好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ   作:グレン×グレン

34 / 530
 さて、和平も結ばれ事態も終わり、そして今後の展開となります。


三勢合一編 第二十五話 和平によって動き出す者たち

 

 

 

 

 

和地Side

 

 

 

 

 

 

 

「なんでいんだよ」

 

 イッセーのツッコミに、俺はどう返答したもんかと頭を捻った。

 

 いや、イッセーが困惑するのもよく分かる。

 

 ここは駒王学園旧校舎。それも平日で、放課後じゃなくて朝なんだからな。

 

 普通に考えて部外者がいるはずがない。更に―

 

「おいおい、酷いぜ赤龍帝。新任の先生に対して敬意とか持てよなぁ」

 

 ―そんなことを堂々とほざく、スーツ姿の総督がいるんだからなぁ。

 

 リアス・グレモリーも寝耳に水だったらしく、ちょっとぴくぴくとこめかみを引くつかせながら、素知らぬ顔のソーナ・シトリーをじろっと見つめている。

 

「……ソーナ? これはどういうことかしら?」

 

「見てのとおりです。堕天使総督であるアザゼルは、本日から駒王学園高等部の科学教師兼、まだいなかったオカルト研究部の顧問となりました」

 

 しれっというソーナ・シトリーだけど、たぶんそこじゃない。

 

「……どうしてそうなるのかしら?」

 

「……了承しないとお姉さまが来ると言われまして」

 

 しれっと脅迫されたって言っちゃったよこの人。

 

「うんうん。家族仲がいいのも考え物ですわね。はい、よしよし」

 

「……あの、私はもう十八なのですが」

 

 さらりとヒマリが頭をなでて慰めてるけど、お前さらりとよくやるなぁ。

 

 まあそれはともかく。

 

 この調子だと悪魔側に情報が伝わってないな。サプライズか。

 

 さてどうしたもんかと思ったけど、とりあえずまず言うべきことを言おうか。

 

「まあとりあえずだな……。俺とヒマリとあとリーネスだけど、二学期から駒王学園高等部(そっち)に編入されることになったから」

 

 まずは結論だけ言っておこう。

 

 ま、そこからだと困惑されるだろうなぁ。

 

「……なんでそんなに?」

 

 塔城小猫が怪訝な表情を浮かべるけど、そこだけじゃないんだよなぁ。

 

「あらぁ。一応言っておくけど、堕天使側(こっち)だけじゃないわよぉ?」

 

 そう言いながらリーネスがドアを開けると―

 

「……この茶番、必要あった?」

 

 ―付き合いが意外といいカズヒ姉さんが苦笑いしながら、そこに立っている。

 

「……まさかカズヒも転入するのか?」

 

「ええ。まあ、転入そのものはリーネス達と同じで二学期よ。…‥あと流石に多すぎるから、イッセー達のクラスに転入するのは私と和地……あと一人ぐらいね」

 

 ゼノヴィアにそう答えるカズヒ姉さんも、少し苦笑交じりだった。

 

 で、なんでこんなことになったのか説明するのは、たぶんカズヒ姉さんが一番だろう。

 

 それをカズヒ姉さんも理解してるのか、軽く肩をすくめながら、アザゼル総督の隣に立った。

 

「まず簡単に説明すると、これはクロード長官の提案とアザゼル総督の発案が混ざった感じね」

 

「おう! 赤龍帝に言った俺なりの詫びって奴だ。神滅具のお前や、イレギュラーな禁手の木場祐斗、そして神器としてもレアなアーシアとギャスパーの成長を促進するのを兼ねて、面白い神器がらみの情報を調べようってことさ」

 

「総督ったら、そこは内緒にしておきましょぉ?」

 

 軽く笑いながらリーネスがツッコミを入れるけど、そこから話が更に進む。

 

「……話を戻すけど、長官は今回の和平を見越していくつかのプランを立てていたのよ。というかぶっちゃけ、絶対に和平反対で運動が起きると踏んでいるわ」

 

 ぶっちゃけすぎである。

 

「そんなに平和が嫌なのか? ヴァーリみたいな戦闘狂って、多いの?」

 

 イッセーが首を傾げるけど、そういうもんでもない。

 

「あのねぇ。宗教ってのは本来厳格で、当然だけど正義を示し、悪魔や堕天使は悪の象徴とされていたのよ? 和平とか青天の霹靂過ぎて、いきなり受け付けろってのは困難そのものね。実際既に離反者が出てるもの」

