好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 土日はあまり人が来ないから投稿は抑えるべきかなどとも考えているグレン×グレンです!

 ですが今回は銀愛賛歌編につながる話であることもあり、スパッと日曜日に投稿して月曜から銀愛賛歌編を始めようと思っております!

 つーかぶっちゃけ七話あるので、一週間毎日投稿が一番キリがいい感じです。あと書き溜めのほとんどを使うので、120~150kbはあるかと思います。

 ではそんな導入部も兼ねた幕間です!


銀弾落涙編 幕間 賛歌の前段階

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いい? 人間世界ではマルチタスク、という概念があるの」

 

 指を一本立てて、カズヒねぇはそう語り出す。

 

「これは同時に複数の全く別の思考を意識的に行うことで、できることは凄いこととされているわ。つまり人間の脳とは、意識しての同時並列作業を苦手としているわ」

 

 ホワイトボードにそう告げながら、カズヒねぇは何故かパソコンの絵を描いた。

 

「パソコンとかのデリート作業やダウンロードとかがいい例ね。あれは一つ一つ消すとすぐ終わるけど、同時にいくつも進行させるとパソコンの動作そのものが重くなることが多いの」

 

「そうなんですか。でも、お父様はいくつもの消滅の魔弾(ルイン・ザ・エクスティンクト)を使いこなしてますよ?」

 

 そう首を傾げる少年に、カズヒねぇは軽く肩をすくめた。

 

「例外とか特例とかは異常は、基準値に入れてはいけません。言い方は悪いけど、頭の良い人がテストの時にわざと成績を下げることはできても、頭の悪い人が照すの都の時だけわざと成績を上げることはできないのと同じことよ。比較対象は良くも悪くも真剣に吟味しなさい」

 

 そう告げたうえで、カズヒねぇは振り返った。

 

「だからゼノヴィアを無自覚に虐めては駄目です。彼女は単純なことに全力投球させる方が気質的にもあってるから」

 

「ミリキャスから私を庇うにしても、他に言い方はあるんじゃないか!?」

 

 ミリキャス・グレモリーから庇って講義までしたが、カズヒねぇの講義はどっちにしてもゼノヴィアの心にえぐりこむようなダメージを叩き込んでいた。

 

 ……まずなんでこうなったのかを話すと、単純に言えばミリキャス・グレモリーの社会見学のノリだ。

 

 素直で勤勉で才能もあるミリキャスは、今後の自分の人生も考え、人間界における悪魔の活動を見学したいと言ってきた。となれば当然だが、年の近い叔母であるリアス部長が選ばれる。

 

 それとなく殺気を感じたが、モノローグぐらいは正確に言わせてほしい。というか口にも出してないんだから、それぐらいは許してくださいよ部長。

 

 まぁそういうわけで今日来たわけだけど、ゼノヴィアと話になった時にいきなりエクス・デュランダルのコンボ的な運用をすらすらしゃべって「使わないのはもったいない」と言ってきたわけだ。

 

 素直な年下の少年にずばずば言われ、悪気もないからゼノヴィアのたじたじなんだがここでカズヒねえが動いたわけだ。

 

 わけだけど……ねぇ?

 

「言っては何だけど、単純な性能の高さに比べて、手札の多さはイコールで強さに直結しにくいの。……アーミーナイフとコンバットナイフの違いで説明しましょうか」

 

 そう言いながら、カズヒねぇは十徳ナイフと戦闘用の……ククリナイフだっけ? と神器から取り出してミリキャスに見せていく。

 

「……こんな風に見てもらえれば分かるけれど、基本的に戦闘で多用されるものというのは目的をしっかりと決めてそれに特化した運用ができるようになっていることが多いわ。多機能性を重視しているものは、非常時の保険とか非戦闘用の荷物を少なめにする為に運用されることが多いわね」

 

「でも、ハルバートという武器があると聞いたことがありますよ?」

 

