好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 グレン×グレンです。

 ……敗北が終わり、しかし新たな猛威はすぐそこに。

 そんなとき、あの女がやってくれます……!


銀弾落涙編 第十五話 銀の宿命とはいったい何なのか

 イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 畜生……っ

 

 カズヒが訳の分からないことになるし、オーフィスは力を失うし、仲間達は殆どがボコボコにやられちまった。

 

 曹操、ミザリ。あいつら……っ

 

「イッセー。冷静になれとは言いませんし、怒るなとも言いません。ですが、今は仕切り直すこのチャンスを活かすべきです」

 

分かっているさいるさシャルロット。

 

 曹操もミザリも、俺達をこの場で殺さなかった。この油断はチャンスだ。

 

 ハーデスの配下が来るまでに、曹操やミザリが俺達を殺しに来てれば確実に死んでた。そして死神達が来るまでにはまだ時間があるはずだ。

 

 今のうちに時間を稼げるようにして、なんとしてもあいつらに反撃してやる!

 

「アーシア! 皆の回復は動ける程度でいいわ。今はとにかく、安全地帯を作ってそこに逃げ込むことだけを考えないと」

 

 リアス部長が立ち上がって、周囲を警戒しながらアーシアに声を飛ばす。

 

 ハーデスの配下はたぶん死神。先生の話じゃ異形としてかなりできる連中らしいし、全員が完全回復させてる間に襲い掛かりかねない。まずは完全回復できる余裕を作らないと―

 

『―――あ、皆聞こえる? リヴァよ』

 

 ―リヴァさんの声が聞こえてきた!?

 

 あ、っていうかリヴァさんがいない!? 何時の間に!?

 

『今ロビーに繋がる転移ゲートを作るわ。とりあえず階層の一つに結界とか障壁とかでセーフゾーンを作ったから、一旦集まってくれる?』

 

 まじですか!?

 

 何時の間にそんなことを。抜け目がないというか用意周到というか。

 

 いや、でもリヴァさんは主神の娘に恥じない凄腕。そのリヴァさんが今まで時間をかけていたセーフルームなら……!

 

「ルフェイ! ゲートの接続をこちらからもして頂戴! とにかく籠ったうえで更に頑丈にするわ! 回復はそのあとよ!」

 

「は、はい!」

 

 部長の指示に従って、ルフェイがすぐに魔法を発動させる。

 

 俺達は作られていくゲートに、まだ動けない仲間達を抱えて集まっていく。

 

 俺は周囲を警戒していると、まだ動けてないヒツギとヒマリを見つけて駆け寄った。

 

「ヒマリ、ヒツギ! とにかく今は……っ」

 

 俺は何とか二人の肩を担ぐと、転移用魔方陣まで引っ張っていく。

 

 そこに、南空さんの肩を借りている九成がこっちに来ていた。

 

 南空さんも九成も顔色が悪い。

 

 当然だ。カズヒがなんか訳の分からないことになっちまったし、しかもなんか訳の分からないことが置きまくってる。それも、少なくとも九成や南空さんにとって重要なことだってわけだしな。

 

 それにヒマリやヒツギもだ。ぶっちゃけ馬鹿な俺には分からないことが多すぎたけど、ヒマリとヒツギが元をただすと一つの存在だっていうことなのか?

 

 ドライグ、あり得るのか?

 

『あり得ないことではないだろう。一つの存在が分かたれ、それぞれ別個の存在になるということは神話においてはなくはない。それも割と何でもありな聖杯戦争と、生命と魂を司る幽世の聖杯による強引な合わせ技なら……お前がおっぱいで何かするのと同じレベルで何でもありえる

 

 俺真面目に聞いてるんだけど?

