好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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そしてこの話から、ガチバトルがついに本格スタートです!
イッセーSide
な……なんだありゃぁ!?
「なんて数なの!?あれが、人造惑星の本気……っ」
俺が驚愕する横で、リアス部長も息を呑んでいる。
糞ったれ! 今迄疾風殺戮の連中は手加減してたってのかよ!?
っていうか、なんか後ろからでかいのが来てないか!?
……いやホント、でかいのが出てきやがったぞ!?
Δサリュートっぽいのを100機ぐらい引き連れて、さらに倍以上のデカさのロボットが出てきやがった!?
『ギガント、ヒュージョン!』
あとアルバートとかいうミザリの部下が、なんか光に吸い込まれるようにでかいのに入っていったぞ!?
『ふははははっ! どうかね? 私の開発したΔサリュート三番仕様、Δサリュート・アサルト及び、試作実験機ギガンティスサリュートは!』
つ、作ったのはアイツか! そういえばそんなことを言っていたような!
やろう、アザゼル先生みたいなことをしやがって!
『……ガッハッハ! どうやら敵もさるものというやつか!』
『いいだろう! 儂らの前で狼藉を働いた報い、覚悟してもらうぞ!』
お、こっちもこっちで本気の体制だ。
ギリシャのポセイドン様やゼウス様が、並び立ってハヤテたちに向き合った。
しゅ、主神クラス二名が並び立つとか、とっても心強い光景だ。
俺は真剣に片津を飲むけど、ミザリの部下が一歩前に出てきやがった。
出てきたのは、アーシアをぶん殴ったアルケードに、なんか気品のあるお姉さん。確かお姉さんは、ニスネウスって名前だったな。
どっちももともとサーヴァントで、しかも優秀な悪魔の体を持ってるわけだしな。絶対油断ができやしねえ。
『個人的に、ヘラがいないのが残念だが……まぁいいか。頼むぞ、ニスネウス』
『ええもちろん。じゃぁ、本気で行くわよ』
あっちもガチな感じか、く……そっちは本当に任せ―
『じゃあポセイドン様―』
『む……?』
―にっこりと、ニスネウスの奴は槍を突き付けながら微笑んだ。
めちゃくちゃきれいだから、俺はこんな時じゃなきゃ見とれそうになって―
『ミザリの契約にのっとってお願いします。自分の命をなげうってでも、アグレアスと無辜の民を破壊しつくすことだけを考えなさい』
―は?
いま、何馬鹿な事―
『うぉおおおおおおっ』
その瞬間、ポセイドン様は槍を構えてアグレアスドームの観客に攻撃を叩き込もうとした。
『な、なにをしておる! やめんか!』
『壊すぞぉおおおおおお! 全部壊すぞぉおおおおお!!!』
ゼウス様が止めるけど、それも構わずポセイドン様は目を血走らせてアグレアスドーム……いや、アグレアスそのものを住民ごと殺そうとしている。
な、なにがあった!?
慌ててほかの神様も止めに入るけど、ポセイドン様は強引に振り払おうとしている。
噛みついてでも自分の腕を引きちぎろうとしてでも、とにかくアグレアスを壊そうとすることだけに専念してやがる!?
『……貴様ぁ、何をしたぁあああああっ!!』
ニスネウスが何かしたと確信して、ゼウス様は全力で雷を放つ。
だけど、そこにアルケードが割り込んで―
『死なない程度に削って頂戴』
『無論だ。……部隊を下におろしておけ』
―ニスネウスに頷いたアルケードは、さらに後ろの奴らにも指示をだした。
って、両手にサイラオーグさんみたいな闘気を纏ってそれを受け止める!?
雷撃が少し飛んでニスネウスに傷が入るけど、アルケードは雷撃を受け続け―
『ぬぅん!』
―そのまま上にそらして受け流しやがった。
手が少し雷で傷ついているけど、かすり傷止まりになっている。
さらにアルケードはこぶしを構えると、闘気を投げ槍のようにして投げつける。
それをゼウス様がよけようとしたとき。
『急所で受け止めなさい!』
ニスネウスの声が響いた途端、ゼウス様はアルケードの攻撃を股間で受け止め……っ
――この場に男全員が、一人を除いて身をすくめた。
っていうか、ヴィールの戦車さん!? あんたなんで平然としてんの!? ヴィールですらちょっと肩動いたよ!?
