好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! ヴァーリケジメ案件中、感想・高評価・推薦・創作掲示板での紹介を常に求めるグレン×グレンでっす!

 ついに以前先に仕込みだけしていた、ヴァーリの伏札を開帳することができまっす!


明星双臨編 第五十話 白色衰星(ディバイディング・ステラ)

 

祐斗 Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の前で同時にいくつもの激戦が繰り広げられていた。

 

 まず真っ先に目に行くのは、サイズの都合もあってアントニオンノワールとゴグマゴクの戦いだ。

 

 ロケット推進のように突貫するゴグマゴクを、アントニオンノワールはステップで交し、その背中に頭部から何十発もの砲弾を叩き込んで先制攻撃を当てる。

 

 だが同時にそれに臆することなく、ゴグマゴグは振り向きざまに頭部からビームを発射。

 

 それを身じろぎで回避するアントニオンノワールに、更に拳を発射することで攻撃を試みる。

 

 だが同時に、その身じろぎはそこまで読んでの構えだった。

 

『唸れ、ノワールスマッシュ!』

 

 その勢い良く振るわれた蹴りが、ゴグマゴグのロケットパンチを蹴り返す。

 

 しかし素早くキャッチしたゴグマゴグはそのまま砲弾を大量に発射しながら突撃を敢行。

 

 対し、アントニオンノワールも頭部から砲撃を撃ち放ちつつ、勢いよく組み付いた。

 

『露払いぐらいちゃんとやるのよ! 友達には友達の意地がある!』

 

 そのまま力比べになる中、滑るように行われるのはフェンリルとディック・ドーマクの攻防だ。

 

 僕ですら取られるのも難しいフェンリルの猛攻を、ディックは素早く回避している。

 

 それもただ回避するのではなく、疲労を最小限に抑えるようにした回避の仕方を常に意識している。

 

 流石はアーシアさんに回避術を叩き込んだ人物だ。単純な速度はともかく、瞬間的な体裁きでは僕やサイラオーグ氏すら超えている。

 

 だが同時に、フェンリルはディックが回復のオーラを当てれないように俊敏な動きで射線を遮っている。

 

 こうなると、カズヒに回復を当てるのはまず無理だろう。

 

『なるほど。力を封じられているならやりようはあると思ってましたが、存外賢い。……ただの強大な狼と思っていたことを謝罪いたしましょう』

 

 そう漏らすディックに、フェンリルは油断なく警戒しながら攻撃を仕掛けていく。

 

 そしてその合間を縫うように、ラトス・スプライトもルフェイを牽制していた。

 

 放たれる魔法攻撃を雷を纏った打撃で打ち砕き、時折竜らしくブレスをもって反撃を行う。

 

 どの戦闘も、長引きそうだね。

 

 そう思っていると、隣に座る人がいた。

 

 ……誰だろう?

 

「えっと、お前さん達が日美っち……カズヒの仲間だっけか?」

 

「どちら様かしら?」

 

 近くにいたイリナさんがそう聞くと、その人は苦笑を浮かべている。

 

「道間日美子と高校時代のクラスメイトだった、接木勇儀(つぎき ゆうぎ)ってもんだ」

 

 ……凄い人物が来た。

 

 思わず面食らっていると、彼は試合を見ながら遠い目になった。

 

「本当は俺も参加する予定だったんだが、土壇場でとんでもないことになってなぁ。「意義が薄れる」ってことで満場一致でなしになった」

 

「どういうことが起きたんですか?」

 

 僕がそれを聞くと、乾いた笑いというのが相応しい表情を彼は向けてきた。

 

「俺の職場のCEOが英雄派のサブリーダーだった」

 

「……それは、確かに色々と問題になりそうですね」

 

 ロスヴァイセさんが納得するけど確かにそうだ。

 

 英雄派のサブリーダーというと、確かドゥルヨーダナという女性だったね。

 

 顔を隠していたけど、まさか表社会に名の知れた人物が参加していたとは。

 

「で、でもどういう会社なんですかぁ? それにカズヒ先輩と共闘できるって……」

 

「ああ、星辰奏者たんまり抱えているPMCの、アマゴフォースだよ」

 

 ギャスパー君にそう答える勇儀さんだけど、なるほど……いや待ってくれ。

 

