好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 ハイどうもー! 感想・高評価・創作掲示板での紹介を超欲しているグレン×グレンでっす!

 今回はVSクロウ・クルワッハとなっております!




明星双臨編 第三十八話 対決、クロウ・クルワッハ!

祐斗Side

 

 

 

 

 

 

 

 なんとか……なったか。

 

 リアス部長の奥の手。レーティングゲームの安全システムや魔力に対する相性すら削り殺す、極限まで圧縮し敵を削り続ける消滅の魔力級。その名も、消滅の魔星。

 

 絶大な威力だった。敵を引き寄せ逃がさず、そしてゆっくりとだが確実に削り続ける。瞬間的な火力ならともかく、最大ダメージならイッセー君のクリムゾン・ブラスターにすら匹敵するだろう。

 

 僕達の部長はやっぱり凄い。これだけの火力を放てる消滅の特性の持ち主なんて、現役のバアルや最上級悪魔にすらごく少数だ。

 

 ステラフレームごとグレンデルを削り切り、頭部の半分ほどを残して消滅させ切った。

 

『……グハハハハッ! やるじゃねえか赤い嬢ちゃん! ここまで俺をぶちのめした奴はそうはいないぜぇ?』

 

 そしてグレンデルはそんな状態でも愉快な表情を崩さない。

 

『ここから一人ぐらいぶっ殺しができるか試してみるってのもありか? なんたって聖杯がありゃぁいくらでも体は作り直せるからなぁ!』

 

 ……やはり聖杯は恐ろしいね。

 

 邪龍の魂が頑丈であることもあって、すぐにでもこれだけの強敵を復活させれるんだから。

 

「……それを素直にさせると思ってるのか? ヴァレリーの聖杯は摘出させる気はないし、万が一抜かれてもくれてやる気はないんだがな」

 

 九成君がそう言うが、実際その通りだ。

 

 グレンデルほどの脅威を何度も復活させられては堪らない。急いでヴァレリーさんを助けに行かないとね。

 

「とりあえず、跡形もなく消滅させれば少しは時間を稼げるでしょう。その上で、聖杯はヴァレリーごと私達が奪還させてもらうわ」

 

 リアス部長がそう告げながら、魔力を更に込めたその時だった。

 

 寒気が、走った。

 

 グレンデルを遥かに超えるだろう強者の気配。それを察して僕達は一瞬だが確かに怯み―

 

「まだよ!」

 

 ―それを吹き飛ばす声と共に、強者の気配が立ち上る。

 

 一歩を踏み出したカズヒが、素早くアタッシュナイダーを構え、現れた男を睨み付ける。

 

 金と黒が混じった髪を持つ、長身の男。

 

 間違いなく、あれはクロウ・クルワッハ。

 

 ここに来て、更に邪龍が出てくるとはね。

 

「ここは退け、グレンデル。どうせ長くはもたないだろうから、体を新調しておくといい」

 

 静かに告げるクロウ・クルワッハに対して、グレンデルは苛立ちすら見せていた。

 

『邪魔すんじゃねえよ、旦那! いい機会なんだしもっと楽しませてぶっ殺させろや!』

 

 殺意すら浮かべて不満を見せるグレンデルだが、クロウ・クルワッハは冷静な態度のままだ。

 

 むしろ視線を真っ向から見せつけるように、グレンデルを見据えている。

 

()を通したいのなら、つまり俺を倒す必要があるぞ?」

 

 その言葉に、グレンデルは怒気を抑えたのが分かる。

 

 明らかにしぶしぶといった調子だが、しかしそれだけの存在だと痛感しているのか。

 

『……分かったよ。あんたとぶっ殺し合うなら、万全の状態にしてぇしな。ったく、殺しがいのある奴の戦いは毎度毎度横やりが入っちまうのかよ』

 

「させると思ってんのか!」

 

「好きにさせるつもりはない!」

 

