっていう自信か!」
「万死に値する愚弄ね。試合を汚したことも含め、許しがたいわ……っ!」
俺もリアス部長もマジでキレてるよ。
そりゃそうだろ。俺達は一生懸命全力で試合に臨んでいたんだ。それは、サイラオーグさん達も同じだろう。
それを此処までコケにしやがって。絶対に許せない。
俺達全員の殺意が籠った視線を受けながら、ヴィールの野郎は少し眉をひそめていた。
「何か勘違いをしているようだが、後ろの者達はお前達の相手はしない」
なんだと?
「これまでの記録映像と今の試合を見て確信した。……今のお前達なら、俺達三人で十中八九圧倒できる。戦場の土壇場で更なる飛躍を遂げる赤龍帝を加味したうえで……だがな」
ふ……ふざけ……やがって……っ!
確かに、初代孫悟空達と真っ向からやりあったこいつらは強いだろう。
だけどなぁ……っ!
「……なるほどな。どうやら、俺達はどこまでもコケにされているらしい」
回復したばかりのサイラオーグさんも、怒り心頭の様子で拳を握り締める。
「俺達の夢をかけた戦いに泥を塗ったその罪、命で贖う覚悟を持ってもらうぞ、ヴィール・アガレス!」
全くだ。俺だってまじ切れだよ。
絶対、あの顔面に一発叩き込んでやる!
俺とサイラオーグさんの戦意をぶつけられても、ヴィールの奴は余裕の表情を崩さない。
隣の女王と戦車も、一歩前に出るけど警戒は少し薄い感じだ。
その様子に俺たちはさらにキレそうだけど、その時ヴィールはふと時計を見た。
「さて、そろそろ来ても良い頃だが……やはり来たか」
俺達の後ろをちらりと見ると、同時に後ろの方で空間が歪んでいく。
途端に、見知った顔が何人も、意外なやつまで出てきやがった。
「イッセー! 助けに来ましたのよ!」
「すまないな、兵藤一誠。二天龍を怒らせる愚を、奴らがここまで犯すとは思ってもみなかったよ」
ヒマリ達に、ヴァーリチーム!?
ヒマリ達は分かるけど、ヴァーリチームはいいのかよ!?
「……いいのか? お前たちは禍の団だろう?」
「構わないさ、サイラオーグ・バアル。……俺もこの試合は楽しみにしていた、それを汚したというのなら報いを与えなければ……ね」
サイラオーグさんにそう答えながら、ヴァーリは鋭い殺気の籠った眼をヴィールに叩き付けた。
「早速だが死ぬ覚悟はできたかい? 態々警告をしたというのに、よくもまぁやってくれる」
「こちらのセリフだ。本来ならあの場でお前らにペナルティが下されるべき発言を、素直に聞いて試合終了まで待ってやったのだ。感謝の言葉を貰いたいぐらいだな」
お互いにまだ戦闘態勢じゃないけど、殺気と敵意がすごいことになってる。
殺気が可視化できるなら、ドラゴンブラスター並みの威力になってるだろうな。
「……言っておくが、
「白龍皇をそんなもので縛れると? つくづく舐めてくれるものだね」
ヴァーリの返答に、ヴィールの奴は冷めた目すら向けてきた。
あ、これ旧魔王派の連中が俺に向けてきた目と同じだ。
めっちゃくちゃ馬鹿にしてるよ、あいつ。
そしてため息までしてから、ヴァーリをしっかり向き直ると―
「……貴様のメンタルはつくづく
―キレッキレの罵倒ぶち込んだ。
思わず俺は、怒りも忘れてヴァーリの方を確認したよ。
あ、めっちゃキレてる。
「……ここ最近、本当に俺を馬鹿にする奴が多いものだね。ルシファーの血と白龍皇アルビオンの競演を、現在過去未来で最強になるとアザゼルに断言された、この俺を―」
「そのザマで
ヴァーリの言い分をぶった切って、ヴィールはむしろ怒りすら込めて、ヴァーリを睨み付ける。
「……人のことは少々言えんが、道理も知らぬ蜥蜴と蛇が、世の在り方を憂う我らの足を引くな。燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんやとは、貴様に言う為にあるような言葉だな!」
