好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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そんな感じで、そろそろバトルもどんどんクライマックスだぜぇ!
Other Side
ステラフレーム・モデルベルゼビュートは間違いなく難敵で強敵だった。
二対一とはいえ、アジュカ・ベルゼブブがてこずったのはそれだけの力を持つからだ。それをリアス達は痛感する。
『どうした屑共! この程度で、シャルバの怨念を止めれるとでも思ったかぁ!』
モデルベルゼビュートがそう吠えると共に、彼の上の空間が歪んで百を超える砲弾が放たれる。
放射能汚染に酷似したオーラを付属された砲弾の群れは。数秒のタイムラグに合わせて自分達に向かって自由落下を開始する。
その砲弾の雨を撃ち落としながら、リアスは少しずつ敵の手札を考えていた。
……大量の手札を持ち合わせるモデルベルゼビュートだが、手札にある種のパターンがある。
一つはシャルバから継承した魔力運用。一つは星辰光による放射能汚染。
だがそれ以外の手札があまりに多種多様だ。そしてどこか、共通点を感じてしまう。
そこまで考え、リアスの思考はあることに思い至る。
そもそもステラフレームと前置きされているということは、すなわち彼らはある程度の共通性を持っている。
また、禍の団が運用している人造惑星は、その多くが同型機は共通する星辰光を運用している。
加えてミザリ側が関与した人造惑星の大半は、人工神器技術を積極的に運用していた。
それらは星辰光だけでなく、「宿す人体を含め、出力を高める為に大きく造る」というアプローチを得ている。そしてそれらをより確実に運用する為、星辰光を補正としている。
星辰光そのもので同調や出力を上げているサリュートⅡ。それぞれの運用能力に合わせ、星辰光と人工神器を一対にしたと言ってもいいΔサリュート。そして人工神器そのものは超大型ゆえに高出力だが、自在に運用する為に星辰光を使用するギガンティスサリュート。
そこまで思い至り、リアスは絡繰りを悟る。
「……そういうこと。ステラフレームとモデルベルゼビュートは別々の星辰体運用兵器なのね」
『ほぉ、気づいたか』
答えは関心という肯定だ。
「どういうことっすか、部長!?」
「簡単なことよ、アニル。……ステラフレームはおそらく
アニルに対して簡潔にまとめれば、それですぐに何人もが理解したようだ。
「……なるほど。つまりステラフレームは素体の星辰光を宿す人型躯体と―」
「―人工神器を組み込んだユニットがある、
ルーシアと小猫が悟った通りということだ。
禍の団の人工神器技術は、とにかく大型化することに終始している。
大型化することで技術力が低くても高出力化に繋がり易くなる。更に宿主との相性による不都合を、大量の人員による分散処置や、宿す人体すら大型人造の人型兵器化で対応する。これが禍の団の軍事力の高さに繋がっている。
だが同時に、それは大きくなるがゆえに運用面でも不都合も多い。
ステラフレームはそれに対するアンサー。すなわち「巨大なウェポンプラットフォームと
だからこそ―
「……勝ちに行くわよ、皆!」
―その程度で、負けてやるほどグレモリー眷属は甘くないのだ。
カラティーン・ダーナは間違いなく強敵だと、サイラオーグは痛感する。
神話の英雄譚における難敵が弱いわけがない。だが、サーヴァントとなったことで更なる強さを得ている。
瞬間的な打撃力や防御力の二十八倍化。これが危険でなくてなんという。
故にこそ、遠慮をする理由は欠片もない。
「……いいだろう。ならばこちらも札を切ろう」
「漸く神滅具を使うのかぁ? だがさせる気もねえんだよなぁ!」
突貫するカラティーン・ダーナに、サイラオーグはしかし油断はしない。
「……レグルス!」
『承知!』
『MONARCH』
妨害を試みるカラティーン・ダーナは、しかし見誤っていた。
