好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ハイどうも-! ちょっとだけ平均評価が上がったぜ! これからも高評価・感想を募集するグレン×グレンでっす!

 ついにリュシオンの星辰光が明かされます!


冥革動乱編 第五十七話 自覚無き傑物

 Other Sude

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リュシオンは星を開帳し、そして突貫する。

 

「己が業を背負いて進め。万民の原罪を背負いし神の子に比べれば、なんと軽やかな責務だろう」

 

 星の全力解放に伴い、ヴィールの動きはどうしても制約される。

 

「前を向け。足を動かせ。そしてなるべく真っ直ぐに。ただそれだけを成せばいいなど、どれだけ容易きことだろう」

 

 どう足掻こうと、質量を持つ物体が動くにおいて慣性の法則は無視できない。

 

「そう、世界とはこれほどまでに分かりやすいのだ。それを悟れぬ者達に、行動をもって示したい」

 

 高速で動く質量を持つ物体は、進行方向に向かって慣性が働く。それゆえに、動作の反転や急激な方向転換はその負荷や影響を受けてしまう。

 

「主の子が成し遂げしこの優しき世を、我らが背負いて続けよう」

 

 増幅されれば慣性の影響は強くなり、軽減されれば弱くなる。物理的な影響を受ける戦闘軌道において、これの操作は絶大な影響を与える。

 

「歩み続けよ己が生を。それこそが救済を成し遂げる力なり!」

 

 増幅は自身に使えば攻撃力の増加に繋がり、敵に使えば動作の阻害に繋がる。

 

 軽減は敵に使えば攻撃力の低下に繋がり、自身に使えば動作の高速化に繋がる。

 

超新星(メタルノヴァ)――聖人も人なれば(ネバーエンド)()日進月歩に精進あるのみ(ディア=ドロローサ)!」

 

 それこそが、リュシオン・オクトーバーの星辰光。慣性制御能力の本領発揮である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リュシオン・オクトーバー

 

 

聖人も人なれば(ネバーエンド)()日進月歩に精進あるのみ(ディア=ドロローサ)

 

基準値:B

発動値:AA

収束性:B

拡散性:D

操縦性:B

付属性:D

維持性:AA

干渉性:D

 

 

 

 

 

 

 

 

 発動値に移行したことで、リュシオンが与える影響もリュシオン自身の身体能力も大幅に向上される。

 

 だが同時に、この星は決して強い星というわけでは()()

 

 何故なら戦闘における慣性制御を生かすには、瞬間瞬間で最適な選択肢を複数同時にこなす必要があるのだ。操縦性が優秀とはいえ、当人の判断力が重要であることに変わりはない。

 

 高い出力ゆえに数十分の一から十倍近くにまで跳ね上げられるということは、物理的な影響が大きくなるということでもある。

 

 いくつもの動作が組み合わされる近接戦闘において、この操作を()()()()()()()肉体にかかる悪影響は致命傷にすら繋がりかねない。増減のタイミングを間違えれば、脱臼骨折どころか、戦闘速度次第では関節から肉体が引きちぎれかねない

 

 敵に対する干渉にしても、こちらはひとえに性能が足りていない。

 

 拡散性・付属性・干渉性といった()()()()()()()()()()()()()()()が尽く低い。これはすなわち「接近戦闘中に微弱な効果を適切な複数個所に設置する」という超絶技巧を必要とすることを意味する。

 

 近距離で高速機動を行う相手に、微弱であっても有効になる最適な運用を必要とする。そんなことは並みの星辰奏者では断じて不可能。自身に対する適切な同時発動を併用するなど、人間としての性能が極まって高くなければ不可能だ。

 

 まして、命を懸ける状況下でそれだけの行動を行うのには、判断力だけでなく胆力だって必須となる。

 

 ……その最適解を、リュシオン・オクトーバーはひき続ける。

 

 自身の行動は機敏かつ重く、相手の行動は引きずられ軽くなる。星の全力解放により、リュシオンはその優勢環境を作り出す。

 

 更に打撃を受けた武威にすら干渉することで、疑似的な発頸を叩き込むことにも成功している。

 

「恐るべしとはこのことか。常人のくびきから外れてなければ、ここまでの域には届かねえ……っ」

 

「見当違いなうえ口調もあれている。どうやら、意外と追い込めているようだね」

 

 ヴィールに対し、リュシオンはそう断じる。

 

 見当違いにもほどがある。それほどまでに目が曇っているのか。

 

 攻撃・態度・言葉の全てをもってして、リュシオンはそう宣言する。

 

「俺がやっていることは決して異常なことじゃない。当たり前のことの繰り返しと蓄積だ。人より呑み込みが早くてコツを掴み易いことは認めるけど、そんなものは俺の本質じゃない」

