好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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祐斗Side
僕は今、リアス部長の護衛として出立する為の準備をしている。
荷物はあまり多くする気はないし、やろうと思えば魔剣を収納する為に習得した異空間の魔法で拡張はできる。だからこそ、手荷物は最小限だ。
その上で、出立は兵藤邸になるだろうから僕も兵藤邸に移動して荷物を置いている。
いっそのこと、荷物そのものはまとめておいた方がいい。だから転移ゲートを置く一室にまとめておいている。
そこで、僕はヒマリとカズヒがいるところに出くわした。
「あら祐斗。ちょうどよかったわ」
「どうしたんだい?」
僕が首を傾げると、カズヒは一枚の紙と小型の通信機を取り出した。
……紙に書かれている文字からして、教会関係かな?
「プルガトリオ機関の対吸血鬼部門である、
なるほど。
確かにプルガトリオ機関は教会の暗部組織。ドラゴンが所属する部隊がいたり、他神話の神々すら専門部隊がいるぐらいだ。
吸血鬼を専門に対処する部隊もいるだろう。特に、暴走した吸血鬼の所為で小さな町が丸ごと浄化する必要に迫られることもあるしね。
でもなんでヒマリも?
「あとザイアも吸血鬼にはかなり警戒を割いてましたの。とりあえず潜伏用の武装とかのデータとかを持ってきましたので、警戒はしてほしいですわ」
なるほど。
確かにザイアは異形に対するヘイト思想が強かった。彼らの残党が組織的に動き出している以上、警戒は必須だね。
ザイアの方も技術を刷新している可能性があるけれど、ある程度の知識はあるに越したことはない。
「……ありがとう。心強いよ」
ああ、吸血鬼の里は警戒することも多いだろうからね。本当に心強い。
鎖国的政策をとることが多い異形の勢力の中でも、吸血鬼のそれは他とは一線を画する。
世界には純血の吸血鬼とそれ以外しかいない。カーミラが遣わした、エルメンヒルデ・カルンスタインはそう断言した。
そんなスタンスの者達の本国に向かうともなれば、警戒するべきことは多いだろう。
そこにザイアの残党の活発化もかみ合えば、万が一の場合は本当にとんでもないことになりかねない。
油断はできない。できうる限りの対策をとるべきだ。
「……そういえば、九成君は?」
九成君と特に縁深い二人がいたからか、僕は九成君のことが気になった。
まぁ、可能性が高いのは―
「……やっぱりインガさんのところかな?」
彼女のところにいるのが一番だろう。
危険な地帯にインガさんが送られるんだ。彼の正確なら色々と気を遣うし、一緒に居てあげたいと思うことだろう。
そこで、二人はちょっと苦笑いを浮かべた。
カズヒはともかくヒマリまでもが苦笑い。
……何かあったのか?
「どうしたんだい?」
「「それが……」」
二人から話を聞いて、僕はちょっと納得した。
お、思わぬ方向から思わぬことになっているんだね、これは。
イッセーSide
リアス達が出立するまで時間はないけど、俺達は俺達でやることをやらないと!
俺と並び立つグレモリー眷属のエースたる木場に、九成を一対一で苦戦させたインガさんまでいるんだ。気にはなるけど心配しすぎてもいけないだろう。
できればリアスとは一緒にいたかったけど、リアスはリアスで忙しいから我慢!
そう、こういう時こそ自主鍛錬だ。走ったりしていれば気はまぎれるし、何より基礎鍛錬は決して俺たちを裏切らないからな。無駄にはならない。
そんなわけで、訓練用の異空間に転移して俺は自主鍛錬中だ。
そして俺以外にも鍛錬をしている奴は結構いる者さ。
「……にしてもよぉ、ドライグの奴はまだ本調子じゃねえのか?」
と、一緒に走り込みをしているベルナが俺に聞いてくる。
そうなんだよなぁ。ドライグの奴、最近は本当に眠りっぱなしだ。
俺を復活させる為に色々無茶をしたみたいで、その所為で意識が全然目覚めない。
俺のパワーアップはドライグのサポートがあってこそだ。ドライグが眠っていると三叉成駒や赤龍報奨、そして真女王も使えない。
俺はあれがないと赤龍帝としては最弱だから、何かが起きる前に起きてほしいとは思ってる。
でもまぁ、それに頼ってばかりはいられない。
「俺の所為で眠りっぱなしみたいだからさ。せめて起きるまで何とかしのぐ為にも自主トレしとかないとって感じかな?」
「良い心がけだわ。常に最善の状態を維持し続けることに拘らず、最悪の状況でも戦えるようにするのは立派だと思うわよ」
同じようにランニングをしている春菜が、うんうんとすっごく満足げに頷いている。
ちなみに結構走っているんだけど、春菜が一番ペースとか呼吸が乱れてない。
俺、基礎体力とかには結構自信があったんだけど。
やはり積み重ねてきた年月の差か。幼稚園の頃から鍛えてきた実績は、そう簡単に追い抜けるわけがないな。ヴィールもしっかり鍛えさせていたみたいだし。
いやいや。男の意地もありますしぃ? いつか必ず追い抜いてやる!
