好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
とにかくエッグい部分はなくなったので、ここまでの評価は九割がたこの作品の評価といって過言ではなくなると思います。さぁ、お気に入りの諸君……面白い作品なら評価してくれると嬉しいなぁ!
それはそれとして、感想などでいろいろと要望があった「今回の幕間を章規模で」というのは実行します。なのでこの章の幕間は、幕章の導入編となるでしょう!
その名も銀愛賛歌編! ちょっと和地が連続デートをしまくる章となります。
ちなみにこの作品は禍の団編で完結させ、アザゼル杯に絡む話からは2といった形でする感じで考えております。そしてオリジナルの最終決戦編を踏まえるとちょうどこの章で半分の章が終わる計算になり、それもあっていい感じの区切りにできると判断しました!
自分で書きながらカズヒのデレににやにやしております。楽しみに待ってくれ!
Other Side
「フロンズ様。何か御用でしょうか?」
「ああ、首都リリスの方はどうなっているかね?」
「はっ。リアス様達は戦闘を開始しております。それぞれ禍の団のメンバーが一人ずつ対応しているようです」
「シトリー眷属は民間人の保護に徹しております。しかしあの数と戦力を前に、一人ずつでどうにかできるとは思えませんから問題ないかと」
「……ふむ。念の為だ、デビルレイダー部隊を一個大隊、増援として送れるように備えておいてくれたまえ」
「フロンズ様は、リアス様達が負けると?」
「私はノアではないからそこまではな。だが、こういう時は悪いことが起こる前提で動くべきだろう?」
「……出撃することが無ければ、無駄な備えになりますが?」
「笑い話で済む程度の備えさ。必要がないなら私自ら彼らに詫びを告げれば何とかなるだろうて」
ジャンヌ・ダルクは躊躇なく、業魔人の使用を決意した。
寿命が削れるリスクは覚悟の上だ。今この場を切り抜けるには、それぐらいの覚悟は必要だろう。
星辰光をもって、業魔化の影響を拡散。剣・槍・斧・盾・弓などで武装する聖剣の騎士団数十体に、数体の聖剣の鎧で構成される龍、そして己を聖剣のラミアとして、ジャンヌ・ダルクは敵の殲滅を開始する。
だが同時に、敵もまた決して油断はしていない。
子供達の護衛をシトリー眷属に任せ、真正面から相対するは、成田春菜。
「あんたとは共闘したこともあるけど、今回容赦する気はない!」
開幕速攻で放つは、大出力火炎砲撃禁手。名を
それでジャンヌをノックバックで交代させると、更に灼熱の刃を右腕に具現化し、音速突破で龍を相手に大立ち回りを演じる。
超高出力のバーナーブレイドを展開する
更に騎士団相手に火球大量生成能力である
これはジャンヌが弱いのではない。単純に春菜が強いのである。
いくつもの
単純に数が多くその分出力が上がっている春菜と、星辰光の応用で疑似的に禁手を増やしているだけで一つだけのジャンヌ。この差をどうにかしているだけ、業魔人の性能とジャンヌのポテンシャルは高い方だろう。
そしてジャンヌも、すぐにでも対応を試みる。
聖剣をとにかく耐火炎・耐高熱に設定することで、押され気味だった戦いを拮抗にまでもっていく。
あとは、自分が復帰すれば形勢は傾き―
「させると思うか!」
「あまいよね!」
―そこに、カウンターを叩き込むようにベルナの砲撃を援護に受けた、インガの刺突が叩き込まれる。
ベルナは更に春菜の援護に制圧射撃すら敢行し、これにより更に趨勢は傾いた。
「悪いがなぁ! こっちも旦那と本妻が大一番なんだ! 余計な茶々は入れさせねえよ!」
「そういうこと! 懲罰メイドの意地があるんだ!」
「この……武闘派メイドめ!」
吠えるジャンヌは更なる攻撃を叩き込もうとするが、しかしそこに広範囲を高熱が包み込む。
結ぶ露のような高熱空間にジャンヌは聖剣を創り出して迎撃するが。これで手札が制限された。
その趨勢を、二人は決して逃さない。
「さっさと決めなさい!」
かつてテロリストによる極寒空間を相殺した、広範囲高熱空間生成禁手、
範囲は更に狭まっているとはいえ、この範囲では火花が少し飛び散っている程度。だが相手の手札を制限させるには十分だ。
「まとめて吹っ飛ばす!」
