好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 感想・高評価・創作掲示板での紹介をめっちゃほっするグレン×グレンでっす!

 本日はツェペシュ領に移動するついでに、今後の伏線をぶち込む話になります。


明星双臨編 第三十一話 専用機ってロマン要素満載だからマニアも多種多様

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺たちは地下で転移し、カーミラの領地に転移する。

 

 その瞬間、空気が冷たく乾いた感じになる。やっぱりだが日本の真冬レベルのそのまた上位レベルになっている感じだな。

 

「よぉ、待ってたぜ!」

 

「……手前どもはギャスパー・ヴラディのみでよかったのですが……まぁ、カーミラ領へようこそお越しくださいました」

 

 にこやかに手を挙げて迎えるアザゼル先生に、滅茶苦茶嫌そうな雰囲気を示すカーミラの吸血鬼達。

 

 相当嫌そうだが、それでも俺達を呼ぶことを許した当たり、あいつら側にとっても相当の事態だということだ。

 

 というより、オカ研のメンバーが先頭の吸血鬼と顔見知りの雰囲気だな。例の会いに来た吸血鬼が彼女なのだろうか。

 

 まぁ、今は急いで部長達と合流しないとな。

 

 ……今回のメンツは、ツェペシュはもちろんカーミラの刺激を最小限に押させる為、オカ研メンバーで固定。更に客分であるレイヴェルを引いている。その上で会長からの提案で、会長の神器眷属であるベンニーアとルー・ガルーを連れていくことになった。

 

 ちなみにベンニーアは冥府から出奔したハーフ死神で、しかもおっぱいドラゴンのファンらしい。俺は誰に同情したらいいんだろうか。

 

 とはいえそれでも大所帯だけどな。ただまぁ、吸血鬼の領地に入ったことのある異種族は少ないだろう。ちょっと興味深い。

 

 とはいえ非常時だからと気を引き締めていると、ヒマリが目をキラキラさせながら女吸血鬼の方に近寄っていた。

 

「ふお~っ! なんというか雰囲気ありますわね! ザ・吸血鬼って感じで素敵ですわ!」

 

「お、お褒めの言葉はありがとう……ございます? あの、近いですよ色々な意味で」

 

「悪いエルメンヒルデ。ヒマリ、落ち着こうな?」

 

 イッセーがヒマリの肩に手をやるけど、こういう時素直すぎるだろヒマリ。

 

「落ち着きなさい。優先順位はわきまえて頂戴」

 

「ごめんなさいねぇ? この子こういう時素直に動くからぁ」

 

 カズヒねぇとリーネスもカバーに入って、とりあえず俺達は階段を上る。

 

 そして外に出てみれば、どうやらそこは塔だったようだ。

 

 そして外の光景は―

 

「……うわぁ……」

 

「お、おぉ……」

 

 アーシアとヒツギが感銘を受けていると、ヒマリは目をキラキラ光らせている。

 

「おぉおおおおっ! すっごい光景ですのぉおおっ!」

 

 確かに、この光景はなんというか凄いな。

 

 雪が降り積もり深夜の山中に浮かぶ、幻想的な城を中核とする城下町。

 

 やばい。これはちょっと来て良かったとか思いたくなるかもしれない。

 

「さ、寒いですぅ……」

 

 そしてギャスパー。お前吸血鬼の本場に吸血鬼でそれはどうよ。

 

 女吸血鬼達を見ろ。白い息一つ吐いてないぞ。

 

 それはともかく、俺達はカーミラ側が用意してくれた数台のバンに乗ってツェペシュ領の方に向かっていく。

 

 そしてそのバンで、驚くべきことを聞いた。

 

『ヴぁ、ヴァレリーがツェペシュの新たな王!?』

 

 通信越しでギャスパーが驚くのも無理はない。

 

 クーデターによって交代されたツェペシュの王。男尊主義なツェペシュの王に、俺達が助ける流れだったヴァレリー・ツェペシュが選ばれたというのだ。

 

 どう考えても傀儡政権だとは思うが、それにしたってあれだろう。クーデターにしたって相当の事態が起こっているとしか言いようがないな。

 

「……吸血鬼の印象からかけ離れたやり口ね。クーデターの首謀者は異端者とか狂人の類かしら」

 

 カズヒねぇもそう呟くが、そこに関しては同感だ。

 

 いくら何でもセオリーとか常識からかけ離れすぎている。よく言えば常識に囚われない。悪く言えば周囲を一切考慮しないともいえる。

 

