好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 連続予約投稿もそろそろ打ち止め! 書き溜めがどんどん減ってきてちょっとヒャッハーなグレン×グレンです!

 感想と高評価は常に募集してるからね!? 燃える展開に投げ銭感覚でプリーズ!


冥革動乱編 第六十六話 誰もがクライマックス!

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 重装甲重武装ゆえに、若干だがサルヴェイティングアサルトドッグはサルヴェイティングドッグより遅い。

 

 だが、それを補う武装を満載しているからこそのアサルトグリップ。この程度は何の問題にもならない。

 

 当然だが急加速用のスラスターが組み込まれていて、瞬間的ならスピードも出せる。

 

 俺はそれによる突撃で真っ先に突貫し、更に全身の武装を発射する。

 

 背部と肩部のミサイルをトップアタックで発射しつつ、両腕部から星辰体粒子を短機関銃として斉射して突貫。ヴィールの動きをけん制するだけでなく、発生する噴煙で周囲の視界を阻害する。

 

 対ヴィールにおいて、視界阻害による分身の見取り稽古阻害は必須条件。

 

 そして懐に飛び込むと共に、躊躇なく胸部のオービタルバインダーから拡散星辰粒子砲を発射し、魔剣を創造して切りかかる。

 

 というか、ヴィールも全部あっさりと凌ぐな。

 

「攻撃性能特化型か。更に全兵装を使って分身の視界を阻害するのは見事だ……が」

 

 四方八方からヴィールは分身を展開して包囲する。

 

「分身は直接戦闘でも十分脅威だと知るがいい」

 

 ああ、だろうな。俺もその辺はネックだった。

 

 だが―

 

『そうはいかないわね』

 

 ―その瞬間、聖剣の龍騎士が分身達をけん制する。

 

 そして聖剣を両手の籠手から延ばして突貫するのは、新たなる鎧を身に纏ったイッセーだ。

 

 相変わらずの三人羽織りだが、性能が大きく向上したことで龍騎士の性能も上がっている。

 

 そして更に、此処で動く頼れる人がいるからな。

 

「……詠唱完了。固有結界―――極大魔術行使機構・道間日美子(マキシマム・マギステル・ジェネレーター)!」

 

 浸食される外界に、浸食する毒々しい心象風景。

 

 ……これがカズヒ姉さんの固有結界。魔術回路保有者の極限ともいえる大秘術。

 

 心象風景がこれって、カズヒ姉さんは何を背負っているんだよ……っ

 

 だが今はそこを気にしている余裕がない。

 

 俺とイッセーが二人がかりで本体を仕掛けている間に、更にカズヒ姉さんが固有結界を使う理由は、意外と単純だ。

 

「相手の攻撃タイミングを読んで対処するなら、当然()()()()()()()()()()()()()()が最適解よね!」

 

 その瞬間、固有結界全体に灼熱・極寒・雷撃といった攻撃現象が全面展開される。

 

 同時に俺たち味方にだけは識別するように無効化されるが、これにより空間全てが攻撃となったことで、ヴィールは嫌でも手傷を負い続けることになる。

 

「なるほど、だが甘いぞ!」

 

 そんな常時負傷を続けながらも、ヴィールは遠慮も躊躇もない。

 

 攻撃は一切緩まないし、対処できる攻撃にはきちんと対処する。

 

 更に分身が消えるごとに情報が更新され、ポテンシャルが数段上に跳ね上がる。

 

 そして一気に分身が押し切ろうとして―

 

『『『『『『『『『そうはいかない!』』』』』』』』』』

 

 ―その瞬間、龍騎士団の動きが急激に変わった。

 

 すべての動きが変わり、ヴィールの分身達が対応に戸惑い始めている。

 

 しかもすべての龍騎士達は、動きがそれぞれ切り替わっていくという訳の分からない展開になっている。

 

 これは、一体!?

 

「……まさか」

 

 イッセーが、その時ぽつりと呟いた。

 

 心当たりが?

