好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
和地Side
何があった!?
とりあえず他の味方のフォローをした方がいいと思い、こうして絶大なオーラの出ていたイッセー達の方に向かった俺は、信じられない光景を目にしている。
そう、疲労困憊だけど戸惑う余裕があるイッセー達と、ボロボロでぶっ倒れたヴァーリの姿だ。
いや、マジで何があった?
「……イッセー。何があった?」
「いや、俺もちょっと何がなんだか」
なんでお前が困惑してるんだよ。俺の質問に答えてくれよ。
「なんと言えばいいのか。ヴァーリの覇龍に対して、イッセーの機転でこちらも覇龍を使うことで対抗はできたんです」
と、そこでシャルロットが困惑しながらも説明してくれる。
「それでも中々倒せず、慣れなども問題もあってジリ貧になりかけたたのだけれど、流れ弾でヴァーリが撃ち落されたのよ」
そしてリアス・グレモリーがそう言ってくるけど、ああそういうことか。
カズヒ姉さんもそれで事情が分かったのか、軽く苦笑いを浮かべた。
「それはリュシオンの神滅具ね。あれ、戦闘では使いづらいから彼も使ってないけど、戦略的な運用だと本当に役に立つのよ」
『……あれだけの火力、
カズヒ姉さんの説明に、ドライグがかなり本気で感心しているらしい。
あのリュシオンって、凄いの持ってるんだな。禁手に至ってるのかもな。
そう思いながら、俺はヴァーリに向けてショットライザーを向ける。
「拘束させてもらう。抵抗できるならしてもいいが、その時は死んでも恨むなよ?」
遠慮をする理由はない。
和平のこのタイミングで裏切ったんだ。その果てに殺される程度のことは覚悟してなければ駄目ってもんだろう。
強敵と戦いたいから、組織を裏切るどころか和平を結ぶって時にテロリストを内通させる。そんなものを許すつもりはない。
嘆きの涙を大量に生み出しかねないその行為を、涙の意味を変える俺が見過ごす通りなんてないんだよ。
「五秒だけ待つ。返答がなければ殺すし、抵抗したら当然殺す」
『SAVE』
全力でぶち殺せるように準備をしつつ、最後通牒を行い―
「……ぞ」
「なんだ? 聞こえるように―」
ヴァーリがぽつりと何かを言い―
「―遅いぞと言ったんだ。君じゃない奴にな」
「……ぃいいいいいやっほぉおおおおおおお!」
―上から何かが襲い掛かってきた。
とっさに飛び退りながらぶっ放すが、なんか大量に分身が出てきて相殺される。
慌てて距離を取れば、本体がヴァーリのカバーに入ったそのタイミングで、残りの分身が突っ込んできやがった。
「ちょ、多す―」
「伏せなさい!」
カズヒ姉さんの声に反射的に従えば、大量に榴弾が飛んできて、分身達を吹っ飛ばした。
そして視界を塞いだ爆風が掻き消えたその瞬間、そこにはヴァーリの肩を担いだ、中華風の男が一人。
「おいおいヴァーリ。滅茶苦茶ボロボロじゃねえか。そんなに強かったのかよ、赤龍帝は」
「ああ。期待にあふれる最高の宿敵だよ」
そうヴァーリと言い合うそいつは、なんか興味深そうにイッセーの方を見る。
「俺は美侯ってんだ。今度俺っちとも戦ってくれよ、赤龍帝!」
「……いや、誰だよ」
フレンドリーな初対面のバトルジャンキーに、イッセーが面食らうのも仕方ないだろう。
というか、誰?
「おいおい、お前さんも禍の団についたのかよ。世も末だな……ったく」
と、そこで腕一本吹っ飛んでる総督が来た。
「アザゼル総督? 知り合いなの、あの猿」
カズヒ姉さんが警戒しながらそう聞くと、何故か総督は噴出した。
今のどこが面白かったんだ?
「くくっ。案外本質は見抜いてるな」
「で、誰なんですの?」
ヒマリが首を傾げてると、総督は美侯とか名乗った奴を指さした。
「ソッコーで分かるように言うと、孫悟空の末裔だよ。確か孫だったな」
………。
「「「ぇええええええ!? 孫悟空ぅ!?」」」
思わずイッセーやヒマリと一緒に大絶叫だよ。
知名度凄いのが来やがったなオイ!
孫悟空の孫かよ。ルシファーのひ孫と孫悟空の孫が手を組んでテロリストとか、世も末だろいくら何でも。
っていうかまさか、孫悟空まで禍の団って落ちはないだろうなぁ!?
