好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ……どうも。予約投稿している段階で評価がまだ下がってないことに逆にびっくりなグレン×グレンです。

 前話の内容を知った段階で、まだ読み続けてくれる方々なら、多分もう大丈夫だと思います。

 なので! 高評価と! 感想は! 常に募集中です!







 ちなみにこの銀弾落涙編、テーマソングといえるものをウロボロスとヒーローズでそれぞれある感じです。……むしろカズヒのテーマソングにできそうな曲ですけどね。

 で、ウロボロス編は進撃の巨人のOPが一つである「心臓を捧げよ!」

 ヒーローズ編におけるテーマソングといえるものは、またその時に。









 とりあえず、連続投稿によるえげつない事実のつるべ打ちから一段買い上げるために、ちょっと早めに投稿します!


銀弾落涙編 十八話 全てを受け止め

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……カズヒ姉さんの、鶴羽の、ヒマリの、ヒツギの、リーネスの。

 

 彼女達の壮絶な過去を、俺は目を閉じ、静かに受け取った。

 

 正直に言えば、混乱していることも数多い。というか、俺自身当事者側だって言われてるもんだから混乱して当然だろう。涼しい顔で全部受け止められる奴がいたら見てみたい。

 

 だから、まずは一つずつ捌いていこう。

 

 大丈夫。今ので、一つだけ悟ったことがある。だからまずはその確認だ。

 

「……カズヒ姉さんの、道間日美子のその時の外見って、覚えてるか?」

 

セミロングの茶髪だったわねぇ。あと、ツインテールを好んで使ってたわぁ」

 

 ありがとうな、リーネス。

 

 これで、断言できることがある。

 

 だからまず、俺はそっと鶴羽を抱きしめる。

 

 鶴羽は肩を震わせる。

 

 きっと、罪悪感だろう。自分の父親が自分の友達に、何年間も酷いことをし続けてきたんだ。鶴羽自身が悪くなくても、気にしてしまう。

 

 だから、まずは鶴羽だ。

 

 しっかりと、少し力が入りすぎるぐらいで俺は抱きしめる。

 

 言葉より先に、まず行動で「大丈夫」と告げてから―

 

「―俺は、俺の()()は無事だ。いや、今までより強固になったって断言できる」

 

 ―告げることを告げる。

 

 ああ、そうだ。そうなんだ。

 

 俺の原点は、瞼の裏の笑顔に対する誓いは、決して揺らいでなんていない。

 

 だから、大丈夫だ。

 

 少しは手も震えているし、胃の辺りに重い物もある。視界だって揺らいでいるし、正直ベストコンディションどころか、普段より遥かに調子は悪いだろう。

 

 でも、断言できる。

 

カズヒ姉さんは助け出すし、お前の親父にけじめはしっかりつけさせる。鶴羽が気にしてしまうのは当然だけど、だからこそしっかりけじめをつけて、そのあとは―」

 

 少し強張っているけど、それでも俺は鶴羽に微笑めた。

 

「……カズヒ姉さんと一緒に、俺の傍にいてほしい

 

 まったく。散々女を囲っておきながら、プロポーズってのもなんだかなぁ。

 

 俺もちょっと混乱が消えてないな。これは失敗。

 

 ただ、今ので鶴羽は目を見開いて俺を見る。

 

「な、なな、なんで……」

 

「―カズヒ姉さんやリーネス達と再会してから、ちょっと俺にぎくしゃくしてたのは、俺が道間田知だったからなんだろ?」

 

 俺がそう言うと、鶴羽は盛大に目を逸らした。

 

 相変わらず、分かりやすいっていうかなんて言うか。

 

 そりゃ気にするよな。いろんな意味で、好きでいていいのかと思いたくなる。

 

 だけど―

 

それでも、俺のことを好きでいてくれて嬉しい。だから……俺の今の現状でいいと思ってくれるのなら、俺と一緒にいてほしい

 

 ―それが答えだ。

 

 俺が田知であったとしても、九成和地を愛してくれているのなら。俺はそれに応えたいと心から思う。

 

 ザイアで会って、お互いに数少ない味方として支えあった。その積み重ねが生んだ恋心は、例え罪悪感や抵抗を覚える繋がりがあっても消えなかった

 

 そんな想いを知ったら、俺は本心から好きになってしまう。

 

 同時に複数の女性を愛して、更にカズヒ姉さんを一番にしている俺が言うのもなんだけど、それでもいいというのなら、遠慮しないで好きでいてくれてほしい。

 

 だから、俺はそっと鶴羽の額に俺の額をくっつける。

 