 

 リュシオンは拳を握り、更なる猛攻を加える。

 

「前を向いて常に自分を改善していく。ただそれだけの積み重ねが、人の本質と強さの根幹だ。この程度のこと、コツさえ掴めば誰でもできる」

 

「……俺の手法を捌いておきながら、それも誰でもできることだと?」

 

 質問と共に振るわれた攻撃を、リュシオンは素早くいなし―

 

「当たり前だ!」

 

 ―その一撃をもって返答とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よぉく分かった。お前は俺より質が悪いな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―そして、それすら受け止めヴィールは動く。

 

「馬鹿につける薬はねぇ。さっさとぶちのめすとするかぁっ!」

 

 そして、戦いは更に激化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……そう、馬鹿に付ける薬はない。いい答えだ」

 

 その映像を、戦場の外側で優雅に見つめる者がいた。

 

 彼はこの窮地において、ホットドッグとコーラをもって観戦する余裕を保っている。

 

 禍の団の一員ではない。だが同時に、禍の団は現政権態とと防がせる目的以外で積極的な民間人の攻撃を行わないと理解していた。だからこその余裕だ。

 

 冥革連合の目的は、いうなれば次の革命に繋げる為の先の革命を担うことだ。観戦する彼はそれを悟っている。

 

 革命というものは、往々にして大きな流血が流れるものだ。そして革命は急激な変革である為、当然だが反発も多く生まれる。

 

 だがその反発を抑えながら、急激な改革を成し遂げたうえで安定させる方法もないわけではない。

 

 そのうちの一つは、()()()の革命を起こすことだ。

 

 歴史上、革命といえる出来事の後に二回目の革命というべき次章が起こったケースはある。そして二回目の革命は、一回目よりその後が安定し易いのだ。

 

 これはヘイトコントロールと言ってもいい。変えたいところの多くが最初の革命で起こってくれれば、二回目の革命では最小限の変化でとどめることができる為、反発も少なくなる。更に急激な変革につきものなヘイトなどは、一回目の者達が背負ってくれるのだ。行いたい変革の多くをさせて発生するヘイトの多くを背負わせることで、ヘイトを背負った先達を打倒した後進は、()()()()()()()()()()で目論見を成せる

 

 そして冥革連合は、二回目の革命を自分質が()()()()()ことを前提として活動している。最初から自分質を生贄に、冥界の未来を担う者質に託そうとしているのだ。

 

 故に、冥革連合は禍の団と手を組んだ。その上で、自分質主導の作戦で冥界の民に積極的被害は強いない。

 

 できる限り少なめの犠牲で、最大の変革と最多のヘイトを稼ぐ。それが冥革連合の作戦における勝利条件。自分達に都合のいい敗北を掴み取ることこそ、冥革連合の方針だ。

 

 それを読み切っているからこそ、彼は自分達がいる空間が比較的安全だと理解している。

 

 無論不測の事態は起こるものだが、ここまで安全性がある状況下で、万が一の可能性に振るえるようなら、敵地のど真ん中に潜入などしない。

 

 ゆえに、彼は優雅にかつて存在しなかった美味をたしなむ。

 

 自分のような者がこんなものをたしなむのもある種の問題ではあるが、擬態の為に平民の嗜好品を食す程度なら、まぁ言いくるめようはあるだろう。

 

「精々参考にさせてもらうよ。……そして」

 

 冥革連合に聞こえるはずがない感想を告げながら、彼は映像を見る。

 

 そこでヴィール・アガレス・サタンと一進一退の攻防を繰り広げるのは、リュシオン・オクトーバー。

 

 神の子の後に続く者(ディア・ドロローサ)と称される彼の在り方を見て、男は内心でため息をつく。

 

「……哀れな男だ。いや、主は彼のようなものこそを人間としたかったのだとは思うのだがね」

 

 惜しいと、素直にそう思う。

 

 彼は間違いなく、枢機卿になれる可能性を持つ。もしかすれば、司祭枢機卿(ストラーダ)助祭枢機卿(クリスタリディ)すら超える、司教枢機卿になりえるだろう。もし既に東洋人の教皇がいたのなら、教皇にすらなれるかもしれない。

 

 だが、それは彼が自分を理解してこそだ。

 

 自覚のない傑物とは、愚者にとって刺激が強すぎるものだ。デュナミス聖騎士団という()()()()()()()()()()()()の中では()()()()()なのは当然だが、それにしても残念だ。

 

 ヴィールもおそらく残念がっているだろう。彼は自ら一番目の革命者を担っているがゆえに、無自覚ゆえに一番目にならざるを得ない者は惜しいと感じるだろう。

 

 そして―

 

「ちょうどいい。奴を出汁にすれば聖騎士団内部の愚者も引き込めるか」

 

 ―だからこそ、それを狙わない理由はない。

 

 男は内心でほくそ笑みながら、コーラとホットドッグで舌鼓をうった。

 




 なんか不穏な男が外から観戦している話でした。

 脳内プロットにおいてデュランダル篇は大きく改変した劇場版的な、ラグナロク編みたいなノリでやろうと思っております。謎の男はその際における黒幕ポジションとして設計しております。

 そんな男やヴィールが気づいている通り、リュシオンは自分が傑物中の傑物だと全く気付いていない男。あんな難易度の高い星辰光を平然と使えているのもその証拠に近いです。

 そんなリュシオンの星辰光、此処で紹介していきます!









