好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・推薦・創作掲示板紹介などを常々欲してやまないグレン×グレンでっす!

 ……二次創作者というお目こぼしを貰っている身分だが、これはもういっそのこと直接石踏氏にヴァーリについて聞いてみるかと考えながら、「でも手段ないんじゃね?」と思い至って活動報告でも愚痴った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 ぶっちゃけあれでもかなり影響の波及とかは考えてないですからね。……ぶっちゃけ増産された旧魔王血族の横暴で冥界全体がアンチ魔王に傾くし、警戒している側がヴァーリの母親捜索を行ったことで、テロってる最中に記憶が戻って全方位ダメージとかも考えられる。特定キャラにピンポイントだけで影響が出るわけではないから、そこも多少は考えると実際にやればあの程度では断じてないですからなぁ。

 とはいえ、わかりやすいキャラヘイト系は、感想欄の民度もあれな印象があるので書きたくはないですが、しかし即興で構想した三界龍関連、やろうと思えばかなり広げられる部分があるからもったいないなぁ……と思いつつ、こうして話を進めます。








 あ、ちなみに銀弾落涙編は書き切りました。


銀弾落涙編 第四十五話 激戦多発

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『天弄せよ、我が守護星―――鋼の悪意で世界を犯せ』

 

 リアス・グレモリー達と激突するに当たり、モデルベルゼビュートは躊躇することなく己の星を開帳する。

 

『悔恨せよ、糞にも劣る馬鹿者どもが。地に伏せ従い天仰ぐように尊ぶべき、王を敬いこともできぬか。その醜悪さは万死すら温い罪としれ』

 

 あふれ出るは怨嗟の嵐。

 

 憎悪、怨恨、恩讐、殺意。

 

 文字通り怨嗟をあふれ出し、モデルベルゼビュートの星は此処に悪意を具現化する。

 

『悔恨せよ、懺悔せよ、跪いて許しを乞え。されど何時に与えるは絶望のみ。それこそが成した罪の重さと知るがよい』

 

 生まれながらに尊ばれるべきベルゼブブを愚弄した、遍くすべての従うべき者達に苦悶の果ての滅びを求める。それこそがシャルバ・ベルゼブブが生者のままに人造惑星の領域に到達できた理由。けた違いの衝動。

 

 そしてそういった衝動を持たせるように調律される第一世代人造惑星となったことで、モデルベルゼビュートは第一世代型人造惑星の更なる可能性を切り開いた存在ともいえる。

 

『故に、世界に滅びを齎そう。真なる道理を失いし、腐った世界に滅びあれ。我が怨念の成就こそ、世界が果たすべき唯一無二の真理なのだから』

 

 具現化されるは、悍ましくオーラを纏った蠅の群れ。

 

 千を超える大群だが、それそのものは警戒すべきものではない。

 

 何故ならば、ベルゼブブの特性からいって、魔力による蠅の群れを具現化することは想定できることなのだ。

 

『醜悪なりし愚者共よ。崇高なりし王の怒りを思い知れ。我が神意すら超える究極の至高が、わざわざ裁きを下してやるのだ。醜怪なる下民共には、過ぎた栄誉と知るがいい』

 

 故に、真に警戒するべきは追加要素。

 

 蠅に纏われたオーラこそ、シャルバのままで赤龍帝を苦しめた驚異の本質なのだ。

 

『天に煌めく星々が如き、我が偉大なる魔蠅の軍勢は波濤の如く。星を宿した大波により、世界に至極の滅びを与えよう』

 

 シャルバを素体にして生まれた、シャルバを超える魔の巨星。

 

 ステラフレーム、モデルベルゼビュートがついにその星を開帳する。

 

『神の言葉すら超えし、終焉の言葉を聞くがよい。―裁き、在れ!』

 

 今ここに、憎悪の魔星が顕現した。

 

超新星(メタルノヴァ)―――怨霊の蠅従えし、王者の裁きは此処に在る(プルトリップ・ベルゼビュート)ぉっっっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

モデルベルゼビュート

 

 

怨霊の蠅従えし、王者の裁きは此処に在る(プルトリップ・ベルゼビュート)(括弧内は星辰奏者時)

基準値:(C)

発動値:AAA()

収束性:AA(B)

拡散性:D

操縦性:D

付属性:AA(B)

維持性:AA(B)

干渉性:D

 

 

 

 

 

 

