好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
今回はウィザード編のエピローグといった感じになっております。そのためちょっと短めです。
和地Side
俺は、鶴羽と一緒に二人で兵藤邸で休んでいた。
イッセー達からメールで「レイヴェルとカズヒを励ましてきます。行く気になったら来ていいぞ」って来ていた。だがまぁ、今回はやめておこう。
モデルバレットを取り逃がしたカズヒねぇや、えげつない物を見せられたらしいレイヴェルも、気晴らしはいるだろう。そっちに気を回してくれるのはありがたい。
だが同時に、俺達を直接誘わなかった辺り、俺達がそうでないことは分かってるみたいだ。
なんというか、俺達はちょっとため息をついた。
教官は色々厳しい人だし、自他ともに認める人種差別者。更に相容れない組織についているうえに敵対しているわけだしな。
だが、それでも教官がいたからこそ俺達は強くなれた。
彼は差別主義者だが、教育に関して人種で贔屓はしなかった。教え方は厳しいが意味もなく厳しいことはせず、評価に値するなら高得点を付けてくれる。更に個人で質問をする時も、訓練の延長線上や自主鍛錬に繋がるのなら真摯に答えてくれた。
……そういう意味では恩師だ。少なくとも、生理的に受け付けない人物にも真摯に向き合って教えられる人間は、中々いない。ある意味で尊敬に値するし、差別主義者だからこそ真摯な態度の感銘すら覚えた。
だからこそ、俺は鶴羽と共に簡単な形で喪に付している形だ。
駒王学園の制服は派手気味なので、素直に喪服として黒い服を着て、目を伏せて祈る。
教官達の立場では無宗教だろうから、とりあえずこの手のことに緩いだろう日本式だ。
目を閉じて手を合わせ、望まないだろうが冥福を祈る。
そして沈黙が五分ほど続いたが、ふと鶴羽が苦笑した。
「……パパを供養する気にはなれないのに、白人至上主義者の供養はしたくなるってのもおかしな話ね」
そう呟く鶴羽は、何とも言えない複雑な表情だった。
今日、鶴羽は二人の縁深い人物を自ら葬った。
前世のとはいえ肉親である、道間六郎ことモデルヘキサ。
今生における恩師ともいえる、ザイアの教官であるグロウ・セブンデイズ。
その上で、鶴羽は教官だけを供養することを選び、父親を供養する気にはなれてない。それが当人としても思うところがあるんだろう。
……俺はそっと鶴羽を抱き寄せる。
なんというか、普段より弱く感じるその体を、力を入れすぎないようにしながら抱きしめる。
「……大丈夫だ。少なくとも俺は今日、此処にいるから」
討ち取ることに共に全力だった者として、愛を向けられ愛を返す者として、俺は今日この日だけは鶴羽だけの九成和地でいよう。
カズヒねぇが俺を直接誘わなかったのも、きっとそういうことなんだろうし……な。
鶴羽も何も言わず、只そっと抱きしめられる。
五分ぐらいそうしていた気がすると―
「あ、入っても構いませんの?」
―ドアの影から、ひょっこりヒマリが入ってきた。
………恥ずかしいっ
というか、鶴羽がすっごくプルプル震えている。
「あわわわわっ!? まってヒマリちょっと待って! 私、え、これ心の準備というか嫌無理だし乙女で義母で竿姉妹ぃいいいいっ!」
「鶴羽、教官は絶対今のお前を低評価するぞ」
凄い勢いでバグってきている。思わず俺も突っ込んだ。
いやホンと、これが鶴羽なんだけどなんて言うか。何も間違ったことは言ってないけど、間違いなくこの流れでお前が想像している流れ*1にはならないと思うぞ?
