好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
本日はリヴァ回となっております。……そう、リヴァです。
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和地Side
なんというか、デート乱舞となっている気がしないでもない。
最初のカズヒねぇとデートして、次はベルナとデートした。ここまでくれば当然だが、全員とデートするべきだろうと常々思う。
そしてある意味、フィジカル的に最もハードになるだろう今回のデート。
そう―
「カズ君カズ君。さぁ、お姉さんのビキニアーマーに酔いしれなさい!」
―リヴァ先生だ!
いきなり秋葉原のコスプレショップに連れていかれ、こうしてファッションショーを見せられている!
「……なんだあの外国人美女は!」
「ノリノリでエッチな格好をするお姉さんは、AV業界以外にも実在した……っ」
「誰だあの彼氏は……妬ましぃ……っ」
既に周囲の殺気が怖い! 例え戦車が小隊規模で来ても余裕で返り討ちにできる自信はあるが、それでも倒されるかもしれない気迫を感じる!
「ふふぅん。次はメイド服で行くわよ? なんちゃってなメイドカフェ風も、ガチのクラシックメイド風も任せなさい! ヴァルキリーになれているお姉さんは、すなわち女戦士にもウェイトレスにも情婦の類にも理解がある*1のだー!」
「この流れでそれは俺の死亡フラグ!」
殺意のオーラが五割増しぐらいになってますがな!
うぉおおおお! 誰かぁああああ! 助けてくれぇえええええ!
Other Side
そんな午前のある日のこと、リアスはちょっとしたお茶会を開いていた。
「……これが日本の抹茶ですか。苦いですけど、良い風味があると思います」
「以外ね。あなたぐらいの年だと抹茶は無理があるかと思ったけれど」
「ふふ。グレモリーの一族は日本好きが多いもの。ミリキャスにも素質はあると思っているわ」
そう、カズヒやミリキャスまで交え、紅茶ではなく抹茶を愉しんでいる。
とはいえ正式な茶会ではないので、抹茶を呑みながら和菓子を食べる程度である。
カズヒも羊羹を口に運びながら、気分を切り替えるように抹茶を一口飲んでいる。
「まぁそれはそれとして、私がお邪魔して良かったんですか? このメンツとしては場違いな気もしますけど」
「気にしなくていいわ。交流も兼ねて数人ずつ呼ぶつもりなの。……アザゼルはやめておくつもりだけれどね」
リアスが懸念するだけのことはあるだろう。
兄であるサーゼクスも悪乗りする時はあり、またアザゼルと波長を合わせる時もある。
だがレベル60に慣れているからレベル100も大丈夫というのはあれだろう。
懸念はまったくもって同意なカズヒも、静かに頷いていた。
だがしかし、理由はそれだけではない。
「あと、ミリキャスは貴女と話したかったみたいだからね。あなた、あまり幼い子と話したがらないじゃない?」
実際問題、避けるというほどではないが積極的に関与しようとはしていない。
カズヒは自分に対する評価が低いし、前世を知っているなら真っ当な子供に積極的に関りたがらないところがあるのは仕方がない。
とはいえ、リアスとしてはミリキャスに関しては心配は不要だと思っている。身内びいきだとは思うが、この甥はそういう方面なら太鼓判が押せる出来のいい甥だ。
ならば甥を信じて誘うのが、姉同然の親戚として当然だろう。叔母と呼ぶ者には制裁あるのみ。
「ほら、ミリキャス。色々と聞きたいこともあったのでしょう? いい機会だから聞いてみなさい」
「はい! ……カズヒさんは戦い方について色々詳しいと、先日のことからも感じました」
「あの時の? まぁ、腐ってもそれなりに戦闘経験もあるし、訓練を受けたことも訓練を受けた他人も見たこともあるものね」
ゲリラとはいえ、元軍事教官を迎え入れての訓練なども受けたことがある。
その手の訓練は基本的に、マンツーマンでは行われない。少なくとも数人単位で、同時に数十人単位で行うことも多かった。
戦いは数だ。一定以上の質さえ用意できるのなら、後は数が多い方が基本的に有利。近年は精鋭による点の制圧も重要だが、和による面制圧は基本にして上道でもある。
なので個人の才覚や得意不得意にも理解はある。そもそも彼女は基本として、できないことや挫折することが普通であると理解しているから尚更だ。
リアスにしろサーゼクスにしろミリキャスにしろ、才能があるうえに努力を積み重ねられるのなら基本的に成長する。基本的に最も成功しやすいのは勤勉な天才だ。
その観点において、リアスもミリキャスも将来的な成長は確実に見込める部類だ。
だが、それはすなわちそれらが稀少であることの証明でもある。