「……孫悟空こと闘戦勝仏は須弥山の所属だったわね。まさか、須弥山が禍の団についたでもいうの?」
「他の神話体系の一つや二つ、三大勢力憎しで後ろ盾になってもおかしくないけれど……っ」
リアス・グレモリーとカズヒ姉さんがそう言って警戒するけど、美侯は笑って片手をひらひらと降った。
あ、どうやらそういうわけでもないらしい。
「須弥山は関係ねえぜぃ。仏になっちまった初代と違って、俺っちは気ままに生きるのさ」
……あ、これ絶対ヴァーリと気が合うタイプだ。まかり間違っても学級委員とか風紀委員とかになるタイプじゃない。
俺は一瞬でそこが分かったよ。
というか、須弥山にちょっと同情したぞ。
なんだろう……ああ、分かった。
こいつら、基本骨子がアウトローなんだ。なんていうか……思考が
ああ、コレ基本思想が
俺はなんていうか諦観していたけど、その時更に何かが動いた。
視界の隅から、何て言うか聖なるオーラが迫ってくるというか……あ。
「気づいてるかー?」
「……おぉっとぉ!」
思わず指摘するのと、美侯がそれに気づいて躱すのは同時。
その直後、大爆発が起きた。
今度はなんだ。
増援だとは思う。だけど誰が来たのか分からない。もしかして別口で第三勢力って可能性だってないとは言い切れない。三大勢力に属する戦争継続派とかが出てくる可能性はあるだろう。
で、正体は―
「がぁぁああはっはっは! テロリストどもよ覚悟するがよいぞ! 我らデュナミス聖騎士団の増援が来たのだからなぁ!」
―味方だった。
なんか豪快なおっさんだった。
後、主武装のメイスがでかいな。
「ストラス騎士団長!? またいきなり大物が来てくれたわね!」
そしてカズヒ姉さんが明らかに喜んでる辺り、これは実力者か!
そしてそれに続くように、全速力で緑の髪を持つ女性が突入してくる。
「ちょちょちょっとぉ! 騎士団長早すぎですってば! っていうかこれ、もうほぼ終わってません?」
またギャルっぽい感じの、俺達と同じぐらいの女の人だな。
だがこちらも動きに隙があまり見えない。どうやらできる人のようだ。
と、そこで騎士団長のストラスとかいう人が、少し周りを見渡すときょとんとした表情を浮かべた。
「……なんと。もう殆ど終わっている雰囲気ではないか。これは吾輩、出遅れたか?」
「……そうだね。かのデュナミス聖騎士団の団長が出てきておきながら、戦うことができないのは残念だよ」
ヴァーリがそう寂しげに微笑むと、美侯は美侯で残念そうだった。
「俺っちも残念だぜ。だけど今戦っても楽しむ余裕もなさそうだしよぉ。……また次の機会ってことでよろしくな!」
「いや、テロ行為をそんなさわやかに言ってほしくないんだけどなぁ」
緑髪の少女がそうぼやくけど、何故かストラスって人は胸を張っていた。
「応ともよ! 我らが未来に仇なすというのなら、全力で受けて立ち勢いよく粉砕するのみ! その後は葬儀も執り行ってしんぜよう!」
あ、この人裏表ない人だ。組織のボスとしてそれはそれでどうなんだろうか。
俺がそんなことを思っていると、何時の間にかヴァーリ達の足元が泥になり、二人が沈み込まれている。
「また会おう、俺の宿敵に期待の戦力達。……俺も、精進させてもらうとしようじゃないか」
……上等だ。
「かかってこい。お前らの楽しみで罪なき人が泣くというなら、俺は遠慮なくぶちのめす」
俺がそう告げると、二人揃って楽しみなのを顔全体に浮かべてきやがった。
覚えてやがれ、テロリスト。
この落とし前、必ずつけさせてもらうからな。
そしてヴァーリ達が完全に沈んで泥が土に戻ってから、イッセーが盛大にため息をついた。
「……疲れた。死ぬほど疲れた」
そのまま倒れこみそうになり、シャルロットやリアス・グレモリーが支えようとしたけど、その必要なかった。
それより先に、ストラスさんが支えたからだ。
そして背中をバンバンと叩いている。
「よく頑張った少年! 本来警備を担当する我らの不徳で苦労を掛けたようだな。ありがとう、そしてすまなかった!」
「ゲフッゴフッ!? ……いえ、その、俺もリアス部長の眷属でしたし、何より後輩を助ける為でしたから……」
「団長~? 多分ですけど彼悪魔ですよ? あとその勢いだと、むしろねぎらいじゃなくて攻撃になってます」
緑髪の人がツッコミを入れているが、そこにヒマリが割って入った。
「大丈夫ですの! イッセーは根性由来で頑丈ですし、和平だって結ばれてますもの!」
「いや、今このタイミングで会談の結果言われても困るっていうか、あとダメージ入ってないなら遠慮しなくてもいいってわけでも―」
そこで、緑髪の人とヒマリは動きを止めた。
お互いの顔をまじまじと見て、何故か止まっている。
「……え、なに? ヒマリって教会に縁があったの?」
意外な展開にカズヒ姉さんが首を傾げるけど、俺も分かんないです。
「いや、普通にストリートチルドレンだったはず。血縁が日本と縁があるのは推測できたけど……」
え、マジで何?
