好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
さあ、ウィザード編のバトルがどんどん始まるぜ~!
イッセーSide
「な、なんだぁあああああっ!?」
俺達がアントニオンで突入すると、中に居た連中が面食らってパニクってる。
そしてそんな奴らが立ち直る余裕なんてやらねえぜ!
「俺の可愛い後輩達を返しやがれ!」
真正面から魔法使いを殴り飛ばし、俺は皆と一緒に突撃する。
俺達の可愛い後輩を、人質とって誘拐しやがったんだ。逃がすつもりも欠片もないぜ。
「あいつら何してんだ! 俺達が帰るまで待ってろっていたのに、もう負けたのか!?」
「役に立たねえチンピラ共が! こうなったら一斉砲撃で―」
魔法使い達が反撃しようとするけど、遅いって。
もう既に、そっちにはイリナとゼノヴィアが駆け出しているぜ?
「アーメン!」
「退けぇ!」
聖魔剣やら光力やらデュランダルで、アッという間に吹っ飛ばされる。
こいつら、弱いな。
俺達がだいぶ強くなっているにしても、それにしても弱い。たぶん強いので中級悪魔クラスじゃないか?
たぶん戦う連中は駅の地下にいるんだろうけど、それにしたって弱いな。
「皆、どう思う?」
走りながら聞くと、ロスヴァイセさんがちらりと敵の魔法を見ながら首を傾げる。
「そうですね。魔方陣から考えて、明らかに研究特化で戦闘慣れしていない印象はあります」
「東洋の術も垣間見えますが、こちらも戦闘に長けている式ではありませんわね」
朱乃さんもそう言うけど、ってことはやっぱり戦闘担当はいないのか。
なんか変なカプセルとか機械とか見えるけど、どういう施設なんだよ。
「そもそも、この施設はいったい何なのでしょうか?」
身体能力のごり押しでぶっ飛ばすシャルロットに、機械を見ていたリーネスや施設全体の様子を見ているソーナ会長が眉をしかめる。
「施設から見て、細胞の培養やホムンクルスの作成術式を科学的に補正する……といった感じねぇ?」
「それに既に廃棄する予定のようですね。必要な資料や書類の類、あと機械の起動具合などから見て、既に引き払いが完了しかけている雰囲気です」
つまり、此処はもう捨ててもいい施設ってわけか。
っていうか細胞の培養とかホムンクルスの作成とか、えげつない話に聞こえるな。
効果のある偽フェニックスの涙とか、フェニックス家であるレイヴェルの誘拐とかから考えても、やっぱり嫌な話でしかなさそうだ。
レイヴェル、無事だといいんだけど。
俺が不安になっていると、ソーナ会長の耳元に通信用の魔方陣が展開される。
そこから届いた通信を聞いて、会長はなんか険しい表情になっていった。
な、なんだ?
九成達がやばいことになったんじゃ―
「……敵の相手や施設の研究は後回しにして、とにかくレイヴェルさんの保護を優先しましょう」
会長はそう言うと、一息覚悟を入れるように置いて―
「駅地下の空間で既に戦闘が勃発しています。どうも、南空達が前回であったザイア残党が禍の団や魔法使い達に仕掛けてきたようです」
―なんてことを言った。
っていうか、ちょっと待って。
ザイアの連中が禍の団と、駒王町で戦闘してるってのか!?
冗談だろぉおおおおおおおっ!?
九成Side
何がどうしてこうなった!
今俺は、完全な三つ巴の戦いを繰り広げている。
魔法が飛んできたと思ったら、別の方向からエネルギーが付属された弾丸が飛んでくる。
岩石で出来たゴーレムが殴り掛かってきたと思ったら、諸共ぶっ飛ばそうとする発動体のメイスが襲い掛かってくる。
とりあえず一言言いたい。
「……変態までくるんじゃないだろうなおい!」
「「「「「凄い同感!」」」」」
今俺は、俺を愛してくれる女性達と共にこの混沌極まりない三つ巴を戦っている。
インガ姉ちゃんがいないのが残念というべきか、インガ姉ちゃんがこの混沌極まりない戦いに巻き込まれなくてよかったというべきか。
あとヒツギとヒマリがいなくてよかった。前世のおふくろがこんなあほみたいな展開に苦労するのは……ヒマリは逆にテンション上がりそうだな。
あ、ダメだ。なんか混乱してて変な方向に思考が飛んで行っている。
落ち着こう。とりあえず三つ巴において最も警戒するべきことは、まず挟み撃ちで潰される状況に持ってこられないようにすることだ。
せめて挟み撃ちにされない位置取りを確保しないと―
「……させんぞ九成。お前の考えることは大体読める」
―と思ったら教官がぁああああ!?
おのれ教官! 有色人種嫌いなのに、ほぼ黄色人種だけの国に来るなよ。あんた暇なのか!
