好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
そんなこんなで、ちょっと毛色が違う題名です!
Other Side
「……我、目覚めるは―」
その声が響いた時、戦闘を続ける神魔の超常は、覇を悟った。
この脅威を前には、二天龍でとれる手札は覇龍ぐらいしかないと、それほどまでにヴィールの力を認めてしまっていたからだ。
当然の判断だろう。覇は封印系神器の奥の手。禁手という究極をもってしても届かない相手を打倒するには、それ以外の手札など
だからこそ―
「王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり!!」
―新たなる可能性に、誰もが刮目する。
「無限の希望と不滅の夢を抱いて王道を往く」
その新たなる祝詞に、誰もが驚愕する。
「我、紅き龍の帝王となりて―」
そう、それこそが最新にして最優の赤龍帝。
「―汝を真紅に光り輝く天道へと導こうっ!!」
兵藤一誠が編み出す、新たなる天龍の姿。
紅の光を纏い、赤龍帝は紅の鎧を身に纏う。
そう、これこそが赤龍帝の新たなる可能性。
魔王ルシファーの縁者の眷属たる、兵藤一誠が至る紅の天龍。
憎悪を脱ぎ捨てし、天龍の新たなる姿。
「……イッセー……?」
乳房を紅に輝かせるリアスは、その姿に思わず見惚れる。
翼から紅の光翼を作り上げ、全身を紅に彩る鎧を身に纏い、兵藤一誠は前を向く。
「……ははっ」
自分のあふれる力に、自分自身で笑ってしまう。
そして、紅という輝きに、愛する主を思い起こして苦笑いまで浮かべてしまう。
『相棒、何があった!? 俺ですら手が付けられないほどに高まった怨念が、何時の間にか吹き飛んでいるぞ!?』
『大丈夫です、ドライグ。今のイッセーに、
慌てるドライグとそれをなだめるシャルロットの声を聴きながら、兵藤一誠は前を向き、そして刮目するヴィールを真正面から見据える。
「……なるほどな。
「ああ。かつての白龍皇や、シャルロット……そして、子供達の声援が俺を此処まで進ませてくれたよ」
ヴィールにそう答え、一誠は視線を外の映像に向ける。
そこにいる、最初に声を上げた少年を見る。
そういえば、つい先日のショーの時に出会った少年だ。泣いていたので激励をしたうえ、そのあと対応をスタッフに怒られたのでよく覚えている。
彼の声がきっかけとなった。それで集まった声援が、力になった。
だからこそ、今自分は此処に立っている。
「……ありがとうな、リレンクス! おかげで何とか立ち上がれたぜ!」
『……やっちゃえぇえええ! おっぱいドラゴンっ!』
その声に腕を掲げて答えたイッセーに、白と金が並び立った。
「ふふ。君は本当に前人未到の連続だよ。俺をどこまでも高ぶらせてくれる」
「
ヴァーリ・ルシファーが。サイラオーグ・バアルが。
鎧を身に纏い、そして並び立つ。
「えっと、二人とも……大丈夫で?」
二人も相当やられていたと思ったので、思わず尋ねる。
それに対して、サイラオーグは肩をまわしながら胸を張った。
「安心しろ。母上に叱られては情けないところは見せられんさ」
「ならば負けられんな。母親はしっかり大切にするといい」
そう答えるヴァーリもまた、しっかりと大地を踏みしめる。
ああ、大丈夫だ。
その安心感と共に、イッセーは拳を握り締めた。
「兵藤一誠。今の奴に届く札はあるんだが、おそらく数手が限界だ。……しのげるか?」
ヴァーリのその言葉に、答えるのはイッセーではなかった。
「ならば俺が手を貸そう。……今なら、凌ぐ程度はできるはずだ」
その言葉は力強く、それに頷くヴァーリも頼もしい。
ああ、可能性はある。
1パーセント程度だろうと、あるのならそれを掴み取ればいいだけの話であり―
「おいおい、俺達を忘れてもらっちゃ困るな」
「同感ね。これから第二ラウンドよ?」
―それが一気に跳ね上がるのなら、なおのことだ。
そんな頼もしい声と共に、二人の戦士が立ち上がる。
「まさか、一発殴り飛ばせは終わりだと思ったか?」
九成和地が、目を血走らせながらヴィールを見据える。