 道間田知だと知ってもな、九成和地を愛してくれた彼女に、俺は断言する。

 

「無理だとしても大丈夫。必ずその罪悪感(重荷)は和らげる。だから……一緒にカズヒ姉さんを助け出そう?」

 

「………このジゴロぉ……っ」

 

 顔をくしゃくしゃに歪めて、だけど流す涙は悲しみじゃない。

 

 俺はちょっと目が熱くなる。

 

 ああ、好きでいてくれている子に、嬉し涙を流させられる男になれて、本当に良かった。

 

 ああ、俺はまだ戦える。まだ折れてない。

 

 嘆きで生まれた涙の意味を、救いと笑顔で流せるように。

 

 彼女の笑顔に誓った決意は、瞼の裏に残っている。

 

 だから、そっと鶴羽の頬に手を触れて、真っ直ぐに涙目の鶴羽を見つめる。

 

「……大丈夫。少しぐらいは重荷も背負う。だから、鶴羽も力を貸してくれ」

 

 そんなちょっと情けない俺のプロポーズに、鶴羽はちょっとむっとしながら、それでも微笑んだ。

 

「それが嘘なら、口から聖十字架を突き刺してやるからっ」

 

 そして、そっと俺の唇に顔を近づける。

 

 俺もそれに合わせて、唇と唇を触れ合わせた。

 

 ゆっくり五秒。そして俺と鶴羽は微笑んで―

 

「「カズヒは、絶対に助け出す!」」

 

 ―決意を合わせて、覚悟を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 ……すっげぇ。これがモテる男なのか。

 

 っていうか、俺もモテてるってことは、傍から見るとこんなことしてるのか。全然心当たりがないけど、こういうもんなのかぁ。

 

 というか凄いな九成。あの重い流れからスムーズにいちゃつき始めた。それもカズヒを一番に据えたうえでだ。

 

「フフ。流石カズ君。……何よりこれは、あとでインガ達を連れて鑑賞会ね……っ」

 

 そしてリヴァさんもブレねぇ。この空気の中でしっかり映像記録を撮ってるよ。

 

 これ絶対「鶴羽本格参戦パーティ」とかする流れだ。全部終わったら公開処刑な勢いで、南空さんが悶絶するのが目に見えている……っ

 

「ふっふっふ。更にここからカズヒに決戦を挑むことになるでしょうし? ()()()()()()盛大にパーティで茶化してあげるわね♪

 

 鬼だ!? いや、神様だから鬼神か!

 

 カズヒが助け出されたとして、これだけの情報知られたうえでそこまでからかわれるとかマジか。あいつでもメンタル持たないだろ。

 

 いや、これはあれだ。空気を意識して和らげながらカズヒを受け入れるってことの表明か? 

 

 ……寄りにもよってこんなやり方かぁ

 

 俺達が戦慄していると、九成も南空さんも真剣な空気を取り戻したみたいだ。

 

「じゃ、悪いけど次に進ませてもらうな?」

 

「はいはい。ま、私だけが独占してるわけにもいかないしね」

 

 苦笑する南空さんに頷いてから、九成はリーネスに向き直った。

 

「ありがとうな、リーネス。あと、割と心労を掛けさせまくったよな?」

 

「まぁそうねぇ。特にヒマリとかヒツギとか、胃と心臓に割と悪かったわぁ」

 

 苦笑いする九成に、リーネスは割とまじ顔で語る。

 

 後ろの南空さんもすっごい遠い目になっているし、まぁ確かにだよなぁ。

 

 ヒマリともヒツギともエッチなことをしちゃったらしいし、そりゃ事情に前から気付いているリーネスって、心労凄かったんじゃないか?

 

 そんなリーネスは、小さく微笑みながら首を横に振る。

 

「私は私の意志でやったことだから、あまり気にしないでぇ。……それより、もっとやるべきことがあると思うわぁ」

 

「そうだな。うん、ありがとうな」

 

 リーネスとの会話は、短く終わる。

 

 ……そして、九成もリーネスも南空さんも、すっごい渋い顔で振り返った。

 

 そこでは、まだ疲れた顔で目も虚ろな、ヒマリとヒツギがいた。

 

 ああ、二人がある意味で一番重いだろ。

 

 記憶をほぼ持っていたリーネスや南空さんも大変だし、記憶がほぼない幼児の頃だった九成もヘビーな前世をする羽目になった。間違いなく、かなり精神的にキテるはずだ。

 

 だけど、二人の精神的な悪影響はそれ以上だろう。

 

 エロゲみたいな話を現実に経験してる上、それをいきなり思い出させされた。しかも九成が()()()()()だっていうわけだしな。自分の前世が特殊すぎることもあれば、そりゃ気持ちが沈まないわけがない。

 

 だから、九成もすぐには何も言えなかった。

 

 そりゃそうだよ。むしろ九成だからこそ、何を言えばいいのかって感じだろうしな。

 

 ……よし! 俺が俺の意志で動くべきだ!