 確かあそこ、ニュースで見たけど質においてはPMC最強候補。米国海兵隊の対星辰奏者訓練における仮想敵(アグレッサー)をしたこともある企業だ。それも、帝釈天が最近株を大量に獲得したとも聞いている。

 

 ……それ、問題が多そうなんだけど。

 

「あ、ちなみに和平結んだ勢力のトップ人には話は言ってるそうだぜ? ……OKになってくれないと俺、家族まとめて路頭に迷いそうだぜ」

 

 シャレになってないことを言ってくる勇儀さんだけど、これはもうどう言ったらいいのか。

 

「……だが、道間日美子と相応に仲が良かったのか? 私達が言うことでもないが、高校生の男女間というのは、そこまで言うほどの親密な付き合いなど恋人関係とか古くからの仲になりそうだが」

 

「ん? ああ、あいつ野郎のセクハラに実の兄貴をネタにしたガチ話で返せるから、割と性別関係なく浅い付き合いは多いぜ?」

 

 首を傾げるゼノヴィアに勇儀さんがそう言うけど、それはそれでどうなんだろう。

 

 あの頃の日美子(カズヒ)はかなりの精神状態だろうけど、それはそれでどうなんだろうか。

 

 少し引き気味な僕たちだけど、勇儀さんはなんというか感慨深い表情だった。

 

「あと、俺ってば義理の姉にマジで惚れてたもんでな。あいつに背中押されたりして、結婚して子供四人ほどできちゃってるからなぁ」

 

『『『『『『『『『『おぉ~』』』』』』』』』』

 

 思わず周囲の人達と共に感嘆の声を上げたね。

 

 この時期に四人も子供を持っている人なんて中々いない。しかも聞いている限り、家族関係もそう悪くはなさそうだ。

 

 周囲から一斉に感心されたのが照れ臭いのか、勇儀さんはちょっと顔を赤くしながら視線を逸らしていた。

 

「ま、自分の家族を守れる力が欲しいって思ったことがあってな。そこから身内優先で出来そうな仕事して警備員やってたんだが、星辰奏者に目を付けて、そこで日本人でも入れそうで待遇良さそうなところを探したらアマゴフォース……だったんだよなぁ」

 

「それは大変ですわね。転職するのなら、リアスにも話を通しますわ」

 

 朱乃さんがそんなフォローを入れたとき、観客が一斉に大きな声を上げている。

 

 慌てて視線を戻せば、そこでは―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide(時系列ちょっと戻る)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 木場達のところに誰か来てるけど、そんな時でも試合は進んでる。

 

 というか、かなり派手な戦いになってるな。

 

『本っ当に懲りてねえなぁ、アーサー!』

 

『それはまぁ。ルフェイが巻き込まれに来たのは残念ですが、居心地が良くやりがいのある毎日ですから』

 

 真っ向からアニルの攻撃をコールブランドで捌くアーサーだけど、一旦仕切り直すように距離を開けると、興味深そうに自分の服の裾を見る。

 

 其処はアニルの斬撃で切り裂かれている。そして、肌こそ切れてないけど服が切れている個所はいくつもあった。

 

 へっへぇ。アニルも立派なオカ研メンバーだからな。毎日毎日鍛えてるんだから、当然強くなってるんだよ。

 

 それに今回、アニルが振う武器だって馬鹿にできたもんじゃねえ。

 

 アーサーもそれにはとっくに気付いているからか、微妙な表情をそれに向けていた。

 

『エクスカリバーのレプリカ……いえ、一本だけ本物でその補佐ですか』

 

 そう。アニルが今回使っているのは、最近開発された特殊な量産型エクスカリバー。

 

 ゼノヴィアにデュランダルとエクスカリバーを両方とも渡すのはどうかという意見があったことから生まれた、ヘキサカリバー。

 

 エクスデュランダルの代わりにゼノヴィアに一本渡されているけど、そのうちの一本をアニルが貰い受けたんだ。

 

 与えられたのは天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)を核とした、六天聖剣・天閃(ヘキサカリバー・ラピッドリィ)

 

 単純だけど、だからこそ単純に剣士で悪魔祓いなアニルが使っても対応できる。更に機動力が高いラッシングチーターレイダーとの相性も良い。

 

 だからこそ、アニルはアーサーと切り結べている。

 

 前回は絡め手しまくって何とかできた戦いも、真っ向勝負でどうにかできるようになっている。

 

 負けんなよ、アニル! 先輩として応援してるぜ!