サイラオーグ・バアルは獅子王の戦斧の保有者ではなく主。彼は眷属悪魔としてレグルスを従えているのである。
必然、レグルスが別個でプログライズキーを装着するという手法も可能となる。
「『実装!』」
『レザーライズ! キングライオン! Go to lord of king』
故に、装着した状態で宿るというからめ手により、サイラオーグは妨害を受けることなく禁手に至るとともに、レザーレイダーとして顕現する。
黄金に輝く獅子を模した追加装甲。
それは、サイラオーグ・バアル専用に開発されたプログライズキー。
神の子を見張る者による神滅具調律機能と、生体調律による闘気の増幅。
「……では覚悟してもらおう。この場がお前の死に場所と知れ!」
キングライオンレザーレイダー。
獅子の大王サイラオーグ・バアルの、更なる飛躍の証明である。
「上等だ!」
「ぬぅん!」
その瞬間、剛腕と剛腕がぶつかり合う。
二十八倍に瞬間増幅された質量を、しかしサイラオーグは拳で弾き飛ばす。
神滅具との同調が強化され、更に闘気が増幅されたことで、サイラオーグのポテンシャルは更に増幅された。
徹底的なまでにサイラオーグそのものを強化すると言ってもいい方向性は、単純故に絶大に強固。そしてそれは、徒手空拳という単純なスタイルに終始しているサイラオーグを更に高めていることを意味している。
瞬時に激突を繰り返すカラティーン・ダーナは、それゆえに自分が不利であることを理解した。
その上で、しかし彼はほくそ笑む。
―そいつの弱点は分かってるんだよなぁ―
英雄譚の物語は、単純な脳筋ばかりによって構成されるものではない。むしろ性能で格上の相手を、絡めとる策を思い至る知恵をそれでもなお博打になる戦いに挑む勇気をもって実行する者が至れることの方が多いのだ。
故に、カラティーン・ダーナはためらうことなく宝具を開帳する。
……28人がかりによる包囲。それも、打倒ではなく打倒する為の前段階。
プログライズキーを使用した者達最大の欠点は、プログライズキーが必要不可欠。
装填するという形故に、握りを強くして耐えるという真似もできない。四肢に組み付いて動きを封じたその瞬間を狙えばいい。
そう理解しているがゆえに。カラティーンは内心でほくそ笑み―
「―まずは貴様だ」
―その瞬間、自分の死神が目の前に現れた。
ためらうことなく自分に突貫したサイラオーグは、それゆえにカラティーン・ダーナの反応を超える。
『MONARCH』
分身をカバーに入れる暇などない。
既に死神は拳を構え、そして振りぬいた。
『キングレザーボライド!』
その圧倒的に増幅された闘気の拳は、文字通りカラティーン・ダーナの胸を貫通する。
霊核の粉砕。決定的な致命傷。
その時彼が思ったのは、唯一の疑問。
「な、んで……
ためらいも躊躇の無く、自分を狙って拳を叩き込めたその理由が、カラティーンには分からない。
サイラオーグ・バアルは非才だ。
魔力がない。それ以外の異能の類にも長けていない。ただ単純に生命体としての強さと武人としての強さで挑んでいる男だ。
殺気を感じることはできても、正確に誰が本体化を悟ることなどできるわけがない。
「……何を言っている?」
そして、それは何も間違っていない。
「俺はただ、一人ずつ確実に倒そうとしただけだぞ?」
……そのあまりに愚直すぎる答えに、カラティーンは返答すらできない。
極めつけに単純かつ滅茶苦茶な対応に、カラティーン・ダーナは討伐されたのだ。
そしてタイミングを同じくして、リアス達も決着をつける。
「……いくわよ皆。この男はそこで倒すわ!」
「「「「「「「「「はい、部長!」」」」」」」」」
リアスに応える仲間達と共に、リアスもまた星を開帳する。
放たれる大量の蠅を、祐斗と同じ龍騎士団によって迎撃。
それに対し、モデルベルゼビュートもあらゆる攻撃で対応する。
それをリアスは、仲間達と共に力を組み合わせて突破していく。
放たれる大量の迫撃砲を、雷光によって粉砕する。
プラズマフィールドはロスヴァイセと同調した魔法によって中和する。
アザトースブレードをゼノヴィアのエクス・デュランダルで相殺し、更に投げ渡された