 そんな奴がクーデターを引き起こしたというのなら、禍の団とつるんでいるとかいう次元ではないかもしれないな。ろくでもないことを吸血鬼側がしでかす可能性も大きいだろう。

 

 これはより真剣に危険性を考慮した方がよさそうだな。寒気が気温とは別の意味でしてきたぞ。

 

『ろくでもないことになるのは確定でいいだろう。あの野郎が禍の団の新たな盟主だというのなら、むしろこの程度でとどまるわけがねえ』

 

 先生が意味深なことを言っているが、禍の団を率いている奴に心当たりがあると踏まえていいんだろう。

 

 あとで真剣に聞いておくべきだろうが、それはそれとして今はツェペシュだ。

 

 インガ姉ちゃん。リアス部長に木場。俺達にとって重要な人達が、そこに捕らわれているかもしれないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達はカーミラが確保している、ツェペシュの城下町に入る為のゴンドラに乗り込んで移動している。

 

 なんかゼノヴィアがこんな時でも勉強しているけど、それはともかくだ。

 

「……とはいえ、未だに禍の団が動いているうえ、更にザイア残党まで動き出したもの。戦力強化は必須でしょうね」

 

 カズヒがふとため息交じりに言うけど、さてどうしたものか。

 

 普段から毎日鍛えているからな。ここから新しいことを考えるにしても色々大変だろ。

 

 俺はそう思っていたけど、カズヒはなんか違うみたいだ。

 

 というか、俺の方を見るとジト目気味になってる。

 

「言っておくけど、私達だけの話じゃなくて全体の話よ?」

 

 なんで俺の心を読んだ!?

 

 小猫ちゃんやらフリードやら、敵味方に関わらず俺の心を読んでるかのような奴が多すぎないか!?

 

「貴方が分かり易いのよ」

 

 そうですか!

 

 俺ってそんなに分かり易いか。なんかゴメン。

 

 ただカズヒは追撃もそこそこに、眉間にしわを寄せながら額に手を当てている。

 

「禍の団の規模は大きく、ザイア残党も小さくはない。更に変態集団など不確定要素も多い以上、どう考えても全体量と平均的な質を同時に底上げするべきでしょうね」

 

「……なるほどな。確かに、奴らの強化具合を考えるとそっちも必要か」

 

 先生はすぐ納得したみたいだけど、えっと、どういうこと?

 

「ふむ、それはつまり……サイラオーグ・バアルなどと合同訓練をするということか?」

 

「いえ、おそらくですが二人が言っているのは……三大勢力や神話体系全体の強化かと」

 

 ゼノヴィアにロスヴァイセさんがそう返して、俺も納得した。

 

 つまり、俺達以外も強化するべきって感じか。それも、サイラオーグさんとか生徒会とかのレベルじゃなくて、一般兵まで踏まえた強化とかなのか。

 

 シャルロットも感銘を受けたのか、ふむふむといった感じで頷いている。

 

「確かにそうですね。規模が大きい戦いならば、当然面の制圧力が必要ですから」

 

 た、確かに。

 

 ってことは……フロンズさん達の出番なのか?

 

「フロンズさん達に相談するのか?」

 

「その必要はないんじゃないか? あの人絶対言われるまでもなくしてるだろうし」

 

 九成が俺にそう応えるけど、じゃあどうするんだ?

 

 思わずカズヒの方を見ると、カズヒは軽く肩をすくめた。

 

「個人的には人工神器関連が欲しいところね。TF(トライフォース)ユニットの新型とか……あ、それと鶴羽が使っていた新型の変身デバイスもあるかしら?」

 

 ちらりと先生の方をカズヒが見ると、先生は頭をガシガシかきながら苦笑する。

 

 お、あるのか!?

 

「リモートライザーは性質上大量生産は厳しいがな。だがTFユニットの方は色々考えてるぜ?」

 

『『『『『『『『『『おぉ~』』』』』』』』』』

 

 俺達がみんなで感嘆していると、今度は九成がポンと手を打った。

 

「ああ、シーグヴァイラ・アガレスが乗っていた例の奴関係ですね? 浮いたままの王の駒と真魔の駒を使えるし、いい加減量産されると思ってたんですよ」

 

 あ、それか!