 絶大なステータスは間違いなく脅威だが、しかしその本質こそが凶悪の権化。

 

 それを魔法による解析で悟り、ロスヴァイセは血の気が引いてしまった。

 

「……イッセーくんが手古摺るわけです。ある意味サマエルの血より悍ましい」

 

「どういうこと、ロスヴァイセ?」

 

 リアスが迎撃の魔力を解放しながら、モデルベルゼビュートから視線を逸らさずに促した。

 

 瞬時に放たれる大量のミサイルと蠅を撃ち落とす中、しかしイッセーすら苦戦させたシャルバ・ベルゼブブに由来する星辰光を警戒するべきと判断しているからこその対応だ。

 

 聖なるオーラが、雷光が、魔法が、炎が、モデルベルゼビュートの猛攻に食らいつく。

 

 そのうえで、ロスヴァイセは青白くなった顔で星の性質を断言する。

 

「あの星辰光によるオーラは、放射能汚染と同等の現象を引き起こしています。つまりあの星は、核崩壊・放射能汚染能力というべき星なんです」

 

 その言葉に、誰もが警戒の色を濃くするほかない。

 

 放射能汚染。いわゆる核分裂などで発生する、猛毒の波動。人間が到達した最強の力の具現にして、圧倒的なまでの諸刃の剣。

 

 放つ攻撃や現象に、放射能汚染に酷似した影響を与えるオーラを纏わせる。それこそが、シャルバ・ベルゼブブが兵藤一誠を苦戦させるだけの圧倒的な力の具現だった。

 

 ましてモデルベルゼビュートのそれは、長所が全て跳ね上がった完全上位互換。

 

 絶大な出力を、高い収束性で強引に押し付け、極まって高い付属性と維持性によって確実に敵を汚染していく。それは行為の異形であっても、決して完全な無効化ができないほどだ。

 

 一周回って、イッセーが肉体を失ったことは幸運だろう。

 

 もし肉体が無事だったら、汚染を除去して悪影響から回復するのにこれ以上の時間がかかったはずだ。それほどまでに、シャルバの星はスリップダメージとバッドステータスの二つに特化した星といえる。更に出力の高さで敵を直接殺すことにも長けているのが更なる悪夢だ。

 

 それを痛感し、だがリアス達は決して怯まない。

 

「……私の可愛い下僕達! イッセーを苦しめ、今も冥界を苦しめる元凶が、どれだけ凶悪でもひいては駄目よ! あの男は、此処で私達が確実に滅しましょう!」

 

「「「「「「はい!」」」」」

 

 曹操と戦っているイッセーや、今は倒れているギャスパーがいなくとも関係ない。

 

 今ここにいる自分達が、仲間に恥じることなどあってはならないのだから。

 

「素晴らしいわ! 主よ、この民と仲間の為に頑張れる、私の友人達にご慈悲を!」

 

「言ってる場合っすかイリナ先輩! いや、マジ今は祈るより戦う!」

 

「……一撃でも当たるとあれですね。特に私とアニル君は直接戦闘ができないです」

 

 イリナもまた、アニルとルーシアを引き連れて戦闘に参加する。

 

 ここに、冥界を担うべきだと驕り高ぶる悪鬼と、冥界を担う未来を持つ若者達の戦いが激しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃、ヴァーリ・ルシファーとプルートの戦いは一瞬で決まったと言っていい。

 

 それは決してプルートが弱いのではない。むしろ、ヴァーリ・ルシファーの切り札があまりに強すぎたのだ。

 

 |白銀の極覇龍《エンピレオ・ジャガーノート・オーバードライブ》。覇龍の力をあえて極め、結果として絶大な体力の消耗と引き換えに暴走のリスクをかき消し、有ろうことか伸びしろまで作り上げた絶対的な力。

 

 一瞬だけだが主神にすら届く牙をもって、主神に及ばないプルートは瞬殺された。

 

 だが同時に、その消耗でヴァーリは肩で息をしている。

 

 強い怒りによって報復を決意したがゆえに攻撃だが、しかしおかげでかなり疲労をしてしまった。

 

 だが、まだ戦いを終わらせるつもりはない。

 

 その意識をもって、ヴァーリは立ち上がろうとし―

 

「……っつぅ!」

 

 ―弾き飛ばされた仮面ライダーグリームニルに、思わず目を見開いた。

 

