好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
とりあえず大筋で各ヒロインと激突する相手の方向性は固まりました。
あとは原作を読み返しながら話を煮詰めていく感じですね。こっからも別の意味で大変だぜぇ……っ
和地Side
とりあえず何とかなったかと思った時、もの凄い光が一瞬出てきて慌ててそっちに向かった。
辿り着く頃には光が消え、なんか苦笑気味で悶え苦しんでいる曹操と、それを見下ろすイッセー及びシャルロットの姿がそこにはあった。
……どういうことだ?
「どうやら、終わったようじゃな」
と、そこに右目が潰されて血を流す幸香がいた。
割と痛々しい姿だが、むしろ威風堂々としている風に見えるのは人徳……人徳? まぁ気風とかそんな感じで。
とにかく、向こうも決着はついたようだな。
「ふふ。俺のライバルは中々のものだろう?」
「当然だな。こいつならこれぐらいはできるだろう」
そこにヴァーリやサイラオーグ氏まで姿を現す。
「僕の親友は大人気だね」
更には木場も様子を見に来たらしい。
……うん、これはあれだな。
「人気者だな、イッセー」
「野郎にモテても嬉しくねえよ!?」
ま、そう言うな。
本当にモテる奴というのは、異性だけでなく同性にもモテるものさ。
性別関係なく好かれるというのは、ある意味でめっちゃくちゃラッキーなことだとすら思うしな。
とはいえ、曹操の奴は死にかけだな。
だとするなら、さっきの光は何だったんだ? 切り札とかそんな感じにしては、イッセーはぴんぴんしているし。
「……一体さっきのは何だったんだ?」
「それは分からんな。俺も何かしらの切り札かと思ったが」
「感覚としては聖なるオーラや神のオーラに近かったけどね」
俺と一緒にサイラオーグ氏や木場が首を傾げていると、幸香は呆れたように鼻を鳴らし、ヴァーリはヴァーリで興味深そうに目を細めていた。
「まったく。やはりこうなったというべきかのぉ?」
「へぇ? おそらく
あ、そういえばそんなものがあるらしいな。
二人の言葉に俺も、思い至った。
なんでも聖槍だけの切り札的なあれらしい。覇龍とか覇獣とかの類だろうけど、それにしてはイッセーがぴんぴんしているな。
なんというか、さっぱり分からん。
「……なぁ曹操。お前が使ったのが覇輝っていう奴なら、なんで何も起こらずに光が消えたんだ?」
イッセーもさっぱり分かっていないのか、曹操にそう尋ねた。
それに対して、曹操は真っ青な顔で苦笑いを浮かべていた。
「
……えっと、つまり―
「TRPGでパルプンテを使ったみたいなことになるのか? で、聖書の神というGMが何をするのかを決定すると」
―我ながら、この例えはどうなんだろうかとは思った。
ただ曹操はTRPGもパルプンテも分かっているのか、むしろ納得している感じで頷いていた。
「……まぁそういうわけさ。そして聖書の神の遺志というGMは、静観を選んだ。もし何かする気なら、俺が回復するなりシャルロット・コルデーを強制的に召還するなりするだろうからね」
なるほどな。
つまり、聖書の神の遺志にそっぽを向かれたと。
俺が納得していると、幸香は心底呆れた感じの表情を曹操に向けている。
「阿呆の極みよ。三大勢力……すなわち天界や教会に危害を加えながら、聖書の神が己に力を貸すとでも思うたか」
まぁ確かに、ある意味でそこは分かるな。
助けを求めるなら助けてくれそうな相手にするべきだ。追い詰められて博打でやったんだろうが、冷静に考えるとどう考えても確率は低いだろう。
「やるのなら、ヴァーリを真似て聖書の神の遺志をねじ伏せようとするべきなのじゃ。人間として神に挑むのならそれぐらいはせねばならぬだろうて」
幸香はそう言うと、つまらなさそうに早々に背を向ける。
「……そ奴は好きにするがよい。民草を苦しめた怨敵を裁くのは、英雄の仕事というものだろうて」
「……兵藤一誠の方が、俺より英雄だというのかい?」
曹操のその言い分に、幸香は肩をすくめる。
「何をもって英雄とするか。それは英雄を見た者達のそれぞれの見方になるだろうな。……だが、一つだけ絶対に断言できることがある」
少しだけ止まり、そして幸香は威風堂々とした態度で胸を張る。
「
……凄い辛辣な言い分だな。
だがまぁ、なんだかんだで正論なのが納得だ。
ああそうだ。冥界にとって、兵藤一誠は正真正銘英雄だ。
「……せめてその意味を理解したうえで目指すのならば、槍も少しは温情を与えたであろうよ。お主は迷走の果てに自滅したのだ」
そう言い切って、幸香はそのまま去っていった。
そこに見問えていると、ふと気づいた。
……あ、なんか霧が出ている。
「……お互い失敗だったな。二天龍に関わると……」
「……ああ、うかつなちょっかいは滅びに繋がる……な」
ゲオルグいたのか!?