 

『真面目な話だ。異世界からおっぱいを司る神が加護を与えに来たのに比べれば、理論上あり得る範囲内なだけまだましだよ』

 

 そうかい。俺がおっぱいで何かするよりはましだってか。

 

 ……もっとも、マシなのはあり得るってだけで、内容からすると別の意味で質が悪いけどな。

 

 ヒマリもヒツギも、さっきからろくに反応ができてない。

 

 ただ、ちらりと九成を見て、どこか悲しそうな表情を浮かべているヒツギに、ミザリ達が去っていった方向を向いて泣きそうになっているヒマリ。

 

 誰もがボロボロで、正直俺も訳が分からない。

 

 だけど、俺は心の底で決意していることがある。

 

 ミザリ、曹操。

 

 お前達は、絶対に一発ぶっ飛ばす……っ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 九成Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達はリヴァ先生が用意したセーフゾーンに転移すると、更に厳重に異能による防御態勢を万全にする。

 

 既に結界空間内では死神が露骨に姿を見せているうえ、どうやら曹操もジークフリートと入れ替わりで転移したらしい。

 

 最強最悪の龍殺したるサマエルや、最強の聖槍を持つ曹操のコンボほどではないだろう。だが龍殺しにして最強の魔剣たるグラムを持ち、星辰光や四本の魔剣による相乗効果を持つジークフリートも十分危険だ。死神という質までいい数の暴力があることを踏まえれば、まったくもって安心できない。

 

 とりあえず、俺達は睨み合いに耐性になっていることを確認してから、少しだけ一息つける状態だった。

 

 アーシアの回復で負傷は治っているし、女性陣の封印された異能も回復した。あとはとにかく体力を回復して、脱出に備えて英気を養うだけだ。

 

 最も、結界空間のホテルは水道はないし冷蔵庫に何も入っていない。物資に関してカズヒ姉さんが囚われたこともあって、正直どこまで回復できるかだ。

 

 ……そして、はっきり言って俺を含めたかなりのメンバーが、メンタル最悪と言っていいだろう。

 

 カズヒ姉さんがあんなことになったうえ、ミザリの口から明かされる、とんでもない爆弾発言。しかもミザリが元凶であり、二種の聖杯による相乗効果という筋の通った理屈まで発覚。とどめにアザゼル先生がミザリでも分からないところを補足した辺り、先生が知っていたと考えるべきだろう。

 

 自分でも、正直いっぱいいっぱいだ。だから……。

 

「……先生、リーネス。そして……鶴羽」

 

 俺は、ひと段落がついたそのタイミングを見計らい、三人を真っ直ぐ見据える。

 

「頼む、教えてくれ

 

 頭をまず下げ、そのうえで真っ直ぐに三人を見渡した。

 

 正直に言えば、今聞いている余裕があるのかと言われると微妙だろう。

 

 やらなければならないことの難易度は非常に高く、その為にやるべきことも見えてない。

 

 分かっている。普段の俺ならたぶん抑えている。そもそも、それがカズヒ姉さんが言おうとしていたことで、それをこんな形で聞くのはカズヒ姉さんにも失礼なことになる。

 

 だけど、俺にだって限界はあるんだよ。

 

「……もう、知らないままではいられない。俺やカズヒ姉さん、鶴羽にリーネス、ヒマリにヒツギも……! ミザリ・ルシファーとどんな関係があるっていうんだ!?」

 

 我慢できるわけがない。ないだろう!?

 

 何もかもが突然すぎて、正直こっちもなんでこのレベルで済んでるのかが分からない。

 

 ミザリ・ルシファーにカズヒ姉さん達が前世の縁があって、しかも俺まで関わってるときた。

 

 カズヒ姉さんがあんなことになったことも含めて、理解できないし納得できないし、何より知ることすらできてない。

 

 そのままでいろだなんて、どうにかできる余地があるのでできるわけがないだろう!?

