好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! 予約投稿をしているので、できれば感想と高評価が増えてるといいなぁなグレン×グレンでっす!

 さぁ、戦闘はさらに激化していくぜぇえええ!


冥革動乱編 第六十二話 始まるクライマックス

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

禁手化(バランス・ブレイク)!」

 

 そう告げ、そしてリュシオンさんは突貫する。

 

 飛び上がりそして禁手を展開すると同時に、絶大な聖なるオーラが彼から放たれる。

 

 あれが、リュシオンさんの禁手か?

 

「なるほど。ヴァーリが言っていた通り、禁手を切り替えるなんて真似ができるみたいだね」

 

 双竜健也が信じられないことを言いながら、そのオーラに突貫する。

 

 それと同時に冥革連合の悪魔達が僕達に攻撃を仕掛けてき、再び戦闘は激化する。

 

 仕切り直しになったこともあって何とか対応できているが、それにしてもリュシオンさんと双竜健也の激戦は絶大すぎる。

 

 リュシオンさんは聖なるオーラを広範囲に垂れ流しながら、敵陣に突貫することで広範囲の敵に攻撃を仕掛け、更にピンポイントの打撃はエクス・デュランダルを使うゼノヴィアの渾身の一撃に匹敵する。

 

 そんな絶大な聖なるオーラの打撃を、双竜健也や鎧で受け流すようにして凌いでいるうえ、更に強力な魔力砲撃の連打で反撃する。

 

 同時に全方位から黒い戦闘端末が襲い掛かるが、それに対してリュシオンさんは広範囲を薙ぎ払うことで振り払った。

 

 間違いなく絶大な戦いだけど、こっちもこれ以上は気にしていられないか!

 

 咄嗟に飛び退れば、そこに氷の兵団が襲い掛かる。

 

 数を担当するかのように兵団が突貫を仕掛けながら、更にクラウディーネ・ドゥルカンナインはこちらに襲い掛かる。

 

「じゃ、ちょっと付き合てもらうわよっと!」

 

 氷の鎧を具現化しながら、クラウディーネはこちらに攻撃を仕掛けてくる。

 

「下がれ木場! 一気に薙ぎ払う!」

 

「合わせて、ゼノヴィアちゃん!」

 

 そこにカウンターを仕掛けるように、ゼノヴィアのデュランダル砲と朱乃さんの雷光が放たれる。

 

 それに対し、クラウディーネは不敵な笑みを浮かべながら突撃を敢行する。

 

 正気を疑う真似だが、しかし彼女は真っ向から不敵な笑みを浮かべる。

 

「真名解放、我ら、英雄を継ぎ駆け抜けるもの也(アレクサンドロス・ロマンシア)ぁああああっ!!

 

 その瞬間、絶大な軍勢を思わせる魔力を纏った彼女が、真っ向からデュランダル砲と雷光を打ち破る。

 

 まずい、あのままでは二人が―

 

「させると思う!?」

 

 その瞬間、更にリアス部長が雷光と大量の魔法攻撃を追加させた消滅の魔力を叩き込んだ。

 

 更にその瞬間停止の邪眼が発動し、ほんの一瞬だけどクラウディーネの突貫は止まる。

 

 それによって何とか回避が間に合ったけど、何だあの突貫攻撃は!

 

「ドライグ! 覚えている範囲でいいから、すぐにでも説明して頂戴! あれは何!?」

 

『分からん! 俺や白いのと三つ巴で戦った時は、あんな突撃攻撃は習得していなかった!』

 

 ドライグですら知らない攻撃? そんなものを隠し持っているとは思えない……なら!

 

 僕と同じタイミングで悟ったのだろう。リアス部長は聖魔剣を構えながら奥歯を噛み締めてクラウディーネを睨み付ける。

 

サーヴァントに()()()()()()()()宝具か、転生してから習得した技術ということね!?」

 

「前者よ! これは私のサーヴァントとしての伝承に由来する宝具、我ら、英雄を継ぎ駆け抜けるもの也(アレクサンドロス・ロマンシア)!」

 

 そう答えながら、僕達グレモリー眷属とバアル眷属を、たった一人で相手をしてのけるクラウディーネ。

 

 流石は、漁夫の利じみたと前置き付きとはいえ、ドライグが歴代の二天龍二人を倒したと認める女か!

