好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! コロナ感染してるんじゃないかと不安なので、とりあえず書き溜めを連続予約投稿しているグレン×グレンでっす!

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明星双臨編 第四十八話 曹操、戻ってきました!?

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 

 英雄派の主要メンバーをまとめていた、曹操孟徳の末裔、曹操。

 

 俺が激戦の末に深手を負わせ、その後帝釈天に捕まった男だ。

 

 他の勢力には「ゲオルグ及びレオナルド含め、神滅具を奪ったうえで冥府に落としている」って話だった。

 

 それが何でこんなところにいるんだよ。おかしいだろ!

 

 っていうか隣の女性って、確か最近テレビで出てた気がする。

 

 あ、思い出した! PMCのアマゴフォースでCEOやってるとかいう、日系人のサイリン・アマゴ!

 

 そういえば、帝釈天が大株主やってることから依頼を受けて百人ぐらい星辰奏者を派遣したんだ。おかげでツェペシュの城下町では助かったりしたもんだ。

 

 一体どういう取り合わせだよ。

 

「……帝釈天殿。私が上層部から伺った話では、曹操達は神滅具を簒奪したうえで冥府に送ったということでしたが?」

 

 フロンズさんも流石に目を丸くしつつ、警戒心を見せてそう尋ねている。

 

「それは本当だ。……ただ、できるにしてもほとぼりが冷めた頃だと思って「聖槍無しで冥府から帰ってこれるなら、神滅具は返してやる」って言っちまってよぉ」

 

 それって、つまり……。

 

「ほぉ? 聖槍無しで冥府から戻ってきたのか。中々の偉業じゃのぉ」

 

 幸香が感心しながらそう言うけど、今度は呆れ半分の様子だった。

 

「お主がそこまで化けるとは思わなんだ。馬鹿は死なねば治らないとはよく言ったものじゃ」

 

 勘弁してくれよ。冥府に叩き込まれるって、普通死んでるんだぞ。

 

 聖槍ぬきでそんな奇跡、起こすとかマジ勘弁してくれって。

 

 ……俺が言えた義理じゃないけどな。っていうか、体が消滅したことも考えると俺は二回死んでるし。俺のが凄いじゃん。

 

 ヴァーリはヴァーリでむしろ嬉しそうだ。曹操はヴァーリに覇龍を使わせたっていうし、強い奴が戻ってくるのは嬉しいんだろうさ。

 

「いやホント呆れたぜ。ここまで早く帰ってくるとは思ってなかったし、ゲオルグとレオナルドに至っちゃ冥府が気に入って当分自分から残るって感じだしよぉ? お前ら二天龍も含めて、今代の神滅具保有者は予想がつかねえ奴らだらけだZE!」

 

「……自分で戻ってこれたらと言ったくせに、本当に酷い神様だ」

 

 曹操が軽く苦笑いしているけど、まぁ確かに。

 

 どうも帝釈天は曹操が聖槍を持っていることを早い段階で知っていて、それを他の勢力に黙っていたらしいしな。冥府に叩き込まれた事といい、振り回されたって感じに思ってるんだと思う。

 

「ふふ。私は半年もかからないと思っていたけれど、一月かかるかからない程度なのは流石に驚いたわ」

 

 サイリンさんはそう言いながら、曹操を眩しい物を見るように見つめている。

 

 あれ? この感じだと、サイリンさんも曹操と縁があったということなのか。

 

 帝釈天がアマゴフォースの大株主になったのは最近だ。もしかして、裏でこっそり繋がっていたのを気づかれる前に繋げたとかだろうか。

 

「……はっ! そういうことか……ハッハッハッハッハ!」

 

 俺がちょっと首を傾げていると、幸香は何かに気づいたのか急に腹を抱えて笑い出した。

 

 え、なにこれ。

 

 俺達がちょっと戸惑っていると、何故か曹操と帝釈天もそれに反応して納得している感じだし。

 

 ちょっと混乱していると、サイリンさんが一歩前に出る。

 

「さて、どうせ明かす予定だから改めて挨拶をするわね、二天龍」

 

 え?

 

 俺とヴァーリって、サイリンさんと会ったことあったっけ?

