好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
予約投稿前にいろいろ考えた末、「多重クロス」タグを追加しました。
個人的に多重クロスという言葉は、スパロボシリーズとかそんなレベルのクロスオーバーになって者だと思っていましたが、ちょっと調べてみたけどひとけた台でも普通にタグ付けされている場合もあったので、つけてみることにしました。
これで多重クロス作品に興味がある人達がきて読者数や評価に推薦が増えることを期待しつつも、作風が彼らの好みに合うかどうかが少し不安だったりしますね。……この作品、クロスの仕方がめっちゃ独特だからなぁ……っ
あと感想返信をしながら気づきましたが、サイラオーグやイッセーの光の奴隷適正は割と高い側ですよね。
しかも当人たち、悪魔とか赤龍帝といった同じ次元においては非才であることが自他ともに認められているもんだから、良くも悪くも自分の才覚には謙虚だし。……体格って割と才覚的な要素あるし、赤龍帝ってのはそれだけでオンリーワンな才能だからね!?
勝利によって絶望して再起したカズヒや、嘆きという敗北や挫折から生まれるものに対して行動する和地は、そういう意味だと光属性は強いけど弱者や敗者側に近いという、銀の運命よりですからね。
普段はお互いにまともなところが多いから荒立たないけど、一度ガチでもめると行きつくとこまで行きかねない部分があると再認識しました。
和地Side
俺が警戒しながら外に出ると、すぐに理由は分かった。
冥界の空にでかい立体映像が展開されている。それも、後ろにはウロボロスのマークとベルゼブブ家の紋章が左右に並んでいた。
……どう考えても旧魔王派だ。だがなんで今更?
シャルバが生きているにしろ死んでいるにしろ、演説を行うならもっと早くの方が効果的だろう。この手の演説はタイミングを計るべきだ。分かる限りのシャルバの性格から見て、生きているならそれこそ食い気味でするだろうしな。
つまりこれはシャルバが死んでいるからこその遅れが理由か? それにしたって、このタイミングでやるなら他にすることはありそうなんだが。
「……今更シャルバの死を利用した演説か? タイミングが悪すぎるだろうに」
サイラオーグ・バアルも、その辺は気になるらしい。
シャルバがイッセーに倒されていることはほぼ確定なんだな。まぁ、その辺はグレモリー眷属でも大体一致だ。俺も十中八九倒せてると思っているし、百歩譲っても再起できるか分からないようなレベルだと踏んでいる。
つっても、このタイミングがずれているところでシャルバが死んだことを公表して演説しても意味は薄いだろう。
なので警戒はしつつも、俺達はそこまで危険視はしていなかった。
―だが現れた姿を見て俺は目を見開いた。
あれは、細かい意匠は異なっているが、間違いない。
ミザリが引き連れた、鶴羽の親父達を元にしたとかいう第一世代型魔星ステラフレーム。その同型機としか思えない。
そして俺は、瞬間的に最悪のパターンを悟り、そして同時にタイミングが今なのを納得する。
「……ミザリの野郎、急造でシャルバの
「どういうことだ?」
サイラオーグ・バアルはそこまで掴んでなかったようだ。
なら仕方がない。
「……あれは、素体となる人物の死体を利用して製造された形の人造惑星だ。おそらくこのタイミングと映像から踏まえて―」
「―兵藤一誠が討ち取ったシャルバ・ベルゼブブの、死体を利用して作り上げたということか」
俺達が映像を睨み付ける中、その人造惑星は声を発した。
『ごきげんよう、真に奉じる物を忘れ去った腐り果てた冥界の民よ』
悪意が満々すぎて、一発で奴がシャルバだと確信できたよ。
『我こそは、第一世代型人造惑星ステラフレームにして、シャルバ・ベルゼブブの遺した怨念。すなわち冥界に魔獣を解き放った当事者である存在。モデルベルゼビュートである』
まぁこの場ならそういうだろうが、堂々とあいつ自身認めたよ。
というか、この流れから言ってシャルバ自身はちゃんとくたばったようで何よりだ。それが分かっただけでも安心できるな。
そして急ピッチで完成して漸くお披露目といったところか。元凶として色々宣言したいって訳だな。
ただ、問題は―
『忌々しいまがい者の赤龍帝により、シャルバ・ベルゼブブは死んだ! だがシャルバの怨念により生まれた魔獣達が、尊ぶものを忘れた貴様達を冥界事焼き払おうとしているのは見ての通り! 猪口才な抵抗では対症療法が限界のようで何よりだ!』
そして同時に、ベルゼビュートは悪意の嘲笑を雰囲気で浮かべ始めた。
おいおい、これはまずい―っ!