 

 そうはっきりとカズヒ姉さんは告げ、そして駆る肩をすくめる。

 

「だからまあ、その辺の意識改革を段階踏まないといけないのよ。……いきなり和平を結ばれたからこそ出来ることもあるけど、問題はきちんとあるのよ」

 

 そう前もって言ってから、カズヒ姉さんは更に続ける。

 

「だからこその、長官が提案したプラン。和平に対して比較的好意的な、人間社会で活動している上級悪魔に、神の子を見張る者(グリゴリ)や教会から人を派遣するのよ」

 

「表向きには監査役だが、派遣する側もされる側も和平賛成派を中心にする予定さ。それで共同活動で成果を上げたり地域に貢献することで、和平そのものに対する抵抗を減らしていこうって作戦だな」

 

 総督がそれを引き継いで、そこでにやりと笑ったわけだ。

 

「そしてその筆頭格ともなれば、和平締結の地であるこの駒王町しかねえだろ? 解決に尽力した赤龍帝を擁するリアス・グレモリーが悪魔担当。で、グレモリー眷属の神器持ちを強化する担当もかね、堕天使陣営は共闘したAIMS第一部隊を俺の直属部隊に再編して、俺が代表ってわけさ」

 

「総督はこれでもカリスマ性があるから、直属を前もって用意しないと人が何人も来そうで、こういうことになったのよねぇ」

 

 そうにこやかにリーネスが告げると、更にヒマリが元気よく手を上げる。

 

「そういうことでよろしくですのー! 二学期から学友ですのよー!」

 

 そんでもって、勢いよくカズヒ姉さんに抱き着いた。

 

 カズヒ姉さんも押しのけたりはしないけど、ちょっと戸惑っている。

 

 ……一言言おう、羨ましい。

 

 おのれヒマリめ。女同士だからこそできるスキンシップをしやがった。悪意がないから怒るに怒れない。

 

 ま、つまりはそういうことだ。

 

 共闘経験のある者達を中心として、三大勢力今後の和平プランの第一陣を俺達が担当。そうすることで和平全体のイメージをよりよくしつつ、不満を和らげようって発案なわけだ。

 

 流石は暗部出身。ちょっと狡い気もするけど、効果はありそうだ。

 

 ただまあ、俺が思っていることと同じことを思っているのか、カズヒ姉さんはヒマリをなでつつ苦笑い。

 

「……まぁ、流石に本家の次期当主や堕天使の総督に比べると、私やイリナじゃ箔がないのは事実なのよね。一応、プルガトリオ機関も和平を機に堕天使や悪魔の構成員を表に出せるように動きがあるから、暗部出身であっても一員にはなれるけど」

 

「つまり、箔担当で更に何人か来るって感じか? あとイリナはやっぱり候補なのか」

 

 俺が聞くと、カズヒ姉さんも頷いた。

 

「有力候補ではあるわね。まあ、和平を円滑に進める為の交流も兼ねているし、グレモリー眷属もAIMS第一部隊も人員数がそこそこあるから……更に何人かは追加されるでしょう」

 

「ま、その辺に関してはおいおいだな。……それよりだ」

 

 そこで、総督はちょっとだけ真面目な顔をした。

 

禍の団(カオス・ブリゲート)の活動だが、流石に当分は準備期間だとは踏んでいる。それに旧魔王末裔が軒並み参加を表明していることもあるから、今のところ若手であるお前達を積極的に投入しようってことにはならないだろう。……だが、何年かすれば話は別だ」

 

 そうはっきりと言い切った。

 

 まあ、そうなんだよなぁ。

 

 俺が思い出すのは、ボロボロになりながらも嬉しそうだったヴァーリの顔だ。

 

 あいつ、本気で嬉しがっていることがよく分かる顔つきだったからなぁ。

 

「ヴァーリは禍の団内部では、旧魔王の集まりじゃなく独自のチームを作っているらしい。メンバーは美侯だけでなく、他の派閥から引き抜いた奴や、はぐれ悪魔とかがいるそうでな」

 

「便宜上ヴァーリチームと名付けるけどぉ、間違いなく赤龍帝であるイッセーにはちょっかいをかけるでしょうねぇ。そうなると、間違いなく私達駒王町陣営で対応する必要に迫られるわねぇ」

 

