好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 グレン×グレンです。

 ここからが前半の戦闘パートとなります。


銀弾落涙編 第十二話 猛威蹂躙(その1)

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黄金に包まれた青い戦士が、準備を整えて槍を借る服振るって調子を確かめる。

 

 俺がそれに合わせて素早くショットライザーを構えたその時、サウザイアーは聖なるオーラを叩き付けられた。

 

 ……開幕速攻だな。これは機先を制したか?

 

 ちらりと確認すると、俺の近くにいたゼノヴィアがエクス・デュランダルを構えてぶっ放していた。

 

「……どんな禁手や仮面ライダーだろうと、戦う前に叩き潰せば問題あるまい」

 

 ドヤ顔で言い切ったし。いや、確かに正論だけど。

 

 だがアザゼル先生は渋い顔だし、ヴァーリも警戒を全く解いていない。

 

 そもそも、曹操の気配も消えてないしな。

 

「…黄昏の聖槍が持つ本来の禁手は真冥白夜の聖槍(トゥルー・ロンギヌス・ゲッターデメルング)だが、あれは間違いなく亜種だ。ヴァーリ、知ってるか?」

 

「その通りだ。奴が至った聖槍の()()()()極夜なる(ポーラーナイト)天輪聖王(・ロンギヌス・)の輝廻槍(チャクラヴァルテイン)。能力は七宝という下手な神器の禁手級の能力をそれぞれ別個に持つ七つの球体の具現化だ」

 

 読みが長いは字は独特だわ地味に捻ってるはと中二病か。しかも強力な聖なる槍に七つの能力とか、エクス・デュランダルみたいな進化遂げやがって。

 

 リーネスも持ち直したのか、スラッシュライザーを装着しつつ歯噛みしている。

 

「転輪聖王にちなんでるようだけれどぉ。転生の転じゃなくて天なのね。……帝釈天と顔見知りみたいだけど、そこからかしらぁ?」

 

 既に考察までしてくれるようだし、俺は戦闘に集中した方がいいか。

 

 間違いなく、今ので倒れてはいないだろうしな。

 

「……気をつけろ。以前手合わせした時は、奴は()()()()()()()で俺に覇龍を使わせたほどだ。ましてサウザイアーなどという手札は使っていなかった」

 

 ヴァーリがそこまで警戒するほどとはな。

 

 つまりまぁ。最低でもミザリクラスの化け物と考えた方がよさそうか。

 

 そして曹操の奴は、ぴんぴんした様子で歩み出てきやがった。

 

「ふふ。既に一度先制攻撃を食らっているしね。読めているなら警戒はするさ」

 

「……そんなに私は分かり易いのか?」

 

 ゼノヴィアは不満顔だけど、お前基本的に猪突猛進だしなぁ。

 

 頭はいいけどベクトルが脳筋というか、出力をシンプルに叩き付けるタイプだからな。凌ぎ方を考えるのは比較的楽だろう。しのげるだけのものにするのは大変だが。

 

 だがゼノヴィアのエクス・デュランダルと曹操の禁手は方向性が似ている。ならゼノヴィアは真剣に頼りになるな。俺もすぐに変身を―

 

「……輪宝(チャッカラタナ)

 

 ―と思った瞬間、そんな声が響き、俺は咄嗟に障壁を展開する。

 

 本能的な危機感と、これまでの鍛錬が培ったとりあえず防御を固める思考回路によるものだ。

 

 そしてその反応は正しかった。

 

「な……がはっ!?」

 

「……あ……っ」

 

 ゼノヴィアとリーネスが、手に持っていたエクスデュランダルとスラッシュライザーが壊れた状態で崩れ落ちる。それどころか、出血も莫大な負傷を負っていた。

 

 ……俺もきついな。ショットライザーは庇い切れずに破壊されている。更にガードが間に合ったから致命じゃないが、かなりえぐれて動くのに支障がある……っ!