とはいえ、教官に対して感謝の念がないわけでもない。
生理的に有色人種が嫌いと公言しながら、この人は俺達に真摯に向き合い続けた。
どうしても受け付けない者達を相手に、それでも真摯な対応をし続けるなんて困難だろう。少なくとも察することぐらいはできる。
それを、只の邪魔者として打倒されるなんてオチは……勘弁だ。
俺がそう思いながら一歩を踏み出すのと、鶴羽が一歩を踏み出すのは同じだった。
視線が合えば、気持ちも通じ合う。
「外野はこちらに任せなさい。恩師の打倒は、雑にやるより誠実に向き合いたいでしょうしね」
「地脈も繋げたし、露払いは任せて頂戴な♪」
カズヒねぇとリヴァ先生が、俺達の気持ちを察してそう告げながら、鎧袖一触で敵を薙ぎ払う。
「ま、たまにはそっちの我儘も聞いてやらねえとな。恋愛ってのは相互の関係性ってやつだ」
「つけたい決着があるのならやってみなさい、鶴羽、和っち!」
ベルナと春っちがそう言って、教官が引き連れたアントレイダー系列と激突する。
そして俺と鶴羽は、教官と向き合う。
「「……教官、お覚悟を」」
「こちらのセリフだ。教え子とはいえ、有色人種に遠慮をするほど俺は博愛主義者ではない」
交す言葉は小さく、そして覚悟はそれで完了した。
恩は、せめて礼節をもって倒すことで返させて―
『なんか面白いことになってるわね。じゃ、そっちはお任せだよおっさん』
『うっへぇ。娘に手を上げるのは流石に気が引けるけどねぇ』
―その声が聞こえると共に、事態は更に激しくなった。
Other Side
カズヒが気づいた時、忽然と和地達三人の姿が消えていた。
それに対してすぐに警戒心を高めると共に、大上段に振りかぶられたバーナーブレイドが襲い掛かる。
素早く回避しながら、カズヒはアタッシュナイダーにハウリングホッパープログライズキーを装填する。
『CRY!』
『ハウリングカバンシュナイデン!』
続いての連撃を真っ向から瘴気の斬撃で弾き飛ばす。
そして遠慮なく振るう攻撃を、相手も強大な瘴気を漂させて受け流す。
カズヒは瞬時に精神力で、意識を目の前の強敵に強引に集中させる。
和地と鶴羽は心配だが、二人とも決して弱くはない。
まず自分がやるべきかは、自分が産み出したと言ってもいい、まだ滅びてなかったこの強敵に対応すること。
そう切り替え、カズヒ・シチャースチエは呼吸を整えながら敵を睨む。
「宿主がいなくなったのに、長生きしてるんじゃないわよ。……モデルバレット!」
『するに決まってるじゃん? むしろあんたの方が邪魔だっての!』
仮面ライダー道間に変身するカズヒ・シチャースチエと、ステラフレームに躯体を映したモデルバレット。
同じ女を基点とする、銀弾が相対するべき宿命が激突した。
「和っちぃ!?」
「まずい、カズと鶴羽がやられた!?」
そう慌てながらも、春菜もベルナも襲い掛かる敵を薙ぎ払う。
英雄派の特別幹部と、ヴィール・アガレスが擁する武闘派眷属。その実力は伊達ではない。
それを確認してほっとしながら、リヴァ・ヒルドールヴは内心でため息をついた。
いきなり敵にマッチメイクを喰らったらしい二人は気になるが、しかし和地は自分がやるべきことはしっかりやってのける男。
そんな男と愛し合うなら、自分も対応するべき敵に対応しなければならないだろう。
「……ごめーん。余裕があるなら余剰戦力を突入させて? こっちはちょっと手が足りないから、春菜とベルナの二人をカバーしてくれない?」
『それほどまでに、ザイアが難敵ということですか?』
どうやらまだ、グリセルダ達上の警戒班は襲われてないようだ。
となると、今回はカズヒや鶴羽をピンポイントに狙っているということか。
そう静かに推察しながら、リヴァは目の前の敵を静かに睨む。
「……ミザリ一派も動いているわぁ。それに、こっちもちょっと余裕がなくなりそうなだから……お願いね♪」
見えていないだろうがウインク付きで通信を切り、そして静かに近づいてくる敵を見据える。
その外観の意匠だけでも、危険視するには十分すぎる。
どうあがいても相性最悪だと判断して、最初から戦闘を行うことも避けていたが、その強者としての力量の一環でもあった、曹操が変身した仮面ライダーサウザイアー・魏。
それを思わせるその仮面ライダーのスペックが、弱いわけがない。
「……さて、ザイアさんのサウザイアーはどんな感じなのかしらね」
「よく分からないことを言うが、一つだけ訂正を求めよう」
そして敵手は一歩前に出て、静かにこちらを見据える。
「これは人類を解放するザイア究極の戦士が残滓。サウザンドフォースのフラッグシップ……テンサウザー・ロストだ!」
その宣言と共に、戦闘は更なる激化を遂げた。
同時多発バトルが始まりました!
ステラフレーム陣営のヘイトがたまりすぎて即殺を願われていたので、聖杯もあるし復活怪人にすればいいかと章ボス的な立ち回りになる感じです。しかも基本的には前座といった感じですね。
そして登場、テンサウザー・ロスト。
テンサウザー復活を望む声もあったので、こんな形で出してみました。あくまで神祖用と踏まえ、ロストという銘を打っている感じですね。