好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・推薦・創作掲示板の紹介とかを常々欲するグレン×グレンです!

 さて、幕章も全部書き溜めが終わり、第一部後半戦に向けていろいろと設定を煮詰めたい今日この頃。いくつか思いついた新作ネタを全部ぶっこんだ設定とかも作りたくなってくる欲求にかられ、同時にコードギアスロストストーリーズもやっているにもかかわらず、むしろ執筆速度が上昇していることに戸惑いながらも本日も投稿です。


銀弾落涙編 第五十一話 守護星覚醒

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、戦線は動き出す。

 

「……まだだ!」

 

 強引な魔術の行使で、カズヒ・シチャースチエは窮地を脱する。

 

「……まだだ!」

 

 急上昇する星辰体による出力向上で、九条・幸香・ディアドコイは攻撃を弾き飛ばす。

 

「そう、まだだろう?」

 

 そしてカズヒに問いかけるように、九成和地は問いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「そう、まだだ!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 それに呼応するように、並び立つ者は現れる。

 

 リーネスが、鶴羽が、梔子が、ユーピが。

 

 今ここに、反撃の為に並び立つ。

 

 その頼もしさを胸に、親子は奇しくも同時に覚醒を果たす。

 

 意志の力が文字通り、肉体の性能を底上げする。

 

 ……そして、奇しくも二人は異なる形で力を成す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 呼応する星辰体を感じながら、幸香はシャルバに僅かな敬意を感じる。

 

 恨み節によるものとはいえ、上位神滅具を使った禁手とはいえ、瞬間的にとはいえだ。

 

 それでも、ここまで凶悪な禁手に至ったことはまごうことなき偉業だろう。称賛するべき力を振るったあの男に、そこだけは敬意を示す。

 

 だからこそ、此処で至る。ここで成し得る。ここで振るう。

 

 それこそが、目の前の超えるべき敵手に対する礼儀だと、彼女は決意によって覚醒する。

 

天進せよ、我が守護星―」

 

 ここに至るまで、彼女は研鑽も研究もし、鍛錬だけでなく力を集めることにも貪欲だった。

 

 故に人造惑星という手段を考慮し、それを最大限に生かして会得するべき研究もしてきた。

 

 そこで到達したのが、魔術を利用したアプローチ。程度はともかく己が体に手を加えることも多々ある、魔術回路保有者のアプローチの応用。魔術回路保有者が己が血族に受け継がせることで強化できる、魔術刻印の応用。

 

 フロンズ達の手を取るタイミングで、幸香は処置を決定した。フロンズに事前に集めてもらった道間家の技術まで使った、魔術的処置によって至った人造惑星。

 

 そして強き衝動をもって、彼女は新種の魔星が一番槍に到達する。

 

「――鋼の未開(あした)をかけるがために

 

 刮目せよ、魔獣共。

 

 今ここに、礼装型人造惑星の猛威が開帳されるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「和地、そろそろ本番行くわよ!」

 

『BIRTH CRY』

 

「当然だ、カズヒ姉さん!」

 

『BLANCE SAVE』

 

 俺とカズヒ姉さんは、並んでプログライズキーを起動させる。

 

 覚悟は決まった。決意もある。

 

 何よりも、此処に笑顔を交わして誓い合った、愛する彼女がいるのなら。

 

 必ずやれるさ、答えは決まっている。

 

 だからこそ―

 

kamen rider……kamen rider……kamen rider……

 

「「変身!」」

 

『ショットライズ!』

 

『フォースライズ!』

 

 展開される無数の犬と飛蝗の軍勢が、俺達を囲んでアーマーを展開する。

 

パラディンドッグ! Then smilling silver bullte. Saver is extreme over

 

 俺が展開するのは、水色のアーマーに身を包んだ騎士のような強化装甲。

 

リスターティングホッパー! It's re stert

 

 カズヒ姉さんが展開するのは、これまでよりスマートになった白銀の装甲。

 

 仮面ライダーマクシミリアン、パラディンドッグ

 

 仮面ライダー道間、リスターティングホッパー。

 

 今ここに、俺達は揃い踏みで変身した。

 

「……いいよ。それを潰えさせた時、とても悲しくなりそうだぁ」

 

 陶酔するミザリには悪いが、そんなつもりは欠片もない。

 

 俺とカズヒ姉さんは頷き、そして前に出る。

 

 覚悟はいいか、ミザリ・ルシファー。

 

 ここのお前が望むものなど何もない。あるとするなら、それはお前達だけにある物だ。

 

 だからこそ、俺は魔剣を手にして決意を込める。

 

「――禁手化(バランス・ブレイク)

 

 俺が作り出したのは、一振りの魔剣を超える魔剣。

 

 魔帝剣でも聖魔剣でもない、この魔剣は魔星剣。

 