 

 確か……アガレッサーだったっけ。あれめっちゃくちゃ強かったらしいしな。

 

 確か真魔の駒を使っているらしいし、王の駒って確か元七十二柱の本家に送られてるはずだ。

 

 少なくとも、似たような性能の機体を元七十二柱の当主分だけ作れるわけだし……行けるんじゃね?

 

 俺達はちょっと期待しそうだけど、何故か先生とリーネスが遠い目になった。

 

 あれ? どうかしたの?

 

「いや、そっちは全然進んでない。神の子を見張る物(俺達)の出番すら始まってねぇ」

 

 先生がそう言うけど、意味が分からない。

 

 アガレッサーは既に完成しているだろ? なら開発するのは神の子を見張る者の仕事だろ?

 

 出番意外無いと思うけど、なんだこの展開。

 

 思わず戸惑っていると、リーネスは真面目な様子でため息をついた。

 

 ……リーネスがまじなトーンでこれとか、嫌な予感しかしない。

 

「単刀直入に言うと、今悪魔側はアガレッサーの技術流用機体のプラン選定でもめているのよぉ」

 

 意味が分かりません。

 

 アガレッサー強いじゃん。そのまま作ればいいじゃん。

 

 ……はっ! あれか!

 

「ダン〇ムみたいに「そのまま大量生産は、金がかかりすぎるからダメ!」的なあれか!」

 

「いえ、むしろ逆ねぇ」

 

 違うのリーネス!?

 

 っていうか、今逆って聞こえた。いろんな意味で嫌な予感しかしない!

 

「具体的に言うとねぇ? 「それぞれの本家に王の駒以外は完全新規開発で一機ずつ作る*1」とか「一機種だけ作るが、それぞれの家格に合わせて数種類の仕様変更を作る*2」とか「一機種のみだけど固定武装や増加装甲で仕様変更する*3」とか「基本フレームだけ同一にして、それ以外をそれぞれのお家事情に合わせた独自機種にする*4」とかで派閥ができて、どのプランで行くかで話が進んでないのよぉ」

 

 まさかの「もっと金かけていいから、そのまま生産するな!」だった。

 

「馬鹿なマニアしかいないのかよ」

 

 九成が思わずぼやくけど、すっごい気持ち分かる。

 

 もうカラーリングだけ変えろよ。なんでそんなレベルの派閥ができてるんだよ。

 

 俺も正直げんなりしそうだけど、リーネスはもっともげんなりだった。

 

「しかも初手で潰れたけど「それぞれの家に合わせて駒を使わない量産型と駒を組み込む前提の本家専用機を作る*5」というのもあったわねぇ」

 

「流石にTFユニットの仕様上、大量生産(それ)をやると性能低下に繋がりかねないから俺が却下したがな。ちなみにカラーリングオンリーはそれ以外が手を組んでぶっ潰したぞ」

 

 先生の追加情報で俺はドン引きだよ。

 

 いや、ちょっとそれマジですか。

 

 カズヒなんてすっごい呆れた表情だし!

 

「……冥界、滅ぶんじゃないかしら」

 

 ガチなトーンやめてぇええええええ!

 

 ちょっとシャレにならないから! ヴィールがキレそうだから!

 

 っていうか知ったらキレるんじゃないかマジで。そんなあほな理由で自分が待ったのを台無しにされたとか、俺だってキレたくなるし。ちょっと同情。

 

 ……た、頼むから何とかなってくれ。というか早く決めろよ。

 

 くじ引きとかじゃんけんとか、なんかすぐ決まる解決策なかったのかなぁ……。

 

 ちょっと遠い目をしていると、ゴンドラはもうツェペシュに着く頃だった。

 

 仕方ない。ちょっと切り替えてツェペシュに入るとするか、うん。

 

*1
例:アルドノア〇ゼロのヴァース製カタ〇ラ〇ト

*2
例:マブ〇ヴの武〇雷

*3
例:鉄血〇ラインバレルにおけるア〇マ

*4
鉄血〇オルフェンズのガンダム〇フレーム

*5
ナイツ〇マジックの幻晶騎士とか




 アガレッサーを参考にした量産計画、すごい理由で停滞中。ちなみにシーちゃんは、一番最初の「完全新規開発で一機ずつ作る」派筆頭です。

 ヴァルキリー編でヴィールが出張らないわけにはいかないと思ったので、アガレッサーに期待するも量産計画が一向に進まないことからヴィールが業を煮やした感じにすることにしました。しかもこんなあほな理由だから、ヴィールブチギレ不可避。
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