 

「ちなみに輪宝は武器破壊能力で、ついでに刃を出して攻撃してみた。卓越した使い手ならしのぐことはできるけど、ついでの攻撃すら捌けないものには不可能だね」

 

 余裕綽々で能力語りやがって。しかも実力が必須だというのがムカつくにもほどがある。

 

 つまり格下では勝てないってことだろう。実力がなければ超えることができず、装備で補うことができないんだからな。

 

「アーシア、急いで三人を治療して!」

 

「いや、リーネスとゼノヴィアを優先しろ! 俺は自前で応急処置ができる!」

 

 星辰奏者は死ににくいし治りやすいからな。治癒魔術を魔力のごり押しで強引に押し切れば、回復はできる。今は深手を負った二人を優先的に回復しないと。

 

 だが、当分俺は動けない。ましてリーネスとゼノヴィアは回復しても戦闘が継続できる消耗じゃない。

 

 基本技術肌のリーネスはともかく、ゼノヴィアを一手で倒すとかやばすぎる。しかも仮面ライダーの性能を生かしようがない方法でだと?

 

 野郎……っ!

 

「てめぇええええええ!」

 

「許さないよ……っ!」

 

 イッセーと木場が突貫して攻撃を振るうが、曹操はさらりと回避する。

 

 攻撃を聖槍や七宝で捌くこともしない。文字通り見てから回避を間に合わせており、それだけでサウザイアーの性能が高いことの証明だ。

 

 そこに左右から挟み込むように迫るのは、既にレイダーに実装したアニルとルーシアの二人。

 

「先輩方! 牽制します、アニル君と一緒に三方向から仕掛けてください!」

 

 ルーシアが両手に重火器を展開してけん制射撃を行うが、曹操はすべてを見切って回避する。

 

 銃弾を見切って回避するな。しかもあれ、どこによけるか考える余裕がある動きだろう。

 

 回復まだだな。内蔵も割とえぐられている。チャージングリザードに慣れてなかったら、意識が薄れていたぐらいだ。

 

 俺が回復度合いを確認している間に、イッセー、木場、アニルの三人が三方向から迫る。

 

『ラッシングボライド』

 

「聖魔剣よ!」

 

 アニルがラッシングボライドを展開し、更に木場が聖魔剣を広範囲に展開して動きを封じながらの連携攻撃。

 

 その高速の猛攻を、曹操は流れるように回避する。

 

『シューティングボライド』

 

 そこに縫い留めるようにルーシアが必殺技を放つが、曹操は槍の切っ先で性格に突き穿って相殺。

 

 更に手首に蹴りを入れるようにして、アニルの突貫攻撃を逸らして木場の聖魔剣をいなす。

 

 さっきから超絶技巧が多すぎる! あの野郎、腕試しも兼ねてわざと使いにくい技巧を試してやがるな?

 

 だがその所為で、イッセーの拳の軌道が既に通っている。更にあいつも三叉成駒で戦車に昇格済みだ。

 

『BoostBoostBoostBoost!』

 

「喰らいやがれ!」

 

 撃鉄も起こされ、イッセーが渾身の拳を叩き込む。

 

 これなら、ガードや受け流しが間に合っても多少は―

 

「甘いね!」

 

 その瞬間、曹操もまた拳を握り締めて真正面から打撃をぶつけ合う。

 

 轟音が鳴り響き衝撃波がアニルと木場を吹っ飛ばし、そして曹操とイッセーの拳がお互いに弾き飛ばされる。

 

 冗談だろ。あの状態のイッセーの拳と互角とか、サイラオーグ・バアルか!?

 

 いくら仮面ライダーの性能が高いといっても、いくらなんでも高すぎる。プログライズキーとゼツメライズキーの相乗効果とでもいうのか。

 

「瞬間的な出力向上はサウザイアーも可能でね。真っ向勝負でもやりようはあるんだよ」

 

 そう涼し気に言いながら、曹操はイッセーを蹴り飛ばす。

 

 三叉成駒の戦車という、機動力を犠牲に攻防を高めた鎧に皹まで入っている。

 

 なんて戦闘能力だ。仮面ライダーとしても、ヴァナルガンドに次ぐ性能だろう!

