好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ 作:グレン×グレン
さて、とんでもない題名になっております。そしてマリウスの寿命は少しだけ伸びます。
ただし題名から予測できるでしょうが、奴がやりやがります。
和地Side
そして祭儀場に突入した俺とカズヒねぇは、とんでもない光景を見た。
大量の闇に包まれ、更に闇で出来た獣が部屋中を包み込む。
更にそこには吸血鬼達の姿がなく。しかも手足を一本ずつ食いちぎられたマリウス・ツェペシュが恐れおののいて喰われようとしていた。
っていうかちょっと待て! もしかしてあの闇の塊って、ギャスパーか!?
話に聞いていたギャスパーの力と似通っている。ということは、ギャスパーの奴はぶちぎれて大暴れしているということか!
……ったく! 懸念的中かよ!
「そこまでだギャスパー!」
俺は咄嗟に障壁で闇の獣を抑え込みながら、ギャスパー(?)の前に割って入る。
大体状況は読めたが、作戦を忘れるな。
『……邪魔しないでくれないかい、九成先輩。こいつは死ぬべきだ』
「そういうわけにはいかない。お前、既に吸血鬼の貴族共を皆殺しにしてるんだろう?」
周りにいないということは、その可能性が莫大だ。
状況はほぼ分かっている。予想通り、ヴァレリーはもはや手遅れだということだろう。
だが、この状況下でマリウスを殺させるわけにはいかない。
『悪いけど、そいつは生かしては置けない。万が一ヴァレリーが生き返ったとしても、そいつの生き死にには関係ない』
「ああそうだ。ヴァレリーの
聞き出す為の口が一つしかないというのに、それを殺すことは断じてできない。
まったく。こういうところはグレモリー眷属の悪いところだ。冷静な奴がフォローに回らないとまずいな。
「イッセーの悪いところを真似しないで頂戴。感情任せで考えなしに動くのは悪いところだと、ジークフリートも言っていたでしょう?」
カズヒねぇも、マリウスをカバーできる位置取りでアタッシュナイダーまで構えている。
いやほんと、この状況下でマリウスに死なれると俺達の首が締まるからな?
ただでさえリゼヴィム・リヴァン・ルシファーで冥界が大混乱だというのに、そいつと繋がっている今回の首謀者を殺すとかないから。他にしゃべれそうなやつが全員死んでるなら尚更だから。
『あんな奴がイッセー先輩を馬鹿にすることの方が許せないだろう? そんな言葉を持ち出すなんて、流石に酷くないかい?』
「正論は常に耳に痛いものよ。敵の言い草だからと実際に問題なことを無視する方があれでしょう? 私達ぐらいは止める側でいないとね」
カズヒねぇがギャスパーにそう返しながら睨みを付けたその瞬間―
「「……?」」
―俺達の変身と星辰光が、解除された。
『悪いけど、貴方達の力を一時的に停止させてもらったよ』
なるほど。強化度合いも高いだろう、吸血鬼の貴族達がやられたのはそういうことか。
いや冷静に言ってる場合じゃ―
「まだだ」
―その瞬間、カズヒねぇが星を開帳し直した。
星辰体が感応し、カズヒねぇを瘴気が包み込む。
『………え』
真顔(よく分からないけど)なギャスパーがきょとんとした声をした瞬間、カズヒねぇは間合いに踏み込んでいた。
そして大量の魔術用の宝石を左手に握り締め、右腕は
え、マリウス?
「ちょ、カズヒねぇ何を―」
俺が言い切るより早く、カズヒ姉は気合と根性を踏み込みで示して攻撃を開始する。
「まだまだまだまだまだまだまだぁっ!」
「『ぐばばばばばばばっ!?』」
おぉおおおおおおっい!?
カズヒねぇが! ギャスパーを! マリウスで! どつき倒したぁ!?