しまったぁあああああああっ!?
アザゼルSide
「……で? どうするつもりだよ」
俺は帰り道、シュウマの誘いでサンタマリア級汎用母艦のネームシップに乗せてもらっていた。
そこの応接間で、俺はシュウマにそこを切り込む。
聡いこいつなら言いたいことは分かるだろう。
……なんで、あそこまでハーデス達を煽るようなやり方をしたのかだ。
「その通りだ。彼を相手に迂闊な手法は、更なる敵意を増すだけになるだろう。うかつに手を出して滅ぼしても、人間界に悪影響が出かねないが?」
サーゼクスもその辺は気にしているからこそ、鋭い視線で切り込んだ。
それに対し、シュウマ・バアルは平然としていた。
「……被害というものは、中小規模が何度も続くより大きいのが一発で終わる方が、心理的な悪影響は少ないのですよ」
話は少しずれているようだが、俺達は黙って聞く。
「幸い禍の団は大規模テロ組織であり、ある意味では一度の対テロ戦争という区分にできるでしょう。またテロリストの行動理念故に、民間からも厭戦気分や政治に対する不満に直結しずらいところはあります……が」
そこまで言って、シュウマは真っ直ぐ俺達の方を向く。
「北欧の悪神ロキ。彼のようなケースがもし何度も起これば、それは信頼の低下や厭戦気分により、政府に悪影響が生まれます。……だからですよ」
紅茶を一口飲みながら、シュウマは言い切った。
そして同時に、渋い顔までしてくる。
「禍の団という驚異が懸念となり、三大勢力の和平は基本的に進んでいます。ですが内心では不満が多い者も多いでしょうし、禍の団という抑えがなくなれば、和平の流れは滞り、反発勢力もいずれ必ず動くでしょう」
なるほどな。言いたいことは分かったぜ。
つまりあれだ。こいつがハーデスに求めているのは―
「この手の残虐行為は一回にまとめられるならそれに越したことはないのです。総量が同じであっても、民衆が感じる不快感は間違いなく少なくなりますからね」
―まとめて
シュウマの野郎は、禍の団との戦いがどう転ぼうがハーデスの野郎がまた何かしてくると考えている。
そしてちまちま嫌がらせを繰り返されるぐらいなら、いっそのこと他の不満分子も集めて大規模にやらかしてほしいとすら考えてやがる。
……戦略的にはありではあるが、よくもまぁ恐ろしいことを考えるもんだ。
「……その判断は、勝てるという前提が必須だと思うのだが?」
「正直に答えましょう。……負けたのならそれはそれでいいのですよ」
サーゼクスの鋭い視線に、シュウマも向き直ってそう答える。
その眼には一切の嘘がない。
「我々が負けたとしても、大きな決戦で決着がついたのなら大勢も決するでしょう。ならば致命傷にならないうちに余力を残して投降させ、ハーデス神による安定した統治で世界は収まるでしょう。……最悪ではないと考えていますよ?」
微笑みすら浮かべるその真剣な言葉に、俺はシュウマ達に対して警戒心が生まれてくる。
こいつらは、サーゼクスとは相容れない。
冥界の未来を憂いて足並みを揃えているが、その実本質的な狙いは別にある。
……こっちに乗り込む前、サーゼクスが言っていたことを思い出す。
サーゼクス達は自分達を「個の力」として、イッセーたちを「輪の力」とした。
だが、シュウマ達は科学的なアプローチを利用した強化で、輪の力に並ぶ「知の力」をもってしている。俺はそんな風に感じていた。
……イッセー。堕天使総督を降りる予定の俺が言うのもなんだが、大変だな。
賭けてもいい。フロンズ達はイッセーにとって、争うより厄介な敵になる。そう、確信すら覚えている。
ま、手を貸せる範囲で貸してやる。
負けるなよ……こいつらにな……っ!
とまぁ、戦闘は終わったけど不穏なものは消えません。
ですがそれはもっと後の話。
次で銀弾落涙編も終了です!