好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
……何をもってアンチ・ヘイトタグをつけるのかは人それぞれですし、自分もつけなくていいようなアンチ・ヘイト作品やつけた方がいいようなタグ付いてない作品には物申すことは多々あります。
ただまぁこの除外タグは「この作品はこういう危険性がある作品です」と宣言する行為であり、自分はスタンスとしてこの作品にそのタグをつける必要はないという絶対的なスタンスをもって行動しています。
むしろ逆ですね。自分はこの作品を「アンチ・ヘイト作品ではない」と断言したうえで書いているわけです。ここでタグをつける行為はそれこそできない。
なのでこの作品にアンチ・ヘイトタグをつけることは未来永劫あり得ません。なのでもし運営が「除外タグ付けてないので公開停止」と化してきた場合、この作品はその時点で終焉となるのでご了承を。
Other Side
突如として現れた六体の超獣鬼。この事態に、外周部の部隊は絶望すら感じていた。
当然といえば当然だろう。ルシファー眷属が総力を挙げて一進一退の攻防が限界。たまたま現れたグレートレッドが協力してなお、てこずるだけの手間がかかったのだ。
これが上位神滅具の禁手。シャルバ・ベルゼブブの怨念の結晶。
それを漸く痛感し、しかし少しだけだが息を付けた。それが、打倒の余韻だった。
そこに今度は六倍だ。絶望して恐慌状態になってもおかしくない。
だからこそ、真逆の方向から謎の艦隊が現れ、有ろうことか砲撃で足止めを成立させていることに驚愕した。
出力に限定すれば魔王クラスを超えるだろう。実際のところは巨体もあって一対一では苦戦するだろうが、それでも脅威の存在であることに否はない。
更にそこから
そんな圧倒的な力すら垣間見える増援に、更なる動きが見える。
現れるのは大量の獣。更に天空に円環とでもいうべきものが見えたかと思うと、数秒後に強力な砲撃が超獣鬼に対して殺到する。
その砲撃が足止めどころか押し返すほどに、超獣鬼達に通用を与える。
更に負傷している者達の近くに、人間の集団にカバーされた者が駆け寄ると、瞬く間に傷を癒していく。
そんな光景に戸惑う者達が出てくる中、艦隊の一つから声が放たれる。
『冥界の民、そして兵士達よ!』
フロンズ・フィーニクスの凛とした声が響き、更に立体映像が浮かび上がる。
その隣に九条・幸香・ディアドコイがいたことで、困惑すら生まれたのは仕方あるまい。
だが、フロンズは幸香に誇らしげな表情を向けた。
『禍の団の愚行の数々に対する義憤、そして我らが誠意に応えたことにより、これより
その言葉に、困惑と感銘が半々となっていた。
禍の団の主要派閥である英雄派、それも独立した特殊部隊ともいえる後継私掠船団。そんな彼らが、突如として大王派に組するというのだ。
何を考えているのかと困惑する者も、鞍替えさせた大王派に感銘を感じる者も、いて当然だろう。
だからこそ、フロンズは此処で終わらない。
『彼らが持ち込んでくれた情報により、ハーデスが禍の団を利用して我らに悪意を向けた事実も発覚した! またつい先ほど、おっぱいドラゴン兵藤一誠の安全も、我らがこの目で確認している!』
その二つの事実により、困惑も関係も吹き飛んだ。
ハーデスが禍の団と内通しているとは、既にモデルベルゼビュートが宣言していた。
だが同時に、一種の欺瞞工作だという考えもあったのだ。
だが先ほどの流れている映像とフロンズの発言により、流れは一気にハーデスが禍の団を利用したという方向に統一される。
同時におっぱいドラゴン兵藤一誠の生存を大王派が断言したことで、歓喜の大波が巻き起こる。
大王派は魔王派と近しいおっぱいドラゴンにいい感情を覚えていない者が多い。そんな大王派のフロンズが自ら彼の生存を表明したことで、これは事実だと多くの者が悟ったのだ。
むしろ会話の流れから、大王派がおっぱいドラゴンの生存に一役買ったと誤解する者まで出てきている。むろんフロンズが意図的に誤解しやすいように語ってはいるが。
だがこれで、後継私掠船団の参戦に対する違和感は大きく薄れた。
そのうえで、フロンズ・フィーニクスは宣言する。
『これより我々大王派は、新型兵器
……今ここに、魔獣騒動と称されることになる一連のテロの終幕が切って落とされた。
和地SIDE
「なら、こっちも遠慮なくいこうか」
『DESPAIR』
『レイドライザー』
微笑みながらミザリはレイドライザーを装着し、同時に星辰体との感応を高めていく。
当然といえば当然だ。星辰奏者の本気とは、すなわち
故に、これこそがミザリ・ルシファーの本気の発動。その本領の開帳だ。
「創生せよ、天に描いた星辰を―――我らは煌めく流れ星」
『レイドライズ! フォーリングホッパー! Oll unhappiness is best happiness』
フォーリングホッパーレイダーに実装をするとともに、星はミザリの祈りを具現化する。
「傲慢なりし魂は、流浪の果てに明星の元へと辿り着く。尊ばれる遍く全てを蹂躙したい、魔性の願いは聖なる光を悪用し、悪鬼の星へと至ったのだ」
一見すると、ミザリに変化は見当たらない。
だが、それはミザリの星が低レベルだとか危険じゃないとかいうことを意味しない。
「愛しく美しい衆生の営みは、絶望と悲嘆に染まってこそ。ああ愛しさの素養持つ者たちよ、どうか希望を失い嘆き給え」
つまり、奴の星は自分の内面に作用するということ。
超感覚の獲得。肉体機能の向上。そういったものが主体となっている、十分危険な星の具現化に他ならない。
「かつて見た艶やかな宝珠に映る至高の美。我が人生全てはそのために。我が心を捉えて離さぬあの美しさに、我が全てを捧げよう」
何よりも、警戒するべきはカズヒ姉さんをどうにかできたというその一点。
あの
カズヒ姉さんのメンタルが最悪に近かったとはいえ、それだけで倒せるほどカズヒ・シチャースチエは間抜けでも愚者でもないんだから。
「さぁ、夜明けの時は訪れた。明星はここに太陽を超え、世界を照らし彩ろう」
寒気すら感じさせる星の具現化を伴い、ミザリ・ルシファーは聖槍と聖十字架を具現化させる。
あろうことか、聖槍は二本具現化し、聖十字架は四つの十字の盾として、紫炎を纏って現れた。
向こうも大盤振る舞いのようで何よりだ。越えるかいがあると滾るべきだな。
「天より注ぐ光を消すなど、もはやあり得ぬことなれば。天が夜に包まれるその時まで、悲嘆と絶望よ輝き給え」
ここに、
「
……上等だ。
何があろうと、此処で一発ぶちかます!
さて、今回はまだあまり話そのものは進まない類となってますね。
同時多発ボスバトルは此処からです。
ちなみに活動報告で「じゃぁ何ならヴァーリに対するアンチ・ヘイト作品になるんだよ」とツッコミを貰いそうだったので即興で思いついたところを書いてみました。
よければそちらにも返信で感想を頂きたいですね、はい。