 

 そう思った時、鎧から、小さな雫が零れる。

 

「手伝って……くれるのか?」

 

『何を言う』

 

『君が言ったことだろう?』

 

『未来を見よう』

 

『皆で!』

 

 ……あぁ、なるほど。

 

 本当にヒーローだよ、お前はさ。

 

 瞬間的に切り替わる、歴代赤龍帝の遺志で制御される龍騎士達。

 

 文字通り動かす者が変わるがゆえに、リズムを読むヴィールの分身達ですら読み切れない。

 

 それでも拮抗常態には持ち込まれているが、裏を返せば拮抗常態が限界だということ。

 

 そして―

 

「礼を言うぜ歴代方!」

 

 ―おかげで懸念はゼロになった。

 

 俺は踏み込み、そして殴り掛かる。

 

 連続の攻撃をヴィールは完璧に回避し、そしてカウンターを合わせようとする。

 

 既にリズムは読まれている。だからこそ、ここまでは当然だ。

 

 そしてそれゆえに―

 

「……らぁっ!」

 

「ぬぅ……っ!」

 

 ―まずは一発、入れたぞ。

 

 驚愕が分かる。狼狽は感じない。

 

 戦場において、初見殺しは有効だ。何故なら想定外に完ぺきな対処ができる奴など()()()()()から。

 

 それを分かっているからこそ、驚愕の事態が起こることは本来いくらでもありえる。だからの対応の早さだが、それでも想定外には違いない。

 

 だからこそ、此処で一気に傾いていた流れが食い止められる。

 

 ごく僅かだが、確かに流れは俺達の方に有利になってきた。

 

「リズムが変わり……いや戻った!? ……まさか!」

 

「その通り! お前がどれだけリズムを読もうと、リズムが()()()()()()()のならやりようはある!

 

 もちろん、そんなことはまず不可能だろう。

 

 事前に練習を何度も積んでいたのならともかく、即興でできることではない。

 

 だけど、俺には可能性が一つだけあった。

 

「ザイアの脳内AIチップは、ある程度の動作支援プログラムなども仕込まれている。カズヒ姉さんに固有結界全開で仕込んでもらって、オート動作プログラムをいくつか仕込ませてもらったぜ!」

 

体の駆動権を()()()()()()()にすることで、こちらにどのリズムか判断するロスを組み込んだか!」

 

 すぐに悟ろうがどうしようもない。

 

 切り替えられるリズムのパターンは()()()()あるから、俺自身の切り替えや動作を含めれば、先ほどまでのような完璧なカウンターは入れられまい。

 

 まして、一度無理をしてまで覚えさせたリズムだ。戸惑いも少しはあるだろう!

 

 狂気の沙汰は承知の上だ。それでも成したいことがあり、その為に必要ならやってやるさ。

 

「まだまだ行くぜぇえええええ!」

 

「そうでなくては、春菜は渡せんしなぁ!」

 

 攻防の密度が高まる中、更に入ってくる戦力が突入する。

 

「借りるぞ、カズヒ・シチャースチエ!」

 

 突貫するサイラオーグ氏に、ヴィールは魔力攻撃で応戦する。

 

 それを強引に受け止めながら、サイラオーグ氏は何かを起動させた。

 

『BURST!』

 

 あれは、ダイナマイティングライオンプログライズキー!?

 

 俺が面食らいながら戦っていると、ヴィールやイッセーも面食らった?

 

「「鎧が違う!?」」

 

「母上に叱咤されたばかりなのでな。少しは一手を用意する!」

 

 赤龍帝の鎧に比べると軽装なそれは、腰部にプログライズキーをはめ込むスロットが成立していた。

 

 そしてサイラオーグ氏は、それを勢いよく装填する。

 

「実装!」

 

『レザーライズ!』

 

 鎧がライダモデルを参考に追加装甲を展開し、全身の装甲がない部分に装着される。

 

 そして顔面を仮面が多い、幻想的な本体と科学的な追加装甲による、どこかミスマッチな全身鎧が完成した。

 

『ダイナマイティングライオン! A beautiful explosive force like fireworks』

 

「行くぞ、これが俺達の新たなる力―」

 

『名を鋼獣纏う獅子王の皮鎧(レグルス・メイル・レザーレイダー)。ダイナマイティングレザーレイダーで、貴様を打倒する!』

 

 サイラオーグ氏と獅子の声が響き、爆裂を利用した強引なロケットモーターと爆発力で、カウンターを強引に突破する。

 

 ……想定上の展開だ。これなら、博打を超えた勝算が得られる。

 

 そしてイッセーも、まだまだ動く。

 

()() 時々パスするんで動かしてください!」

 

『ええ、分かっているわ!』

 

 阿吽の呼吸でイッセーも動きの主導権を時折リアス部長にパスすることで、ヴィールのリズム把握にずれを作り出す。

 

「……いいぞ! それぐらいはしてもらわないと……困るというものだ!」

 

 そして同時にヴィールの出力が更に上昇する。

 

 なるほどな。ここからが、本番か!