「そういうのは特例というものよ。ハルバードにしろ十文字槍にしろ方天戟にしろ、あれらは使いこなせるものが少ないの。……いわゆるマルチウェポンはフィクションとかでは出番が多いけれど、つまりロマン重視で実用性に難があるのよ」

 

 そんな風にミリキャスに教えていくカズヒねぇは、なんというか、妙にしっくり来ていた。

 

 あ、カズヒねぇがお母さんになったら、厳しいけどきちんと見てくれる良い母親になりそうだなぁ。

 

 ……それだけに幸香の件が惜しまれる。いや、あの女はどうなっても割と似たような感じになりそうだけど。それでもちょっとはこぉ……マシになったんじゃないか?

 

 まぁ、カズヒねぇが闇堕ちから復帰してなければ駄目だという前提があるから、不可能に近い仮定なんだけどなぁ。

 

「とにもかくにも、戦場とは「1の状況を100の出力で突破する」もの。多機能性というのはサバイバルのように「100の状況に多数の方法で対応する」状況に特化していて、戦場においては一見便利なようで使い勝手は逆に悪くなるものよ。近年の突撃銃はマルチウェポン化できるけど、あれも突撃銃という100の突破力を中核にした補佐武装の組み合わせよ。……自分で言うことじゃないけど私やサーゼクス様みたいな特例は基準値にしてはダメよ」

 

「いや、カズヒ。本当にそろそろエクス・デュランダルというテクニックタイプ向けの切り札を活かす方向に進めてほしいんだ。テクニックタイプを増やしてほしいと切に願うんだけど」

 

 木場が真剣な表情で割って入ってきたが、カズヒねぇはきょとんとしていた。

 

「……リアス部長がいるじゃない。むしろ手札最多の彼女に、聖魔剣の練習をさせる方が確実でしょう?」

 

「もったいないって概念知ってるかな!? 世界でそのまま「MOTTAINAI」とか広まったこともある、日本の良き文化だよ!?」

 

 木場が半泣きだが、カズヒ姉さんは安心させるように肩に手を置いた。

 

「三割冗談だから安心しなさい。既に手は打っているわ」

 

「カズヒねぇ。たぶんだけど、絶対木場が望む方向じゃないよな?」

 

 絶対そんな方向じゃない。いやな予感しかしない。

 

 そしてカズヒ姉さんが自信満々で取り出したのは、何かのアンプルだった。

 

 ……本当に嫌な予感しかしない。

 

「「「「これは?」」」」

 

 俺、ミリキャス、木場、ゼノヴィアの疑問符が一つになった。

 

「リーネスがホムンクルス研究の過程でついに作り出した人工聖剣因子よ。大丈夫、魔術刻印の要領で移植できるから魔術回路持ちなら誰でもローリスクで適合できるわ。……私もリーネスも鶴羽も皆、エクスカリバーを借りれるわよ」

 

「ゼノヴィアは合体攻撃要員かよ!?」

 

 俺は思わず全力ツッコミだよ。

 

 スパロ〇でたまに出てくる奴ぅううううう! スーパー系でたまに出てくる奴ぅううううう! タイマンでも強いけど、持ち技以上に合体攻撃が豊富な奴ぅううううううっ!!

 

 エクスカリバーの機能を使わないのがもったいないなら、エクスカリバーを使える奴増やすとか発想が斜め上だなおい!?

 

「私は常々思っていたのよ。ゼノヴィアにとってのエクスカリバーはデュランダルの補佐でしかないのに、ゼノヴィアにエクスカリバーを使わせようという発想の方が邪道じゃないかとね。折角人為的に聖剣使いを大量生産できる土壌が整ったんだから、目指せグレモリー眷属全員エクスカリバー使い化と言いたいところね」

 

「それは流石にどうなんだい? っていうか、それ殆どドーピング……いや、何でもない」

 

 木場のツッコミは正論だが、後天的な力の上乗せはイッセーとかよくやるから文句が言いづらいな。木場も聖剣因子を取り込んだからの聖魔剣だし。

 