 同時に俺は魔星剣と感応し、此処に真なる意味で魔星の頂に到達する。

 

 これが俺の禁手(バランス・ブレイカー)。名を、星宿す想いの魔剣(スターソード・オブ・スフィア)

 

 そして同時にパラディンドッグプログライズキーに取り付けられたダイヤルのついたユニットの、小さな液晶画面に「0:07:30」のカウントが動き、一秒ごとに減っていく。

 

 これがこのプログライズキーが本領を発揮できる、残り時間だ。

 

 それが終わるまでに片付ける。

 

 そして俺はカズヒ姉さんと共に、祝詞を此処に宣言する。

 

「「天衛せよ、我が守護星―――」」

 

 そう、ここにきて俺達は、新たな領域に到達する。

 

「「―――鋼の笑顔(誓い)で涙を変えろ!!」」

 

 悲劇をかき消す涙を変える、救済の銀弾は此処に在る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……和っちってば、ここで至る?」

 

 失神したジャンヌ・ダルクに拘束術式を駆けながら、春菜は思わず苦笑した。

 

 師匠には恩があり、また彼女がいてこその九成和地だと否応なく理解している。

 

 なのでカズヒが上で自分が下であることに文句をつける気は欠片もない。だがそれはそれとしてちょっと妬くし、そこまで分かり易いと一周回って笑えてくる。

 

 道間日美子の笑顔に誓った生き方を貫く九成和地。彼が道間日美子の成れの果てであるカズヒ・シチャースチエと思いを合わせることで、世界の均衡すら崩す力を獲得した。

 

 もはや運命とすら言えるが、ここまで分かり易く一直線だとどうしたものかと思ってしまう。

 

「……和地くんもあれだねぇ。分かり易すぎてなんで私達(ハーレム)やっちゃってるんだか」

 

 後処理をしながらも、インガも少し苦笑していた。

 

 あそこまで分かり易く好意を彼女に示しておきながら、何故自分達まで愛せるのやら。

 

 ……そもそもカズヒがそういう要求を出したことが理由だが、それはそれとして素質もあるのだろう。

 

「ま、だからこそ何だろうし文句はねえよ。それにまぁ、事情を知ったら色々お似合いじゃねえか」

 

 苦笑交じりのベルナの言葉がすべてを物語っているだろう。

 

 互いに前世の笑顔を瞼に焼き付け、今世での生き方を貫いてきた。そして和地はカズヒの過去をすべて知ったうえで、それでも想いを決して曲げなかった。

 

 これには勝てない。むしろご相伴に預からせて貰っているだけ、そういう条件を出したカズヒに感謝するべきだ。

 

 二人に人生を救われた者として、そこに文句は欠片もない。

 

 そこで三人の意見が重なった時、近くのビルが粉砕される。

 

 現れるは、ボロボロになりながらも戦闘を繰り広げ射ていたと思しき三人。

 

 そして、そのうちの一人が膝をつくと、空間が歪むように何人かが吐き出されるように現れた。

 

「……あ、ヴァーリチーム?」

 

「おいおい、どういこった?」

 

 春菜とベルナが怪訝な表情を浮かべる中、インガは他二人の方を意識してカバーに入る。

 

 仮面ライダーグリームニルとなったリヴァ・ヒルドールヴも、白龍皇の鎧を付けたヴァーリ・ルシファーも、共に満身創痍に近かった。

 

 それは残された一人であるアクシズもそうだが、この二人を相手にボロボロになる程度ですまされていることがおかしいレベルだ。

 

 更にヴァーリチームが全員倒れているこの状況下は、相手が難敵であることを示していた。

 

「……よもや、更にプルート様を相手に札を隠したまま打倒するとは。……怨敵ではありますが、その力量だけは認めねばいけませんね」

 

 うんざりしたような雰囲気を纏いながらも、アクシズは空間を歪ませて離脱の構えを見せる。

 

「決着は次会う時に。それまでにこちらも牙を研ぎ直しておきましょう」

 

「……いいだろう。その時には俺もこの力を更に研ぎすまそう」

 

 静かにヴァーリと睨み合い、アクシズは空間の歪みに消えていく。

 

 ―のちに地獄事変と称されることになる戦いにおいて、D×Dを幾度となく苦しませる死神部隊ハルベルト。

 

 その因縁が結ばれたのは、まさにこの瞬間だったのだろう。

 




 和地だけが新フォームだと思った? 残念、カズヒもだよ!

 そして親子そろって覚醒したうえに星を開帳する流れです。さて、どういうことになるかはもうちょっと待っててね?






 それはそれとして、ヴァーリは伏札を切って何とかアクシズから仲間たちを解放しました。

 彼女は地獄事変においては対ヴァーリチームを担当することになるでしょう。ヴァーリの伏札(急遽調整なのでまだできてない)も含めて、物語をどんどん盛り上げていこうと思っております!

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