俺は気合を入れて加速しようとすると、春菜が軽く肩を叩く。
「はいはいペースを無理に上げない。変にバランス崩すと逆にバテるわよ」
「……はい」
二重の意味で鍛え方が違うから、こういう時適切なアドバイスまでされたりしてます。
「そういや、魔法使いとの契約ってどうなってんだ?」
「ああ。レイヴェルに手伝ってもらって、リアスが最終確認するまでは頑張って俺達でやってるよ」
俺は将来独立するつもりだからな。こういうことも自分達で出来る様にならないとさ。
ただ、研究や能力の貢献度が足りないのはレイヴェルがバッサリ斬り落としたんだよなぁ。俺としては、色っぽいお姉さんとかと契約したかった。
ちょっとすすけながら走り込みを終えると、そこでシャルロットもトレーニングを終えたみたいだ。
「お疲れ様です、イッセー。あとで汗を流すとしましょう」
「オッケー。俺達も一旦上がるか」
……サーヴァントはその性質上、技術はともかく身体能力は自主トレで上がらない。
だけど今のシャルロットは、人型のドラゴンとなっている。
俺の体を新しく造る時に、今後に備えてシャルロットが判断した結果だ。いうなれば赤龍帝の宿主である俺の化身といった感じで、独立して動く俺の体の一部に近い。
だから、シャルロットは基礎体力などを鍛えることで成長ができる。なのでシャルロットも最近は隙あらば自主トレしている。基礎体力はあるに越したことないしな。
まぁ、霊体じゃなくなったことで不便も増えたみたいだけど。……サーヴァントはトイレとか必要ないから、その辺で危なかったらしい。いい年こいてトイレが間に合わないとか死にたくなるレベルだしな。
と、春菜とベルナは半目でこっちを見ていた。
「……一緒に入りそうね」
「雰囲気が熟年夫婦だろ」
悪かったね!
一緒に入ってますよ! でもエロエロなことにはなってないから安心しろよ!
なんというか、比翼連理の相棒過ぎて、逆にそういう雰囲気にならないんだ。この俺が、スケベ根性なら誰にも負けない俺がだ。自分でも怖い。
と、シャルロットは顔を真っ赤にしながら咳払いをする。
「ゴホンっ! そういうお二人こそ、和地と一緒のお風呂にでも入ったらいかがですか?」
反撃も兼ねてそういうことを言っているぐらいだけど、二人は顔を見合わせると肩をすくめた。
「生憎予約が詰まってるのよ。空気は読むわ」
「あのリヴァですら空気読んでるからよ。アタシらは尚更だろ」
………。
「「え˝?」」
思わずシンクロでビビったよ。
え、あのリヴァさんが!?
アザゼルSide
リアスや木場は出立前に忙しいようだが、俺はそんなことにはならねえな。
男やもめはこういう時気楽だしな。長年生きてるから最低限の準備もスマートに行くもんさ。
なんで、軽く酒を飲んでゆったりとくつろいでいるぜ。
まぁ、こいつと一緒に飲むことになるとは思わなかったがな。
「……吸血鬼の縄張りって、位置取りとしては欧州ですよね? となると、ワイン辺りは流石に良いのがあるかもしれないと思いません?」
「ちゃっかりお土産をせびってくんじゃねえよ。……ま、
リヴァにそう返しながら、俺達はブランデーを舐めつつチーズをつまみに今後の予定を話していく。
ま、吸血鬼の里で観光をするわけにはいかねえからな。鎖国政策の場所で土産物ってのもあれだが……酒は良い物が揃ってるかもな。
……いっそのこと、日本酒や焼酎の上物でも献上するかねぇ? そういった方面から異文化に興味を持ってくれりゃぁ和平を結んでも問題は起きにくくなるかもな。
ま、それはともかくだ。
「チッとばかし真面目な話をするが、俺が出張れば
基本的にはソーナが指揮を執るだろう。グリゼルダやリーネスもいるから、補佐の十分可能なはずだ。
だが、年季の差ってのは決して無視できねえ。まして主神の娘として、それなりの立ち振る舞いや立ち回り方も教えられてるだろう奴がいるのならな。
そういう意味では、こいつはサブリーダーの一人ぐらいに位置する意識を持つべきだ。
ま、分かっているとは思うがこういうのは言っとくべきことだしな。
「そこはもちろん。実際問題、禍の団と繋がりを持っている可能性のあるツェペシュにリアスさんが行くわけですし? レイヴェルに危害を加えるなら好機と思われかねないですからね」
実際問題そこも懸念だ。
禍の団の連中は大きくダメージを受けている。それこそ、当初の俺達の予想を圧倒的に上回る速度で倒れているわけだ。
だからこそ、そんな大打撃を受けている中での奴らの動きに嫌な予感は覚えている。
……ミザリ・ルシファーの性格もあれだしな。いろんな意味で懸念事項が多すぎる。
まぁ、深く考えても逆に煮詰まって空回るな。最低限の備えはしたし、酒もまずくなるからこの辺でいいだろう。
「で? お前としちゃ珍しいな。こういう時に二人の時間をあえて邪魔して、空気を軽くしそうなやつだろ?」
その辺は割と気になるんで、俺はちょっと茶化す。
こいつはその辺り、空気を読んだ上で無視するからな。だからこそできることもあるし、気負いすぎない為には必要な奴でもある。
良い雰囲気になっているだろう、九成とインガの間にダイナミックエントリーするタイミングを計るだろうに。
だが、俺の茶化しにリヴァは苦笑いを浮かべていた。
「いやぁ、流石のカズ君もダブルアタックは疲れるでしょうからねぇ? 珍しく空気読んじゃう先生なのです」
………ダブルアタック?
次回、和地視点!