更にそれを投げ渡し、バーナーユニットによる超高圧火炎放射をアニルに捌かせ一気に迫る。
仙術による強化をもって、アザトースカノンを食い止め、聖母の微笑みを展開することで負傷を回復していく。
イリナと共に光力を放つことで、左右から迫るように放たれたミサイルを迎撃する。
ルーシアと共に射撃を行い、ガトリングレールガンの攻撃を逸らす。
そして迎撃の為に振るわれた聖魔剣を、祐斗と共に振るう聖魔剣による数で捌き切った。
『おのれ……忌々しいグレモリーの小娘がぁ!』
「こちらのセリフよ、悍ましい魔王の出来損ない!」
放たれる攻撃に対し、リアスは至近距離に食らいついた。
放たれる打撃はあまりに重い。おそらくは質量を共有する人工神器によるものだ。
だが、それをリアスは強引に突破する。
その全身に纏う生命力を見て、モデルベルゼビュートは目を見開いた。
『それは! バアルの出来損ないと同質!』
「そうよ。眷属以外とも、絆を結ぶのは当然でしょう!」
闘気を纏って吠えながらの突貫に、モデルベルゼビュートは絶大な力の奔流で迎撃する。
その瞬間、リアスはすぐに悟った。
この一撃は、クリムゾンブラスターすら超えるだろう。
すなわち、正真正銘の魔王級。シャルバ・ベルゼブブは成れの果てとなったことで、まさに魔王の領域にさえ到達したのだ。
だが、それがどうした。
敬意を向ける理由などない。敵意を覚える理由しかない。
そして何より、目の前の敵は冥界の民を苦しめ、愛する兵藤一誠の体を崩壊させた男の怨念を受け継いでいる。
ならばもう、語るまでもない。
「……私の可愛い下僕達! どうか、力を貸して頂戴!」
「了解です、部長!」
「部長、受け取れ!」
手を伸ばし、掴み取るは魔帝剣グラムとエクス・デュランダル。
二つの刃を文字通り、全力で開放して斬撃を叩き込む。
グラムの呪いと聖なるオーラもまた増幅し、リアスを襲うが問題ない。
その瞬間、億が一にも満たないだろう、リアスが無事適合する一瞬の可能性が連続する。
『認めぬ、認めぬぞ……シャルバを認めぬ冥界など、断じて認めぬ―』
「こちらのセリフよ、恥ずべき悪魔」
吠えるモデルベルゼビュートの発声器官に、リアスの言葉がそれを止める。
輝く目は邪眼のそれ。何より闇すら噴き出す停止の奔流は、一瞬だがモデルベルゼビュートを縫い留める。
―戻ったら、ギャスパーについて調べないと
そう思うほどに禍々しい力に、だが何故か恐れを今は感じない。
闇と停止の奔流は、まるでこの身に纏う鎧のように自分を守ってくれるから。
きっと、この力も愛するギャスパーの一つなのだと、なんとなく思いながら、リアスは魔帝剣グラムとエクス・デュランダルを振りかぶる。
「滅されなさい、モデル・ベルゼビュート。これ以上、シャルバ・ベルゼブブの怨念に奪わせるものは何もない!」
そして十字に両断し、消滅の魔力がシャルバの怨念を跡形もなく滅ぼした。
と、此処でガチのクライマックスにつなげるためにもまずいくつかから進めていきます。
すでに感づいている人もいますが、ステラフレームとは「超巨大人型人工神器の機能を行使する端末」でありながら「独自の強大な星辰光を扱う衝動を持った人造惑星」でもあります。
ギガンティスサリュートという大型ゆえに星辰体運用兵器としての本領を全て費やさなければ人工神器機能を活かせない結果をもとに、その問題点を克服できる星辰体運用兵器にして人工神器を開発する発想から思いつきました。
これにより絶大な攻撃力の人工神器と強力な星辰光を戦闘で両立できるというわけです。
そしてサイラオーグもパワーアップ。専用のプログライズキーをひっさげて、カラティーン・ダーナを打倒しました。
決着の理由はある意味でたまたまでありある意味で必然。サイラオーグらしい決着にできたと思っております。
そしてリアスも決着のために突貫し、文字通りすべてをもってしてベルゼビュートを撃破。
敵も味方もキャラが多いので、今後はこういった形で並列ボス戦で何とかしていきたいと思っております!