 総督とリーネスがそう言うが、まぁ言いたいことは確実だ。

 

「……僕達も、強くならないといけないのか」

 

 木場がそう言いながら自分の手を見つめる。

 

 数少ないあの戦いを経験した身だからな。敵の脅威はもちろん、味方の強者との差も痛感したって感じだろう。

 

 俺も、九条は結局本気を見せなかったわけだしな。

 

 少し沈んでいると、ゼノヴィアは勢いよく立ち上がることでこっちの注意を引き付けた。

 

 そして両手を打ち付け、不敵な笑みすら浮かべて見せる。

 

「まあ当然のことだろう。主たるリアス部長の夢の為にも、偉大なる主の為にも、私は今以上に強くなるつもりだからな。……皆もそうだろう?」

 

 その言葉に、グレモリー眷属全員が静かに頷いた。

 

「そうですわね。会談の時のような醜態はさらせませんもの」

 

「はい! 私も皆さんをちゃんと治せるように頑張ります」

 

「……次は暴れます」

 

 停止していた三人も、気合の入り方が違うな。

 

「……そうね。私ももっと鍛え直さないと」

 

「俺も! リアス部長やシャルロットに恥じないよう頑張ります!」

 

 ……なるほどな。

 

 リアス・グレモリーと兵藤一誠。

 

 この二人はまさに、グレモリー眷属の頂点と支点になっている。

 

 そんな二人がヴァーリ・ルシファーを運もあったとはいえ打倒した。

 

 これは、きっと凄いことなんだろう。

 

「ま、そういうわけだ。話に聞くと、今度の夏季休暇は若手悪魔で会合があるんだろ?」

 

「……ええ。魔王を輩出した家と大王及び大公の本家次期当主達、そして一部の有力な若手悪魔が集まるの。そのあと上役達との謁見も行うわ」

 

「じゃ、ついでに冥界でトレーニングだ。俺もコーチしてやるぜ?」

 

 と、リアス・グレモリー……いや、此処はリアス部長というか。総督もこれからはアザゼル先生と呼ぼう。

 

 リアス部長とアザゼル先生が今後の予定を煮詰めている間に、俺達は俺達で話をするべきかな。

 

「よろしくですのー! 今度仲良くなる為にカラオケとか行きますわよー!」

 

「なるほどカラオケか。以前アーシアに誘われた時は断っていたし、今度はいかせてもらおうかな?」

 

「はい、ゼノヴィアさんも一緒に行きましょう! 小猫ちゃんもどうですか?」

 

「……では次は此処にしましょう。開店三周年記念でフードメニューが数割引なんです」

 

「あらあら。小猫ちゃんったら、楽しそうですわね」

 

 と、ヒマリ達はヒマリ達でノリノリだな。

 

 さてと、俺としてはどうなるのやら。

 

「……どうやら、僕達はひとまとめで活動することになりそうだね」

 

 と、そこで木場とイッセーがギャスパーとかいう子を連れてこっちに来た。

 

「どうする? 放課後辺りに男同士で一回集まりでもするか? ……具体的には、猥談しようぜ猥談」

 

 イッセーが余計なことを言っているが、確かにそういうのもいいかもな。

 

 男同士だからこそできる馬鹿騒ぎってのはあるだろうし、俺はそういう経験があまりないからちょっと興味ある。

 

 よっしゃ! そういうことなら乗ったぜ俺も。

 

「いいだろう。非童貞の俺を舐めるなよ?」

 

「……そん、な」

 

 いきなりショックで崩れ落ちるなイッセー。

 

「い、イッセー先輩大丈夫ですか!? しっかりしてください!」

 

「イッセー君。流石にその程度で崩れ落ちているのは駄目だと思うよ? 非童貞何て探せばいくらでもいるというか、たぶん高等部にも何人か入るというか……」

 

 ギャスパーと木場が慰めるけど、ちょっと待った。

 

 ちょっとワルノリして忘れてたけど、そもそも野郎同士で猥談ってお前なぁ。

 

「っていうか、それを女の子の前でいうか?」

 

「え? どこにですか?」

 

 ……なぜ君が首を傾げるんだ、ギャスパー。

 

 俺が首を傾げると、ぽんと木場が俺の肩に手を置いた。

 

 その隣では、気遣いという概念を目で表したようなイッセーの慰めの視線が向けられている。

 

 え、なに?

