好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
最近の創作掲示板とかに「あれ、これこの作品行けるんじゃね?」ってのもあるから紹介すっごい期待してるけど、認識が読者の方々とずれているようで残念! 自分の作品は紹介できないんだよねぇ………はぁ。
それはともかく、とりあえず題名の通り窮地がそこを突き抜ける話です。
和地Side
とった。そう確信すらする直撃だった。
手応えもあった。決定的な一撃だと確信する。
そして見るからに、ステラフレームの胴体に風穴すら開けていた。
その上で、俺は悟る。
―まずい。
咄嗟の本能で、俺は瞬時にサルヴェイティングアサルトドッグに変身を切り替える。
モデルヘキサに攻撃を叩き込むと共に、スラスターを全力で噴射して強引に脱出を図る。
それだけの必要があるほどに、モデルヘキサは俺を捉えて離さない。
寒気を感じた。これはまずいと経験則が俺に警告を鳴らし続ける。
故に全力で障壁を張れるようにしたそのタイミング。
『隙ありだよっと!』
真上から、超高出力のアザトースによる砲撃が放たれた。
障壁を多重で形成しつつ、スラスターで何とかそこから離脱。
障壁が受け止めた一秒足らずの時間が、俺を窮地から何とか脱出させてくれた。
だがこれはまずい。というより……だ。
「ダミーかよ!」
『もちろんだね! それぐらいの手段は用意するよぉん?』
やられた。今の攻撃でかなり時間をロスしている。
魔獣創造の再現を活かした、自分が経由して運用する更に力まで経由して振るうダミー魔獣。こちらが本体狙いを仕掛けてくると見込んでの、その為の備えは万全だったということか。
いいか落ち着け冷静になれ呼吸を整えろ。
今の咄嗟の対応でロスは大きいが、禁手は一旦解除したから時間経過で少しずつは回復するだろう。感覚的にだが、禁手はパラディンドッグなら5分使えるし普通に使っても一分四十秒は行ける。
だが使いどころは見極めないと。回復時間だってかなり遅々としている「数分一秒レベル」んだ。焦って乱用すれば今度こそ終わる。
だが時間をかけている余裕もない。無尽蔵の物量による圧殺は、こちらの消耗だって激しくなるから、使いどころを決めないと消耗が多すぎて禁手を使っても届かなくなりうる。
だが、どうする?
俺がそれを、戦闘と並行しながら考えようとした時だった。
「お前が本体かぁああああああっ!!」
殺意を全身からまき散らしながら、鶴羽が聖十字架の槍を構えてモデルヘキサに飛び掛かった。
俺は咄嗟にショットライザーとミサイルで援護するが、モデルヘキサはそれを半自動迎撃で撃ち落としつつ鶴羽の攻撃を捌いていく。
『ちょっとちょっとぉ? パパも実の娘に酷いことしたりとか勘弁なんだよもぅ』
「ふざけるな! 日美子を……乙女を……なんで、あんな……あんな!」
まずい完璧に冷静さを失っている。
俺は何とかカバーに入ろうとするが、魔獣達が典型で襲い掛かり、俺が割って入るのを妨害する。
糞ったれ……しぶとい上に多すぎる!
「友達なのに……大好きなのに……分かってるはずなのに、なんでパパはそんなことできるのよっ!?」
涙を流しながら、怒りを覚えながら、鶴羽は猛攻をモデルヘキサに仕掛けていく。
だが全て、モデルヘキサは捌いていた。
感情が高ぶりすぎて動きが荒くなっている。あれでは威力は大きいがロスが大きすぎて、すぐに消耗するぞ。
実際攻撃が荒すぎたことが仇になり、モデルヘキサは鶴羽の腕をつかんで攻撃を食い止めていた。
『そんな酷いことばっかり言わないでよぉ。僕だってこれでも苦労してるんだよ?』
そう返すモデルヘキサだが、続く言葉が最悪すぎる。
『だって、実の娘に劣情を我慢できず暴発ってのは……流石にねぇ?』
「……は?」
思わず鶴羽の激情が減衰するほど、モデルヘキサの言い草はとんでもない。
『そりゃ僕は年が二十歳未満な若い女の子じゃないと魔術抜きじゃぁ興奮できないけど、実の娘に手を出すのはまずいでしょ? 母さんとしてもそれはちょっとまずいかもって感じでね、一生懸命ガス抜き相手にできるのを探してくれたんだよ?』
……よくもまぁ、そんな
一周回って関心すら覚えるが、これはまずい。
「どけぇえええええっ!」
『マグネティックスターブラスト』
全力で敵を薙ぎ払いながら駆け出すが、鶴羽の思考は極まりすぎて呆けてしまっている。
無理もない。実の両親がそんなレベルだと知れば、そりゃメンタルも限界だろう。
だがこのタイミングでそれは流石にまずい!