 

 だが、それだけで済むほど状況は甘くないんだよ。数の差を忘れているぞ曹操。

 

「一気に行くわよ!」

 

「分かってるわ! 鶴羽ちゃん、準備はいい?」

 

 既に部長と朱乃さんが雷光を放つ準備は万端。

 

 相乗効果で出力を向上させる狙いだろう。あれなら威力は倍率ドンだ。

 

 そして、鶴羽も聖十字架の槍を構えて戦闘態勢は万全だ。

 

「覚悟しなさい、曹操―」

 

「甘いよ、女宝(イッティラタナ)

 

 リアス部長が仕掛けようとしたその瞬間、七宝の一つが瞬時に飛んで光る。

 

 ダメージは見当たらない。だが、さっきまで高まっていた力が霧散して消滅する。

 

 聖十字架まで消え去っている……だと!?

 

 鶴羽たちは慌てて力を出し直そうとするが、全く力が具現化しない。

 

「ちょ、は……はぁああっ!?」

 

 目を見開いて狼狽する鶴羽を、曹操は愉快そうに見て肩を震わせた。

 

女宝は女性の異能を一定時間完全に封じる。これも相当の強者でなければ抗えない」

 

 ちょ、ふざけるな!

 

 オカ研のメンバーは女性の方が多いんだぞ。しかもこの状況下、アーシアが封じられたら完全に積む。

 

「ふふ。フランシスコ・ザビエルはともかくピエール・コーションは間違いなく輪宝をしのぐ強者。だけど、南空鶴羽()はそこまでじゃない」

 

 曹操に断言され、鶴羽は涙すら浮かべながら歯を食いしばる。

 

 ……力ある英霊の力を具現化することができても、具現化する本人の力が封じれるなら問題ないってことか。

 

 ああ……そうかよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、カズヒ・シチャースチエは奥歯を噛み締め狂い啼き、ミザリ・ルシファーに猛攻を仕掛けていた。

 

 ダイナマイティングライオンでの道間は、両腕のグレネードランチャーによる攻撃力が持ち味。更に基本スペックも高く、とどめに榴弾という範囲攻撃は回避が困難といえる。

 

 だが、ミザリはそれを容易く回避し続ける。

 

 あらゆる手札による攻撃を、ミザリはまるで誰が、何時、何処で、どんな風に、どれぐらいか、()()()()()()()()()()()()()()()()回避する

 

 それゆえに、カズヒはミザリに禁手をどれ一つとして使わせることができなかった。

 

 盾として振るう聖十字架に、迎撃で使われる聖槍。更に身体機能を聖血で増幅し、結界を聖墓でうまく同調させることで更なるフォローを成立させる。これではよしんば攻撃が当たっても、すぐに聖杯で回復させられるだろう。

 

 そしてミザリ自身、動きが素早く正確で無駄も少なく、しかしあえてムラを作ることで読みづらく動いている。

 

 完璧すぎないことで逆に安全性を成立させる。他者の絶望と悲嘆を望む、どちらかといえば攻撃性に特化した戦い方になりやすい精神性。その真逆といえる堅実かつ堅牢な戦闘スタイルが、ミザリの持ち味と言ってもよかった。

 

 そしてそれは、ある意味で当たり前の理由によるものだ。

 

 他者の絶望と悲嘆を与える戦いとは、すなわち相手が逆転できないことが最重要。自分の優位性を確保して、よしんばひっくり返されても生き残ることでいつか必ず蹂躙するという、そんな理念が見え隠れする戦い方。いつか勝てるのなら今勝てなくても負けなければいいという、そんな悪意を完遂するための戦法をもってして戦っている。

 

 それを悟ってしまうからこそ、カズヒは説得も説教もできない。

 

「うぁああああああっ!」

 

 自分に説教をする資格はない。説得などどの口ができるという。そして何より、そんなものは何一つ響かない。

 

 だからこそ、カズヒは激情を口からほとばしらせながら、猛攻を仕掛けることしかできない。

 

『ダイナマイティングディストピア』

 