 イッセー君と九成君がグレンデルを逃がさないように構えるが、それより先にクロウ・クルワッハが割って入る。

 

 早い。僕ですら、集中力を一点に集めなければ目で追うことも難しい。

 

 機先を制されてイッセー君達が手を出しあぐねているうちに、グレンデルに転移魔法陣が展開された。

 

 この状況では、妨害は困難か。

 

 僕達が悔しい思いを浮かべていると、グレンデルは悪意に満ちた笑みを向けていた。

 

『クロウの旦那が相手となっちゃぁ、お前ら全員くたばったも同然だな! ま、生き残ることができたなら今度こそぶっ殺してやるから、頑張って生き残りな!』

 

 そう言い捨てながら、グレンデルは転移する。

 

 あれだけ僕達を苦しめたグレンデルが、その上で絶対に助からないとまで言い放つ。それだけの実力が、クロウ・クルワッハにはあるということか。

 

 どうやら、ここからが本番になりそうだね……っ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ああもう! 増援要請は来てないの!? マジで!」

 

「来てないのよそれが。まぁ、吸血鬼側がかなり嫌がっているみたいだから仕方ないところはあるでしょうけど」

 

「リヴァはなんで平然としてるわけ!? なんか初代ルシファーの息子が、オーフィスから分捕った無限の力まで引き連れてるとかいうやつがいるじゃない?」

 

「だからこそでしょ? 状況的に増援要請を吸血鬼が出さない可能性は大きいけれど、だからこそ冷静にならとね。はい、カステラ食べる?」

 

「あ、おいしそ……じゃない!」

 

「とにかく落ち着きなさい、鶴羽。私達がすることはみんなの無事を祈ることと、万が一増援の当てが出来た時に、問題なくいけるように英気を養うこと。今から色々消耗してたら、結局ドクターストップでしょ?」

 

「むぐぐぐぐ……っ」

 

「とにかく無事を信じましょう? 実際問題、そう簡単にやられるような子達じゃないんだし……ね?」

 

「むぅ~! 和地もカズヒも……とにかくみんな無事でいてぇえええええええええっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいリヴァ……って鶴羽もか! ちょうどいい!」

 

「増援突入の許可が下りたわ! っていうか、フロンズ・フィーニクスが全責任を負う形で艦隊派遣したって!」

 

「「……え?」」

 

 

 

 

 

 

 

「……さて、どうやら色々と動いている人が多いみたいだね」

 

『そうなの、誠にぃ?』

 

「ああ、教会の戦士達が多いみたいだけど、それ以外に星辰奏者(エスペラント)が数多く動いているようだね」

 

『あ、ホントだ。結構多い……いや、多すぎでしょ!?』

 

「ああ、軽く百人は超えているね。星辰奏者だけでこの規模となると、現代じゃ正規国家でも中々動かせない数だよ」

 

『冗談きついって。デュナミス聖騎士団でも動き出したっての?』

 

「その可能性はありそうだけど、教会の戦士とは別口なようだ。これはいったい……?」

 

『あ、あっちの映像見て。なんか転移魔法陣が』

 

「……陣の様子から見て、須弥山……いや、ゲオルグが考案した陣の要素もあるね」

 

『あ~。曹操って帝釈天がなんか接触してたし、その縁? やっぱあれ、内通の口封じとか?』

 

「どうだろうか? だけど、転送されたのは二人か。それもあれは―」

 

『ドゥルヨーダナのサーヴァントじゃん。詳しいことは知らされてないけど、やっぱり帝釈天は曹操を匿ってるだけとか………って、あれ?』

 

「どうしたんだい?」

 

『誠にぃ。転送された奴の一人、一番年喰ってるやつ』

 

「………あれ、どこかで見たよう……な?」

 

『おいおい勘弁してよ。あいつは……っ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター。どうやら吸血鬼側も派手におっぱじめてるみたいだぜ?」

 

「そのようだな。いやはや、ここまでの規模になるとは思ってなかったのぉ」

 