実際、モデルヘキサも拳を握り締めていた。
『だから殺すのは忍びないし……ちょっくら眠ってもらおうかな?』
糞ったれ、間に合わな―
Other Side
吹き飛ばされたリヴァを見て、ベルナと春菜は思わず面食らっていた。
リヴァ・ヒルドールヴは非常に強い。これに関して二人も文句を一切持っていない。
そもそも主神の娘故に、基本性能が圧倒的に上だ。そこに百年を超える人生経験がかみ合っており、その厚みは自分達とは決定的に異なる者と言ってもいい。
更に仮面ライダーグリームニルの基本性能も非常に優秀ときている。特殊機能こそ目立ったものは持っていないが、特殊な力を持っているなら強いという物ではない。逆に強いのなら特殊機能に頼る必要もないものだ。
瞬間的な爆発力ならカズヒが最強だが、総合力においてはリヴァが一番優秀。それがリヴァ・ヒルドールヴだ。
そのリヴァが、素早く着地して体制を整えながらも変身を強制的に解除された。
その事実に、ベルナも春菜も警戒の度合いを色濃くする。
「おいまじかよリヴァ! お前がそこまでやられる相手だってのか!?」
「いや~見誤ったかな~。これちょっとまずいかも」
リヴァの返答に、ベルナは頬が少し引きつっていた。
主神の娘にそこまで言わせる相手。それだけの力量を持つ者がザイアの残党に存在する。
想定外の事態にもほどがある。禍の団との戦闘に意識を割り振りきっている状態で、乱入したイレギュラーがそれほどまでの力量などと。
「変態じゃない分メンタルは気が楽だけどよ。これって不味いぞ!」
「でしょうね。乱戦だからまだましだけど……っ」
春菜もまた、思わず奥歯を噛み締める。
三つ巴や乱戦において最も避けるべきは、自分達が収束して狙われる環境を作らないことだ。
敵の敵は味方の理論で、「まずこいつを優先的に潰そう」という暗黙の了解が生まれればそれだけで詰む。数が多くなり連携されれば、不利になるのは当然だ。
今回の戦闘ではそれが起きていないのが唯一の救いだが、裏を返せばそうなればこちらは確実に負ける。
ホームともいえる駒王町での敗北は、三大勢力の和平ムードにも当然のことだが水を差す。そうなると禍の団との勝利などもあってここまで一気にきた分、反動で和平其の物に大きな悪影響が起きてしまうだろう。
それはまずいということを痛感し、三人は背中に寒気を感じる。
そしてその大きな要因ともいえる者が、ゆっくりと足を踏み入れる。
「愚かなる異形達に尻尾を振る、人類の裏切り者共よ。我らの断罪を受けるがいい」
その戦士が姿を現したことで、ザイア側のレイダー部隊は明らかに士気が向上していく。
「生き残ることができたのなら、我らの名を伝えるがいい」
科学的な武装を手に持ち、空いた片手を掲げて吠える。
「愚かなりし異形よ、我らを恐れよ! 道を踏み外した人間よ、我らに悔いれ!」
そしてその切っ先を自分達に突きつけ、力強く宣言する。
「我らが名はサウザンドフォース! 異形の支配から人類を解き放つ者なり!!」
その宣言と共に、更なる激戦が勃発した。
「まだかまだかまだか! まだ着かないのか!?」
「……落ち着いてくれ。後五分もかからないし、かなり早い方だろう?」
「分かっているがなぁ!? 気にならないわけじゃないんだよ!!」
「少しは冷静になれ。あのグレモリー眷属がそう簡単に後れを取ると思うか? まだ十分戦えているようだし、五分や十分でどうにかなることはないだろうさ」
「……それもそうか。とはいえ、今のリアスの領地に潜入するだけの連中だ。油断は出来んぞ」
「当然だとも。こちらも仕事はしっかりしないといけないのでな。
「頼むぞ。まぁ、俺も切り札をしっかり切らせてもらうがな」
……あとちょっとで、奴の魔改造が見せつけられるぜぇえええええっ!!