「大抵の凡人にとって努力ってのは大変よ。1の努力で得られる対価に大きな個人差があるなんて珍しくもないし、努力したから満足できる結果が得られるわけでもない。そもそも大半の凡人にとって、努力するという行為そのものがまず負担が大きくてやりたがらないしね」
バッサリと現実を言ったうえで、カズヒは苦笑しながらリアスやミリキャスを見る。
血統での才覚の差が大きく、寿命が長いゆえに経験で出来る事も増える。
そんな悪魔にとって、自主鍛錬を欠かさず行うというのは尚更広まり難いことではあるだろう。
そんな種族で自主鍛錬を当たり前のように詰めることは、別の意味で立派な才覚だ。
だからこそ、立派であることは自覚しなければならない。
「あなた達は当たり前のようにやっているから忘れがちだけど、今後多くの人々と嫌でも関わるのだから気を付けなさいね。人々っていうのは、結構な割合で凡俗や悪党がいるんだから」
そんなカズヒの言い分に、ミリキャスは真摯な表情を浮かべて頷いた。
「……はい。心に留めておきます」
ミリキャスが知っているカズヒの情報は、さほど多くはない。
彼の年頃で知らせていいとは思えない事情も数多い。リアスもそれは知っているし、カズヒ自身自覚しているから詳しくは語っていない。
その上で、事情を薄っすらと悟ったうえで真摯に受け止めることができる。
彼が立派であることを、リアスは再確認しカズヒも納得した。
「……さて、とはいえ例ぐらいは教えた方がいいかしらね。……自慢じゃないけど、スラムのストリートチルドレンで内戦を少年兵として生き抜いた教会暗部が私だもの。その手のケースは経験豊富よ?」
「……あまり重いのは語っては駄目よ? ディオドラよりましな部類にとどめておいて」
うっかりすると戦術核レベルの爆弾を語りかねないので。リアスは心を引き締めた。
和地Side
「ん~! 健康にも配慮する兵藤邸では中々食べれない、栄養バランスを無視しまくったカロリー爆弾! マカロニ&チーズ*2! う~ん、アメリカン!」
「……野菜は全部スムージーで済ませる辺り、健康に気にしつつ大雑把に解決してるよなぁ」
お昼にアメリカの代表的料理であるマカロニ&チーズを選んだリヴァ先生に、俺は苦笑をしながらシーザーサラダをサイドメニューにシカゴ風ピザ*3を食べている。
よもやアメリカンな料理専門店をサーチして突入するとは思わなかった。しかも問答無用でカードを出して奢ってきたので、男の沽券を発揮する余裕もない。
糞ったれ! ヨーロッパの出身だし、キッシュ*4の専門店とかリサーチしてたのに!
「せめて……せめて割り勘がよかった……っ」
正直少し凹むぞ。
「はいはい、年下なんだから先生相手に見栄はらないの。あと半分残っているんだから、年上にぐらい甘えなさい」
その辺りも見切っているのか。
敵わないところは本当に敵わないなぁ。
……いや、ちょっと待て。
「前世とか込みなら俺って年上が主体なんだけど。あと春菜は誕生日が俺より先……あとベルナも先だった」
鶴羽は奇跡的に俺の後だけど、そもそも前世があるからなぁ。自分でも分かりようがないカズヒねぇ*5込みで、俺は事実上の最年少だ。
鶴羽がかつて俺に対していったおばんキラーの呼称は、ぶっちゃけ当たっているというほかない……っ
「……妙なところで共通点があったのね」
流石にリヴァ先生も、これにはちょっとびっくりだったらしい。
だがしかし、そこで止まるリヴァ先生の分けがない。
「なら私が可愛い燕を囲ってあげる! さぁ、追加注文もオッケーよ!」
「なくていいから! 流石にちょっとは健康に気を遣わせてくれ!」
というか、此処で腹をパンパンにすると絶対後半戦についていけなくなるからさぁ!
イッセーSide
「……やっぱりちょっと様子を見に行きたいわね」
「我慢しとけよ」
そわそわしまくりな南空さんに、俺はちょっとマジで止めた。
いや、あの人属性的にアザゼル先生だからちょっと不安だけどさ。セーフラインとかは本人なりに見極めてるから大丈夫だろ。
先生はその辺があれだからな。ノリで実験して暴発と鎌であるから、事態がシャレにならない時がまじである。
……俺のドッペルゲンガー300人*6はマジであれだった。……後でリーネスを拝んでおこう。
「でもリヴァよ? 何かやらかしそうというか振り回い層というかぁ」
「確かに気持ちは分かるけど、九成なら目に余るようならしっかり止めるだろ?」
俺はそこまで言って、ふと気づいた。
「……リヴァさんがチキンレースする可能性はあるかも」
「でしょ?」
あの人そういうことしそうだよなぁ。アザゼル先生にキャラが近いし。
……いや、此処は我慢しないと!
「気合入れて止めないと駄目だ! 我慢するんだ南空さん!」
「……うぅ、和地が変な方向でマダムキラーになったらどうしよう……っ」
いや、心配なのは分かるけどその辺にしとこうぜ?
……頑張れ、九成!