 リュシオン・オクトーバー


聖人も人なれば(ネバーエンド)()日進月歩に精進あるのみ(ディア=ドロローサ)

基準値:B
発動値:AA
収束性:B
拡散性:D
操縦性:B
付属性:D
維持性:AA
干渉性:D


 日進月歩こそ人の在り方。過去よりより良い自分を見せて、今より良くなろうと人々の心に決意を与えるために。彼は歩みを止めはしない。決意を胸に、光を示せ。

 リュシオン・オクトーバーの星辰光。
 能力は慣性増減能力。質量物体と運動エネルギーの方程式に付きまとう慣性の法則。その法則に干渉することで、本来ありえぬ戦闘行動をとれる星辰光

 高い出力ゆえに、慣性は数十分の一から十倍近くまで自由に変えることが可能。これにより、肉体動作を必要とする行動において規格外のポテンシャルを保有する。
 打撃の慣性を増減することで持続衝撃による内部破壊から瞬間増幅による表面粉砕、ひいては本来不可能なレベルのフェイントや連続攻撃まで可能。移動においても全体から部分部分まで干渉することで、加減速からけた違いの軌道変更を可能。拡散性・付属性・干渉性は軒並み低水準だが、接近戦なら他者の慣性に干渉することで敵の攻撃動作を乱すことも可能。
 慣性という物理的運動において、あらゆる行動を行うことが可能。……そう、可能である。

 可能であるということと、実際に十全に行使できるかは別問題。
 この星を戦闘で十全に使うには、流動的かつ刹那的に状況が変化する戦闘において、複数の肉体部分の慣性を全く別々の出力差でほぼ同時に調整するという超絶技巧が必要。増減度合いが大きいゆえに下手な運用ではかえって自分の命脈を縮めることになりかねない。逆に増減幅が小さくなる他者干渉においても、だからこそシビアなタイミングで運用せねば効果を発揮しきれない。
 極めて高い維持性を筆頭に性能そのものは決して底辺ではないものの、お世辞にも強力と言えるような星ではない。
 極めれば理論上規格外だが、愚者が持っても本領を発揮することは到底不可能。天賦の才を持つものでなければ即座に使いこなすことはできず、優秀な素質を持っていても、これを使いこなすには長い間苦労する必要がある。

 総合して、持ち主の実力に依存しきった異能であり、極めるには天賦の才覚や鋼の精神力が必要不可欠。

 ―ゆえに、無限の旅路を歩める覚者に、この星が宿るのは必然である。

★詠唱

 創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星。

 己が業を背負いて進め。万民の原罪を背負いし神の子に比べれば、なんと軽やかな責務だろう。
 前を向け。足を動かせ。そしてなるべくまっすぐに。ただそれだけを成せばいいなど、どれだけ容易きことだろう。

 そう、世界とはこれほどまでに分かりやすいのだ。それを悟れぬ者たちに、行動をもって示したい。

 主の子が成し遂げしこの優しき世を、我らが背負いて続けよう。
 歩み続けよ己が生を。それこそが救済を成し遂げる力なり!

 超新星(メタルノヴァ)――聖人も人なれば(ネバーエンド)()日進月歩に精進あるのみ(ディア=ドロローサ)





 と、こんな感じです。

 コンセプトとしては斬空神剣に近い、当人の力量が一番重要になるタイプの星辰光。その理由は上述の通り、「使いこなせなければ自滅する」ことに由来するといってもいいです。

 瞬間的に最適解を同時に選択して初めて本領を発揮し、逆に失敗すると自分が致命傷を負いかねない。他者に対しては効果が低いがゆえに、最適解を同時に引き抜いて初めて有効になる。つまり瞬間的に十を超える効果発動を行う必要があるため、並みの人間では到底不可能といってもいい代物です。

 裏を返すと使いこなせば接近戦では鬼強いですけどね。自分の動作と威力が優れ、相手は逆に低下するわけですから。

 さて、いったん試合会場内での戦闘は終わり、此処から外の戦闘に戻っていきます。

 ……奴らも色々と動くぜぇ……っ
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