好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
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……まぁそれはともかく、ウィザード編のラストバトルとなります。
和地Side
向こうは向こうで頑張っているようだ。
なら、俺達は俺達で頑張らないとな!
「なろっ!」
「せいっ!」
「70点に届かんな。この程度か?」
ああもう! 教官やっぱり手強い!
っていうかさっきから打撃の威力が上がって……っというか筋力が底上げされてないか!?
だけど教官は神器を持っていなかったはず。かといって何か強化魔法を使っているとも思えない。
そこまで考えて、俺はふと気が付いた。
あ、まさか―
「サーヴァントの宝具か何かですか!?」
―そう考えるしかない。
しかもだが、おそらく発動条件が厳しく設定されているタイプだ。でなければモデルヘキサとやりあっている最中に使わないわけがない。意味のない出し惜しみで窮地に陥る人じゃないしな。
おそらくは本領発揮の為に必要な条件があるタイプだ。あの状況下では使えないからこそ、教官はそれを使わなかった。そう考えないと理屈が通らない。
となれば、次はその条件が何かだ。
……キーワードはこれまでの状況と宝具の真名。
宝具の真名はつまりその本質だ。サーヴァント同士の戦闘において宝具の開放は肝だが、同時にサーヴァントとしての真名を知られることと表裏一体。サーヴァントはサーヴァント故に過去を知りやすい為、攻略法や注意事項を察せられるというリスクがある。
それでも真名を躊躇なく開放したという以上、おそらくばれても問題ない。
フェアディーンストは戦争・争い・勝負を意味するドイツ語だ。問題はシュライネンだが、どういう意味だ?
あの外套もおそらくはドイツの軍服に由来するだろう。となると、第二次大戦期のドイツ軍人……?
「……落ち着きなさい、和地」
その時、聖十字架を振るう鶴羽が、強引に弾き飛ばす形で教官から距離を置く。
その上で警戒しながら、俺に聞こえるように声を上げる。
「……英雄研究の講習で教わっているわ。レミ・シュライネン。たった一人で対戦車砲*1を一人で使い、ソ連の戦車部隊に多大な被害を与えて勲章を授与された義勇兵よ!」
「……あぁ!」
微妙な時期の人物を出したもんだなオイ。
いや、だがそれなら納得がいった。
宝具の真名と併用して考えれば、おそらくは自身を強化する類の宝具。それも、「たった一人で敵軍を相手にする」もしくは「個人での防衛戦」で発動できる類か。
俺達がそこに思い至ると、教官は苦笑の気配を見せる。
「……正解だ。
その上で、教官は近くのデカい瓦礫に手を置くと―
「それと筋力強化神器である
―そのまま勢いよく投擲する。
素早く鶴羽がそれを弾き飛ばすと同時に、俺は防壁を展開。
苦し紛れではなく目くらましと足止めと踏んでだが、相手も中々動いていた。
俺達の視界に映ったのは、明らかに個人で使うような代物じゃない大型の大砲が、水平射撃の体制だった。
「そしてレミ・シュライネンは、対戦車砲で名を挙げた英霊だ!」
『COSTOM!』
放たれる砲撃をけん制に、更にショットライザーで必殺技を放つ構え。
なろう、だが分かった以上やることはシンプルだ。
レミ・シュライネンは最終的に砲撃を喰らうも、奇跡の生還を遂げたとかいう人物。砲撃戦闘で片づけるのは余計な影響を受けかねない。
だから―
「突貫するぞ、鶴羽!」
「分かってる!」
『ASSALT SAVE!』
『MAGIC JUMP!』
俺達は突撃し、そして攻撃を開始する。
砲撃は障壁である程度防ぎ、そして聖杯の加護で何とか突破。
「遅い!」
『ドーピングブラスト!』
「させるかぁ!」
『マグネティックスターブラスト!』
放たれる大量のミサイル攻撃を、俺は咄嗟に迎撃する。
そして、鶴羽は飛び上がった。
具現化される飛蝗のライダモデルと両足を合わせ、回転しながら一気に加速。
だが同時に、教官はそれを察知してショットライザーをバックルに装填している。
『COSTOM!』
教官が鶴羽の位置を悟るのと、鶴羽が突っ込んだのはほぼ同時。
「温い!」
『ドーピングブラストフィーバー!』
「喰らえ!」
『コーリングチェインスマッシュ!』
ぶつかり合う二つの必殺技が、強い衝撃となってお互いを弾き飛ばす。
そこから先に復帰したのは、文字通り地に足をつけていた教官。
いや、例えそうでなくても結果は同じだ。
教官は俺達の教官であり、俺達は教官を越えているわけではない。
砲撃の衝撃を喰らいながらも生存していたレミ・シュライネンも宿っている。真っ向から弾き飛ばされての復帰では、教官が圧倒的に有利だった。
そんなことは分かっている。厳密にいえば俺達は、教練課程を終えていないんだ。当然だが、そんな奴は教官より劣っていて当然といえる。
だからこそ―
「そこで止まると思わないでください!」
―そこをカバーするのが、仲間だろ!
