好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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アグレアスの戦闘が続いていく感じになっております。



冥革動乱編 第五十三話 大艦巨砲主義はジャスティス

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「創生せよ、天に描いた守護星を―――我らは鋼の流れ星」

 

 そして、アルバートもまた、更なる兵器の星を開帳する。

 

「駆動モードを巡行モードから戦闘モードに変更。星辰体との感応出力の発動移行を確認」

 

 星辰光の発動を展開する中、その大型機を中心にして、世界が塗り替わっていく。

 

「星辰体感応及び、各種駆動システム、兵装システムとの同調成功。システムの最終チェックを完了する」

 

 その途端、大型機は俊敏な動きを体現する。

 

「影響範囲拡散、空間補助付属、空域安定維持」

 

 一部の者は既に気づいていた。

 

 変化していく空間そのもの。ほのかな燐光を浮かべる地域一帯が、超大型機を機敏に動かす為の補正具なのだと。

 

「全行程の安定化成功。これより戦闘を開始する」

 

 今ここに、超大型騎乗型人造惑星、ギガンティスサリュートが戦闘を開始する。

 

超新星(メタルノヴァ)――人造巨星が蹂躙、星を薙げ(アストラル・ギガントマキア)

 

 今ここに、世界はギガンティスサリュートの為に存在する。

 

「集中砲火だ、放てぇえええええ!」

 

『『『『『『『『『『うぉおおおおお!』』』』』』』』』』

 

 最上級悪魔が率いる眷属と共に、一斉砲撃を放つ。

 

 全員が魔力の高さを中心に選ばれた者であり、その火力は総合でなら龍王クラスにも届くだろう。

 

 だがしかし、ギガンティスサリュートはそれを上体そらしで回避する。

 

 あまりに機敏なその対応に、呆気にとられた最上級悪魔達に、ギガンティスサリュートは両手を向ける。

 

 その指先から粒子の輝きを察知して、慌てて彼らは散開。その瞬間、大量の破壊力の塊が嵐のように放たれる。

 

 その砲弾は疑似反物質粒子アザトース。当たれば上級悪魔ですら深手を負うだろう砲撃を、すべての指先から放つことで秒間数十発の砲撃を叩き込む。

 

 その攻撃力に仕掛けようとした悪魔達が気圧されるが、それがいけなかった。

 

「はいファイヤー!」

 

 アルバートは素早く機体を操作して、両肩に格納された対空ミサイルを一斉発射。

 

 それに気を取られた隙をつき、更に脹脛に内蔵された多目的ミサイルを、アグレアス・ドームに向けて発射する。

 

 更に迎撃の為に動いた敵を狙い、起き上がりざまに頭部に格納されたガトリングガンが火を噴いた。

 

 放たれる多重砲火に、巨体からは想像もできない軽快な機動。

 

 これにより、最上級悪魔とその眷属が翻弄され圧倒される。

 

 更に放たれる砲撃により、このままならばアグレアスの都市部は破壊され―

 

 

 

 

 

 

 

 

『『タイクウレッシャー』』

 

『グスタフレッシャー』

 

『『ミサイルレッシャー』』

 

 

 

 

 

 

―そんな音声と共に、放たれるミサイルが撃ち落とされながら、多数のミサイルと砲撃がギガンティスサリュートに襲い掛かる。

 

「おっと!」

 

 アルバートは軽快な動作でそれを避けるが、しかし更なる攻撃もあり、そちらに注力せざるを得なくなる。

 

 その隙に体勢を立て直した悪魔達はその援軍を視認する。

 

「……あれはなんだ?」

 

「……龍?」

 

「……魔獣?」

 

「いや……」

 

 そしてその姿を確認して、面食らった。

 

『『『『『『『『『『……列車ぁああああああっ!?』』』』』』』』』』

 

 更に驚愕はそこにとどまらない。

 

 追いかけるように飛翔して変形するは、緊急展開用DF、D-ウイング。

 

 京都で戦闘した試験生産期DP-ウイングから得られたデータで急ピッチで開発が進められていた最新鋭機。

 

 これまでのDFに比べると一回り以上大型なのは、必要とする性能を持ったうえで兵器としての信頼性を両立するため。

 

 DP-ウイングは機体サイズを他機種に近づける為に無理をしていたが、実戦データを会得したことで大丈夫と判断されたが故の、割り切った設計が具現化する。

 

 更にアグレアスの各部から、それとは別に全体的に無骨な外観の新型DFが姿を現す。

 

『DP-フォートレス中隊、これより戦闘を開始する』

 

『同じくD-フォートレス試験中隊、味方の援護を開始する!』

 

 現れたのは、拠点防衛用DFとして開発されていたD-フォートレスと、試作型のDP-フォートレス。

 

 ウイングと同様の理由で無理な小型化を進めたDP-フォートレスだが、それでも高い性能を持つことに変わりはない。ましてそこから見直されたD-フォートレスは、防衛戦に限定すれば上級悪魔の中でも上位よりの性能を発揮できる。

 

 そして機動特急アントニオンの内部で、リーネスは苛立たし気に貧乏ゆすりをしていた。

 

「カズヒも和地も消息不明。それも冥革連合(ヴィール)が動いている以上、間違いなく成田春菜もいる。……ああもぉ! リアス部長達の方だって大変だっていうのにどこもかしこも!」