 グリームニルとなったリヴァ・ヒルドールヴはヴァーリが極覇龍を選択肢に入れるだけの力を発揮する。神の血を引く娘は伊達ではないのだ。

 

 だが、弾き飛ばしたアクシズが無傷でこちらに来たことで、ヴァーリは警戒の色を更に濃くする。

 

「……まさか、プルートより強いとは思わなかったよ」

 

「……まさか、プルート様を滅ぼすとは信じたくないですね」

 

 お互いにお互いを警戒するが、アクシズは残念そうに首を横に振った。

 

「……プルート様の無念も晴らさせてもらいましょう。では、お覚悟を」

 

 そう言いながら、アクシズは後ろ手に何かを振るう。

 

 仕込みがあると踏み、ヴァーリは警戒し―

 

「あっぶない!」

 

 ―リヴァに回し蹴りを叩き込まれ、結果としてヴァーリは地面に転倒した。

 

 だが、それに文句を言う暇も余裕もない。

 

 転倒したことで自分を貫かず空を切った、その切っ先は信じられない。

 

「コールブランド、だと……っ」

 

 驚愕するのも無理はない。そして、いくらなんでもおかしすぎる。

 

 美猴達が倒されたことも信じがたいが、そこからいきなりコールブランドを敵が使っているのは不自然すぎる。

 

 コールブランドは簡単に使い手が見繕えるものではない。これは、明らかにおかしな事態が起きている。

 

 疲労と混乱でヴァーリは動きが止まっていた。それこそ、リヴァがアクシズと睨み合う状態でなければ五回は殺されていただろう。

 

「……外法により肉体を取り込んだ。もしくは、何らかの秘術でアーサー・ペンドラゴンの肉体を利用しているってところかしら?」

 

「構いません。私の星は明かした方が戦略的に優位になりますので」

 

 その微笑と共に、アクシズに後ろの空間が歪む。

 

 それは茨の生えた高熱の鎖に満ちた空間。そこに囚われた、美猴達の姿があった。

 

 そして同時に、ヴァーリは気づいた。

 

 自分の肉体に何らかの負荷がかかっている。それも、強制転送や拘束封印と思われる力だ。

 

 これによりすべてを悟った。

 

 確かにこの星は、仕組みがばれたからといってどうにかできる類ではない。何より、知られた方が敵に対するけん制に繋がるし、有象無象に使ってもあまり価値がない星ゆえ、その方が戦略的にも使用者的にも都合よく働く。

 

「……抵抗できない存在を取り込み、強制的に異能を保有者に使われる異空間を形成する星辰光か……っ!」

 

「その通り。我らが尊き冥府を汚す愚者を封じ、その力で同胞を裁くことで禊とする。それが私の星辰光です」

 

 素直に応えるのも当然だろう。

 

 ある意味これほど対抗策がない星辰光もそうはない。

 

 単純に彼女の星に抵抗できるかどうか以外の対策がないに等しい。そしてある程度は抵抗できる実力者でなければ取り込んでも真価を発揮できない。

 

 性質上有象無象は無力であり、ある意味で彼女にとっても益がない。本質的に人海戦術による制圧を阻害する、抑止力としての運用こそが基本といえるだろう。

 

 人海戦術を完全に無効化できるこの星は、知らしめることで敵を警戒させる。冥府は今後、徹底的にえりすぐられた戦力だけを送り込むしかない。数の制圧はこの星で無効化されるからだ。

 

 だが同時に、美猴達が倒されたのも頷ける。

 

 まず倒されたのはルフェイだろう。そしてルフェイの魔法使いとしての力で驚愕させたところで、美猴かフェンリルをどうにかする。

 

 前衛が減り、更に誰に対しても通用する仙術や爪の力をもって残りの前衛を削り、最終的に聖王剣コールブランドで、悪魔である黒歌を打倒。その勢いで自分を討ち取りに来たと考えるべきだ。

 

 ………憤怒に燃えるという感情を、この短い期間で感じることにヴァーリは苦笑すら覚えた。

 

「良いだろう。俺の仲間を愚弄するのその行為、万死に値する……っ」

 

「愚かな。醜悪たる悪魔に生まれたうえ、尊き冥府を汚す罪の上塗りをしてこれとは。ルシファーとは暗君の一族のようですね」

 

「あ~、これは和解とか無理そうね。先生貧乏くじ引いたかも」

 

 三人がそれぞれ状況を把握し、そして激突を再開する。

 