故にベルナの極低温の砲撃は熱衝撃で聖剣を砕く。また大気を冷やして対応もしている。
また、大気の渦を層にすることで熱を軽減しているインガもまた、ためらうことなく攻撃を敢行する。
「ここで情けない姿は、見せれないんだから!」
そしてまた同時に、轟音が鳴り響く激闘が繰り広げられる。
ランサーのサーヴァント。名をカラティーン・ダーナ
一対一の戦いという条件を、「家族は自分の体も同じ」という屁理屈で強引に押し切って相手を苦戦させた、英雄譚の悪役そのものと言ってもいい男である。
だがその相手のク・フリンは、例えるならば三国志の呂布やギリシャ神話のヘラクレスというレベルの豪傑だ。そんな英雄を苦しめて歴史に名を遺した男が、弱いわけがない。
更に彼を厄介にさせているのはその宝具と武装。
武装はどんな豪傑も九日もあればもだえ苦しんで死ぬ毒が塗られた槍の数々。
これを喰らってまともに戦える者は、現代においてもごく僅か。グレモリー眷属でもカズヒやイッセー以外は、流石にポテンシャルを維持したまま戦うことは不可能だろう。それだけの驚異的な猛毒である。
そして何より厄介なのが、上記の悪行に由来する宝具の性質。
これにより疑似的に28人の集合体と化したカラティーン・ダーナは、体力と精神力は常時28人分に強化。さらに任意で質量も28倍にできる。
物体の攻撃力や耐久力に、質量は非常に貢献する。人間サイズのまま瞬間的に質量を28倍にすれば、近接戦闘において大きなアドバンテージが生まれるのだ。
更に、真名解放においてより強大な効果も発揮する。
まさに、カラティーン・ダーナはそれをした。
「ウニにでもなりなぁ!
その瞬間、カラティーン・ダーナは28人に増える。厳密には、自分の肉親たちの姿を一瞬だけだが取り戻させる。
その連携殺法は、まさにヘラクレスや呂布すら苦戦させる猛攻。
それを、サイラオーグ・バアルは獅子の鎧をもってしても防ぎ切れなかった。
いくらかの裂傷や刺し傷を刻まれ、サイラオーグは一旦距離をとる。
そのうえで、その表情は強張っていた。
「……なるほどな。この激痛は、慣れてない類もあってかなり効く……っ」
「……
思い出してげんなりするカラティーン・ダーナに、サイラオーグは少し同情した。
彼女が傑物であり心身ともに強靭であることは知っていたが、その由来となる過去があそこまで壮絶とは思わなかった。
何よりあの地獄のような経験と敗北と再起は、そして笑顔に誓った決意が、彼女の絶大なる精神力を与えていた。
単純な意志力ならば、おそらく兵藤一誠をも超えるだろう。そのうえで自分が外れているという自覚をもって、他者に正しさを求めることはあっても意志の覚醒を求めていないところは凄まじい。
あの毒を喰らってなお平然と戦闘を行い、実情を知ってなお「戦闘を終えてから倒れればいい」と考える。並大抵の意志力ではなく、おそらく自分よりも強いのだろう。
……だからこそ、超えてみたい。
自分も苦渋を味わった経験はある。そもそも才能が少ない自覚もある。そのうえで努力で乗り越えてきた自負がある。
だがしかし、果たして彼女と同様の事態になって、あそこまで強くなれただろうか。
それほどまでに悲惨な人生をもって、しかし彼女は銀に輝く祓魔の弾丸となった。
……ならば、負けるわけにはいかんだろう。
どれだけ自分に悪魔としての才能が無かろうと。悪魔という種族が人間より強靭だということに違いはない。
……なればこそ。
「覚悟してもらおう。カラティーン・ダーナ。貴様を冥界の敵と断定する!」
「上等だぁ。俺もお前を殺して名を上げるぜぇ!」
そして更なる激戦が、繰り広げられた。
そんな感じで、キリがいいのでちょっと短めです。
……あと書き溜めは150kbを超えているのですが、実はコードギアスのソシャゲをダウンロードして始めるので、ファンリビをやっていたころのように投稿速度がちょっと遅くなるかもしれません。
半年以内に収入アップが見込めたり、最近になってようやくプリペイドカードの使用法を学んだこともあり、もしかすると結構熱中するかもしれません。
……個人的にKMFのサイズは生身の超人ともバトルできる良い感じな気がしないでもない。D×Dの火力インフレについていける土壌さえあれば、D×Dとコードギアスのクロスオーバーとかも考えたくなってきたぐらいだぜぇ……。