『だが同時に、偉大なる魔王に手を貸してくれたハーデス神より賜りし、
やっぱり言いやがった!
そりゃそうだろ。そうなのは俺達も分かっていた。
それに言うに決まっている。この流れでこれは最高に効果的だしな!
あと絶対演説内容にはミザリの編集が入っている。たぶんベルゼビュートは自分が何を言っているか気づいていない。ハーデスを後ろから撃っている自覚はないだろう。
『あえて死んだとは断言せん。シャルバが死んで我が作られるまでの時間には空きがある為、死ぬところを確認したわけではないからだ。……だが!』
そこで、ベルゼビュートは拳を握る。
『あの匹夫は冥界の子供達を守るのだろう? だが奴はいまだ何の動きを見せていない! あれを愛する愚かなグレモリーの女も、動きを見せていないと聞く。……十分なまでの答えというものだ! ……これも踏まえてだ!』
そしてベルゼビュートは、何かを肉片と、どろどろの何かがこびりついた服を見せつける。
……オイ待て、あれは駒王学園の制服だろう!?
『この服は、バアルの無能と行ったレーティングゲームでも着ていたから知っているもの多いだろう? そしてこの大きな肉片だが、心臓部位だということが調べられている』
や、野郎……っ!
これが本命か。イッセーが死んでいるという物理的な証拠を見せつけることで、非常事態で削れている市民のメンタルにとどめを刺すというわけかよ。
『絶望するがいい。真に尊ばれるべきベルゼブブの血を虐げた冥界の愚者共よ! お前達の大好きなおっぱいドラゴンとやらは、お前達を助けることなどできない! 奴にはそんな余裕はないのだから!!』
あ、の、野郎……っ!
『この場を借りてハーデス神に感謝の言葉を、シャルバ・ベルゼブブになり替わり、また真なる魔王の一派を率いるミザリの分も含めて告げよう! そして屑共よ。彼らの貢献があったからこそ、貴様達は! 今ここで! 自分たちの罪を清算されるのだと覚えておくがいい!』
そしてさらりとハーデスを売りやがった。
この大騒ぎにハーデス神がしっかり関わっていると知られれば、バッシングでは済まないだろう。
というか、ポセイドン神がいまだに精神洗浄の為に封印されていることを踏まえれば内乱必須だ。ポセイドン派の連中は絶対にブチギレる。主神ゼウスも止めきれないだろうし、下手にとめれば矛先が向くだろうしな。
あれはミザリの入れ知恵だな。ベルゼビュートにその気はないかもしれないが、ミザリは絶対報復目的だ。冥府の神々は皆殺しのつもりみたいだし。
……冗談抜きで、ハーデスの野郎は大打撃だな。
……まぁ、元凶同士が共食いしてくれる分には良しとするか。
アザゼルSide
「ぶはははははははっ!」
俺は思わず盛大に笑っちまったよ。
いやぁ、腹が痛いったらありゃしねえ。
俺の前で映像を見ているハーデスも、怒りのオーラを盛大に垂れ流しているしなぁ。
ま、これ以上は笑ってばかりもいられねえ。目じりに浮かんだ涙を拭いながら、話を進めるとするか。
「詰んだな、ハーデス。こんな堂々と事件の元凶を名乗る奴が、具体的な方法まで込みで協力者として名前まで告げたんだ。どう足掻こうが徹底的な追及と捜査は免れねぇだろうよ」
ああ、ミザリの野郎も中々洒落た報復を思いついたもんだ。
絶対奴だ。シャルバ……もとい、モデルベルゼビュートとかいう人造惑星にあんな形で感謝を告げさせるようそそのかしたのはな。
あの映像は冥界全土に繋がっているが、同時に各勢力の重要拠点にも送っている。だから俺たちもこの光景を見れたわけだ。
こんな大騒ぎに主神クラスが関わってるなんて堂々と宣言されちまえば、どの勢力だってことを荒立てずとか内密にとかで動けるわけがねえ。冥界の民はもちろん、和平を良しとしている奴らから、ハーデスに対する追求や糾弾が求められるだろうしな。
ま、その所為で冥界政府は大混乱だろうがな。ただでさえ魔獣の所為で大忙しだってのに、更に市民からの通信とかを捌かなきゃいけないことには同情する。
なもんで、サーゼクスは頭痛を感じているようだしな。
『……この流れは私としても望まなかったが、しかしこうなった以上はやることは一つでしかない』
消滅の魔力そのものになっているサーゼクスは、殺意すらにじんだ視線をハーデスにぶつける。
ま、俺も教え子に色々されてマジギレだ。ハーデスの爺からすれば、むしろ俺達にマジギレなんだろうがな。
ただ、サーゼクスもかなりマジギレだってのを、忘れない方がいいぜぁ?
