好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
そんなこんなで十日以上が過ぎる中、俺とヒマリは再び駒王町を訪れた。
もうすぐ会談が行われるからこそ、万が一も考慮して下見とか挨拶をした方がいいと思ったからだ。
なにせ、三大勢力が会談を行うってのが初めてだからな。ひと悶着起きてもおかしくないっていうか、起きない可能性が低いだろう。
堕天使側は和平を結ぶ気満々で、悪魔側もサーゼクス・ルシファー辺りがそれに賛同的な意見だった。あとは天使と教会の対応次第だけど、冥界に和平が結ばれる可能性は大きいだろう。
そうなれば、戦争継続派が何かしらしてくる可能性は高い。
だからまあ、警備は厳重になる予定だ。結構な数の上級堕天使が出張る予定だし、悪魔側や天使側も上級が出張ることは間違いない。
万一トチったら、間違いなく駒王学園は地図から消滅するだろう。だってコカビエルクラスが何人も出てくるんだし。
魔王が最低でも一名、堕天使総督、天使長。全員一対一で下位の神と渡り合えるだろうメンツがここまでは確定だ。
しかも関係者の出席も求められたから、イッセーとヴァーリもまず間違いなく参加だろう。そうなると間違いなくシャルロットも参加するから、実質神滅具三つが禁手到達済みで来るわけだ。
……もし教会側が「こっちも負けないよう神滅具持ってこうか」とかなったら、会合が争いになった場合とんでもないことになる。
心臓が止まるぐらい緊張しそうな展開な気がしてきた。胃が痛い。
「さて、逃走ルートは五つぐらい見繕っとかないとな。下水道はしっかり探っとかないと」
「気合入りまくりですのね。でも、神話規模の戦いからの全力逃走ってちょっと興奮しますの」
そこじゃないだろう。
誰か、人生をノリで生きてる節があるヒマリに緊張感を与えてほしい。
涙の意味を変える者として、民間人の避難だってできることならやりたいんだからさぁ。
俺がちょっとその辺も考えていると、ヒマリは俺の頭に手を当ててなでてくる。
……いい歳なんだけど、それでもほっとしてしまうこの関係。何なんだろうかねぇ。
「真面目に考えてて大変ですのね。いいこいいこ」
むぅ。本当に嫌にならない。
両親を早くに失ってるから、母性に飢えてるんだろうか。
これがリーネスや、もしかしてカズヒ姉さんだと何か違うんだろうか。
いや、ちょっとこの光景はカズヒ姉さんには見られたくないという男の見栄が―
「……あら、何やってるの?」
「……お、俺の目の前でなんて羨ましい……もげろ!」
――よりにもよって的中したよ。
あとイッセーにまで見られたよ。
は、恥ずかしい!!
とりあえず、あの場で立っているのも何なんで、その辺のカラオケに入っていった。
個室だし性質上防音性も少しはあるし、適当に音楽流しながらなら人に言いにくい会話もできるからな。
「……カズヒ姉さん。割り勘でいいのか? イッセーと俺が持つのがいいと思うんだけど」
「流石に会談の結果を待たずに、信徒が悪魔や堕天使側にむやいやたらと借りを作るわけにはいかないわよ。ちゃんと給金は貰ってるから安心しなさい」
俺が気を使うと、カズヒ姉さんはそう言って適当に流した。
いいんだろうか。俺とは違って、イッセーからの分け前を全部寄付に回してたはずなんだけど。
イッセーもちょっと気にしているみたいだけど、カズヒ姉さんはさらりと流してコーヒーを一口飲んだ。
「そんなに気になるなら、会談の結果が和平に終わることでも祈りなさい。そうなった時は
………奢りたい。俺の金だけで奢りたい。
なんという子供じみた見栄なんだろう。女に惚れるって、男にとってこんなに大きな影響があるのか。
「……もう少し自分の取り分増やすべきだったか……っ」
「和地もお年頃ですわね。……あ、このタピオカオイシーですの!」
余計なこと言いながらタピオカに舌鼓撃たないでくれないかなぁ!!