 

「効果は単純。私の()()()()()()()()()駆け抜ける突貫攻撃。ランクはちょっと低いけれど、対城宝具は伊達じゃないのよ?」

 

 対城宝具!? 宝具の種別としては「一発で戦局を決定づける」とされる、決戦兵器クラスの宝具じゃないか!

 

 神滅具ですら基本的には対軍宝具どまりとされる中、そんな宝具を持っているとは……っ!

 

『どういうことだ? 貴様はどういうサーヴァントとなっている。人間世界で名を遺したわけではないのだぞ!』

 

「そこは残念だけど、私達はその生き様によって英霊となったのよ。……そして、私は覇道をもって個人として英霊になることで、彼らの更にその先を行く!」

 

 なんていうかノリノリだ。というか、どういうことなんだ?

 

 いや、今はそこはどうでもいい。

 

 とにかく今ので何とか意識が切り替わった。このまま戦闘を再開するべきだろう。

 

 振るわれる攻撃と猛攻は絶大だけど、だからと言っておくする理由になるわけがない。

 

 ……イッセー君が復帰するまでは、僕達がなんとしてもこの場をしのぐ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 振るわれる猛攻をしのぎながら、リュシオン・オクトーバーは双竜健也と真っ向から渡り合う。

 

 ヴィール・アガレスは、眷属の戦闘要員を三人しか用意せずに、あのサイラオーグ・バアルに次ぐ成果を上げてきた。それも、誰もが力を隠した上でだ。

 

 分かっていたが、油断できる相手ではないと痛感する。

 

 今回リュシオンが至り直した禁手は、聖別の超聖域(カテドラル・アルティメイタム)。絶大な聖なるオーラを生成するという、単純故に凶悪な亜種禁手だ。

 

 聖なるオーラは状態で漏れ出る為、悪魔相手の戦闘では圧倒的。とはいえ加減が難しい為、突貫することで味方に対する被害を最小限に抑え込む戦法だ。もちろんだが、任意で叩き付ける時は威力が更に上昇される。

 

 でありながら、真っ向から双竜健也はそれにぶつかり合える。それができるという時点で、強敵であることは疑いようがない。

 

 双竜健也は神滅具候補とされる新種の神器を保有。全身鎧と戦闘端末の二種類を具現化すると聞いているが、どうやら禁手ということではない。

 

「……下手な上位神器の禁手級の力を、二種類具現化する。神滅具は強大な力を二つ持っていることが多いけれど、こういう形で具現化するとはね!」

 

「照れるね。まぁ、僕自身はこの蒼天鎧と漆黒装(ブルー・プロテクト・ブラック・ファング)があってこその戦力だけど……さ!」

 

 ぶつかり合い、攻防を繰り広げながら、リュシオンは相手の神器の特性を理解していく。

 

 青い鎧は基本性能が二天龍の鎧に匹敵し、こと防護加護が絶大だ。おそらく白龍皇の半減であっても、特化した亜種禁手でもなければ効果を発揮しないだろう。

 

 黒い戦闘端末も厄介だ。三つのフィンで構成される端末は、合計12機による多角戦闘を可能とする。それもフィンそのものを利用した手裏剣のような斬撃やドリルのような刺突に、展開の仕方で連続砲撃や拡散砲撃を切り替えられるのは厄介だ。

 

 どちらも厄介で、何より絡め手に対して圧倒的に強いこの特性は、真っ向勝負でのぶつかり合いを強制する。パワータイプとして優れた資質でありながら、テクニックタイプに対して天敵といえる特性を持っている。これが厄介でなくてなんて言うのかという次元と言ってもいい。

 

 とはいえ、単純な力押しならこちらも負けてない。

 

 もとより、生誕の超新星(ビックバン・イマジネイター)は小技には全く向いていない神滅具候補。力押しでの真っ向勝負は望むところと言ってもいい。

 

 慣性強化による阻害を単純な馬力で凌がれているのは難点だが、自分に使用する分には問題ない。ならば、戦いようはある。

 

「ところで、禁手は使わないのかい?」

 

「……おや、使わせられないのかい?」

 

 挑発で手札を見させようとしたが、そういうわけにもいかないか。

 