「まだだ、まだだ、まだまだまだまだ……っ。たかがこの程度で、終わるわけがないのよ」
狂気すら感じさせる強い眼差しで、カズヒ・シチャースチエもヴィールを睨み付ける。
「……大丈夫?」
「「問題ない。倒してから倒れる」」
思わず問いかけたら即答された。断じて大丈夫なやつのセリフではなかったが。
まぁ、頑固なのはお互い様だ。決意を決めているのなら止まるまい。
だからこそ―
「……頼むぜ皆。一緒にぶっ飛ばすぞ!」
―その声と共に、誰もが一歩を踏み出した。
和地Side
まったく。こういうところで外さないのは、イッセーのイッセーたる所以って奴か。
俺はちょっと苦笑しながら、ヴィールに向き合った。
「さて、こちらとしてはむしろほっとしたところだ。……この期に及んで
ヴィール・アガレス・サタン。冥革連合の長であり、春っちの主。
俺が、届くことを証明しなくてはいけない男。
俺達は真っ向から向き合い、静かに戦意を高める。
ああ、第一歩はやっぱり無理だった。これはもう仕方がない。
春っちから聞いた奴の化け物っぷりに、俺もカズヒ姉さんも勝つ為の手札をいくつか考え出すのには苦労した。
だからこそ、出すのは二段構え。第一弾を仕込みとすることで、本命である第二弾の為の備えとする。その覚悟を持ってここまで来た。
だからまぁ、ここからが本番だ。
そんな時に誰もかれもが一気に持ち直してくれて助かった。袋叩きは趣味じゃないが、それをするだけの相手だしな。
「確認するわ。私達はアイツ対策があと一つあって、加えて伏札を一つ所持。……そっちは?」
カズヒ姉さんが魔術行使用の宝石を構えながら、皆に対して確認する。
「土壇場で培った手札がある。あと、すまないが一枚借りるぞ」
「まだ慣れてないが、切り札がある。最も一分も持たないから、切るタイミングは見計らうべきだがな」
「俺も、いくつか用意してきたぜ。……シャルロットのおかげだ」
三人揃って切り札があるようで何よりだ。
……おそらく、それら全部を叩き付けての逃げ切り勝ちがベストの選択肢になるだろう。
情報を統合できる分身による、圧倒的な成長速度。それこそがヴィール・アガレス・サタンの力の源泉。
こと技能に限定すれば、一度ヴィールに追い抜かれた者が真っ当な手段で追い抜き返すことはできない。常人を超える鍛錬の時間を確保し、それを狂気的に突き詰めることこそがヴィール・アガレス・サタンの本質なんだから。
だからこそ、鍛錬で超えることは放棄しよう。
俺が覚悟を決めると共に、リアス部長が並び立つ。
「……イッセー、大丈夫?」
「大丈夫です、部長! 此処からです」
そうしっかりとイッセーは答え、その左腕を伸ばす。
「力を貸してください、部長。あいつに勝つには、部長の力が必要です」
『説明は合一化するまでお待ちください。……おそらく、真っ当な戦闘で対応する手段はこれぐらいしかないでしょう』
イッセーとシャルロットがそう告げるのを確認してから、俺は一歩前に出る。
「一つだけ、感謝をさせてくれ。あんたがいなけりゃ、春っちはきっと何か別のものになっていた。……春っちを終わらせないでくれて、ありがとう」
それは、きっと真実だ。
だからこそ俺はそれだけは嘘にしない。成田春菜という少女を、残してくれたことにだけは感謝したい。
そして、言うべきことはもう一つ。
「そして宣言を少し変えよう。……成田春菜は俺が、
ああ、此処でそれを成し遂げなければ、きっと生涯それはできない。
ああ、だから―
Other Side
「いいのか、行かなくて?」
「……どうしたらいいのか、分からないのよ」
「そりゃそうか。和地もヴィールも、お前がここまで歩けた理由なんだしな。どっちかに肩入れするのは躊躇するか」
「ベルナこそ、このまま投降するってことでいいの?」
「……説教されて、人に語って、漸く悟ったよ。アタシはずっと惰性で動いてた。惰性でやっちゃいけない
「……そっか」
「春菜」
「なによ?」
「和地に愚痴ったりとかで意気投合してたあんたは、ぶっちゃけ今のあたしにゃ唯一のダチだ」
「そうね。正直、結構楽しかったわ」
「ま、そんなわけだからダチの頼みは内容次第じゃ聞いてもいいって思ってんだよ」