『………~~~~~~………っ』
そのまま泡を吹いて昏倒するゼウス様を見ながら、ヴィールの奴は冷や汗を流しながら肩をすくめた。
「当然のことだが、容赦がない奴らだ」
「ヴィール! あの力は、いったい何!?」
リアス部長が詰問するけど、それに対してヴィールは肩をすくめる。
「むやみやたらと手の内を語るのはどうかと思うが、
って、どういうことだ?
『ふふふ、無駄よ? ゼウスは今ので尽きたけれど、ポセイドンは言葉じゃ止まらないわ』
ニスネウスはすっごい良い笑顔で、暴れるポセイドン様を眺めている。
あいつが何かしたと思うけど、何をした?
『そもそもポセイドンには特別効くし、本来より上乗せされているもの。強引に封印して数か月単位で精神を洗浄しなければ、正気には戻らないわ』
『てめえ、まじで何をしやがった!?』
アザゼル先生が怒鳴りつけると、ニスネウスは肩をすくめる。
『簡単よ。私は神の要素と
なんだって!?
つ、つまりポセイドン特攻宝具!? しかも神々にも十分効くから、ニスネウスはアルケードに技とダメージが入るような庇い方をしてもらったのか!
確かに言っても問題ねえよ! むしろ分かっているから、神様全員ニスネウスに気を使わないといけなくなる!?
手傷を負わせた瞬間に、アルケードのあの攻撃を躱せなくなる以上、どうしても全力で暴れるわけにはいかなくなったじゃねえか!?
『ついでに言うと、私は女としての絶望を二重に与えられた身だものね。本来より遥かにポセイドンを縛れるわ。……だからこそ、更にもう一段』
そしてニスネウスが指を鳴らすと、空から四体ぐらいの獣人が飛び掛かってきた。
……おい、あの獣人見覚えがある。
その狼の獣人は、一撃離脱で神々に攻撃する。神々も迎撃するけど、軽く傷をつけられた。
……その瞬間、あいつらが傷つけたように、神々は崩れ落ちた。
間違いない、あの獣、間違いなく……フェンリルやその子供と同じだ!?
『……ふふふ、体外受精で産んでみたけれど中々のものでしょう?
そんなことを言うニスネウスに、アザゼル先生は目を見開いた。
な、なんだ? 何に気づいたんですか!?
『おいおい……お前、サーヴァントでありながらデミサーヴァントだってのか!?』
え、どういうこと!?
俺が困惑していると、映像越しのミザリがぱちぱちと拍手までしてきた。
『正解だよ。ニスネウスは特に特殊でね。二騎だけの小規模亜種聖杯戦争だったんだけど、どっちも利害が一致したから、僕との取引と相乗効果で
……なんだそのとんでもない来歴!?
そして、いったい誰なんだ!?
「なるほど、そういうことですか……っ」
シャルロットが何かに気づいて、奥歯を噛み締める。
しゃ、シャルロットは知っているのか?
「なんなんだ、シャルロット!?」
「……ギリシャの神々は色々とやらかす逸話が多いですが、ポセイドンに恨みを抱くような経験を持ち、そいて
そ、そんな奴がいるのか。
っていうかあのおっさん、何やらかしたんだよ!?
「一人は海辺を歩いている時にポセイドンに強姦され、その後対価として「二度とこんなことがないように強靭な男にしてほしい」と要求して叶えた美女、カイニス」
本当に何やらかしてるの!?
昔の俺でもそこまではしてねえよ!?
「そして獣人の方は、夫が特定の生贄を捧げる契約を反故にした裁きとして、その生贄である牡牛に欲情し、交わって命と引き換えに、いわゆるミノタウロスの元祖を生んだ王妃、パシパエ」
「本当に何をしまくってるの!? 恨まれて当然じゃねえか!?」
もう声に出してツッコんだよ!
そりゃ恨むよ! そんな方法でも復讐するよ!
ちょっとぉおおおおおお!? 北欧神話もそうだけど、聖書の教えとか三大勢力のこと、オリュンポスは全然悪く言えないだろぉおおおお!?
『そう、私は狂気によって狂気を打ち消したバーサーカー、パシパエ=カイニス! あはははははははっ! そのまま正気に戻って屈辱と絶望を味わいなさい、ポセイドン!!』
そりゃ嬉しくもなりますよね! 納得です!