何故か鏡を見ているかのようなパントマイムじみた動きをしたり、お互いに人差し指を合わせたりしてるんですけど。
後動きぴったりだな。パントマイムの練習でもしたのかって具合だ。
「……ヒツギ・セプテンバーだけど」
「ヒマリ・ナインテイルですの……」
そしてお互いに自己紹介。
そして次の瞬間、笑顔でお互いを抱きしめた。
「「友達になろう!」」
「「「なんで!?」」」
俺・イッセー・カズヒ姉さんでツッコミが迸った。
「うむ! 教会の聖騎士と堕天使の戦士が、悪魔の見守る中で友誼を結ぶ! これぞ和平の象徴ではないか!」
「いえ、いきなり過ぎないかしら?」
「リアスさんストップです。たぶんですが、この人天然気味なので気にしない方がいいです」
外からストラスさんやリアス・グレモリー、そしてシャルロットがなんか言ってるけど、いや……これどうなの。
Other Side
それから約二十分後、日本近海に潜伏していたトルネード級は既に日本の排他的経済水域にまで離脱していた。
60ノット以上で移動する200m近い潜水艦という、埒外の技術が使われている潜水艦の逃亡を食い止めることなど不可能だろう。超大型でありながら神器技術の再現を行っている為、衝撃吸収によってエコーによる感知も難しい。海上自衛隊は世界的に見ても優秀であると言われているが、これを初見でどうにかするのは不可能としか言いようがない。
戦闘の趨勢が傾いたと判断された瞬間に、撤退支援を行う為の弾頭ミサイルを全弾発射。その後は急速潜航し、味方を転移させれるギリギリの距離で待機。そして転移で回収する分は回収して、今は離脱を測っている真っ最中だ。
移動拠点として非常に優秀なトルネード級の存在は、禍の団の大きなアドバンテージだ。これにより地球上に限定すればテロを行う事前準備が簡単であり、これにより固定陣地としての拠点を少なくし、更に固定拠点分の隠密準備にリソースを大きく割ける。
結果としてトルネード級用の整備施設などを組み込む必要はあるが、それ以上の価値がある設備だった。
そして、このトルネード級は娯楽設備が非常に完備されている。
かのタイフーン級原子力潜水艦にはサウナやプールがあるのだが、トルネード級はその上を行く。
サウナもプールもあり、ジャグジーも存在する。ジムも存在する。更にカラオケルームやシアタールームも、防音対策故に他に比べればスペースは圧迫されているが存在する。
そして娯楽設備の一貫してカフェだけでなく、バーやパブも存在していた。
バーとパブは同じではないかとも思われるが、これに関しては高級酒を中心としてそのつまみとしてチーズや生ハム程度を食するバーと、がっつり食べてガッツり呑める量重視のパブという形ですみわけを作っていた。
そしてそのパブで、景気よくビールを飲んだ幸香がジョッキをテーブルに叩き付けるように置いた。
「……っぷっはぁ! 一仕事の後のビールは美味いのぉ!」
「おいおい。俺が奢るからって飲みすぎだぞ? あと君、日本じゃ一応未成年なんだろう?」
苦笑しながらの曹操にたしなまれるが、それを聞くような幸香ではなかった。
「我らのような
「全くだなマスター。はぐれ者ってのは自分達のルールで動くもんだ。それ以外は全部自己責任で、殺されるのも自業自得ってもんだろう?」
そう答えるのはジョン・ラカム。
ライダーのサーヴァントとして召喚された彼は、そういう在り方をする為に召喚に応じたと言ってもいい。
「変なところでいい子ちゃんやって朽ち果てるってのは、お真面目で品行方正な連中に任せときゃいいんだよ。折角テロリストなんて生き方選んだのなら、もっと好き勝手に生きて盛大に殺されりゃいいのさ」
「君はそう言うの、しないように立ち回ってたと思うんだけどねぇ」
