好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 さて、ついにあの馬鹿が動き出します!






 実際この題名、大抵の世の中の事象に当てはまるような気がしないでもないな……。


銀弾落涙編 第二十二話 能力がある馬鹿が暴走すると事態は本っ当にシャレにならない

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 控えめに言って、酷い光景が広がっている。

 

 何が酷いって、死神達に心から同情する光景が広がっている。

 

 具体的に言おう。

 

 ―部長のおっぱいを減らす代わりに、イッセーの魔力がごっそり回復するようになった。

 

 おっぱいバッテリーとかおっぱいビームとか先生が言うけど、この場合はおっぱいデュートリ〇ンビームが最適だと思う。いやそうじゃない。

 

 ……ゴメン。色々ヘビーな過去を知ってから時間が経ってないから、真剣についていけてない。

 

 俺はそっと座り込むと、なんか黄昏たくなってきた。というか鶴羽は俯いて座り込んでいる。

 

「よしよし。まぁ、それぐらい皆はダメージ受けてないってことで一つね?」

 

「リヴァ~」

 

 なだめたリヴァ先生に抱き着くぐらい思うところがあるらしい。気持ちは分かるぞ鶴羽。

 

 なんか部長もイッセーも変なテンションで愛を誓い合っているが、まぁそれだけの逆転タイムではある。

 

 鶴羽が落ち着いたころには、死神達はほぼ壊滅。禍の団もネームドやギガンティスサリュートぐらいしか残ってなかった。

 

 俺は心の中で、おっぱいによって吹っ飛ばされたに等しい死神達の冥福を祈った。流石にこれは酷過ぎる。

 

 あとリアス部長はカズヒ姉さん張りに胸が真っ平になっている。ちらちらとイッセーは小猫と見比べていたが、ソファーを叩き付けられていた。

 

 ……ちらりとミザリの方を見ると、なんか陶酔状態になっている。筋金入りで何よりだな、オイ。

 

 まぁいい。とりあえず形勢は逆転した。

 

 死神に増援は怖いが、ここまでごっそりないなら逐次投入分はどうにかなるだろう。そういうことにしておこう。

 

「まさか、ここにきてグレモリー眷属がこうくるとは……」

 

 一生懸命結界装置を霧で防ぎ切ったゲオルグは、肩で息をしながらイッセーを睨んでいる。

 

 おっぱいで倒されることだけは意地で凌いだようだが、どうやらここまでとみるべきだろう。

 

 油断はできない。だが、この流れなら一気に攻めるべきだ。

 

「覚悟はいいかぁ? これでチェックメイトだ」

 

 先生が光の槍を構えながら告げる。

 

 ああ、ここで一気に決着をつけれるなら、その方が―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく。俺にあれだけのことをしておきながら、その体たらくは情けないぞ、ミザリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―その瞬間、そんな声が響き渡った。

 

 おいおい、此処で更に状況が変わるのかよ!

 

 視線を向ければ、そこには軽装の鎧を纏った一人の悪魔がいた。

 

 奴は確か、シャルバ・ベルゼブブ!

 

「……シャルバか。内の構成員を何人か殺してどこかに消えたと聞いたけれど?」

 

「いやホント何やってるかな。真剣に謝ってあげなさいって」

 

 ジークフリートとミザリにそう言われるが、本当に何をしている。

 

「……ふん。偉大なる魔王の末裔を取り押さえようとするから裁いただけだ。まぁ、蛇を失ってパワーダウンこそしたが、治療をしてやったことは褒めてやろう」

 

 …この男、いろんな意味で最悪だ。

 

 旧魔王の末裔ってのはこんなのばっかりか? ヴァーリも含めて組織人に向いてそうなやつが全然いない。

 

 組織人としての適性に限定すれば、ミザリがぶっちぎりでまともだっていうのがあれだ。俺は軽く引いているぞ。

 

 リヴァ先生が長命種ははっちゃけないと老害になるとか言っていたみたいだけど納得だ。あまりに人間性が荒れすぎる。

 

 この流れ、かけてもいいが絶対にろくなことじゃない。

 

「……それで、いったい何をする気なんだ?」

 

 ゲオルグがそう尋ねると、シャルバは悪意がこれでもかと在る笑みを浮かべる。

 

「なぁに、宣戦布告だよ」

 

 そう言いながらマントを振るうと、そこから一人の少年が姿を現す。

 

 ……どこかで見たというか、あいつ英雄派のレオナルドじゃないか? 確か魔獣創造の保有者だったはず。

 

 というか、英雄派のジークフリートとゲオルグが明らかに驚愕している。ミザリも怪訝な表情で肩眉を上げていた。

 

 少なくとも英雄派の想定外な事態と見えるな。一体何がどうなっている?