俺がツッコミを入れたがってると、イッセーがフードメニューのチーズケーキを食べながら、カズヒ姉さんの様子を窺っている。
「っていうか、そっちもやっぱり参加なのか?」
ああ、そこは気になるよな。
悪魔側と堕天使側は当事者を結構参加させるつもりだけど、天使側はどうなんだろうか。
俺達が視線を向けてると、カズヒ姉さんは苦笑しながら肩をすくめた。
「一応呼ばれてるわ。こっちとしては辞退したかったけれど、残念ながらそうもいかなくって」
「なんでだよ? 別に断る理由なんてないだろ?」
イッセーがそう言うけど、カズヒ姉さんは軽くため息をついた。
「暗部がのうのうと表側に出るわけにもいかないでしょう? 暗部はあくまで裏側にいるべきなの。汚れ役がのうのうと表に出てくれば、余計なやっかみも出るし暗部として動きづらくなるじゃない」
そう一息で言ってから、カズヒ姉さんは、遠い目をして天井を見上げる。
「だけど、もう片方が出れなくなったから仕方ないのよね」
………。
え? もう片方っていうと、この場合は関与していた表側の、紫藤イリナの方だよな? イッセーの幼馴染とかいう。
イッセーの方も、ちょっと顔色が青くなってる。
ああそうだろう。敬虔な信徒が、天使長の要請もあるだろうに出れないなんて何かしらあるだろう。それも、聖書の神の死というド級の厄ネタを知ってる身としては気になるしかない。
というより、今回の会合はコカビエル絡みの一件であり、かつトップクラスの会談だから、それは前提として話をすることになりかねない。
聖書の神、聖書の教えからすれば絶対的な存在。善と正義を司る、唯一足る存在。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教。そのアブラハムの宗教における頂点にして絶対にして唯一の存在。
そんな存在が死んでいるなんて言われれば、信仰心が強い信徒なら発狂物だろう。心を病んだ程度ならともかく、暴走して処刑されるなり、ショックで心臓が止まるなり、下手したら自殺してもおかしくない。
俺とイッセーはそんな想像をしたことを、目と目を見合わせて頬を引きつらせる。
そんな中、ヒマリはタピオカミルクティーをすすりながら、小首を傾げる。
「……お腹でも壊しましたの?」
「似たようなものね。聖書の神の死を知らされて寝込んで、ショックで十日ぐらい安静を申し付けられてるわ」
……お、思ったよりは安心だったか。
「そ、そっかぁ。そんなに大変だったのかぁ……大変だなオイ!」
イッセーは割と本気で大声を出すけど、カズヒ姉さんは半目を向ける。
「仮にも信仰に命を懸けてる信徒だもの。前提として唯一神という絶対の基盤がもうなくなってるだなんて、そりゃ倒れるぐらいで済めば御の字でしょ。ショックで発狂するとか廃人になるとかだってあり得るわよ?」
まあ確かに。
人生の根幹が崩れるようなものだからなぁ。精神崩壊が普通にあり得るのは考えられる。
実際、アーシア・アルジェントやゼノヴィアはその事実で立つことも困難になったし。敬虔な信徒、それも一神教にとって神の死とはそれだけ重いんだ。
ただ、聞いた直後にすぐ持ち直した人が言っても……なぁ?
「でも、カズヒは知っても戦えたじゃないですの。凄いですわ」
「大したことじゃないわよ、これは意識の問題だわ」
素直に褒めてなでようとするヒマリをかわしながら、カズヒ姉さんは頬を少し歪める。
自虐の笑み、なのかね。
俺がそんな感想を覚えていると、カズヒ姉さんはぽつりと言葉を漏らし始める。
「……私はさ、正義の味方になりたいのよ」
それは、まるで告解のような印象を覚えた。
「正義になりたいんじゃない。正義を奉じ、それによって世界が少しでも回ることを望んでいる。だからこそ、
告解。信徒が、神に仕える者に罪を告白する……的な奴だったよな。
「それに、神話とか宗教って基本的に正義と悪が司る者込み定まってるもの。そういう意味では、唯一神という形で正義の定義が決まっているその在り方こそ、私が望む世界にとても近かった」
暗部とはいえ聖職者側のカズヒ姉さんは、まるで
「ええ。和地とイッセーは私が言ってたことを覚えてる? 私は、神という存在じゃなくて神が示した正義に仕えてる。そして、奉じるべき正義で世界を動かす為なら、私自身はどれだけ
そう、カズヒ姉さんは苦笑いを浮かべた。
ああそうか。だからか。
こんなこと、むしろ信徒の前でこそ言いづらいだろう。
仮にも共に死線を潜り抜けた、そんな関係で信徒では断じてない俺達だからこそ、こんなことを言えたんだ。
俺はそこに、カズヒ姉さんの弱音を見た。
……なんて言ってやれば、いいだろう。
カズヒ姉さんに惚れた身としても、涙の意味を変える者としても、黙って見ていていいとは思えない。
だけど、なんて言えばいい?