 

「……まぁあれだ。結局過ぎたことは変わらないし、覚えてないこともどうしようもない! そこはもう仕方ないさ!」

 

 ああ、そこはもう仕方ない。

 

 どんだけ悔しくても、負けた事実は消えない。どんだけ後悔しても、失敗したことはなくならない。

 

 だから、結局やることは一つなんだ。

 

「……落ち込んでもいいし、すぐに立ち上がれないなら少しぐらい休んでもいい。だけど、そのあと前に進んで歩き出そう。出なけりゃ、できることもできないんだし……さ」

 

 ああ、もうほんとこれなんだよ。

 

 そりゃつらい時でも前に進むのって大変だ。だけど、前に進まなけりゃいつまでもそこにいるだけだ。

 

 グレモリー眷属(俺達)はいつもそうやってきたじゃないか。悔しい時もあったけど、だからこそ頑張って乗り越えてきた。大変だけど、その価値はある。

 

 だから―

 

「……俺は頑張って先に進むからさ? 休めたら、追いかけてきてくれればいいさ」

 

 ―俺は、そうヒマリとヒツギに言う。

 

 ああ、大変なことになってるから、今頑張れなんてちょっと言えない。それは俺だってわかってる。

 

 だけどさ?

 

「俺はヒマリもヒツギも、少しの間だけど見てきたから大丈夫さ。昔に何かあったとしても、俺は今のお前らが大好きだ」

 

「「あ……」」

 

 まだ疲れてるだろうし、カズヒと同じぐらいキッツいはずだ。

 

 だからこそ。

 

「おっぱいドラゴンに任せとけ! 俺は根性ぐらいしか取り柄がないからな!」

 

 時間ぐらいは稼いでやるさ。

 

 根性ぐらいしか取り柄がないんだ。だったら思いっきりぶつかってやる。

 

「……具体策を出してほしいけどねぇ?」

 

「ま、その辺は頭いい組が考えることだろ」

 

 リーネスも先生も厳しい!

 

 あ、でもこの状況をどうにかしないとそれどころじゃないからなぁ。

 

 ええい、だったら考えてやる! 馬鹿でも考えなきゃいけないなら考えるさ!

 

「と、とりあえずこの結界から脱出しないとですよね! ……そういえばルフェイ、ヴァーリとフェンリルを交換転送した方法で、誰かを助けに呼べたりとかしないか? 美猴とかアーサーとかならいけるんじゃないか?」

 

「申し訳ありません。黒歌さまも不調の状態で、更にゲオルグ様も対策をとっているでしょうから困難です。相応に準備をすれば二人ぐらいは送り出せるとは思いますが……」

 

 うーん。あの方法は無理か。

 

 まず連絡してから、サイラオーグさんとか匙とかをヒツギやヒマリと交換すれば……とか考えたんだけどなぁ。

 

 いやいや、此処で考えるのやめちゃだめだ。馬鹿の考え休むににたりとは言うけど、馬鹿だからって考えることを放棄してもなぁ。

 

 俺が頭を悩ませていると、少し考えた先生は一つ頷いた。

 

「ま、救援が呼べなくとも事態を伝えるべきだろうしな。その辺りの準備もしておくべきだろうさ。……ルフェイ、その辺りの説明を頼む。リアスとリヴァも、少し作戦を考えるから手伝ってくれ」

 

「そうね。ここまでコケにされて、黙っていられる道理はないわ」

 

「うんうん。先生も次はガチでバトっちゃうわ」

 

 ……頼りになるメンツがいるもんだぜ。

 

 それにそうだ。曹操がいないならリヴァさんも大暴れできる。この人は戦力として期待できるし、本気で頼もしい!

 

 ああ、なんとしても生き残ってやる。

 

 曹操やミザリの好きにはさせない。その決意はしっかりとある。

 

 ……待ってろよ。カズヒは助け出すし、お前達にも一泡吹かせてやる!




 ……和地のダメージが皆様の予想より低いのは、今の話であることを確信したからです。そしてそれが、モデルバレットからカズヒ・シチャースチエに立ち向かうカギとなります。


 そしてイッセーはイッセーで男を魅せる。こういう時こういうことを馬鹿なりにやろうとできるからこそ、イッセーはイッセーだと思うんですよ。
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