好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 最近執筆ペースが速くなったグレン×グレンでっす!

 ……本日、カズヒ達の過去については書き切りました。これより毎日連投を開始して、さっさとえぐい部分を書き切ることにしようと思っております。

 ただこれも含めて180kbを超えるので、多分土日を超える可能性もあるかもしれません。週末をもやもやした気持ちで過ごさせてしまうのかと思うと、ちょっと気おくれしており謝罪させていただきます。ゴメンなさい。




 ギャー予約投稿ミスったぁ!!?!!!?!!?


銀弾落涙編 第七話 宿命の時は近い

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、オーフィス及び黒歌とルフェイは、一時的に兵藤邸に住むことになった。

 

 真剣に勘弁してほしい。俺達中間テストが迫ってるし、イッセー達に至っては中級昇格試験だってある。しかもそれが終わったら、カズヒ姉さん関連でマジ話があるってわけだ。

 

 ……となると、だ。必然的に相手をするべきは、中級昇格試験はもちろん中間テストの問題もない奴が出張るべきだ。

 

 つまりは俺だ。

 

 そんなわけで、できる限り俺がひきつける方向になる。メイド達には任せてはいけないだろう。だって皆禍の団から抜けたわけだから、オーフィスが意に介していないとはいえ精神衛生上よくないわけだ。

 

 まぁそんなわけでだ。必然的にサポートに回るべきは―

 

「……さぁ! こんなのもどうかしら!」

 

「んまんま」

 

 ―全力でオーフィスに餌付けを敢行するリヴァ先生だった。

 

 何やってんのこの人。まじで何やってんの!?

 

 テロリストのトップ及び、大絶賛テロを仕掛けられている勢力トップの娘がすることじゃない。

 

 とうか、こんなところで主神の娘としての権限を集めて菓子類買ってくるなよ。メイド達の気晴らしにも買ってきたのは良いことだけど。

 

「……とりあえず、気遣いができるリヴァ先生は凄いなぁということにしておくか」

 

「ふふん。できる女を恋人の一人にできて、カズくんはもっとふんぞり返っていいのよ?」

 

 はいはい調子に乗らない。

 

 ま、綺麗と可愛いが同居しているからなんとなく頭を撫でてみる。

 

 ……満面の笑みでほんのり頬を赤らめないでくれ。俺のメンタルがときめく。

 

 というか、テロリストの親玉がいるところでするようなことでもないな。ちょっと気を引き締め治すか。

 

 といってもだ。もぐもぐと回転焼きを食べるオーフィスを見ていると、なんというかこっちが警戒するのも馬鹿らしくなる。

 

 ここだけ見ていると、やっぱりただの純粋な子供にすら見えるな。テロリストの親玉には思えない。

 

「……で、どうするんだよリヴァ先生?」

 

「ふふん、まっかせなさい! リヴァ先生はやる時はやるのよ?」

 

「それはもちろん知ってるけど……どうするんだ?」

 

 アザゼル先生とタイプが近いから、やるべき時はしっかりやってくれる人なのは良く知ってる。俺も何度も助けられてるしな。

 

 だけど、さすがに龍神を相手にどうしようと―

 

「じゃぁオーフィス? ぶっちゃけるけど、グレートレッドを狙うのってやめられないかしら?」

 

 ―ブッコんだ!?

 

 ……いや、これはあれだ!

 

 ここ数日の餌付けと観察で、いきなり攻撃をされるほどではないと悟ったんだろう。そういうことであってほしい!

 

「……でも、グレートレッドがいると、次元の狭間で静寂を得れない」

 

「そうねぇ。でも正直、今の私達はそれを了承できないのよ。とりあえず理由を説明するから、まずは聞いて頂戴ね?」

 

 お、おお……。

 

 これはあれだ。外国語講座におけるリヴァ先生の雰囲気だ。まさに先生!