まるで俺より遥かに
まあ、こういう時イッセーなら馬鹿なりに正直なことを言ってフォローできそうなんだけど、向こうも何というか困っている感じだ。
まあ、日本人の非キリスト教徒には、この辺りの微妙な問題は難しいよなぁ。
そう思った時、ふにょんという擬音が必須な展開が起きた。
具体的には、ヒマリがカズヒ姉さんを抱き寄せた。そしてヒマリのおっぱいがカズヒ姉さんを包み込んだ。
「ふぬぉわぁ!? な、なんて羨まけしから……シャルロットに申し訳がたたなガガガガガガッ!」
「バグるな!?」
俺も確かに羨ましいが、たぶんイッセーとは
あとシャルロット・コルデーに恥ずかしくない男でいたいって矜持は認めるが、それで我慢しようとして引き付け起こすか普通。
どんだけおっぱいに飢えてるんだ。もう病気だろお前。
そしてそんな俺達を無視して、ヒマリは抱き寄せた体制のまま、ぽんぽんとあやすようにカズヒ姉さんの背中を叩く。
「カズヒは真面目ですのね。真面目過ぎて、息が詰まりませんの?」
「……ストレス発散に息抜きぐらいしてるわよ。まあお金をかけない清貧な生活を心がけてるから、自分で魚釣ったり野草を採集してやけ食いしたり、あと自慰とかほぼ毎日やってるし」
今とんでもない言葉が聞こえたけど、そこはスルーしよう。
あとイッセーの引き付けがブーストされたから、そろそろ救急車を呼ぶべきか悩んでる。
悪魔って、普通に救急車で病院に運べばいいだっけか?
「それでもですわ。もっと息を抜いてもいいぐらい、一生懸命頑張ってますわよ?」
「それぐらいじゃないと、私は腐るのよ」
カズヒ姉さんは、そう言って皮肉気な笑みを浮かべた。
「私は、自分が堕落しないなんて思ってない。むしろ腐りやすいって思ってるからこそ、正義の味方になりたいの」
まるで、カズヒ姉さんは泣いている風にも見えた。
それを、ヒマリはあやすように頭をなでながら無言で促す。
……なんだ、この割って入れない関係のような空気は!
嫉妬の炎が巻き起こりそうだ。それも、どっちに向ければいいのか分からない。
まさか俺にはハーレム願望があったのか! いや、年頃の男なら少なからず持っているやつは多いと思うけど。
それにしたって、まさかカズヒ姉さんだけでなくヒマリにすらそんな感情を持っていたと?
確かに、ヒマリとはそういう関係だ。だけどそういう関係から始まったようなものだから、逆に恋愛対象として見にくいと思っていた。というか、何故かLIKEであってもLOVEにならない感覚だったんだけど。
「頑張り屋さんですのね。ええ、カズヒは真面目に頑張ってるいい子ですわ」
そう言いながら、ヒマリはカズヒ姉さんの頭をなでている。
なんだこの母性。精神年齢は低いはずだというのになんでだ。
これが、バブみ……?
「ご、がが……ガバッ!シ、シットカッコワルイ……シャルロットに、顔見世が……」
イッセーがそろそろ末期の痙攣になっている!?
とりあえず気付けとしてソーダ水をぶちまけたら我に返ってくれたとだけ言っておく。
そしてこの数日後、俺達は会談へと参加することになる。
天然系お子様バブみキャラ。……ヒマリの属性を羅列すると、ちょっとよくわからなくなってきた。普通におっぱいもDはあるキャラなんだけどなぁ。
今回のトルネード級のようなの、今後も見たいですか?
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見たい見たい!
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いや、いいです
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むしろ移動要塞とかで
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もっと小さいのがいい
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逆にナノマシンのほうがよくね?
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ライダーいるしバイクとか