 リリスの一角を跡形もなく消し飛ばす激戦が、此処に繰り広げられた。

 




 と、こんな感じでいろんなところで戦闘が勃発します。

 まずアクシズの星ですが、要はあれです。某大冒険のバーンのあれを参考に思い付きました。

 あれって実に便利ですよね。どこぞのラノベで「どんな強敵も軍勢挑めば勝てる。脅威なのは率いている軍隊だ」とかいう感じのを見ましたが、それを一気に無効化する。大ボスとかにふさわしい能力です。

 そこからさらに発展させ、取り込んだ敵の能力を強制的に運用することで己を強化する星辰光ともなっている上位互換となりました。





 そして本命、モデルベルゼビュートの星辰光紹介です。

モデルベルゼビュート(シャルバ・ベルゼブブ)

怨霊の蠅従えし、王者の裁きは此処に在る(プルトリップ・ベルゼビュート)(括弧内は星辰奏者時)
基準値:(C)
発動値:AAA()
収束性:AA(B)
拡散性:D
操縦性:D
付属性:AA(B)
維持性:AA(B)
干渉性:D


 蠅の魔王が怨念は、裁かれるべき愚者に必ず訪れる。怨念は超業の獣鬼だけにとどまらず、敬意を向けぬ愚かな愚者を蹂躙すべく裁きを成す。

 核崩壊・放射能汚染能力。己の魔力現象を基点として、核崩壊による猛毒、放射能汚染に極めて酷似した影響を与えるオーラを具現化する星辰光。

 高い収束性・付属性・維持性の三点特化により、影響を確実に与え長時間持続し、除染も困難という悪夢のような星辰光。出力も高いがゆえに大抵の敵は瞬時に死ぬことが唯一の幸運だが、耐えられるものは必然的に絶大な苦しみを長時間味わうことになる、殺意を煮詰めに煮詰めた星辰光となっている。

 さらに魔星ともなれば絶大の極みであり、人間はおろか異形や星辰奏者でも下級程度なら瞬時に殺せ、中級の上位クラスならそれだけで死ぬことこそないが、動くことすら困難になる。こと衝動が核となる魔星になった際の性能の高さは、生物として死ぬ直前におけるシャルバ・ベルゼブブの自分を認めないものに対する絶大な怨念の強さを意味するのだろう。

 肥大化した自尊心から転じた怨念のままに、悪魔を呪う蠅の暗君。モデルベルゼビュートの星辰光である。

★詠唱
 
 天弄せよ、我が守護星―――鋼の悪意で世界を犯せ。

 悔恨せよ、糞にも劣る馬鹿者どもが。地に伏せ従い天仰ぐように尊ぶべき、王を敬うこともできぬか。その醜悪さは万死すら温い罪と知れ。
 悔恨せよ、懺悔せよ、跪いて許しを乞え。されど汝に与えるは絶望のみ。それこそが成した罪の重さと知るがよい。

 故に、世界に滅びを齎そう。真なる道理を失いし、腐った世界に滅びあれ。我が怨念の成就こそ、世界が果たすべき唯一無二の真理なのだから。
 醜悪なりし愚者共よ。崇高なりし王の怒りを思い知れ。我が神意すら超える究極の至高が、わざわざ裁きを下してやるのだ。醜怪なる下民共には、過ぎた栄誉と知るがいい。

 天に煌めく星々が如き、我が偉大なる魔蠅の軍勢は波濤の如く。星を宿した大波により、世界に至極の滅びを与えよう。
 神の言葉すら超えし、終焉の言葉を聞くがよい。―裁き、在れ!

 超新星(メタルノヴァ)―――怨霊の蠅従えし、王者の裁きは此処に在る(プルトリップ・ベルゼビュート)




 と、こんな感じです。

 とにかく怨念による殺害に特化した人造惑星であり、全攻撃や自分自身に放射能汚染による追加スリップダメージを与える星辰光となっております。

 もう詠唱からしてシャルバという男らしい感じにできているという自負があり、ぶっちゃけすごく書きやすかったです。

 とまぁ、こんな感じで同時多発ボスラッシュが行われます。





 ……原作をきちんと立てるを基本として執筆活動をし続けてましたが、最近はオリキャラばっかり目立ってましたので、反省も兼ねて同時マッチメイクで否応なくリアスたちが暴れられる環境を作ってみました。

 さぁ、まだまだ行きますよぉ?

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