 

 そして他の方でも激戦が続いている。

 

『まだまだ行くぜぇい!』

 

『ふっふ~ん。そう来なくちゃ♪』

 

 大量に分身を出しながら仕掛けてくる美猴に、リヴァさんが大量の砲台で薙ぎ払いながら、仮面ライダーグリームニルとして真っ向から攻撃を展開する。

 

 美猴の棍を華麗に躱しながら、だけどリヴァさんの打撃も美猴は上手く弾き飛ばしている。

 

 こっちもこっちでそう簡単にはいきそうにないな。

 

 そして黒歌の相手をしているメリードもかなり真っ向から戦えてた。

 

『なるほどねぇ。やっぱりあんたは私対策ってわけ?』

 

『そういうことです。それに、私的に思うところがありますので……』

 

 そっか。メリードはヒューマギアだから仙術が効かないのか。その辺もきっちり考えられているんだな。

 

 これなら、カズヒとヴァーリが決着をつけるまでは行ける……っ

 

 その瞬間、映像の一つでカズヒが盛大に吹っ飛ばされた。

 

「単純な性能ならヴァーリが流石に上でしょうけど……それでもあそこまで?」

 

「違和感が強いですね。カズヒのことですから、隠し玉の一つぐらい用意していると思ったのですが」

 

 リアスとシャルロットが怪訝な表情になるけど、俺も同感だよ。

 

 あのカズヒだぞ? 基本的に気合と根性で限界超えるような奴だけど、それに頼り切るような女でもない。勝ち目はちゃんと用意する奴だ。

 

 それなのに、あそこまで一方的にやられるか……えぇ?

 

 俺達が困惑していると、黒歌はメリードに対して不敵な笑みを浮かべていた。

 

『ま、その必要なないわね』

 

 な、なんだ?

 

 なんか自信満々に言えるんだ?

 

 俺は首を傾げたくなる中、黒歌は胸すら張っていた。

 

『今のヴァーリに星辰奏者(エスペラント)は勝てないわ。出張る必要もないわね』

 

「はぁ!?」

 

 思わず声が出るけど、星辰奏者では勝てないってどういうこった?

 

 ヴァーリの能力に星辰奏者を狙い打てるような能力なんて……あるわ……け……。

 

「……ま、さか……っ」

 

 俺は、可能性の思い至った。

 

 おいおい。だとするとカズヒの勝ち目ってかなり薄いぞ!?

 

 おい、大丈夫なのかよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Other Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ……だぁ!」

 

 吹き飛ばされ追撃を受けながらも、カズヒは素早く立て直して迎撃する。

 

 それすら力負けするのを気合と根性で食い止めるが、しかしおかしい。

 

 明らかに、星辰光はおろか星辰体と感応することによる、星辰奏者の性能向上そのものが削れている。

 

 カズヒ・シチャースチエは星辰奏者だ。そして星辰奏者とは、星辰体と感応することで身体機能を高める存在だ。さらに星辰光も星辰体と感応することで具現化させる異界法則である

 

 つまり、星辰体と感応する力が削られれば星辰奏者は詰むと言ってもいい。

 

 そこまで考え、カズヒは寒気すら感じていた。

 

 この状況。その答えはつまり―

 

「周囲の星辰体(アストラル)に半減をかけることで、星辰体が必須な力を須らく半減させている?」

 

「正解だ」

 

 ―その返答に、カズヒは内心で舌打ちすらした。

 

 つまりヴァーリ・ルシファーは、星辰奏者にとって天敵となる技を編み出した。

 

 白龍皇の持つ半減の力を最大限に生かし、星辰奏者の天敵といえる技を確立した。

 

「……即興で編み出した技ではない。そういうことでいいかしら?」

 

「当然だよ。以前ハーデスの飼い犬が出てきたことがあっただろう? あの時に一度使ったおかげでコツが掴めてね」

 

 なるほど。かなり厄介な星を持っていたそうだが、これだけの力があるのならやりようはあるだろう。仕切り直しぐらいはできるはずだ。

 

 その情報に、カズヒは素直に評価する。

 

 もとより、ヴァーリ・ルシファーの能力を否定するつもりはない。彼が傑物であることは誰もが認めることだろうし、そのポテンシャルとモチベーションの高さがあってこそ、彼はここまでの実力者になっている。