凄い速度でマリウスが血まみれになる。だがその瞬間に、宝石魔術で強引に強化及び操作された聖杯が、無理やりマリウスを修復する。あと闇に包まれていた切断されていた部分も、少しずつだけど治っていく。
しかもすべての動きは一撃ごとに洗練され加速され重くなる。文字通り気合と根性で、一撃ごとにカズヒ姉は進化していく。
普通はこんな形で連続進化なんてしません。気合と根性による覚醒は、カズヒねぇや
「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ………まだだぁっ!!」
そして俺達が唖然としている間に、連続して振るわれるマリウスにより、ギャスパーは声をあげれずに滅多打ちに。
あとマリウスは強引に治療されながら武器にされて、こちらも声を上げれてない。
なんか記録映像で見た幸香みたいなことしてるよ。
こんなところで血の繋がりを感じるとか思ってなかったよ。
いや、今は血は繋がってないけど
「まぁあああああだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ……まぁだだぁああああああっ!」
そして連撃の最後にフルスイングで、ギャスパーを壁のふちにまでホームラン!?
あ、既に部屋の闇が消えてる。
そしてマリウスはマリウスで、白目をむいて泡まで拭いて失神していた。ちなみに断続的に痙攣までしている。
『あ………が……ご……ぁ? ば、バロールの力を吹き飛ばすとか、カズヒ先輩、本当に人間……?』
「安心しなさい。私が特例なだけよ」
ぴくぴくしながらそう呟くギャスパーに、カズヒねぇはそう言いながらマリウスを縄で結んで拘束する。
「で、どうするの? 現物がここにあるなら、死にたてほやほやなら間に合うかもしれないわよ?」
そう言いながら聖杯を見せるカズヒねぇに、何時の間にかヴァレリーの方にいた先生が首を横に振った。
その反応に俺達は胸が痛むが、先生は違う意味で示したようだ。
「そもそもまだ死んでない。というか……聖杯が
「は? どういうことですか先生!?」
イッセーが素っ頓狂な声を代表で言ってくれたけど、先生もちょっと戸惑っている。
いやいや。神器を抜き取られたら普通死にますよね? 俺も訳が分からない。
リーネスが怪訝な表情でヴァレリーを調べ直していたが、やがて眼を見開いた。
「……本当にあるわねぇ。どういうことぉ?」
リーネスまで言っている!
でもカズヒねぇが聖杯持ってるし、そこにあるし!?
「これ、もしかして見せ札の偽物?」
「いいえ、マリウスはそれを使って、私が吹き飛ばした上半身を再生させていたわ。偽物とは思えないけれど」
カズヒねぇも部長も困惑している。
じょ、状況が二転三転しすぎてついていけてない。俺特についていけてない。
「……取りあえず、出てきたのは事実ですから戻しませんの?」
ヒマリが人差し指を口元に当てながらそう言ってきたので、我に返ったカズヒねぇが聖杯を先生に渡す。
それを埋め込む処置をしながら、先生はすっごい興味深そうな表情だった。
「どうやら亜種だな。英雄派のジークフリートが、本来腕に装着される
あ~。そういうケースあったなぁ。
探せば意外とあるらしいけど、神滅具でそれってのは珍しいんじゃないか?
「えっと、でも神滅具って一種一つですよね? 二つあるなんてあるんですか?」
「いや、多分だがそうじゃない。たぶん二個に分裂してるとかじゃないか?」
イッセーの疑問に俺がそう言い返すと、ふとみんなの視線がヒマリとヒツギに集まった。
……そういえば、似たようなケースがそこあったな。
いや、二人の場合は違うか。元々二人になるはずが一つになって、それがバグって二つになったとかいう形だったからな。
ただ、それも聖杯が関係していたからなぁ。なんかこう、感慨深いというかなんというか。
「おぉ! つまりその聖杯は、
「いや、それ違うから。……まぁ、私もちょっと思うところがあるけどさ? 絶対それは違うから」
素ボケのヒマリはヒツギに任せつつ、俺達は視線を先生に戻す。
「過去に前例がないから分からんが、まぁ性能はある程度ダウングレードされてるんだろうさ。俺たちの研究結果じゃ神滅具を抜き出せばもっと派手なことになるはずだからな」
そう言いながら、先生は埋め込みを進めている。
「ま、そのおかげでヴァレリーは昏睡状態止まりだ。埋め込みが完了すればすぐに目が覚めるだろうさ」
その言葉に、皆がほっと息をついた。
亜種神滅具とか、記録上前例がないからな。先生も断言しているし、かなりレアな体験だ。
色々あったが、まぁ後々酒の肴にできる話に終わりそうだな。良かった良かった。
「……ヴァレリーも死なずに済んだのなら、尚更今すぐ殺す必要はないわね。こいつはこのまま拘束するわよ」
『……仕方ないね。どちらにしても、力を振るいすぎて少し休んだ方がいいみたいだ』
カズヒねぇがギャスパーに念押しすると、ギャスパーも不満気だけど渋々といった様子で頷いた。
納得してくれたようで何よりだ。これで何とか情報源にできそうだしな。
さて、それはそれとしてだ。
俺達は闇の獣状態のギャスパーに視線を集める。
「あなた、ギャスパーではないわね?」
リアス部長の言いたいことも分かる。
闇の獣になったままのギャスパーは、口調も雰囲気もいつものギャスパーじゃないしな。
何かが操っているとか、そういうことだとは思うが。
ただ、獣は首を横に振った。
『いや、僕はギャスパーだよ。ただ、ギャスパー・ヴラディでありそうでない存在……胎児である時に宿った、バロールの残滓とでもいえばいいのかな』
そのことばに、先生が勢いよく振り替えった。
「おいおい、バロールってケルト神話のバロールかよ!?」
ここ最近で一番驚いているみたいだが、どういうことだ?