俺は素早く魔剣を具現化すると、同時にチャージングリザードを装填。
渾身の防護障壁で、追撃を流す。
そして、その一瞬の時間が―
「……教官っ!!」
―鶴羽の槍を、届かせた。
「……無念だが、見事だ」
こと切れるように崩れ落ちる直前の、教官の言葉が耳に響く。
「……合格、点を……くれてやる……っ」
その言葉は、彼なりの激励なのか、只の信念なのか。
ただ、俺達はその言葉を受け止める。
「「今までのご指導……ありがとうございました……っ」」
イッセーSide
やったのか、九成、南空さん!
俺がちょっとガッツポーズをしていると、同時にいくつもの爆発が発生する。
そしてその爆風を間に挟んで、更に二体の量産型ステラフレームを盾にするようにモデルバレットは逃亡している。
「あ、こら逃げんな!」
『逃げるに決まってんでしょバーカ! 不利な環境に身を置かない判断力も強さの内ってね!』
なろぉムカつくぅ!
言ってることはある意味あってるのがマジでムカつく! すっごい腹立つぅ!
っていうか……カズヒは大丈夫か?
「……どうかした?」
残念そうだけど、特に変な様子はないか。
いや、ちょっと気になってたんだよなぁ。
「お前にとって、
モデルバレットは、ある意味でミザリ以上にカズヒにとって因縁があるはずだ。
なんたってカズヒから生まれたようなもんだしさ。カズヒにとって負の側面が具現化したようなモデルバレットは、ある意味だとミザリよりきつい存在だと思う。
だけど、カズヒはまだ余裕があるというかなんというか。
俺が首をかしげていると、カズヒは肩をすくめていた。
「そう簡単に倒せないって分かっているもの。倒せなかったのは忸怩たる思いだし後を考えると憂鬱だけれどね」
そう返しながら、カズヒはちらりと後ろを振り返ってから―
「……いえ、今日はやめておきましょう」
―小さくそう呟いた。
俺がちらりと見ると、そこには決着をつけた九成と南空さんが。
ったく。こういうところは自分に厳しいのか南空さんに甘いのか。
しゃぁない。ここは俺が一肌脱ぎますか。
「よっしゃ! レイヴェルと一緒にカズヒも慰めるか! ひと段落ついたら何か食べに行こうぜ?」
あとリーネスも誘っとかないとな。俺だけだと手古摺りそうだ。
……卵かけご飯が美味しいお店を探した方がいいかもな。こういう時は好物に限るってね。
俺がそんな風に考えていると、カズヒはこっちを見て苦笑した。
「そういうところだけ見せていれば、とっくの昔にモテモテだったでしょうにね」
すいませんねぇ。台無しにしてて!
「うっさいよ!」
「今のは誉め言葉よ? 私ってそんなに皮肉屋に見える?」
あ、そうだったのか。
俺は納得しながら、ちらりと後ろを振り返る。
……もうちょっとだけ、そっとしておいた方がいいかなっと。
こんな形で、とりあえずウィザード編は決着です。
グロウ教官は方向性決定に合わせて六割以上即興で作った人物でしたが、なかなかインパクトがあり、かつ和地や鶴羽にとっての超えるべき壁として書きがいのある人物にできたと思います。
またこれによってクラスカードの概念がリーネスに渡ったことで、オカ研の強化案としてクラスカードを用意できる流れを作れました。どんなサーヴァントのクラスカードを作るかはこれから本格的に考える流れですが、そこに関してはお楽しみくださいといっておきます。
あ、ちなみに誤解されている方もいましたのでこちらで書いておきますが、モデルヘキサは完全に破壊されているので、少なくともすぐに復活とかはないです。
モデルバレットの援護として出てきたステラフレームは、それとは全く別の躯体です。ミザリ達は基本的に正論を悪意を満たすために突き詰めるタイプなので、「兵器として完成しているなら量産できないとね♪」なノリです。しかも武装プラットフォームといえるラージフレームは遠隔地にありステラフレーム自体は人間サイズなので、破壊された時用の予備を大量に用意できる悪夢のような利点があります。
ステラフレームは共通の星辰光だけでも最上級悪魔が出張る必要があるレベルなので、今後も自我覚醒体以外の「強いザコ」を用意したいと思っております♪
……さて、味方の強化も進めないとな。