 

 だからこそ、だ。

 

「……まだだ。貴方を倒すという事実は、必ず断行させてもらう」

 

「無理はしない方がいい。この白色衰星(ディバイディング・ステラ)は一時的なものだが、その分効果範囲は比較的広く取れてね」

 

 そう告げると共に、ヴァーリの姿は一瞬消える。

 

 直後、悟った時にはヴァーリはカズヒの背後をとっていた。

 

 同時に、周囲に対して魔法の障壁が幾重にも張られる。

 

「今の君を範囲外に出さない程度のことはできるのさ」

 

 そう告げる共に、ヴァーリの右手がカズヒの首を掴む。

 

 それをカズヒはあえて振りほどこうとしない。

 

 分かっているのだ。今この場に限定すれば、そんなことは不可能だと。

 

「そして今の君ならどうとでもできる。全てを謝罪するというのなら、俺も水に流していいんだけどね」

 

「貴方馬鹿でしょ」

 

 即答で、カズヒは切って捨てる。

 

 その理由は、大きく分ければ単純だ。

 

「一つ。自己契約証明文(セルフギアス・スクロール)は、交わした契約を絶対に敗れなくするからこそ価値があるの。それだけの決意を示しておきながら、我が身可愛さに翻す女と思ってるのかしら?」

 

「なるほどね。まぁ俺としても期待薄だったよ」

 

 ヴァーリは残念そうに首を横に振る。

 

 それは圧倒的強者の余裕。油断ではない証拠に、一瞬でもカズヒが決死の行動をとるようなら、瞬時に首の骨を折れる状態で対峙している。

 

 だからこそ、ヴァーリは宣言する。

 

「ならそのまま殺すとしよう。白き天龍の皇帝宿す明けの明星が系譜を愚弄したんだ。覚悟もあるならいいだ―」

 

 ろう。

 

 そう言い切る、その刹那。

 

「……間抜け」

 

 カズヒ・シチャースチエは、ヴァーリの首根っこを左手で掴んだ。

 

 握力で締め付けられることに反応し、ヴァーリも瞬時に力を籠める。

 

 だからこそ、ヴァーリは驚愕した。

 

 あり得ない。

 

 星辰体との感応そのものが半減しているこの状況下で、人間の女の首を折ることが、準覇龍状態といえる今のヴァーリにできないなど、ありえない。

 

 そんなヴァーリと首を片手で締め合いながら、カズヒは鋭い表情で宣言する。

 

「一つ。私の隠し玉が一つだとでも思った?」

 

 その瞬間、寸勁じみた無拍子の打撃が炸裂する。

 

 衝撃で弾かれる両者は、瞬時に体制を立て直して睨み合う。

 

 ヴァーリ・ルシファーは今なお強大。その事実は揺らがない。

 

 だが、それがどうしたといわんばかりに、カズヒ・シチャースチエは真正面から睨み付ける。

 

「好き勝手に振舞ったツケを払いなさい。ヴァーリ・ルシファー……っ!」

 

 今ここに、決戦は佳境へと突入する。

 




 ヴァーリの新技は、いうなれば白龍皇の力を星辰体に作用させる応用技法といったところです。

 とりあえず銀弾落涙編で「思いつかないけどどうせそれなりの強化はするし、何とか伏札で切り抜けたところだけいれるか」という真似をとりましたが、今回のVSカズヒを踏まえて、対星辰体スキルとする形で落ち着きました。

 最も範囲指定型になっているため、範囲外に出られると問題なくなる。割と無茶のある技なので、むやみやたらと連発できない。範囲そのものの限界もあるため、超広範囲に使用できるほどではない。といった感じで使い勝手は悪目です。ただし使えるというだけで星辰奏者に精神的重圧を駆けれるので、かなり厄介な能力ではあります。






 そしてそんな感じなので、ヴァーリチームは基本的に「ヴァーリがカズヒに報いを与える援護」といった感じ。カズヒチームもカズヒの露払い止まりなので、結果的にですが双方あまり目立ってないですね。







 だがしかし、残念ながら白龍皇よ。貴様は光齎す明星でありながら、光に狂うということに、いまだに理解が足りてない。

 ここに明星を喰らうべく、悪祓銀弾が解き放たれる。







 銀弾装填。今ここに、明星すら呑み込む銀光が解き放たれる。
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