ああもう! 俺達もだけど外は外で大丈夫になれるのかよ!?
アザゼルSide
やってくれたなぁ、ニスネウス!
あの女一人いる所為で、神々が大暴れしずらくなりやがった。
無駄に広範囲に広がる攻撃をぶちかませば、奴がわざと喰らいに行ってダメージ分の強制命令権で足を引っ張られる。そうなった途端に、他の連中が一気に潰すってことが可能になった。
しかも……だ!
「アルケード。てめえ、聖槍を持ってるな?」
「惜しい、正解は分身を借り受けた、だ」
そう言いながらアルケードは全身から神殺しの聖なるオーラを纏わせる。
やはりか。その可能性は、最悪なことに一つある。
「ミザリの禁手か!」
『その通り。
野郎、全身と一体化するタイプの亜種で宿っているってことか!
しかも質が悪いことに、ニスネウスをほぼ全員がカバーする位置取りに立ってやがる。
あれじゃぁ、一撃でぶち殺して宝具を使わせないってわけにはいかねえな。ロッキーの幻術とアルケードの技量で凌がれちまう。更に穴をつこうにも、ザンジュが割って入って迎撃をしてくるって寸法か。
こっちが舌打ちしていると、更にイシロ・グラシャラボラスが不敵な笑みを浮かべながら指を鳴らす。
その瞬間、奴の影が大きく広がり、中から大量の魔獣が姿を現してきやがった!
おいおいあれ、どう考えてもレオナルドと同じ流れじゃねえか!?
「しかもてめえ、
「もちろん! さぁ、厄介な女と敵意を込めて睨んで! 殺意を、憎悪を、侮蔑を、嫌悪を……うっ!」
俺が睨み付けると、なんかびくりと震えた。
「……ふぅ」
そして穏やかな表情になり、周囲の連中をドン引きさせた。
「……さぁ、かかってきなさい三大勢力。ミザリとの契約に基づき、我々は遍く神話と神々に絶望を振りまかせてもらう!」
「賢者タイムで悪党やってんじゃねぇえええええ!」
我慢できずに一発ぶちかましたが、俺悪くねえよなぁ!?
それに、俺達だってやられてばかりだと思ってんじゃ……ねぇ!
(禍の団の)切り札はポセイドン!
かつてハイアポで出てきたやつはカイニスだったのですが、元作品にしつつも大規模改変を行ったこの作品においてはさらに一ひねりを射れようと考えておりました。そこで別件で作っていたパシパエを混ぜ混ぜして誕生したのがこのパシパエ=カイニスです。
ちなみにハイアポでオーディンがボコられたのもこの宝具によるもの。ダメージを与えれば与えるほど、自分の行動を阻害したりバッドステータスを与えられるようになるのでは、初見でどうにかするのは困難です。相手が悪かった……っ!
そしてそれはそれとして超大型サリュートなんて投入したのがアルバート。奴は禍の団の技術力を一人で大きく底上げしている化け物です。
そしてミザリの禁手で聖槍を借り受け、大暴れするアルケード。こいつはミザリ配下のサーヴァントとしては文句なしに最強です。最終決戦ではイッセーかヴァーリが相手をする予定です。
あと幻日というのは天候関連で、空を見たとき太陽が二重に見える現象のこと。黄昏の聖槍や正規禁手に白夜という言葉もあったので、300聖槍絡みで聖槍の亜種禁手を考えたときに「できるだけ天候用語入れよう」と思い、調べてこの単語を見つけて秒で禁手の方向性が決定しました。
あと霊薬を作ったのは聖杯の亜種禁手です。
そんなこんなで、魔王を12機がかりで押さえられる超兵器1080機が外から迫り、内側では暴走したポセイドンを抑えねばならず、うっかり攻撃をニスネウスに当てるとそこからハメ技喰らって潰されかねない大ピンチ。神々メタ張られまくりです。
特にポセイドンは自分のやらかしで自分が敵の戦力になったりで踏んだり蹴ったりです。……いや、このやらかしは現代水準では論外ですから……ねぇ・
本当に油断すると神殺したいサーヴァントが全員ギリシャになりかねないぐらいギリシャがやらかしまくりですので、もしかすると追加でギリシャサーヴァントが出てくるかもしれないなぁと思いながら、此処でいったん切らせてもらいます。