 放たれる大量の榴弾を、しかしミザリは不敵な笑みを装甲越しに浮かべながら対応する。

 

「甘いんだなぁ」

 

『フォーリングボライド』

 

 放たれるは連続の蹴り。それはあろうことか榴弾そのものだけではなく、爆風すら余波で的確に吹き飛ばして迎撃する。

 

 更にカズヒによってばらまかれた炸裂弾や迫撃砲が時間差で放たれるが、ミザリはそれを全て捌いていく。

 

 それはまるで、グレモリー眷属が曹操に捌かれている構図に近い。

 

 だがしかし、そこには僅かな違いがある。

 

 曹操は見切り反応することで攻撃を捌いている。だがしかし、ミザリはまるで直前に知っているかのように最適なタイミングで、ゆとりをもって迎撃している。

 

 そしてミザリが迎撃の構えを解いた瞬間、攻撃もぴたりとやんだ。

 

 ……そして、周囲の空間は一変している。

 

 広がっているあまりに毒々しい光景。それはカズヒの固有結界。

 

 心象風景を具現化したカズヒは、歯噛みする。

 

 固有結界によって大幅に強化されたカズヒの魔術回路は、それによってミザリの星を解析していた。

 

 だからこそ分かる。ミザリ・ルシファーの星がどれだけ厄介か。

 

 理解はしていた。外界や外見に一切の変化が見えないということは、それは使用者本人に作用する星だ。自己強化系の星辰光であることだけは、とうの昔に悟っていた。

 

 だが、これは厄介すぎる。

 

「……アザゼル総督やイッセーにとっては、ある意味で天敵といえるわね」

 

 衝撃のあまり、冷静さを僅かに取り戻したカズヒはそう呟く。

 

 そんなカズヒの視界の先、ミザリは周囲を見渡して感極まっていた。

 

「素敵だ、日美子。君はこんな心を持っているんだね? あぁ、固有結界はなんて素晴らしいんだ。……その人の()()がここまで分かる方法なんて、そうはない……っ」

 

 幸福と快感に震えるミザリは、装甲越しからでも分かるほどの陶酔しながら、カズヒに槍の切っ先を向ける。

 

「ありがとう、日美子。僕は君のような《妹》を持てて、乙女のことを愛せて幸せだ

 

「……誠、にぃいいいいいっ!!」

 

 カズヒは我慢しきれず、心から絶叫する。

 

 そしてアタッシュナイダーを呼び出そうとして、あえて普通の剣へと変える。

 

 ためらう理由はない。だがためらわずにはいられない。

 

 ただでさえ生まれるだろう躊躇を少しでも減らす為に意識をわきまえ、カズヒ・シチャースチエは突貫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 蹴り飛ばされ意識を整える中、イッセー君は全身から煙を噴き出してよろめいた。

 

 馬宝(アッサラナタ)によって転移された黒歌とルフェイが放ってしまった魔法攻撃から、アーシアさんを庇う為に三叉成駒の騎士と割って入った結果だ。

 

 通常の禁手に比べて圧倒的に装甲強度が低下する今のイッセー君では、黒歌だけでなくルフェイの魔法まで乗った攻撃は防ぎ切れない。

 

 だけど、イッセー君は倒れない。

 

『……やってくれますね。咄嗟に離れたところに割って入りこませれば、イッセーを撃破できると踏みましたか』

 

「そういうことさ。三叉成駒は赤龍帝の気質と合致しているがゆえに咄嗟に多用してしまうが、特化しすぎているうえに切り替えにタイムラグが生まれるのが欠点だ。そこを突けば簡単に倒せると踏んだけど、君のことを忘れていたよ、シャルロット・コルデー」

 

 装甲越しに苦笑している曹操は、しかし傷一つ負っていないし、疲弊もろくになり。

 

 トラベリングホースが、長距離高速行軍を主眼に置いた()()()()()という強みを持つのは知っていた。だがここまで疲弊を削れるのか。

 

 僕達全員を相手にしながら、ここまで余裕で対応するとは……っ

 