俺が何とも言えない感覚を味わっていると、ヒマリはそのまま部屋に入ってくる。
彼女もまた、黒一色の喪服を着ていた。
そしてそっと線香の前に座ると、そっと手を合わせる。
そっか、ヒマリも教官の供養に来ていたのか。
「教官は私が質問に来ると、いつも眉間にしわを寄せてましたわ」
「「ですよね」」
これに関しては教官に心底同情する。
明後日の方向の質問が来て、対応に心底困ったことだろう。人種差別主義者として、ストレス10割増しだったかもしれない。
もう一回線香を差して冥福を祈りたくなったが、ヒマリはそれでも懐かしそうだった。
「でも、ヒマリが真面目にした質問には、必ず真面目に答えてくれましたわ。問題のある人でしたけれど……そういう意味では誠実でしたもの」
ああ、そうだな。
間違いなく相容れないけど、あの人は俺達の恩師だった。
だから、せめて俺達だけは敵ではなく教え子として喪に服したい。
それは、きっとヒマリも同じだったということだろう。
なんとなく苦笑しあうと、勢いよくヒマリは手をパンと鳴らす。
「さて! 供養は終わりましたしそろそろ切り替えますのよ! 教官ならこのまましんみりしていると皮肉交じりに低評価してきますもの!」
そう言いながら、ヒマリは立ち上がると俺と鶴羽の手を取った。
「流石に豪勢な外食とは言いませんけれど、ピザをとっておりますの! ヒマリもお腹すきましたし、皆で思い出話に花を咲かせるとしますわよ!」
そんな元気な言葉に苦笑しつつ、俺と鶴羽は視線を交わす。
―これからも、頑張ろっか
―ああ、分かってるさ
そんな小さなアイコンタクトで、俺達も意識を切り替える。
すいません教官。俺達は、意外とその手のことにルーズなもので。
がばがばとか緩いと言われるかもしれませんが、俺は今の自分達を気に入ってます。だから、よりよくしようとは思っても改めようとは思わない。
それこそが、
……まぁ、気が向いたら採点でもしてください。
Other Side
「ったく。グレンデルやら英雄派の残党やら、ゼファードルの元眷属やら、また面倒なのがどんどん出てきやがるもんだな。どう思うよ、リアス」
「アザゼルに同感だわ。というより、千年以上前に滅びているグレンデルは……やはりミザリ? それともヴァレリー?」
「どっちかは断言できん。いくらミザリでもグレンデルの復活は反動が大きすぎるだろうが、だからこそツェペシュも虎の子のヴァレリーに乱用させるかというとな」
「だけどミザリはある意味で破滅主義者。それにツェペシュも男尊社会だから、女性であるヴァレリー・ツェペシュを使い潰す可能性は十分ある」
「しかも最悪、聖杯を使えるサーヴァントを召喚していることもあり得るしな。むしろ適切なコーチとして選ぶ可能性も十分だ」
「まったくもう。星辰光で神滅具の再現までできるのだから、何でもありすぎよこの世界」
「この調子だと、あと十年ぐらいで龍神級の強者がゴロゴロ生まれるかもな。俺らも軍備を強化する必要がありそうで凹むぜぇ」
「それはそれで頭が痛いわね。できれば味方に生まれてほしいけれど」
「……部長、先生。吸血鬼達が近づいて来ています」
「率いている人から見てカーミラですね。ただ、他に気配がするのでツェペシュも気にしているかと」
「ありがとう、祐斗、インガ。じゃぁアザゼル、そろそろ私達も仕事をしましょうか」
「そうだな。用事を終えたらすぐ合流するから、そっちもしっかりな」
そういうわけで、ウィザード編はこれで終了。
グレモリー眷属底上げ手段として提示されたクラスカードを盛り込める土壌は作れましたが、クラスカードは開発が非常に大変で難しいようなので、この章でオカ研が使用することはないです。
出てくるのは次の章からになる予定ですね。そろそろ最終決戦を考慮してある程度は敵の数を減らす必要もあるので、そういったバトルマッチでオカ研主体で頑張ってもらおうかと思っております。
ここから後は、二話ほど説明会とでもいうべき話を挟んでから、デイウォーカー編に突入します。一応150km以上書き溜めはあるので、まだまだ投稿できますよ~?