 

 いや、幼稚園児レベルの時と同レベルのやり方で通用するオーフィスはどうなんだ。そりゃ外見はもはや幼女レベルだけど、それにしたって千年は生きてるはずだろうに。

 

「まずはっきり言うと、今の三大勢力や神話勢力は和平を結びまくりの真っ最中。そうなると自然と交流も増えるけれど、移動にはどうしても次元の狭間を利用する部分があるの。なので、次元の狭間を完全に独占されるというのは了承しきれないわ」

 

「次元の狭間、必要?」

 

「必要ね。最も、オーフィスが禍の団に協力をしないでくれるっていうなら妥協は可能だと思うわ。例えば、一日数回毎日同じ時間帯にのみ使用可能にして、定期便という形にする……といった感じね。人間界で言う列車や旅客機みたいな形にするの」

 

 とまぁ、噛んで含めるように代案まで出している。

 

 この辺、やはり年季と経験が違うか。更に外国語講座の講師をやっていたことも大きな影響を与えている。

 

 できる女だリヴァ先生。そんな彼女の惚れられているのは誇らしく思うべきか。

 

 うん。恥じない男でいるよう精進しなければな。

 

「……で、よしんばこれは上手く行ったとしてもう一つ。次元の狭間に何かしらの影響が出ると、他の世界にも影響が出かねないところが危険なのよ」

 

「我が次元の狭間にいる、危険?」

 

「その手の研究者はそう推測しているわ。今の世界の安定は、次元の狭間にいるのがグレートレッド()()()というのが共通見解だから、オーフィスに切り替わるというのがその時点で危険じゃないかって思われているの。特に今のオーフィスだと尚更って言うのが、多くの専門家の意見ね」

 

「……困った。我、静寂を得たい」

 

 うーんと頭を捻ってくれるオーフィスだけど、さてどうしたものか。

 

「そうねぇ。だからまぁ、その辺りの代案をお互いに考えましょう? あ、その前にポッキー食べる?」

 

「食べる」

 

 ……完全にノリがマンツーマンの家庭教師と教え子だ。

 

 俺はそんな雰囲気に何とも言えないものを感じていると、ふと気が付いた。

 

「……あ、一つ思いついたものがあるんだけど」

 

「ん、なに?」

 

 オーフィスが小首を傾げるので、俺はまぁ、思い付きを素直に語ることにする。

 

「レーティングゲームのフィールドとか、異空間を作る技術は三大勢力とかが持ってるだろ? アレでそれっぽい空間を作って()()()にするっていうのは、条件次第じゃサーゼクス様達も了承しそうな気がする」

 

 その提案に、リヴァ先生は考え込む表情だ。

 

 うん。思い付きだからアウトってことはあるだろう。その辺はどうなんだろう。

 

「確かにそれならお父様も了承しそうだし、オーフィスの場合蛇とか色々なものを用意できるから、定期的な支払とかでOKも出そうね」

 

 あれ? 意外と好感触?

 

 そう思ったけど、リヴァ先生はやっぱり苦い表情だ。

 

「でもそんなんでいいなら、それこそ英雄派の霧使いで十分でしょうしねぇ。ほら、疑似京都なんて作れるならそれなりの結界作れるでしょうし」

 

 あ、そうか。

 

 英雄派のゲオルグとかいう、絶霧(ディメンション・ロスト)使いがいたのを忘れてた。霧を使って結界装置とか結界空間を作れるアイツなら、そりゃ当然用意できるはずだ。

 

 でもオーフィスがそれをしないということは、これは無理ということかぁ。

 

 俺とリヴァ先生が同時にため息をつこうとしたときだった。

 

「……ゲオルグに頼めば、静寂の空間、作れる?」

 

 唐突に、オーフィスがちょっと興味ありそうな表情で言ってくる。

 

 な、なんだなんだ?

 

 俺とリヴァ先生は顔を見合わせるけど、まぁ……言ってもいいのか?

 

「そうね。それなりの対価を払えば作ってくれるかもしれないわね」

 

「あとはまぁ、レーティングゲームの技術を応用してもできそうだけどな。できればテロリストよりは真っ当な方に対価を払ってほしいけどな」

 

 俺たちにそういわれて、オーフィスは少し考え込んで―

 

「……対価、(これ)で足りる?」

 

 ―蛇をいくつか作り出してきたんですけど、この龍神。

 

「……とりあえず、後でお父様に相談するわ。それならこっちでどうにかできるだろうし、(それ)は仲介料ってことで。あ、カズ君もアザゼル先生に仲介できるから、仲介料であと数匹頂戴?」

 

 リヴァ先生何言っているの!?

 

 あと対価で払ったものを仲介料止まりにするなよ! ぼったくりだろそれ!?

 

「わかった。じゃ、これで」

 

 更に増やすなオーフィスぅうううう!

 

「いやいやいやいや! ちょっとストップ!」

 

 俺は思わず全力でツッコミ入れたよ。

 

 あれぇええええ!? 案外マジであっさり解決しそうだぞぉおおおお!?