 

「言い忘れてたね、ギャスパー君は男の子だよ」

 

「女装趣味と引きこもりを併発した、世にも珍しい段ボールヴァンパイアだ。紙袋被るぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぃいいいいいいいいいい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 思わず大声を上げるけど、これ悪くないだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……おいおい、これまずくねえか?」

 

「ふむ、何がかね?」

 

「いやだってよぉ、あの白龍皇がルシファーで? 赤龍帝は覇龍対決したって話だぜ? それも、グレモリーの眷属が」

 

「そこまで慌てることでもなかろう? リアス・グレモリーに赤龍帝がいることは、ライザー殿の件で分かり切っていたではないか?」

 

「いや、そうじゃなくてな? 俺達の理想を叶える時に、障害にならないかって話だよ」

 

「……その辺りは少しずつ人となりを知ってからになるのではないか?」

 

「よく言うぜ。お前はたぶん、相容れないと思ってるんじゃないか?」

 

「さてな。少なくとも、クーデターを起こす気は現状ないのだから問題あるまい。どちらにせよ雌伏の時だと分かってはいるだろう?」

 

「へいへい。ま、俺は戦術は出来ても戦略や政治は苦手だしな。その辺りはお前に任せるよ」

 

「ふっ。政治に関しては、君もできる方だと思うぞ? 我が片腕よ」

 

「煽てるなよ。お前を見てたらそんな風には思えねえからな」

 

「そうか、だが面白い展開になりそうだ。おそらく、これから世界は大きく動くぞ?」

 

「そうなのか? 当分は禍の団(カオス・ブリゲート)ってのと睨み合いになると思ったんだがよぉ?」

 

「いや、この事態は大きな連鎖を生むだろう。我らがするべきは運命の変転に備えることだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「またしゃれた言い回しするなぁ。我らが大将、フロンズ・フィーニクス殿?」

 

マキャベリ(人間)の遺した薫陶だよ。我が片腕、ノア・ベリアルよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふん。赤龍帝を迎え入れたうえで和平か。くだらない」

 

「どうしたのよ()()()()? 和平そのものは別にいいんじゃないの?」

 

「問題だな。和平で天使や教会、神の子を見張る者(グリゴリ)を後ろ盾にすれば大王派の腐敗した連中と渡り合えると思うだろうさ。自分達を強くしようって発想なんてハナからなかったってことなんだろうよ」

 

「確かに論外よね。……あれだけの物を作りながら、チェスの真似事で満足するだけのことはあるじゃない」

 

「全くだ。しかも大王派は大王派で、バアルの無能を利用してどうにかできないかとか考えてるんだろうさ」

 

「……馬鹿よねぇ。老害共も、バアルの無能も」

 

「無能で無意味なバアルの恥が。動く前に奴の鼻っ柱を折れねえものかねぇ」

 

「……で、手を組むの?」

 

「当然だろ。俺は無能がやるような無意味な真似はしない。こっちを絞りつくすことしか考えない奴にすり寄るぐらいなら、お互いに利用し合うことを最初っから明言し合う方がまだ分かるってもんだろう?」

 

「ま、貴方ならそう言うと思ったわ。……だからこそ、私はあなたと組むことを選んだもの」

 

「ああ、同盟者達に連絡を取るとするか。動くタイミングは計らないとな。……ついてこい、ライダー」

 

「分かってるわよマスター。いえ、冥界に革新をもたらす風雲児、我らがリーダー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。冥界の未来は俺が切り開く。老害共はもちろん、今のままじゃあサーゼクス・ルシファー達無能にだって任せておけないからな。……あの無意味で無能なやり方を、俺が変えてやる」

 




 ってな感じで、本作では明確なプランとしてリアス・グレモリー眷属には三大勢力からそれぞれメンバーが合流する形になります。

 これはアザゼル杯編でアザゼルがいなくなったことで堕天使のネームドが事実上いなくなったこととかの考慮や、この人員増員に対してイリナに暗部のカズヒを一人足すだけってわけにはいかないだろうという配慮です。まあイリナはミカエルのAとなりますので、そのあたりを考慮すれば箔はフォローされることを明言しておきます。








 そして同時に暗躍する、悪魔たちを見させていただきました。

 二種類の輩が出てきますが、これから実に厄介な連中です。

 スタンスはそれぞれ異なりますが、若手四王は若手六王と称されることになると明言しておきます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。