 

 だがヴィール、気づいているか?

 

 この状況下で、イッセーは基本一心同体で戦うシャルロットではなく、リアス部長()()に肉体操作のスイッチを頼んだ

 

 断言してやる。この馬鹿、更にもう一手仕込んでるぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 おいおいおいおい! なんか凄いことになってんなぁ!

 

「……禁手の改変を起こしたサイラオーグ・バアル。そしてアサルトグリップを使用した涙換救済(タイタス・クロウ)。挙句の果てに、怨念と手を取り合って禁手の更に上へと至った赤龍帝だと?」

 

「おいおいどうすんだ! 流石にこれは想定外だろ!? 俺ら撤退させられるんじゃねえか!?」

 

 人間なら頬が引くついてそうな状態のハヤテに、サツの野郎が懸念を叫ぶ。

 

 だろうな。ここにきて思わぬ展開の連続だ。

 

 なら、俺らも頑張らねえとなぁ!

 

「気合入れるぜサーゼクス! ディハウザーも付き合え!」

 

「そのようだね。義弟(おとうと)だけのいい恰好はさせられないか」

 

「レーティングゲームの聖地、守って見せましょう」

 

 俺達はこの流れに乗じて一気に攻めるが、だがリクの野郎が素早くカバーに入る。

 

「二人とも冷静に。あの調子ならまだヴィールの方が有利だ」

 

「……それもそうだな。まだヴィールは真魔(ディアボロス)の駒を解放させていない。ならば―」

 

 ハヤテが冷静になりかけた、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『紫の空を駆け、今ここに冥界を守りし鋼が降臨する―』

 

 あ。

 

 そんな鳴り響く声に、俺は思わず感極まったぜ。

 

『鋼の悪魔は此処に在る。絶望するがいい怨敵よ、汝の時は我らが制する―』

 

「な、なんだぁ!?」

 

 サツの野郎が面食らう中、ついにそいつは現れた。

 

 やっと来たのか千両役者。……いや、よくこのタイミングに間に合わせた!

 

「聞いて驚け見て嘆け。これがTF(トライフォース)ユニットの第二弾! スポンサー泣かせの新兵器! ……泣くと言っても感涙のぉ!」

 

 俺はついつい勝ち誇って、大声を張り上げちまったよ。

 

 開発にかかわった身として、こんないいタイミングでお披露目ってのも最高だ。

 

 さぁ、やっちまいなぁ―

 

『刮目せよ! 大公機甲アガレッサー、君! 臨! なりっ!!』

 

 ―シーグヴァイラ・アガレス!

 




 遍く全力の総力戦で、D×Dクラスの猛威に対抗する総力戦となっております。

 サルヴェイティングアサルトドッグは、アサルトグリップを使用しているので生命維持装置などのリソースを攻撃性能に全振りした仕様。ただしリーネスも忘れてますが、星辰奏者は死に難さが常人の比ではないので、実はあんまりリスクは無かったり。

 そんな八割死に設定な内蔵武装を全力射撃して土煙や爆炎で視界をふさぎつつ、さらに歴代赤龍帝が図らずも効果を実証したことから、さらなる無茶を敢行しました。

 すなわち、リズムのスイッチ。遠隔動作に肉体をゆだねるという狂気的な手法ですが、この切り替えがあるだけでヴィールに対する対抗力が大幅に上昇します。歴代赤龍帝はランダムに動かす竜騎士を切り替えることで、ヴィールのリズム読みをかく乱しているのです。

 和地とカズヒは第一段階で失敗しても、それでリズムを覚えさせれば切り替えで撹乱させれると踏んでいました。失敗に備えた二段構えです。

 さらにサイラオーグもパワーアップ。この章を書いている最中にひらめいた、プログライズキーを使用する亜種禁手です。

 これで前例ができたので、今後別の形で出すかどうかも考え中。後、サイラオーグには派生フォームを作る予定です。










 そしてリーネスが待っていた彼女の正体はシーグヴァイラ・アガレス!

 ロボット出すなら彼女は必須! しかもアグレアスはアガレス領だからね!

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