 

 オイオイオイオイ。こんなんで解決してマジでいいのか?

 

 色々苦労している重鎮達、ある意味で憤死するんじゃないかこれぇ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、素直に吐きなさい。私だけ蚊帳の外ってのは無しにしてよね?」

 

「分かったわよぉ、鶴羽。……実はアザゼル先生が、オーフィスを無断で内密にイッセーに接触させたのぉ」

 

「ゴメン想定外!? またアザゼル先生が変な物作ったのかと思ってた。イッセーのおっぱい好きをお尻とかうなじに向ける機器とかだと」

 

「そのインスピレーションを与えかねない想像は聞かなかったことにしておくわぁ。……でも、オーフィスはイッセーに興味を持っているみたいなの」

 

「マジかぁ。っていうかこれ、ばれたらマジでやばいことになるわね。ソーナ会長には悪いけど、黙っておいた方がいい感じかも。あと、大丈夫なの? 神経すり減ってない?」

 

「そうねぇ。ただ、オーフィスは意外と聞き分けがいいというか、仲介役のヴァーリチームの方が困っちゃう感じだぁ」

 

「……何だか意外だわ。虚無を司る龍神にして、禍の団の盟主でもある存在が平和的に対応してくれるなんて」

 

「むしろ、純粋な子供って印象ねぇ。イリナはトランプしてたわぁ」

 

「それはそれでどうなのよ。和地やカズヒが別の意味で頭抱えそうじゃない。……で、このままってわけにはいかないと思うんだけど?」

 

「一応、時期を見てからミカエル様や魔王様方にも話すそうよぉ? 中級昇格試験までに、それとなく話を通すつもりらしいわぁ」

 

「ま、妹や直属まで巻き込んでるんだから伝えるべきね。っていうか、マジでカズヒや和地が心配なんだけど……大丈夫なの?」

 

「気になるならぁ、一緒に来てみる?」

 

「一緒に? ってどこによ」

 

「昇格試験がもうすぐだからぁ、ついでにオーフィスを冥界に連れて行くのよぉ。それに、参加してみない?」

 

「……万が一の戦力を増やすつもり? でもそれなら、兵藤邸(ここ)に何人も候補とかいるでしょうに」

 

「……春菜達はぁ、やっぱり立ち位置的にちょっと心労が……ねぇ」

 

「……今度お見舞い的なあれしとくわ。それと、そういうことならついていくわ」

 

「ありがとう、鶴羽ぁ」

 

「当然でしょ、リーネス。カズヒもあなたも私の大事な親友なんだからさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ曹操。アレの調子はどうかな?」

 

「ミザリか、安全確認や慣らし運転は終わったよ。今度動く時にでも、使ってみようかと思ってるんだ」

 

「ふふ、用心されてるようで何よりだね。できれば使う時は、僕も連れて行ってくれると嬉しいかな?」

 

「ふむ。そういうことなら、ここ数日はこっちにいてくれないかな?」

 

「というと?」

 

「動くことは決まってるし準備も万端なんだけど、タイミングがどうしても予定を設定できなくてね。当たりはつけているけど、いつ動けるかは連絡している余裕が無さそうなんだよ」

 

「あ~。なんか死神臭いと思っていたけど、そういうことかい?」

 

「ああ、これで俺達英雄派のある意味で最大の目標が可能かどうかを試すことができるよ。ただヴァーリが色々と連れ回しているみたいだし、下手をすると赤龍帝のところにいるかもしれないんだ。だから裏取りができた瞬間に突貫って感じだね」

 

「それはいいねぇ。なら、当分はこっちにとどまりっぱなしってことでいいかな」

 

「お、思った以上に乗り気だね、ミザリは」

 

「グレモリー眷属は最近かなり目立っているしね。それに注目株ではあるけど、直接顔を合わせたのはないも同じだからさ」

 

「オーケー。なら、部屋を用意させるからちょっと待っておいてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……アルケード、裏は取れているかい?」

 

「……ああ。ある程度は記録できたが懸念がある」

 

「なにかな?」

 

「どうも同じように動いている奴がいたようだ。こちらが気づかれないようにしたので詳細は分からないが、あれはおそらく―」

 

「―へぇ? これは、こっちも別の形で動いた方がよさそうだねっと」

 




 そんなわけで、どんどん不穏っぷりが増して言っております!

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