 

 ちらりとヴァーリの方を見るけど、ヴァーリもちょっと困惑気味で俺の方を確認するように見ていた。

 

 ヴァーリも心当たりがないらしい。ならどういうことだろうか。

 

 俺達が視線をサイリンさんの前に戻したとき、サイリンさんは不敵な笑みを浮かべながら、急に薙刀と弩を創り出した。

 

 創造系神器の力だ。それも、この魔のオーラは魔剣創造(ソード・バース)……っ!

 

 俺とヴァーリが気づいた時、彼女はゆっくりと優雅に一礼する。

 

「アマゴフォースCEOにして、英雄派サブリーダー兼スポンサー、サイリン・アマゴ・ドゥルヨーダナ。聖槍を担いて蒼天を進む、曹操という英雄に続く者よ」

 

 凄い堂々と言い切った。

 

 っていうかこいつがドゥルヨーダナかよ!? おいおい、なんでそんな奴が超精鋭PMCのCEOなんてやってんだよ!?

 

 俺達は一旦、視線を帝釈天に戻す。

 

「ちなみに、アザ坊達にはついさっきOKを貰ったよ。ま、曹操達には相応の呪縛をかけてるし、毎月毎月復興支援金を色々働いて稼いで払ってもらうけどNA!」

 

 うわぁ、いい笑顔。

 

 絶対先生もサーゼクス様もミカエルさんも、正直内心で頭を抱えたり頭痛をこらえたりしてたよ。

 

 さっきまで俺達対立してたのに、俺もヴァーリもフロンズさんも、割と同じ感想を抱いたかもしれない。

 

 これが神様、なんてはた迷惑な。

 

「クックック。しかし帝釈天殿、曹操如きにそこまでしてよいのじゃろうか? 妾からすれば投資相手として危険だと思うのじゃが?」

 

 幸香だけは愉快そうにしているけど、曹操のことを決行酷評してるな。

 

 俺からすればやばい奴なんだけど。っていうか、ヴァーリに覇龍使わせる時点でやばいんだけど。

 

「ま、言いたいことは分かるぜ? 本気出せばS級出せる奴ってのは、探せば意外といるもんだ」

 

 帝釈天はそう言うと、何故か俺の方をちらりと見た。

 

 え、此処で俺が出てくるのか?

 

 なんかきょとんとしてしまうと、帝釈天は俺の方を見て楽しそうに笑っている。ぶっちゃけちょっと怖い。

 

「特にやばいのはそこの赤龍帝みたいに、普段も本気もB級のくせして大事な時に絶対SSSとか出すような奴だ。長生きしてる俺が言うんだから間違いない」

 

「確かに。そういう手合いは良くも悪くも計算に組み込みづらいところがありますな」

 

 フロンズさんは感心しているけど、これ褒められてるのか?

 

 帝釈天は帝釈天で、今度は幸香の方を見て愉快そうに笑っているし。

 

「ま、そっちの嬢ちゃんも? 出せるはずないのにSSランク以上を出し続けるような狂った真似を平気でするからな。イカレっぷりではどっこいどっこいだな」

 

「それはそうであろう? まともなんてろくでもないもの、なってたまるかという意思で行くべきじゃ」

 

 幸香はそう胸すら張って断言するけど、多分皮肉は言ってると思う。

 

 帝釈天もちょっと苦笑いになりけていたけど、すぐに合図をすると曹操とサイリンさ……サイリンを引き連れて観客席の方に向かっていく。

 

 そして俺達の方に振り返りながら楽しそうな表情を浮かべていた。

 

「そういう意味じゃぁ悪祓銀弾(シルバーレット)もやばいがな。本気出してもA級が精々だろうに、必要な時に必ずSSランク以上を出し続けてやがる。……ある意味血を感じるって奴でいいのか?」

 

 ちらりと幸香の方に視線をずらしてから、今度はヴァーリに落ち着いた。

 

「精々楽しませてもらうぜぇ? 天の文字をドラゴンに使われんのは癪だが、俺の称号を勝手に使ってんだ。負けるにしても精々魅せる勝負をしてくれよな?」

 

「安心するといい。奴は俺が叩き潰す……っ」

 

 あ、ヴァーリの殺意が復活した。

 

 実際問題、カズヒとヴァーリのマジバトルかぁ。

 