 

『落ち着いてください……とは言いませんが、荒い判断を成されない様お気を付けください。キュウタ、フォローをしっかりお願いします』

 

「あいよ。そっちも避難誘導よろしくな」

 

 キュウタが避難誘導を行っているリーネスと少なく言葉を交わしている間に、リーネスも思考を何とか切り替える。

 

「とりあえず、あれの相手はアントニオン(私達)よぉ。牽制しつつデータを回収して、後に生かしながら今を守る。まずはそこからねぇ」

 

 そう、リーネスはもちろん分かっている。

 

 戦闘はまだ序盤であり、しかし敵も味方も手札をためらうことなく切る。

 

 それほどまでにレーティングゲームの聖地たるアグレアスに、各勢力の重鎮がいるという事実は重いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 故に、戦いは膠着状態に突入する。

 

 敵味方が共に新兵器を送り込んだことで、そのデータをとることも重要になった為だ。

 

 ……ゆえに、その決着は別の形が重視される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴィール・アガレス・サタンを、グレモリーとバアルの眷属が白龍皇の助力込みでとはいえ打倒できるか。

 

 すべては、まさにそこにかかっている……と思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅむ。旧魔王派の連中や冥革連合も中々やるのぉ」

 

「同感だな、団長。……で、どうする?」

 

「どうするもこうするもなかろう。今後を踏まえると、今ここで妾達が出張るわけにはいかんだろうて。そうは思わぬのか、ブレイ」

 

「まあそうなんだが。アーネの奴が相当しょげててな。暴走しないといいんだがという話だ」

 

「……ベルナ・ガルアルエルは抜けるということか」

 

「メールが来たそうだ。事実上の絶縁状だな」

 

「はっはっは! まぁあれは後継私掠船団(我々)とは合わんだろうしな。姉馬鹿が過ぎてその辺り、目が曇っておったようだしのぉ」

 

「それとなく指摘しても気づいてなかったしな。聖継娼婦(シャムハト・セカンド)らしくもない話だが」

 

「身内は別腹になりやすいものだろうて。……まぁ、今回は様子見といこうではないか」

 

「……そうだな。それに俺としても、今後は()()()()の方が都合がいい」

 

「まったくじゃ。……六道入道(マサムネ・ジュニア)としては、奴を師と仰げるに越したことはなかろう?」

 

「ああ。ぜひあいつの元で学びたい。その為にも、ぜひ生き残ってもらわないと……な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、中々どこも白熱している感じだね。ここで見てるだけっていうのがちょっともどかしいよ」

 

「……ふ~ん。ま、ヴィールきゅん達があそこを奪った方がいいかって気持ちは分かるけど、大盤振る舞いするじゃねえかマイサン」

 

「あ、父さん。珍しいね、父さんがこっちに来るなんて」

 

「ま~ね~。俺は禍の団の理想とかシャルバきゅん達みたいな魔王の座奪取なんていう価値観には興味ないし~?」

 

「退廃的にちょくちょく悪事をやって暇を潰すのが父さんだしね。……でも、もっと楽しめることを探した方がいいんじゃない? 生きてて楽しくないでしょ?」

 

「いやホントその通り。ソファーで暇潰しに悪行しながらワイン飲む生活も飽きててねぇ~。……だからこそ、ちょっとばかし俺も動きたい感じかな?」

 

「……へぇ。あの時の僕みたいに、スイッチが入ってる感じだね」

 

「ちょっと違うって。お前が僕の息子になる前の自覚スイッチと、俺のやる気スイッチはまた別もんだよ。ま、やりたいことが燃え上がってる感じだけどさ」

 

「ま、人生に生きがいがあるのは良いことさ。ただ成り立てってどうしても足元見落とすから、もうちょっと慎重に動いた方がいいと思うよ? 長く太く楽しめるに越したことはないじゃん」

 

「う~ん。お前と違って俺、楽しみの為に楽しくない準備期間作るぐらいなら、準備も楽しくエンジョイしながらやりたいタイプなんだよね~」

 

「まぁ、そういうタイプの言い分も分かるけど、あんまり八茶けすぎない方がいいと思うよ? せめて足場を固めるまでは慎重に行かないと」

 

「あ、そっちは大丈夫。ちょっと欲しくて研究したいものがあってさ? 潜伏するには都合がいいし、ゲットするまでは色々手間がかかりそうだから、もうちょっと時間かかるかな?」

 

「へぇ~。ちょっと気になるけど、どんなものなんだい、父さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハーフヴァンパイア、それも王族に神滅具が宿ったなんて言う、ヴァーリ(俺の孫)みたいなやつなんだよ、叔父さんとしてはどう思う、ミザリ・ルシファー?」

 

「……なるほどなるほど。それは色々と悲劇を引き起こせそうで、すっごく応援してるよ。お爺ちゃんとしてもやりがいがありそうだね、リゼヴィム・リヴァン・ルシファー?」

 




 敵勢力が大型人型兵器を持ってきました。イメージとしてはあれです、フルメタのベヘモス。

 それに対抗するべくトレインモードでアントニオンが挑むわけです。リーネスも前線で頑張っております。





 そして遠くで様子見の幸香やミザリ。それぞれ色々と考えて立ち回っている感じですね。

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