 ……ヴィール・アガレス・サタンが誇る眷属は、誰もが優秀と言ってもいい。

 

 そしてその中でも武闘派の一角。変異の駒を使って転生したのは伊達ではないということか。

 

 それを冷静に把握しながら、リュシオンは拳を握り締める。

 

 全員が投入できたわけではないが、それでもそれを率いる立場であることに自負がある。

 

 ここで自分が負ければ、一気に崩れると悟っている。

 

 故に―

 

「遠慮はしないし加減もしない。覚悟は決めてもらう……っ!」

 

「安心してくれ心配いらない。覚悟なんて、彼に仕えた時から決めている……っ!」

 

 ―遠慮なく、全身全霊でぶつかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、足音が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それに気づいた者達は、ふと視線を向けて目を見開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう、今ここに、涙を拭い悪を祓う、青と銀が参戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……待たせたわね。遅れた分だけ仕事はするわ」

 

『BURST!』

 

 悪祓銀弾(シルバーレット)、カズヒ・シチャースチエ

 

「ヴィール。悪いが、一発かまさせてもらう」

 

『GANTLET!』

 

 涙換救済(タイタス・クロウ)、九成和地。

 

『Kamen……rider……Kamen……rider……』

 

 二人はそれぞれベルトを着け、プログライズキーを装填し、そして構える。

 

 見据える対象はただ一人。

 

 冥革連合盟主。ヴィール・アガレス・サタン。

 

「「変身!」」

 

『ショットライズ! チャージングリザード! Are you redy? I'm OK』

 

『フォースライズ! ダイナマイティングライオン! A beautiful explosive force like fireworks』

 

 展開される装甲を纏い、二人の仮面ライダーがここに立つ。

 

『Bleak down……』

 

 並び立つ二人の仮面ライダーが、静かに歩きながらヴィールに向かう。

 

 それに対し、ヴィールもまた静かに向き合い構えをとる。

 

「その様子では、春菜は引っ張り上げれたようだな?」

 

「いや、残念だがまだ足りない」

 

 ヴィールにそう返し、仮面ライダーマクシミリアンたる九成和地が真っ直ぐに目を合わせて睨み付ける。

 

九成和地(俺という柱)が、ヴィール・アガレス・サタン(お前という代わり)が無くてもいいだけのものだと証明しなくては、あいつはきっと()()()()()で前に進めないだろう?」

 

「そういうことよ。そして、私としても筋は通すの。……目を醒まさせたのなら、その後の面倒も最低限見る必要があるでしょう?」

 

 そう返し、仮面ライダー道間たるカズヒ・シチャースチエが共に、ヴィールを和地と共に挟み込むように並び立つ。

 

 そして次の瞬間、彼らの周囲を障壁が包み込んだ。

 

 ……ヴィール・アガレス・サタンの圧倒的なポテンシャルは、一言でいうなら「リアルタイムでの見取り稽古」が非常に大きい。

 

 情報を統合する分身により、相手のリズムを主体とする情報を瞬時に取り込み、それにより相手に対する圧倒的アドバンテージを獲得することこそがヴィールの恐ろしさ。更にその応用ともいえる圧倒的な研鑽量によって、一度追い抜かれれば真っ当な手段で追いつくことは困難と言ってもいい、圧倒的な格下殺し。

 

 故に、分身が()()()()()()()()()環境下での戦闘こそ、有効な対策といえる。

 

 それを即座に敢行した時点で、ヴィールはなおのこと評価を改める。

 

「良い覚悟だ。その勝負、受けて立つ」

 

 その言葉と共に、二人はお互いに視線を合わせて頷き合う。

 

 ……すべては、ここでヴィール・アガレス・サタンを殴り倒す。それをもって、成田春菜の最後の枷を砕く為。

 

 故にこそ―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「覚悟はいいか? 死ぬ気で来い」

 

「「是非も無い!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―ここに、大一番が始まった。

 




 サーヴァントになったからこその宝具を保有するクラウディーネに、神器()()神滅具候補まで持っている双竜健也。今後機会があればもうちょっと掘り下げたいところです。







 そしてついに! 二人が登場!






 ここからどんどんクライマックスに突入するので、こうご期待!

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