その宣言に、ヴィールの後ろに控える上級悪魔と眷属が、たたずまいを治した背筋を伸ばす。
『『『『『『『『『『然り!』』』』』』』』』』
一斉に声を揃えて叫び、ヴィールはそれを背に受けながら、更に胸を張った。
「我らが作戦、将来における冥界の未来を憂うが為に行うもの也!」
『『『『『『『『『『然り!』』』』』』』』』』
「我らが身命、冥界の未来を強く素晴らしきものにする為に捧げるもの也!」
『『『『『『『『『『然りっ!』』』』』』』』』』
「我らが強さ、冥界の未来を築く礎となる為に、鍛え上げられしもの也!」
『『『『『『『『『『然りぃっ!!』』』』』』』』』』
空気を震わせて、全員の声を受けながら、ヴィールは拳を前に突き出した。
「王族の血を誇りながら、冥界の、悪魔の未来を想えぬ愚か者などに、我らが配慮する理由なし!!」
『『『『『『『『『『然ぁりぃっ!!!』』』』』』』』』』
後ろの連中の張り上げた声を背に受けて、ヴィールは俺達を真っ直ぐ見据えてきやがった。
「この作戦において、
……上等だよ。
俺も、ヴァーリも、サイラオーグさんも、リアス部長も、そしてみんなも。
禍の団が撤退するより先に、ヴィールとその眷属をぶっ飛ばす。その決意で固まった。
それに、俺はもう気付いてる。
九成が来ていないし、カズヒも来ていない。そしてヴィールの近くに、成田春菜っていうヴィールの眷属で九成の幼馴染も来ていない。
成田春菜は九成に何度もぶつかっているから、もう答えは出ている。
だからこそ、此処ではっきり言ってやる。
「……おまえを倒して、九成の居場所もしゃべってもらう!」
「それは出来んな。アレは
お前の仕業だってことは、今のでよぉく分かったよ!!
『……ぇっとぉ、とりあえずカメラの調子はこれでいいかな?』
その時、外から声が響いた。
『あ、あ~。マイクテスマイクテス。聞こえているなら、アザゼル総督辺りが返事してくれるかな~?』
外の方で、どうも通信越しに何か言ってくる奴がいるらしい。
今度はなんだ?
俺が気になっていると、ヴァーリの奴が心底から嫌そうな顔になっていた。
「まぁ、名代に全てを任せるわけがないな、あの屑は……っ」
ヴァーリがそう吐き捨てた時、外から放送が起動する音が聞こえてくる。
『ああ、よぉ~く聞こえてるぜ、糞野郎』
アザゼル先生が、ここまで苛立ちを見せる相手。
断言してもいい。絶対碌なやつじゃない。
『通信越しとはいえ、顔を出すとは余裕じゃねえか、ミザリ・ルシファー!』
『いやいや、余裕があったら直接来るよ? 神様や無辜の市民がたくさん苦しんで絶望してくれるんだからさ?』
そうか、例の奴まで来てるのか。
本当に、めちゃくちゃやってくれるじゃねえか……っ!!!
旧魔王派に鞍替えした裏切り者……いや、最初っからたくさんの人を苦しめる為だけに三大勢力にいた糞野郎。
ミザリ・ルシファー……っ!!
そんなこんなで禍の団もたっぷり登場。
しかし実はびっくりするかもですが、ミザリとイッセーたちが正しい意味で直接対面してないんですよねぇ、まだ。
これは出番を出しづらいこともさることながら、ミザリとカズヒ達を速攻で直接対面させると即座にカズヒ関連の真相が明かされかねない……というか、ミザリがバラすからです。
大一番といってもいい上に、この作品の評価が爆下がりしかねないのがカズヒ関連の裏事情ですので、直接対面はギリギリまであとにしておきたいと思っていたらこんな感じになりました。
オカ研とミザリ・ルシファーとの直接対面はウロボロス編を予定としており、そこから一気にカズヒの過去話を明かす予定です。……何とか黄色一歩手前まで持ちあがってきたこの作品の評価が、一気に青にならないかちょっと不安ですが。