ジョン・ラカムについて多少は知識のある曹操はそう尋ねる。
それに対してラカムは、皮肉たっぷりな笑顔で返した。
「その結果が縛り首だろ? そんな生き方はもう御免でな。かといって平和に真面目ちゃんやるなら、そもそも海賊何てやってねえんだよ」
その言葉と共にラム酒をあおり、そして唐揚げを盛大に食べる。
そして勢いよくげっぷをすると、軽く肩をすくめた。
「
其の豪快っぷりを笑って眺めながら、幸香も手づかみでフライドポテトを口に放り込んだ。
そのまま咀嚼して飲み込み、曹操に指を突きつける。
「お主はどうもそういうところがあるがのぉ? 妾からすればもっと楽しんでがっつくがよい」
酔っ払いの絡み酒に近いが、同時にそれは幸香なりの気遣いだった。
「人生のコツは愉しむことじゃろう? 美酒も美食も美女も美男も、人生を彩る物は盛大に楽しむことじゃ。そして―」
静かに、そして人によっては寒気を感じるような微笑を浮かべて。
「―敗北などという忌まわしいものは、絶対に忌むべきじゃ」
―はっきりと、彼女の根幹を告げた。
「負けてもいいなどという時点で性根が負け犬じゃろう? 一度負けた事実は勝っても消えぬ。負けたから勝てたなど、最初から負けぬ強さを得られなかったことを慰める美辞麗句でしかないわ」
「……撤退してなかったかい?」
曹操はその辺りが疑問になったが、幸香は鼻で笑って返す。
「何をもって敗北とするかの問題かのぉ。勝利に繋げる戦略的撤退は、妾の中では敗北とは言わん。……まぁ、個人差の幅が広い内容ではあろうがのぅ」
「なるほど。価値観は人それぞれだしね」
そこに苦笑で返しながら、曹操は一番聞きたいことを聞くことにした。
「それで
「無論じゃ。見所があり相容れぬ、そんな素晴らしい雛鳥を見つけたわ。……できればもっと強くなってから食らい合いたいものじゃのぉ」
「あ、あと性欲もみなぎっておるから誰か呼んでくれぬか? 男も女も何人か連れてきてくれると嬉しいのじゃが」
「……君、豪快すぎないかい?」
「何を言うか。折角性欲があるのじゃから、S〇Xも楽しむべきであろう? むろん、戦もな?」
とりあえず、デュナミス聖騎士団のネームドは今回出した二名を含めた合計四名で打ち止めにする予定です。全員星辰奏者で、かつ神器も持っている実力者とだけ言っておきます。
地味に面倒かつ豪勢なトルネード級神器力潜水艦。豪華客船かと言いたくなるレベルの娯楽設備の種類を誇りますが、さすがにスペースは小さくなっております。
そして今後の難敵となる後継私掠船団。その筆頭である幸香にはいろいろなコンセプトが込められてますが、Fate風に言うならば「悪人(中立・悪)なイスカンダル」といった感じの要素も含まれております。
そして相方であるサーヴァント、ジョン・ラカム。会話の中で出てきたように、彼は「神滅具を宿しながらも意識して使わなかった」という特殊パターンです。
彼の生前は「やばい橋を渡らないようにしているつもり」といった印象を覚えたので、「あ、これめっちゃすげえ強力! しかもロンギヌスの槍とかスッゲー!」から「ってこんなもん存在するなら、天使とか悪魔も同じぐらいヤバいのあるだろ絶対。うっかり使ってそんな化け物どもと関わるなんて御免だぜ」って感じですね。しかしその生前の最後を後悔した結果「悪党やるなら派手にやるぜぇええええ!」なノリで生きてます。
意図していませんでしたが、イッセーのサーヴァントであるシャルロットとはこの辺が対照的です。「自覚せずに使った結果人生を後悔することになったシャルロット」と、「自覚して使わなかった人生を悔やむジョン・ラカム」といった感じで、将来的な予定も踏まえて、イッセー達D×Dのライバルになる後継私掠船団のネームドとしてめちゃくちゃふさわしいサーヴァントになった気がします。