「なろうが!」

 

「先輩をよくも!」

 

 その瞬間、アニル君とルーシアちゃんが連携で仕掛ける……と思わせて、武器を交換した。

 

 アニル君がアタッシュショットガンを構え、瞬時に動きを切り替えて狙いをつけ、ルーシアちゃんがアタッシュシュナイダーで切りかかる。

 

 二人とも、悪魔祓いとしての基礎的な技術は十分ある。しかしそのうえで多用している戦法はそれぞれ逆だ。

 

 そのスイッチで一瞬でも隙を作ろうとしたのだが、曹操はふっと笑った。

 

「怒りは視野を狭めてしまうよ?」

 

 その瞬間、切りかかったルーシアちゃんがアニル君の眼前に転移される。

 

「「!? うわぁ!?」」

 

 お互いに攻撃を叩き込む形になり、二人とも実装が解除される。

 

 今のも馬宝! だけど、アニル君の動きを見切って、タイミングを合わせてルーシアちゃんを転移させたのか!

 

 ここまで見切って動けるとは、これでは下手な奇策は通用しないか。

 

「奇策というのはね。よほど上手い奇策や振るう側の基礎がしっかりしなければいけないんだよ。君達では俺には届かないのさ……っと!」

 

 そう嘯いた時、曹操は素早く飛び退る。

 

 その瞬間、いくつもの弾丸が曹操がいた場所を通り過ぎる。

 

 視線を向ければ、そこにはレジスティングアントレイダーになった南空さんが、少し得意げになっていた。

 

「異能を封じた程度で舐めないでくれる!? こちとらザイアで色々仕込んでるし、レイドライザーは持ってるのよ!」

 

「なるほど、その手があったね。だけど」

 

 その瞬間、気づけば曹操は南空さんの目の前に移動していた。

 

 そして一瞬の交錯で、南空さんは弾き飛ばされ実装が解除される。

 

「……たかがレジスティングアントレイダー如きにやられるほど、サウザイアーも俺も甘くないんだよ」

 

 ……ダメか!

 

 純然たる科学技術なら女性でも戦えるだろう。だけど曹操はその方面でもそれ抜きでも、圧倒的に強すぎる……っ!

 

「曹操っ」

 

「させませんわ!」

 

 そこにリアス部長と朱乃さんが、それぞれアニル君とルーシアちゃんが取り落としたアタッシュウェポンを構えていた。

 

 だけど七宝の一つが動いたかと思うと、見るも無残に砕けている。

 

「「っ!?」」

 

「輪宝を忘れてもらっては困るね。デュランダル使いでも見切れないこれを、近接戦闘に長けてない君達が見切れる道理もない」

 

 これでもダメか。

 

 曹操の力量は高く、更に装備でも策でも長けている。ましてあの七宝、それぞれが強力で手札が多い。

 

 今の曹操を出し抜くには、この程度の奇策では不可能ということか……っ。

 

 リアス部長と朱乃さん、南空さんは力を封じられている。ゼノヴィアとリーネスは武器を壊されたうえに深手を負って戦闘不能。イッセー君や九成君も、ダメージが深くてすぐには動けない。ヒマリとヒツギに至っては、ミザリにあってから戦闘どころの騒ぎじゃない。ルーシアちゃんもアニル君も、お互いの攻撃を食らってダメージが大きい。

 

 ……動けるのは、僕を含めてあと少ししか!

 

「ヴァーリ! アイツには共闘で行くぞ、合わせろ!」

 

「まったく。俺としては単独で動きたいんだけどね!」

 

 そこに龍の鎧をまとった先生とヴァーリが左右から挟み込んで攻撃を仕掛ける。

 

「ふふふ! 君達はどこまで俺を昂らせ、高みへと導いてくれるのかな!?」

 

 曹操はそう嘯きながら、聖槍をもってして迎撃する。

 

 ……これが、英雄派の盟主。三国志の曹操が末裔にして、最強の神滅具を保有する者。

 

 強すぎる……っ!!

 




 次話、本日18時予約投稿済みです。
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