『……もう一度告げよう。我が妹リアスと、その恋人であり冥界の英雄足る兵藤一誠に向けた悪意は万死に値する。この場で争いになったときは覚悟してもらおう。……必ず、貴様を滅することを約束する……っ』
堂々とブチギレ発言をしてくれてありがたいぜ。
ハーデスの爺も、流石にこの流れは面倒なのか苛立たしげな雰囲気を見せてやがる。
『ふん。だがまぁ、鬱陶しい天龍めが滅んでくれたのは都合がいい。それが我慢できないというのなら、滅ぼせるかどうか試してみるがいいわ』
思ったより余裕があるな。この流れで挑発までぶちかませるなんてよ。
どうやら、備えているのは冥府もってことか。
……さぁて、ベルゼビュートの奴はあんなことを言っているが、俺はお前が死んでない可能性も理解してるぜ。
なんたって、サマエルのオーラは龍門の向こうから感知されたんだからな。
確証はないからリアス達には黙っていたが、駒がサマエルに汚染されてないって部分、お前なら何かするっていう確信になってるんだからよ。
冥界の子供達がみんな怯えちまってるんだ。きっちりひっくり返せよ、おっぱいドラゴン!
シルヴァリオシリーズを知らない方に簡単な説明を。
人造惑星とは星辰奏者の完全上位互換といえる星辰体運用兵器です。
基本的に基準値か発動値かの1か10の出力モードしか持たない星辰奏者と違い、人造惑星は微調整を可能とするため兵器としての運用面で完全上位互換。さらに感応するための合金も違い、とどめに感応する星辰体の量も上という正真正銘の各上であり、シルヴァリオシリーズにおいてただの星辰奏者が人造惑星を撃破するというのはレアケース。それも基本的に「3回ぐらい致死率9割の追加改造をして、半ば人造惑星になっている」「非戦闘型かつ相性がいい相手に、奥の手の追加武装を発動して」といった感じであり、一対一で星辰奏者がそれだけで勝てるような相手ではありません。
反面、運用する合金が本来西暦25世紀相当のバイオコンピューターとかを使って制御すること前提であるため、そもそも生身の人間が使うことは想定されていない狂気の沙汰。そのため適性がある人間の死体を材料にして、彼らが持つ強い衝動を利用した裏技的運用でクリアーしたのが、第一世代型人造惑星というものです。
本作においてはクロスオーバー要素などを利用してかなりごろごろ出ていますが、これはあくまでクロスオーバー要素を使ってのものです。シルヴァリオシリーズは科学技術、こと演算機器は絶大に衰退しているため、あまり参考にはできないですね。
ぶっちゃけこの性能差、ほかの各作品で例えるなら―
Fate:人間の魔術師とキャスターのサーヴァント
仮面ライダー系列(ゼロワンだと適切な例えができない):ただのスマッシュと素クラッシュドライバー系仮面ライダー
ハイスクールD×D:禁手の神滅具と通常かつ未禁手の神器
ぐらいあると考えています。つまり星辰奏者で第一世代型人造惑星に勝つというのは、グレモリー×シトリーのレーティングゲームで匙がイッセーを時間差相打ちに持ち込んだのと同レベルの偉業と考えていただければ。
この説明を聞けば、本作でディオドラがカズヒと激突した際の彼がいかに絶望的状態かわかるという者でしょう。
まぁ説明は置いて、そんな感じでシャルバをもとに生まれた人造惑星、モデルベルゼビュートにより、全方位大打撃。
証拠物件付でイッセーがまず死んだと知られたことで冥界は大混乱でしょう。さらに、そんなことに協力したのがハーデスだと断言されたうえ、禁断の手段ともいえるサマエルと使ってとのことでハーデスも割と大打撃です。
さらにハーデスにつるべ打ちでネタが上がってしまうのも予想されている方は多いでしょう。
……ですが、自分は個人的に好かないから改悪して弱体化したりする行動は好みません。むしろ敵だからこそ味方に合わせて強化措置を用意する男です。
ふっふっふ。第二部に向けての情報開示もいろいろできそうだぜぇ……っ!