 ……何が起こるか分かったもんじゃない。心臓に悪い戦いになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そろそろ決闘始まるよなぁ。

 

 そんなことを黄昏そうになりながら思いつつ、俺は意識を切り替えてバスを降りる。

 

「じゃぁ和っち、私達はやばいことになるまで周囲警戒してるから」

 

「まぁ、流石に一般市民相手に大立ち回りってことはないだろうけどよ」

 

 と、ついてきてくれた春っちとベルナがそう言ってくれる。

 

 まぁ杞憂ではあるとは思っている。思っているけど念の為ってやつだ。

 

 万が一もないだろうが、大騒ぎになる可能性はあるかもしれない。それぐらいにはあのお二人は腕利きというか実力者だしな。

 

 もしかすると星辰奏者になっている可能性も無きにしも非ずといった感じで、大立ち回りになるかもしれないことから警戒をしている形だ。

 

 俺はその過剰すぎるレベルの警戒に我ながら苦笑しながら、バスを降りたインガ姉ちゃんを見る。

 

 ……微妙に顔色は悪いし、表情も強張っているな。

 

 まぁそうだろう。修道院に入れられてから初めて、インガ姉ちゃんは両親に会いに行くんだから。

 

 インガ姉ちゃんからすれば、もう何年も顔すら合わせていない。インガ姉ちゃんの両親からすれば、修道院が滅びて行方知れずになっているんだ。しかも人間を辞めているわけだし。

 

 一応、日本政府とかにアザゼル先生やリアス部長達が仲介する形で事情は伝えている。だがそれでもとは思うだろう。

 

 だから俺は手を差し伸べようとした時、インガ姉ちゃんは一歩を踏み出した。

 

「……ありがとう。でも、まだ必要ないよ」

 

 そう微笑みインガ姉ちゃんは、その上で一つ頷いた。

 

「勇気をもらうのはもっと後。こんなところから力を借りてたら、結局足りないと思うもん」

 

 ……そっか。

 

 なら、もうちょっと後にするべきだろう。

 

 俺は小さく頷くと、インガ姉ちゃんの隣に立って歩いていく。

 

 ……さて、カズヒねぇは大丈夫だろうか。

 

 あそこまで啖呵を切ったんだから、マジ死なないでよカズヒねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other side

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、カズヒ・シチャースチエは呼吸を整え意識を整える。

 

 敵は魔王ルシファーの血を引く白龍皇。瞬間的になら主神に届く域に達した、歴代最強を未来永劫確立するであろう存在。

 

 それに対して喧嘩を売り、命がけて挑むということはどういうことか。そんなことは重々理解している。

 

 だが譲れない。譲る気もない。

 

 あの態度でよく分かる。あの男は自分がどれだけ甘く恵まれた厚遇を受けているかを理解していない。少なくとも、理解していると思えない。

 

 目を伏せ、そして思い返す。

 

 理由はどうあれ様々な形で禍の団に参加し、その上で人生をやり成すべくメイドとして活動している彼女達を。

 

 ……ヴァーリ・ルシファーは、あまりに彼女達を馬鹿にしすぎている。自覚があるかはともかく、とても納得できる対応ではない。

 

 それを見つめ直し、カズヒは目を開け、そして立ち上がる。

 

 既にメンバーは全員揃っており、カズヒを待っている状態だ。

 

 だからこそ、彼女ははっきりと告げる。

 

「作戦は単純よ。……ニ十分以内に私がヴァーリをぶちのめす。それまでしのいで頂戴」

 

 そう告げ、そして一歩を踏み出す。

 

 白銀と銀弾の激突が起きるまで、後五分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまん日美っち! メンバー急遽リザーブにしてくれ!!」

 

「はぁっ!? このタイミングで何でよ勇ちん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その土壇場で、いきなり躓きかけた。

 




 そんなこんなで、曹操が早めに登場。しかも初期からD×Dの下部組織に据えられる形になりました。

 そしてサイリンも正体を本格的に明かしました。彼女のパワーアップもすでに考案済みですので、今後の戦いはさらに激しくなる予定です!

 そして次話から、ついに以前から書きたかったヴァーリケジメ案件につながる激戦が……始まるっ!
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