 ……そこで俺はふと気づいた。

 

 あれ? そういえば他のメンツ、どこ行った?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……来てくれてありがとう。とりあえず、今回は手短に済ませるわ」

 

 ミリキャス様がカズヒ達に注目している間に、俺達は何故か南空さんに呼び出された。

 

 ちなみに南空さん、近々オカ研に移籍予定だったりする。これからは鶴羽って呼んだ方がいいのかなとか思ったりしてる。あとオカ研に移籍するに当たって、リーネスの部下という形でこっちに住む予定だ。

 

 っていうかなんで俺達こんなところに呼び出されたんだ?

 

「それで、何なんですか?」

 

 小猫ちゃんが切り出した時、南空さんは静かに頷いた。

 

 そして目を見開いて拳を握り締める!

 

「依頼よ、リアス・グレモリー眷属! カズヒと和地のデートを、全身全霊命がけで完璧に守り切りなさい!!

 

「……さて、ミリキャスのところに戻るわよ」

 

 リアス部長が振り返ったその瞬間、その横を紫炎を纏った槍が通り過ぎて壁に突き刺さる。

 

 ……聖槍と聖十字架の合わせ技を躊躇なくぶっこみやがったよ、この人!?

 

 思わず俺達全員が寒気を覚えて緊張感まで感じていると、何の躊躇もなく南空さんは―

 

「お願いします! もちろん依頼ですので報酬は払います!」

 

 ―ためらいなく土下座したよ。

 

 え、この流れに俺達ついていけてない。

 

「とりあえず落ち着いてください。……あと報酬とはどれぐらいですか?」

 

 ロスヴァイセさんが微妙にバグっている。

 

「……具体的にはあれね。イッセー、避妊前提なら抱いていいわよ」

 

「落ち着きなさい。それはもはや宣戦布告よ」

 

 リアスも星辰体と感応しないで!?

 

 固有結界による神滅具三つ盛と星辰光による眷属異能総決算とか、激突したらこの家も流石に吹っ飛ぶから!

 

「その、お気持ちは何となく分かりますけど、とりあえず落ち着いてください南空さん」

 

「その通りですわ。カズヒの件は理解していますから、冷静になれないのは分かりますわよ?」

 

 アーシアと朱乃さんがなだめる中、南空さんは肩を震わせて涙まで流している。

 

 まぁ、カズヒってすっごく大変な前世だったしな。しかもその原因が南空さんの前世の両親にもあるわけだし、これぐらいバグってもおかしくない……のか?

 

「カズヒの……カズヒのデートを……今度こそ、完遂させてあげたいの……っ」

 

 ぽろぽろと涙までこぼしているし、友情に訴えるんじゃなくて依頼という形で筋を通そうとしているわけだし、どうしたもんだろうか。

 

「どうする、リアス?」

 

 俺は手伝ってもいいって感じだけど、俺達全員となるなら主のリアスが決めないとさ。

 

 リアスはリアスで額に手を当てているけど、こっちも理解はしてくれてるみたいだ。

 

「……手伝ってもいいし、報酬を出すのなら多少の無茶も聞くわ。ただしイッセーの貞操を奪うようなことはしないで頂戴」

 

「分かったわ。……前金はぱふぱふ*1ね」

 

 うぉおおお!

 

 いきなりおっぱいが! 南空さんのおっぱいが!

 

 と思ったら目が見えない! 何かぶつかって痛い!?

 

「……見ては駄目です。南空先輩も、ドラクエみたいなことしないでください」

 

 こ、小猫様……お手数おかけしました。

 

 あとそうだった。ドラクエだ。

 

 ぱふぱふ……素敵な響きだけど、我慢しないとね!