「どうします、お義姉さま。うかつに突入すれば三つ巴になりかねません。突入する機は此処ではないと思います」

 

「そうは言うがな、梔子。リゼヴィム・リヴァン・ルシファーがいるから、場合によっては全責任を負うので突貫しろとフロンズに言われてるのだぞ? 策はあるのか?」

 

「ご安心を。機は此処ではないだけで、すぐにでも動くことになるでしょう」

 

「……ほぉ? 根拠は?」

 

「一言で申し上げるのなら、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーです」

 

「あ~。さっぱり分からねえんだが、どういうことだ、梔子?」

 

「単純な話ですよ、ラカムさん。この状況下で禍の団のリーダーとなるような人物なら、お義姉様や私達とは別の意味でネジが外れています。態々客人としてツェペシュに逗留している以上、必ず動きます」

 

「なるほど。そうなれば初代ルシファーの息子による悪事を見過ごせないという形で、冥界側(妾達)が強引に動いてもフロンズにかかる負荷が減ると。確かに契約者の負担に配慮するのも仕事の内だな」

 

「ええ、それに―」

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうせ突入するなら、派手に動いてきた方が後継私掠船団(私達)に向いているとは思いませんか?」

 

「「……なるほど、確かに」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 糞ったれ。うかつに動けないうえ、敵のポテンシャルが高すぎる。

 

 真女王状態のイッセーと、更にヴァーリが来た状態で余裕すら見せてやがる。

 

 隙を見て突破したかったが、クロウ・クルワッハはこちらに対する警戒を消していない。

 

 ……となると、どうする?

 

 このまま時間をかけていれば、間違いなくヴァレリーの救出には間に合わない。

 

 場合によっては後先を考えない強引な突破も考えるレベルで―

 

「……仕方ない。最終手段だ、アーシア!」

 

 ―その時、先生が声を上げる。

 

「ファーブニルを呼べ! 奴に渡したタスラムのレプリカなら、直撃すれば効果はある!」

 

「は、はい!」

 

 ……いや、ちょっと待て。

 

 確かファーブニルって、使用済みパンツと引き換えにってことになってるんじゃなかったっけ?

 

 凄く嫌だ。まさに最終手段だ。

 

 というかなんでそうなった。他になんかあるだろと凄く言いたい。

 

 あ、何時の間にか召喚されてる。

 

『おパンティータイム?』

 

 ……あ、頭痛い……っ

 

「は……いえ……はい! おパンティータイムです!」

 

 うわぁ、アーシアのメンタルがすっごいことになってる。

 

『聞いては駄目だ白いの! あれは我ら二天龍にとって、おっぱい(相棒)とは()()()()()()になり果てた、ファーブニルという別の何かだ!?』

 

『ぱ、ぱんつ……ぐぅ……うが、がが……くるちぃ………~っ!?』

 

 二天龍が酷いことになってるし。

 

 っていうか自分の相棒を悪夢扱いするな。いや、パンツとおっぱいは別物だけど。

 

「……どういう状況だ?」

 

「ファーブニルは何を言っている?」

 

「ゴメン気にしないで!」

 

 ヴァーリとクロウ・クルワッハの疑問符をイッセーもごり押しで無視しようとしているし。

 

 いやこれ、どうしろと。

 

 俺達が途方に暮れていると、ファーブニルはだが鼻息を荒くした。

 

『でも俺様、今はおパンツの気分じゃない』

 

『『『『『『『『『『なにぃ!?』』』』』』』』』』

 

 しかも今度は訳の分からない展開に!?

 

「パンツじゃないだと!? な、ならブラジャーか!?」

 

「アザゼル! アーシアの下着を何だと思ってるの!? ランジェリーショップか何かと勘違いしないで!」

 

「まったくですわ! アーシアちゃんのことも考えてあげてください!」

 

 狼狽する先生に、アーシアを妹同然に愛する部長と朱乃さんの叱責が跳ぶ。

 

 だがどういう状況だこれ。俺には全くついていけん。

 

 俺と鶴羽が教官と共闘してガチシリアスなことしてる裏側で、こんなこと起こってたのかよ。イッセーのおっぱいも大概だが、別の酷さにも程があるな。

 

 っていうか、答えはなんだ?