「先生、ギャスパーの神器にもそんな名前がついてましたよね? 関係者ですか?」
「どっちかというよ神器があやかってるんだ。邪眼の持ち主として有名な滅びた神様さ。っていうかマジでバロールかよ?」
イッセーにそう答える先生だが、ギャスパーの方は苦笑している雰囲気だ。
『本質的に僕はギャスパーだよ。ルー神によって滅ぼされ神性も失われた、意識の断片と残留した魔の力さ。まぁ、例えそれだけだとしても神を宿せる力を作られるだなんて思ってもいなかったよ。聖書の神は本当に恐るべき存在だということかな』
「全くだ。唯一神とか言われるわけだぜ。インドラやシヴァみたいに単純に強い神様の方がまだ可愛げがありそうだな」
なんか分かり合っているようだけど、とりあえず細かい解説は後でいいだろう。
『まぁ、この人格はバロールではないからね。もう一人のギャスパーってことにしてくれればいいさ』
そうまとめるギャスパーに、ゼノヴィアやイリナは近づくとポンポンと触れる。
「なるほど。ならお前はギャスパーでいいな!」
「おっきくなったわねぇ。見違えたわ」
それでいいのかとか言いたいけど、まぁそれはそれでいいだろう。
まぁ俺達のこともきちんと先輩と認識しているしな。記憶がギャスパー・ヴラディと連続しているかは分からないが、まぁいいだろ
「とはいえ性格が変わりすぎだね。正直いきなり出てきたときは、かなり困惑したよ」
『ごめんごめん祐斗先輩。でもだいぶ力にも慣れてきたし、記憶も噛みあうだろうから……いつも通り接してくれると嬉しいかな?』
木場にそう答えながら、獣のギャスパーは眠りヴァレリーの頬を優しくなでる。
『バロールとしてのギャスパーは、彼女を救わないといけないと強く感じた。それはヴラディのギャスパーが彼女に向ける感情とまた違っているんだ。僕にもよく分からない感覚でね』
そう独り言ちるギャスパーに、イッセーは何かに気づいたようにポンと手を打った。
そのまま視線はカズヒねぇに向くけど……あぁ。
「カズヒねぇが言ってた、ヴァレリーの聖杯がハーフヴァンパイアが神器を生まれ持つケースの増大化に関係してるって奴、当たりじゃないか?」
「だよな? そう考えると、ギャスパーの神器にバロールの断片が宿ったってのも納得な気がするしさ!」
俺とイッセーが頷き合っていると、カズヒねぇとアザゼル先生は何とも言えない表情だった。
「可能性として言っただけだけど、まさか本当にそうなるとは思わなかったわ。専門家としての意見はどうですか、先生?」
「流石に想定外でさっぱりだよ。だがめちゃくちゃ興味深いというか、模倣したものに本物が残滓とはいえ宿るとか、聖書の神の奴はどんなもん造ってるんだがなぁ」
まぁ確かに。
聖書の神様、本当に凄い奴だったんだなぁ。
むしろ良く魔王クラス四人で相打ちにできたもんだよ。悪魔って怖いなホント。
『ま、今の僕は神器とバロールの融合が産み出した、禁手であってそうでない形態だね。
「自分で名付けますのね?」
ヒマリ、突っ込むな。
あとリーネスが、かなり遠い目をしている。
「アザゼル先生ぇ? これもぉ、準神滅具どころか神滅具として新しく認定した方がよくありませんかぁ?」
「あとで議題に挙げるとするぜ。ま、神滅具も時代が進むにつれて増えてきてるからおかしくねえがな」
増えるんだ神滅具。
俺、もしかしてある意味歴史的な瞬間に立ち会ってるのか?