 

 何とか俺が復活して南空さんが落ち着き始めると、ギャスパーがゆっくりと手を挙げた。

 

「あの、それでデートを守り切るって、何をすればいいんですかぁ?」

 

 あ、それもそうだな。

 

 具体的にどうするんだ? っというか、守り切るって何をするんだ。

 

 俺達の視線が南空さんに集まった。

 

「周囲を警戒して問題の排除よ。迷子がいたら二人が気づく前に保護しておまわりさんに引き渡し、不良がいたら二人に絡む前にぶちのめしてゴミ捨て場にでも捨てておくの」

 

 真顔だった。真剣だった。マジって意味がここまで分かる表情も中々ない。

 

「……具体的な方向性もすり合わせるわよ。できれば犯罪行為は避けたいもの」

 

 お疲れ様です、リアス!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アザゼルSide

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういうわけでぇ、気づかれないならデバガメしていいからデートを何とか無事に遂行できるようにしてほしいんですぅ」

 

「「まっかせなさい!」」

 

 リーネスの頼み、俺とリヴァは一もにもなく受け入れた。

 

 俺が駒王町でアジトにしているマンションの一室で、俺達はリーネスに頼まれて集まっていた。

 

 なんでも鶴羽の奴を呼ぶ予定だったが、あっちはあっちで別件があるらしい。

 

 ……八割方リーネスと同じことを、多分リアス達相手にやろうとしている。後でリアスに連絡して、それなりのすり合わせをしておかないとな。

 

「……リーネス様、メイド部隊からは人選を既に選抜し終えています。準備は万端です」

 

「安心しな。偽装随伴列車を組み合わせずみさ。データリンクは確実にできるぜ?」

 

 メリードとキュウタの協力も取り付けて、凄い本気の警護体勢だな。過保護すぎだろ。

 

「ふっふっふ。デートお守り大作戦! 愛を守る一大決戦ですわね! 燃えますのよ!」

 

「……テンション爆上がりじゃん」

 

 ノリノリのヒマリにちょっとついていけてないヒツギだが、すぐに気を取り直したのかリーネスを真っ直ぐ見る。

 

「で、具体的にどうすんの? ぶっちゃけ下手にこっそり近づいても気づかれるじゃんか」

 

「大丈夫よぉ。既に使い捨ての人工衛星と異形技術満載型のステルスドローンの準備は出来てるわぁ。二人の範囲外から範囲内に近づきそうなトラブルの元を、事前に始末すればいいだけよぉ」

 

 ……ヒツギの表情が死んだな。

 

 この場で一番の常識人だ。リーネスが完全に暴走しているあまり、ついていけてなくなってやがる。

 

「先生聞きたいんだけど、映像とか見れないの?」

 

 リヴァが気になることを言ってくる。

 

 だがそこは本当に気になる。ぜひ知りたいし聞きたいし確認したい。

 

「安心してくださぁい。上方向からの映像は魅せてあげるしぃ、音声も万全よぉ」

 

 それは良い事を聞いたな。

 

 リアスとイッセーもだが、あの二人も距離感が一気に縮まった雰囲気でぶっちゃけすっごくからかいたかったからな。

 

 からかうと後が怖いが、こっそり映像を見てニマニマできるってのは十分すぎる楽しみだ。

 

 ふっふっふ。ちょっと盛り上がってきたなぁ、おい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ねぇインガ。なんか今日の兵藤邸(うち)、休日なのに人少なくない?」

 

「そういえばそうだね。……何か嫌な予感がするなぁ」

 

「春菜もインガも手が止まってるぞ? 掃除しっかりしとかねえと、メイド長が後で怖いぞ、まじで?」

 

「「あ、ゴメンベルナ」」

 

*1
いわゆるおっぱいで男の顔を挟む奴。確かドラクエが発祥だったろうか?




 そんなこんなで、時期的にかぶっているミリキャス君を相手に戦術論をかわすカズヒの裏で、親友二人がそれぞれ暴走気味で手段を選ばず防衛体制を構築中です。

 銀愛賛歌編は、割と要望もあった和地ヒロインズのデート回がメインですが、場面天界を兼ねてちょっとした小話もはさんでいきます。ちょっとだけですがイッセーがオリヒロとデートしたりもするのでお楽しみにね!
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