 

「経験から言って、使用済みのハンカチや靴下とか?」

 

「いや違うぜカズヒ! たぶん脱ぎたてだ! 俺ならそれを要求する!」

 

 変質者に慣れているカズヒねぇさんと、変態という意味では同軸のイッセーがそれぞれ推測するが、ファーブニルは首を横に振った。

 

『俺様、アーシアたんの使用済みスクール水着が欲しい』

 

 ………。

 

 いや、あのね?

 

雪が降り積もる山中(ここ)をどこだと思ってるんだ!?」

 

 思わず俺は全力ツッコミだよ。

 

「……TPOをわきまえなさい。せめて手に入る可能性を考えたりできないのかしら……っ」

 

 カズヒねぇがガチでキレかけている。真面目にピンチだから、この展開に我慢の限界ギリギリなんだ。

 

 いやでも、実際そんなものを此処で手に入れられると考えるとかどうなんだ?

 

 もうこうなったら、いい加減パラディンドッグを―

 

「あげます! ここにあります!」

 

『『『『『『『『『なにぃ!?』』』』』』』』』』

 

 ―あった!?

 

「ど、どういうことだアーシア!? こんなところで泳ぐ予定でもあったのか!?」

 

 ゼノヴィアが信じられない表情で問い質すが、アーシアは涙目だがしっかりとした表情で首を横に振る。

 

「先日プールで泳いだ時に、会長さんがファーブニルさんの視線に気づいて、要求される可能性を教えてくれたんです」

 

 あの人も大変だな!

 

 え……えっと……とりあえずゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁフロンズ。吸血鬼側で動きがあるが、どうするんだ?」

 

「ある程度は現場判断に任せるさ。幸香はそこで気の狂った判断はしないだろうしな」

 

「あいつ別の意味でトチ狂ってるけどな。ま、こっちはこっちで色々と動くわけだな」

 

「その通りだ。今迄ろくに動きを見せなかったリゼヴィム・リヴァン・ルシファーが、今頃になって急に動きを見せる。何が目的かは分からんが……備える必要はあるだろう」

 

「……そういや、グレモリー眷属が更にパワーアップしているみたいだな」

 

「龍王ファーブニルと契約か。どうも対価が妙なことになっているようだが、何かしらでこちらも契約できないだろうか」

 

「……人間界にはそういう店もあるらしいが、なに頼むつもりなんだよ」

 

「ティバールやブレイに、ファーブニルが持っている宝を少しでも見せることができればいいインスピレーションになると思ってな」

 

「……探してみるかねぇ。いや、幸香達なら意外とノリノリで用意しそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

九成Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……頭が痛い展開だ。

 

 何が酷いって、クロウ・クルワッハが迎撃に成功したことだよ。

 

 ここまで頭痛い展開なのに迎撃された。迎撃されるということは効果があるということだが、だからこそ痛い。

 

 正直これ以上時間をかけられないんだがと思った時、クロウ・クルワッハは戦意を解いた。

 

「どういうつもりかしら?」

 

「指示は果たしたのでな。正直に言えば、お前達と戦うのならそちらが本領を発揮できる時にしたいと思っただけだ」

 

 リアス部長に聞かれ、クロウ・クルワッハはそう答える。

 

 ……まずいな。つまりそういうことだと考えればいいわけだ。

 

 俺が内心で最悪の状況を悟っていると、カズヒねぇはため息まで吐いた。

 

「色々な意味で頭が痛いわね」

 

 そこまで言うと、カズヒねぇは視線をリアス部長に向ける。

 

「念の為警戒するわ。先に行ってください」

 