和地Side
そんなこんなで振り回された。
コスプレショップでファッションショーをしたと思ったら、今度はノリで地下アイドルのコンサートに入ってきた。
いや、割と楽しめた。楽しめたけど、リヴァ先生オタ芸するなや。むしろこれ、オタ芸がしたいから適当に選んだけじゃないだろうな?
ちなみに結構気に入ったのか、「絶対お父様はこういうの愉しむ」としてCDを買って郵送していた。
あとこじらせてやばいことしそうなファンには回し蹴りを叩き込んで気づかれることなく鎮圧し、呪詛をかけて救急車を呼ぶという大活躍。ちなみに女神パワーフルスロットルで秋葉原から遠く離れたところで呼んでおいた。呪詛により毎週この日の曜日は「二度とするな」とエンドレスで聞く悪夢から始まる仕様らしく、それどころじゃなくなるだろうとのこと。
女神の本気、怖い。
その後は同人誌とかも売っている某オタク向けショップに行き、内容は割とマジな部分もある萌え女子化資料集*7の北欧神話版を三冊買っていた。ネタで兵藤邸のリビングにも置いて、ついでにアースガルズにもネタで送るらしい。
オーディン神とかはめっちゃ笑いながら読みそうだとは思う。
正直ちょっと疲れたけど、まぁ色々考えたり気を遣ったりしなかったのは気楽だったな。
で、晩御飯だけど―
「……牛皿、漬物、そして豚汁。これを肴にビール二杯目いっきます*8!」
「飲みすぎて吐かないでくれよ、リヴァ先生」
―まさか牛丼系チェーン店とは思わなかった。
というか、牛皿って存在意義がちょっと分からなかったけど「ご飯不要」のニーズだったんだな。確かに酒のつまみに白米は嫌って人、多そうだな。
そんなことを思いながら、俺はサラダと唐揚げをセットにしてカレーライスを食べたりしている。
いやしかし、疲れたけど気楽ではあったかもな。
リアルタイプで振り回されっぱなしだけど、だからこそ色々気を使っている余裕はなかった。あとバカ騒ぎオンリーな気もするし。
……もしかして、リヴァ先生ってこれが狙いか?
「……ふふぅん? 他のみんなはカズ君に頼っちゃうことも多いでしょうけど、先生は年季の差でカズ君に頼られる女性を目指すのだー♪」
察した途端に自分で言ったよ。
こういうところはいいのか悪いのか。いやまぁ、深く考えなくていいのはある意味でいいことか。
……いやまぁ、ちょっと肩の力は抜けたかな。
この後もデート乱舞は続くからな。というか、まだ半分だし。
インガ姉ちゃんに、春っちに、鶴羽。
インガ姉ちゃんも春っちも重い物を背負っているし、鶴羽は鶴羽で最近はカズヒに気を使いっぱなしな気もする。
そういう意味ではかなり重いな。ここで肩の力を抜いてデートできたのは良かったかもな。
まったく、こういう時に年上なところを見せてくるから、この人には敵わない。
「……ありがとうな、リヴァ先生」
「ふっふっふ。もっと褒めて参考にしなさい。メンタル健康と長生き両立の秘訣は、はっちゃけることに慣れることよ」
それすっごい納得だよなぁ。
そんなことを思っていると、リヴァ先生の笑顔の質が変わった気がする。
なんというか、被保護者を慈しむ保護者のそれだ。
……いや、ちょっと真剣に見惚れる。
「頑張りなさい、私の愛しい教え子君。周りを見てるからこそ言えるけど、女を侍らす男には、色々なものが必要なんだから」
その言葉にも実感籠っているから、ほんと敵わない。
「私はみんなほど背負いきれない重さかないから、カズくんを気楽にするポジション独占。だ・か・ら―」
そう言いながら、気づいた時には俺は頬にキスされていた。
少し離れたリヴァ先生の笑顔が赤いのは、アルコールだけの所為じゃない。
「―先生には頼らせるより頼っちゃいなさい? 独占ポジションゲットでwinwinだしね♪」
……そのウインク、ずるいってもう。
題名はイッセーと和地のモテの傾向の違いからとりました。
そんなわけで、今回のデートはリヴァとです。そして和地を引っ張りまわす代わりに、深く気を遣わせないあたりである意味で休息と取れる感じになりました。
リヴァのスタンスは「空気を読んだ上で踏み抜く系ムードメーカー」。ほかのメンバーを倍以上引き離す人生経験と、多くの長命種を見てきたが故の経験則から、壊していいなら雰囲気を吹っ飛ばすこともいとわない人物です。
そのためガチで天然で暴走されると、対処が追い付かなくなって振り回される側になりかねないところがあります。また性経験は元和地ハーレムで一番ノーマルなので、エロ関連でハーレムが暴走すると一気に被害者ポジションになりかねないところがあります。
そんな最年長ゆえの大人な側面を組み込めた話になっているなら幸いです。