いやまぁ、歴史の転換期になりえる戦いを何度も経験している気はするけど。
「また凄いことになってますね。リアスさんの眷属をやっていると、今後も同じことが起こりそうです」
「……正直、ちょっとついていけてないかも」
ロスヴァイセさんは興味深そうだし、インガ姉ちゃんは思考停止寸前だし。
まぁ、とりあえずこの流れなら大丈夫か?
『……っと。流石にもう限界だね。後はみんなに任せて、僕は少し眠らせてもらうよ』
そういいながら、ギャスパーの闇はどんどん消えていく。
『僕はすべてを闇に染める存在だけど、貴方達に危害を加えたいとは絶対に思わない。もう一人の僕を通して、ずっと見ていた……大事な……仲間だから……ね……』
そう伝えきると共に、闇が消えてギャスパーは倒れていく。
それを抱きとめるリアス部長は、目元を潤ませていた。
「当たり前よ、私のギャスパー。貴方は私の、大事な眷属なのだから」
……色々と不穏な情報も多かった気がするが、まぁ要約すればそこでいいだろう。
オカ研は色々とド級の来歴が多いからな。俺も前世の記憶と力を引き継いで、トンデモ連中の英才教育を受けてるし。
邪神の残滓が宿ったハーフヴァンパイア程度じゃ、ちょっと目立つ程度だろう。
そんな風に俺達がほっこりする中、ヴァレリーの聖杯が埋め込まれる。
そしてそれを終えた先生が息を吐き、リーネスも映像を見て……固まった。
「……リーネス? 何か不安なのだけれど」
カズヒねぇがそういう中、先生は先生でけげんな表情を浮かべていた。
「……ん? 息はあるし聖杯も戻った。もう意識を戻してもいいんだが―」
「―総督、まずいです!」
その時、リーネスが飛び跳ねるように振り返る。
途中から話を聞いてないと断言できる表情で、目を見開いていた。
「魔術回路による解析結果が出ましたぁ! 彼女の聖杯は、三個一セットの亜種で、既に一つ抜き取られています!」
その言葉に、俺達は寒気を感じた。
三つで一つ扱いの亜種発現した聖杯。
一つ抜き取られて、もう一つがヴァレリーにあった。そしてもう一つがまだ抜き取られたまま。
そして禍の団側の迎撃が少なく、最終防衛ラインのクロウ・クルワッハに至っては聖杯が抜き取られ切ってないのに中断するいい加減さ。
おい、これってまさか―
「流石はリーネス・エグリゴリ……いや、ミザリが自慢げに語るアイネス・ドーマってところかい?」
そんな、悪意のある声に俺達は振り返る。
そこにいるのは、リゼヴィム・リヴァン・ルシファー。
そして、その手元に浮かぶのは―
「そしてこれが三つ目だ。そこのマリウス君は数どころか亜種であることに気づかない情けない聖杯研究者だけど、おかげでこういう悪戯もできたってわけさ」
―まさにその、三つ目の聖杯だった。
「よい子の皆さんこんにちわー? リゼヴィムおじいちゃんの勉強タイムですよん? ちょっとお時間ちょうだいするねーん♪」
オーフィスの分身体を連れたリゼヴィムは、明らかに何かを我慢できないでいる様子だった。
悪意が、始まろうとしていた。
説得方法:
……実際問題、作戦内容がガン無視されて一人しかしゃべれる奴がいないなら殺させるわけにいはいかないわけで、止めることそのものは理にかなっていると思います。
止め方はどうかしているけどな!
そしてついにクリフォトの目的が明かされる会。性質上、次話もかなり長い方です。