「……素直に和っちを助けたいって言えば? 自分でやりなさいよ」
「痛いとこついてくんなよ。……言い変えるぜ、助けに行こうぜと誘いたいわけなんだけどよ?」
「だから、私は―」
「逆に考えな。どっちに対しても胸を張れる、
「……………」
「アタシはヴィールの旦那のことは詳しくねえし、和地との付き合いもろくにねぇ。だから、お前が自分で考えなきゃいけねえってわけだ」
「……………」
「アタシはその辺半端者だからな。誰かの動きにただついていってきただけの女が、いきなり自分で決めれるわけねえだろ。……せめてダチに付き合うところから始めさせろや」
「……………」
「………なぁ、胸を張れる自分でいたかったんだろ? だったらどうすりゃいいかを考えようぜ?」
「…………ベルナ」
「ん?」
「……付き合って、欲しいことがあるの」
和地Side
決意を決めた。覚悟も決めた。
だから、遠慮なくぶちかます。
「……いくぜ、ヴィール。第二ラウンドだ」
『ASSAULT SAVE』
装填するのは、サルヴェイティングドッグプログライズキーに、新たなる装置を取り付けれるようにした改良型。
アサルトグリップ。ザイアが試験開発していたプログライズキーの拡張ユニット。安全装置などのリソースを攻撃性特化に改竄する装置と考えればいい。
星辰奏者であるのならある程度は負荷にも耐えられるだろうが、それでも安全性に問題があることから、早期の投入をリーネスが控えていた、新たなる札の一つ。
いきなりこれを使わなかったのは、仕込みを入れるというその為だった。この仕込みを最大限に生かす為にも、こいつの使用は第二ラウンドに取っておくつもりだった。
だからこそ、俺はこれをもってヴィール・アガレス・サタンを打倒する。
『Kamen……rider……Kamen……rider……』
まっすぐに、迎え撃つ構えのヴィールを見据え、俺は引き金に指をかける。
「……変身!」
『ショットライズ!』
展開されるショットモデルが、犬の幻影を浮かべて俺に飛び掛かる。
そして展開される装甲は、これまでより色濃くなった強化装甲。
『サルヴェイティングアサルトドッグ!』
かかる負担を乗り越え、俺は呼吸を整える。
『No chance of prevents surbibal』
「俺の救済は止められない。春っちは俺がもらい受ける」
「ならば示して見せるがいい。お前が
その言葉をきっかけに、俺は突貫を開始した。
Q毛色の違う部分って?
A英文の意訳
そんなこんなで新フォーム! アサルトグリップを使用したサルヴェイティングアサルトドッグ! 他にフォームで使用するかはまだ考えてません!
もう片方のフォームは変身条件が整ってないのでまだ未使用! ヒーローズ編で使う予定で、二種類を使い分ける方向性になると思います!
さぁ、此処から真のクライマックスが乱れ撃ちだぜぇえええええ!
VSヴィールのMVPは誰だ!?
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イッセー
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和地
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カズヒ
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サイラオーグ
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ヴァーリ
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リアス
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春菜
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ベルナ
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シャルロット