「……そう、分かったわ。和地はカズヒのサポートに回って頂戴」

 

 なんか視線で意見を交わし合ったのか、リアス部長はそう言って他のみんなを連れて走り出す。

 

 それを見送ってから、クロウ・クルワッハは怪訝そうな表情を向ける。

 

「俺が後ろから仕掛けるとでも思っているのか? 心外だな」

 

「そっちの方が個人的な評価は高くなるわよ。まぁ、流石にドラゴンに帰属意識を持たせるのは難しいとは分かっているけど」

 

 皮肉気に返すカズヒねぇだけど、まぁ分からなくもない。

 

 暗部部隊出身で、正義を奉じる必要悪を自認しているのがカズヒねぇだ。真っ当な社会秩序を良しとしている彼女にとって、どの超えた自由人とは相性が悪すぎるのだろう。

 

 だからこそ、警戒心を消さない道理はない。

 

 そして何より―

 

「……時間切れ、だよな」

 

 ―たぶん、もう間に合わない。

 

 実力的にも位置的にも、最後の門番だったはずのクロウ・クルワッハ。そんな男が戦闘を解いたということは、必要がなくなったということだ。

 

 既に禍の団やクーデター連中が聖杯を確保することは止められない。そういう状況下だからこそ、クロウ・クルワッハに気の進まない戦いまでさせる必要はないと踏んだんだろう。でなければ、流石に俺達を通らせるわけがない。

 

 カズヒねぇのクロウ・クルワッハに対する警戒は本当に念の為だ。クロウ・クルワッハ以上に、ミザリ側が「後ろから殺せればそれはそれでよし」とかしかねないという、そっちの警戒の方が主軸だろう。

 

 だからこそ、部長も防衛戦に向いている俺を残したんだろう。この状況下で恋愛的な要素を主軸にするほど、あの人はロマン脳ではない。

 

 そしてクロウ・クルワッハは、こちらをちらりと見てからこの場を去ろうとする。

 

「音に聞こえし悪祓銀弾(シルバーレット)よ。機会があれば、俺と戦ってほしい」

 

 ……戦闘狂に好かれるのって、いいことではないよなぁ。

 

 だがカズヒねぇは戦闘狂には垂涎ものではある。理屈や理論を踏まえて詰めることも、気合と根性で限界突破することもできる。戦闘狂にもタイプはあるだろうが、どのタイプにも好感度が高くなる要素がある人物だろう。

 

 まぁ、そんな奴らに付き合ってやるほどカズヒねぇも甘くない

 

「安心なさい。禍の団について戦うのなら、遠慮なく殺してあげるわ」

 

 ほら、容赦ない。

 

 ただし、相手はちょっと喜んでいるから始末に負えない。

 

「……その時は、俺も本気をもって挑むとしよう」

 

 そう言い残し、クロウ・クルワッハは歩き去って行った。

 

 そしてカズヒねぇは、瞬時に神器を使ってバリケードとトラップを設置し始めた。

 

 分かり易いトラップを大量に起きつつ、それを隠れ蓑に更にトラップを満載。脅しとして警告しながら、それでも入ってくる奴を遠慮なく始末する仕込みだ。殺意が満タンすぎる。

 

 一人でトレーラー十数台分の荷物を運べるって、こういう時怖いな。

 

「……さて、それじゃぁ行くわよ。ちょっと懸念点もあるしね」

 

「具体的にどんな?」

 

 態々残るほど警戒しているのに、そこから更に急ぐレベルの懸念っていったいなんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァレリーの死でキレた皆が、なるべく殺さず捕縛する(元々の作戦)を忘れて皆殺しにする可能性よ」

 

「……あ~……」

 

 その可能性は確かにあった。

 

 基本的に情に厚いから、そういうことありそうだしなぁ。

 




 次回、ついにギャスパーの秘密が明かされる会です!

 ここまで来れるD×D小説って、めったにないよね!?
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