 

 とりあえず今のうちに呼吸を整えておこう。治癒魔術で軽い負傷も回復しながら……と。

 

「何故レオナルドがそこにいる!? 別動隊と共に異なる任務で動いていたはずだぞ!?」

 

 おいおいどういう展開だよ。

 

 よく見れば、レオナルドの表情は明らかに何か術による支配を受けている状態だ。

 

 これはどう考えても剣呑な雰囲気になっているぞ。

 

「なぁに。俺の目的の為に来てもらったのさ」

 

 そんな風に嘲笑を浮かべたシャルバは、魔方陣を展開する。

 

 その瞬間、レオナルドは表情を変えて絶叫した。

 

 ……この感覚、木場が禁手に至ったときにどこか似ている。

 

 まさか、魔獣創造を外科的に禁手にさせようってのか?

 

 というか、なんかすごくデカい物体ができ始めている!?

 

 ……魔獣創造によるものと考えるなら、やはり魔獣の類か?

 

「ふははははは! 魔獣創造はとても理想的な能力で、まして彼はアンチモンスターの創造に特化しているそうじゃないか! 君達の行動を調べ上げ、邪魔する者達を殺したうえでここまで連れてきたかいがあったというものだ!」

 

 明らかに暴走しているぞアイツ!?

 

 これはまずい。絶対碌でもないことが起きる……って、プルートがいない!?

 

 野郎、まさかこれもハーデス達の仕込みか!?

 

 俺がプルートの姿を探していると、既に魔獣はとんでもない規模で、かつ複数対出現していた。

 

 200m近い魔獣が一体。一回り小さい魔獣が十数体。

 

 どいつもこいつも、オーラと雰囲気が明らかにまずい!?

 

「さぁ見るがいい! 魔獣創造によって生まれた冥界を滅ぼす為の魔獣だ!」

 

 シャルバが吠えると共に、魔獣達が魔方陣に包まれる。

 

 というか今なんて言った!?

 

 冥界を滅ぼすだと!? おま、これを冥界に解き放つ気か!

 

「冥界全土にこいつらを転移させて暴れさせれば、サーゼクスに従う屑共も滅ぼされるだろうさ!」

 

 冗談、だろ……っ!

 

 神滅具の禁手はその時点で、低く見つもって最上級悪魔クラスになりえる勢力だ。まして上位神滅具となれば、魔王でもてこずるレベルになりえるのは確定的に明らか。

 

 しかもあれ、レオナルドの様子から見てかなり無茶苦茶な禁手だ。後先を考えていない分、性能はさらに高いと考えるべきか!

 

「……シャルバ、()()を忘れているんじゃないだろうね?」

 

 眉をしかめたミザリに、シャルバが狂気が見え隠れする表情で応用に頷いた。

 

「安心したまえ、約束はきちんと守るともさ。その方が効果的だろうしな」

 

「ならいいけど。……とりあえずレオナルドは返してくれないかい? 聖杯を使って治療してやる必要ができたよ」

 

 明らかにやばい状態のレオナルドに陶酔一歩手前の表情を浮かべながらも、ミザリはレオナルドを魔力で引き寄せるとゲオルグやジークフリートのもとに降り立つ。

 

「とりあえず一旦撤退だね。話はお互い色々あるだろうし、シャルバは当分放っておこう」

 

「……クッ! どうやらあの骸骨神が何かしたようだね。 レオナルドの治療はしてもらうぞ……っ」

 

 ゲオルグが霧でミザリと一緒に転移しようとするが、今は止めている場合じゃない。

 

 このままだと、まず間違いなく冥界に魔獣が転移される……っ!

 

「止めろぉおおおおおおおっ!」

 

 先生が叫び、俺達は一斉に攻撃を叩き込む。

 

 ……駄目だ、全然応えてない!?

 

 俺達の攻撃を意に介さず、魔獣は全部転移していってしまう。

 

 ……死神や魔獣達も消えたが、安心している場合じゃ断じてない。

 

 あんな魔獣が都市のど真ん中に転移でもされたら、死人は千や二千じゃきかないぞ!

 

 あの野郎、民間人まで積極的に巻き込むきか!

 

 俺が睨み付けようとした時、シャルバは魔力を乱れ撃ちして俺達を攻撃する。

 

 特にヴァーリに攻撃が集中している。今の奴では防ぐのもいっぱいいっぱいか!

 

「ふははははは! 所詮は下賤な人間と龍の血が混じった男! 真なる魔王には届かないということかぁ!」

 

「他者の力を借りてまで魔王を名乗る奴が吠えるか……っ」

 

 ヴァーリはそう吐き捨てるが、シャルバの奴は意にも介さない。

 

 相当ヴァーリのことが嫌いだったみたいだな。まぁ、組織人としての失格度合いは別ベクトルだから相性がいいわけもないか。

 

 イッセーもイッセーで、ライバルを馬鹿にされたこともあってかなり切れているようだ。

 

「人のライバルを馬鹿にしてんじゃねえぞ、この野郎!」

 

 指すら突き付けたイッセーの糾弾に、シャルバはこれまた馬鹿に仕切った表情を向ける。

 

 ……というか、目がイってるな。

 

「私を崇めない腐敗した悪魔どもに慕われる、下賤な転生悪魔の宿敵らしい評価だろう?」

 

 誰が見てもまともじゃない表情で、シャルバはイッセーに対して凄まじいレベルの嘲笑を浮かべている。

 

「ついでに貴様の守る子供共も、我が呪いで滅ぼしてやろう! 差別のない冥界が望みだろうから、下級中級上級の区別なく絶息させてくれるわぁああああああっ!! はぁああああはっはっはぁあああああああっ!!」

 

 ……駄目だな、これは。

 

 こんなのが王様だったらそりゃ内乱にもなる。血統主義の連中だって、了承できる限度があるだろう。

 

 ノブレスオブリージュとかそういう次元じゃない。初代四大魔王も草葉の陰で嘆いているんじゃないか?