 

 疲労が残っている状態で叫んだからか、そもそもメンタルが限界だったから、俺はそのままふらついて倒れそうになる。

 

 その背中を、リヴァ先生が抱き留めた。

 

 そのままリヴァ先生は、俺を後ろから優しく抱きしめる。

 

 そのうえで、視線を先生達に向けるのが分かった。

 

「……私からも聞かせて頂戴。ぶっちゃけ曹操が絶霧(ゲオルグ)まで連れて動いた時点で、長丁場になるうえに私がやられる可能性を考慮しての行動だから、長時間時間を稼げるわ。……数時間はもつはずだから、それで足りるなら話してほしいわね」

 

 そう言いながら、リヴァ先生は魔方陣を展開する。

 

 異空間の魔法を利用したそこから、段ボール箱が一つ落ちてきた。

 

 リヴァ先生はそれを開くと、中からペットボトルの水や缶詰の類を取り出した。あと酒も何本か入っている。

 

「栄養と水分を補給しながらでいいわ。素面じゃしゃべれないなら未成年飲酒も許しちゃう。だから……ね?」

 

 そう苦笑交じりで言う中、リーネスは目を伏せてアザゼル先生はそっちを見て、意を決して―

 

「……分かった。私が話すわ」

 

 ―先生より先に、鶴羽が切り出した。

 

「鶴羽!? いいのぉ?」

 

「……大丈夫よリーネス。カズヒ(日美子)ミザリ(誠明)はいないし、まだ乙女はしゃべれる状態じゃないしね」

 

 気づかわし気なリーネスにそう答えながら、鶴羽はヒマリやヒツギに気づかわし気な視線を向ける。

 

 二人とも、負傷こそないから座っているだけですましているが、どう考えても戦闘に出せるような状態じゃない。

 

 というか、俺をちらちら見て顔を青ざめせているのはどういうことだ?

 

 ……それも含めて、話してくれるってことか。

 

「教えてくれるのか?」

 

「ええ。カズヒには悪いけど、このまま言わないでってわけにもいかないでしょ? それに……」

 

 そして鶴羽は一歩前に出ると、俺を顔を見て顔を使づける。

 

 そっと手が俺の後頭部に回され、鶴羽は涙を浮かべそうな表情で俺を見た。

 

「……私もそろそろ限界なの。お願い、全部吐き出させて」

 

 ……そっか。そうだな。

 

 事情がさっぱり分からない俺だってこうなんだ。事情を知っているからこその限界だってあるんだろう。

 

 なら、俺が言うべきことは決まっている。行動で示すことも決まっている。

 

 俺は、自分から鶴羽を抱き寄せると唇を奪う。

 

 五秒。心落ち着かせてからゆっくりと話して、ちょっとぎこちないけどほほ笑んだ。

 

「大丈夫だ。瞼の裏の誓いだけは、何があっても揺らがない」

 

「……きっと、それを知ったらカズヒも喜ぶわよ」

 

 そう苦笑いを返しながら、鶴羽は一度目を閉じた。

 

 そこにどれだけの感情を巡らせたのかは分からないけど、目を開けた時、鶴羽の目には覚悟があった。

 

「……すべての始まりは三十年以上前、ある二人の兄妹が、一人の女の子に出会った時から始まるわ」

 

 それは、例えるならば銀の宿命。

 

 光になれるが黄金には届かず、それゆえに一度は錆び付き壊れてしまった、道間日美子(カズヒ・シチャースチエ)の物語だった。

 




 リヴァ「あ、聖槍を相手にしたら私カモられる。っていうか絶霧まで使われてるなら長続きしそうだし、とりあえず陣地作っとこう」

 そんな感じで動いておりました。抜け目ないリヴァにより、原作より深手を負っているグレモリー眷属に回復の時間が舞い降りました!





 そして、明日6時から銀弾の過去が明かされる話となります。

 ……この作品でも一番ヘビーな部分が、前後編で明かされます!







 あと絶賛執筆作業大苦戦中。

 後継私掠船団の新顔二人を設計しているところなのですが、実はすごく困っております。

 大まかなキャラクターの方向は出来ているのですが、後継私掠船団筆頭幹部を、第二部最終決戦で和地ヒロインとぶつける方向にしようと思っているため、そのあたりの肉付けて苦戦しています。
 決戦時においてはそれぞれの「属性」的な部分でマッチメイクをさせるつもりであり、そのせいで設計に苦戦している感じですね。

 ……まぁ、予約投稿文は問題ないので、そこはご安心を。
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