 

 今この場でぶち殺すべきか? あの時倒し損ねたツケは自分で清算しないと―

 

「おっと、見つけたぞ!」

 

 ―その時、シャルバはオーフィスを魔力の拘束具で動きを止めた。

 

 こいつもオーフィスを狙ってるのか!? いい加減にしろ! 仮にもそいつはトップだろ!

 

「パワーダウンを補う為の蛇にも、真なる魔王の協力者たるハーデス神に対する土産も必要なのでな! ふはははは! 英雄派がオーフィスを弱体化してくれたのには感謝せんとな!」

 

 やっぱりあの老害が原因か!

 

 教会に信仰とられたのは恨めしいのは分かるが、当事者以外をメインターゲットにしてるような真似は論外だろう!

 

 いや、ギリシャ神話って罪をコミュニティ単位で清算させる傾向があったしな。ロキと同じで自分達の神話の在り方を変える気がないのなら、むしろ当然の行動ってわけか。

 

 あの老害………っ!

 

 糞ったれ! しかも既に空間が崩壊し続けている。

 

 次元の狭間に装備無しで持続するとか危険すぎる。何とか撤退しないと本当にまずいな。

 

 ……今度、次元の狭間にいても無に耐えられる加護を与える魔剣とか研究しよう。経験した緊急事態の対策は、できるのならばちゃんと用意しないと

 

「このままだとまずいにゃん! 幸い転移はこれなできるし、逃げるわよ!」

 

 そうか、脱出はできるか。

 

 これ以上禍の団の共食いに巻き込まれている余裕はない。ミザリも既に逃げた以上、此処は俺も脱出するしかないか。

 

 慌てて魔方陣に集まる俺達だが、イッセーがいない。

 

 ってあいつ、なんで動いてないんだ!?

 

「イッセー! 逃げるわよ」

 

 リアス部長がそう叫んだ時、イッセーの奴は首を横に振った。

 

 ……あのバカ、まさか!?

 

「イッセー! まさかお前、オーフィスを助けにシャルバに挑むつもりか!?」

 

「当たり前だ!」

 

 当たり前じゃない!

 

「シャルバは冥界の子供達を巻き込んでいるし、オーフィスはアーシアとイリナを助けてくれた。この時点で、シャルバを見過ごすこともオーフィスを見捨てることもできない!」

 

 言いたいことは分かるが、時と場合と状況を考えろ。

 

 カズヒ姉さんがいるなら問答無用で絞め落としてるぞ絶対。

 

「みんなは先に転移してくれ! 赤龍帝の鎧なら、少しぐらいは耐えられる!」

 

 あのバカ! 状況を考えろ!

 

 ……駄目だ、このままだと時間制限が切れる………っ!

 

「部長! こうなったらいったん転移してから強引に術式で引っ張り戻すしかないです! この馬鹿こうなったら口じゃ止まりません!」

 

 俺はそう判断するしかない。

 

 強引に引っ張り戻そうとすれば、結界空間の崩壊に巻き込まれる。

 

 まったく。シャルバは今に拘らなくてもいいだろうに……っ!

 

「畜生が! 必ずあとで転移ゲート開くからな! そっちには絶対入れよ! 何があってもだ!」

 

「……イッセー、生きて戻ってきなさい、絶対よ!」

 

 先生と部長の言葉に、イッセーは力強く頷いた。

 

 ああもう! あのバカはこういう時本当に考えないんだから―ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、赤龍帝は果たしてシャルバを倒せるのかな?」

 

「いや、今のシャルバが赤龍帝に勝てるのか? 紅の鎧を纏えば、蛇の無いシャルバに勝ちの目はないだろう」

 

「ふふ、それはちょっと違うんだよゲオルグ」

 

「……というと? 何かの切り札があるのか?」

 

「シャルバにはある研究の素体になってもらう予定でね。あいつ死んでも今の悪魔を呪う気だったから、説明を聞いても快諾してくれているんだ」

 

「一体なんの研究につき合わせる気だ。……いや、被験者ではなく素体だと?」

 

「そうさ。その前段階で今のシャルバは既に強化されている。たぶんだけど、紅の鎧でも楽には勝てないと思うかな……?」

 




 小物を魔改造してさらに厄介にする傾向があるグレン×グレンです。

 さぁ、イッセーは果たして勝ち残ることができるのか!
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